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一息
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ひといき
ふりがな文庫
“
一息
(
ひといき
)” の例文
爐端
(
ろばた
)
の
餅
(
もち
)
を
頂
(
いたゞ
)
くあとへ、
手
(
て
)
を
揃
(
そろ
)
へ、
頭
(
あたま
)
をならべて、
幾百
(
いくひやく
)
か
列
(
れつ
)
をなしたのが、
一息
(
ひといき
)
に、
山
(
やま
)
一
(
ひと
)
つ
運
(
はこ
)
んだのであると
言
(
い
)
ふ。
洒落
(
しやれ
)
れたもので。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そのあいだ、ガンたちは
荘園
(
しょうえん
)
の上をいったりきたりして、犬の言うことを聞いていましたが、犬が
一息
(
ひといき
)
つきますと、こうさけびました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
形ばかりの
銕線
(
はりがね
)
の
欄
(
てすり
)
はあるが、つかまってゆる/\渡る気にもなれぬ。下の流れを見ぬ様にして
一息
(
ひといき
)
に渡った。橋の長さ二十四間。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
喉
(
のど
)
がかわいているとみえて、蛾次郎はそこで
一息
(
ひといき
)
つくと、
岩層
(
がんそう
)
のあいだから
滴々
(
てきてき
)
と落ちている
清水
(
しみず
)
へ顔をさかさまにして、口をあいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし書かれたものの分量があまりに多過ぎるので、
一息
(
ひといき
)
にそこで読み通す訳には行かなかった。私は特別の時間を
偸
(
ぬす
)
んでそれに
充
(
あ
)
てた。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
兎は
一息
(
ひといき
)
に、百ヤードばかり走りぬきました。そして、自分のまわりを
見廻
(
みまわ
)
してみると、そこには、亀の
姿
(
すがた
)
も形も見えないではありませんか。
兎と亀
(新字新仮名)
/
ロード・ダンセイニ
(著)
夫れ
浮世
(
うきよ
)
の
名聞
(
きこえ
)
は今
此方
(
こなた
)
に吹き今
彼方
(
かなた
)
に吹き、その處を變ふるによりて名を變ふる風の
一息
(
ひといき
)
に外ならず 一〇〇—一〇二
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
しかも、もし君がちゃんと私の頼みをきいてくれさえするならば、私の苦しみは
一息
(
ひといき
)
のように過ぎ去るだろうということを、よく知っているのです。
ジーキル博士とハイド氏の怪事件
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
「も一ツ」と今度は徳二郎がついでやったのを、女はまたもや
一息
(
ひといき
)
に飲み干して、月に向かって酒気をほっと吐いた。
少年の悲哀
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
坊
(
ぼう
)
さんはそのうち
人里
(
ひとざと
)
に出て、ほっと
一息
(
ひといき
)
つきました。そして
花
(
はな
)
やかにさし
昇
(
のぼ
)
った
朝日
(
あさひ
)
に
向
(
む
)
かって手を
合
(
あ
)
わせました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
一息
(
ひといき
)
ついた自分は、とっさに戸の
上部
(
じょうぶ
)
のガラスまどをやぶろうと考えた。いきなり、うしろをふりむくと、手にした
旗
(
はた
)
のぼうでガラスをつきくだいた。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
凍
(
こほ
)
る
手先
(
てさき
)
を
提燈
(
ちやうちん
)
の
火
(
ひ
)
に
暖
(
あたゝ
)
めてホツと
一息
(
ひといき
)
力
(
ちから
)
なく
四邊
(
あたり
)
を
見廻
(
みまは
)
し
又
(
また
)
一息
(
ひといき
)
此處
(
こゝ
)
に
車
(
くるま
)
を
下
(
おろ
)
してより
三度目
(
さんどめ
)
に
聞
(
き
)
く
時
(
とき
)
の
鐘
(
かね
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
すると、正覚坊はその中に首をつき込んで、きゅーっと
一息
(
ひといき
)
に飲み干しました。平助はうれしくなりました。
正覚坊
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
私
(
わたくし
)
は
思
(
おも
)
はず
一息
(
ひといき
)
ついた、『
矢張
(
やはり
)
無益
(
むえき
)
の
心配
(
しんぱい
)
であつたか』と
少
(
すこ
)
しく
胸
(
むね
)
撫
(
な
)
でおろす、
其時
(
そのとき
)
、
私
(
わたくし
)
はふと
心付
(
こゝろつ
)
いたよ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
彼は
後
(
うしろ
)
を振り返って如来の来ないのを確かめた上、始めてほっと
一息
(
ひといき
)
した。如来は
摩迦陀国
(
まかだこく
)
の王子であり、如来の弟子たちもたいていは身分の高い人々である。
尼提
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夜に入りて旅館に帰り、ようよう
一息
(
ひといき
)
入れんとせしに、来訪者引きも切らず、
拠
(
よんどころ
)
なく一々面会して来訪の厚意を謝するなど、その忙しさ目も廻らんばかりなり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
嬉しと心を言へらんやうの
気色
(
けしき
)
にて、彼の
猪口
(
ちよく
)
に
余
(
あま
)
せし酒を
一息
(
ひといき
)
に
飲乾
(
のみほ
)
して、その盃をつと貫一に差せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
彼等の楽しみは、なにより、「
角打
(
かくう
)
ち」だ。
桝
(
ます
)
の
角
(
かど
)
から、キュウッと、
冷酒
(
ひやざけ
)
を
一息
(
ひといき
)
に飲むことである。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
なにしろ、今迄は、資本を寝かす一方でして、もう
一息
(
ひといき
)
といふところで、動きがとれなくなるのが、どうも残念なんです。あと千円もあれば、この暮れがどうにか……。
雅俗貧困譜
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
私は起きて、頭や顏を水で洗つて、
一息
(
ひといき
)
に水を一ぱい呑みました。衰へてはゐるけれど、病氣ではないと思つて、たゞあなたにだけこの幻をお話しようと決心したのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
吉坊
(
よしぼう
)
は、
清
(
きよ
)
ちゃんの
肩
(
かた
)
につかまりました。
清
(
きよ
)
ちゃんは、ハンドルを
握
(
にぎ
)
っていました。
二人
(
ふたり
)
は、いままでゆかなかったような、
遠方
(
えんぽう
)
まで、
一息
(
ひといき
)
に
走
(
はし
)
ってゆくことができました。
父親と自転車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
四年目の冬は、前年の実験ですっかり元気を取戻して、同じような実験を進めて行ったのであるが、どうも今
一息
(
ひといき
)
というところで自然の雪の結晶のような美しいものにはならない。
雪を作る話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「いや結構だ。うまいよ。」と重吉は落し玉子の吸物を
一息
(
ひといき
)
に半分ほど飲み干した。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
遂に又お園に
恋慕
(
れんぼ
)
を云いかけまするという怪談のお話、一寸
一息
(
ひといき
)
吐
(
つ
)
きまして
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
急ぐ程に
頓
(
やが
)
て
宿場
(
しゆくば
)
共思はるゝ所へ出し頃は夜は
白々
(
ほの/″\
)
と
明放
(
あけはな
)
れ往來の旅人も多く有ければ兩人は
漸々
(
やう/\
)
心落付初めて勞れを覺え
先
(
ま
)
づ此邊にて
一息
(
ひといき
)
繼
(
つか
)
んと茶見世に立寄て腰を掛ければ茶店の
親父
(
おやぢ
)
は茶を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「もうほんの
一息
(
ひといき
)
でございます」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
ただ
一息
(
ひといき
)
にこそ歌ふなれ。
そぞろごと
(旧字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
さちよは、
一息
(
ひといき
)
ついて
火の鳥
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
ズボリと
踏込
(
ふみこ
)
んだ
一息
(
ひといき
)
の
間
(
あひだ
)
は、
冷
(
つめた
)
さ
骨髓
(
こつずゐ
)
に
徹
(
てつ
)
するのですが、
勢
(
いきほひ
)
よく
歩行
(
ある
)
いて
居
(
ゐ
)
るうちには
温
(
あたゝか
)
く
成
(
な
)
ります、ほか/\するくらゐです。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
平生
(
へいぜい
)
より多少機嫌のよかった奥さんも、とうとう私の恐れを
抱
(
いだ
)
いている点までは話を進めずにしまいました。私はほっと
一息
(
ひといき
)
して室へ帰りました。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「さあ、
奴
(
やっこ
)
さんが
泡
(
あわ
)
を
吹
(
ふ
)
くのはこれからだぞ。そこで燕作さまは、このへんでじゅうぶん
一息
(
ひといき
)
いれてゆくとしようか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しまいには、
辛抱
(
しんぼう
)
しきれなくなって、なかばかんしゃくまぎれに、なかばうっとりして、非常な勢いで、金の日の丸めがけて、
一息
(
ひといき
)
に落っこってやりました。
雷神の珠
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
私
(
わたくし
)
と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
とは
眼
(
め
)
を
見合
(
みあ
)
はせて、はじめてホツと
一息
(
ひといき
)
ついた。あの
大陸
(
たいりく
)
は、
疑
(
うたがひ
)
も
無
(
な
)
き
印度
(
インド
)
の
大陸
(
たいりく
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
さて
某
(
なにがし
)
は
僕
(
ぼく
)
を
從
(
したが
)
へ
我家
(
わがや
)
をさして
歸
(
かへ
)
る
途
(
みち
)
すがら
曩
(
さき
)
に
雲飛
(
うんぴ
)
が石を
拾
(
ひろ
)
つた川と
同
(
おなじ
)
流
(
ながれ
)
に
懸
(
かゝ
)
つて居る
橋
(
はし
)
まで來ると、
僕
(
ぼく
)
は
少
(
すこ
)
し
肩
(
かた
)
を
休
(
やす
)
める
積
(
つも
)
りで石を
欄干
(
らんかん
)
にもたせて
吻
(
ほつ
)
と
一息
(
ひといき
)
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
車上
(
しやじやう
)
の
人
(
ひと
)
は
目早
(
めばや
)
く
認
(
みと
)
めて、オヽ
此處
(
こゝ
)
なり
此處
(
こゝ
)
へ
一寸
(
ちよつと
)
と
俄
(
にはか
)
の
指圖
(
さしづ
)
に
一聲
(
いつせい
)
勇
(
いさ
)
ましく
引入
(
ひきい
)
れる
車
(
くるま
)
門口
(
かどぐち
)
に
下
(
お
)
ろす
梶棒
(
かぢぼう
)
と
共
(
とも
)
にホツト
一息
(
ひといき
)
内
(
うち
)
には
女共
(
をんなども
)
が
口々
(
くち/″\
)
に
入
(
い
)
らつしやいまし。
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
風
(
かぜ
)
は、すこしの
間
(
あいだ
)
、
一息
(
ひといき
)
いれると、その
後
(
ご
)
は、かえって、すさまじい
勢力
(
せいりょく
)
をあらわしました。
戦争はぼくをおとなにした
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
汽車が
百足
(
むかで
)
の様に隧道を
這
(
は
)
い出して来て、此停車場に
一息
(
ひといき
)
つくかと思うと、またぞろぞろ這い出して、今度は反対の方に黒く見えて居る隧道の
孔
(
あな
)
に
吸
(
す
)
わるゝ様に入って行く。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それからつるつる、つるつる、
何度
(
なんど
)
も
何度
(
なんど
)
もすべりながら、それでも
強情
(
ごうじょう
)
に一
間
(
けん
)
ばかり
登
(
のぼ
)
りましたが、とうとう
一息
(
ひといき
)
につるりとすべって、ずしんと
地
(
じ
)
びたにころげ
落
(
お
)
ちました。
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
是からどういう事に相成りますか、
一寸
(
ちょっと
)
一息
(
ひといき
)
致しまして申上げましょう。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
或夏も暮れかかつた午後、Kさんはこの畠へ出、もう花もまれになつたポンポン・ダリアに
鋏
(
はさみ
)
を入れてゐた。すると汽車は堤の上をどつと
一息
(
ひといき
)
に通りすぎながら、何度も鋭い非常警笛を鳴らした。
素描三題
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
盈々
(
なみなみ
)
と酒を
容
(
い
)
れたる二つの猪口は、彼等の目より高く挙げらるると
斉
(
ひとし
)
く
戞
(
かつ
)
と
相撃
(
あひう
)
てば、
紅
(
くれなゐ
)
の
雫
(
しづく
)
の漏るが如く流るるを、互に引くより早く
一息
(
ひといき
)
に飲乾したり。これを見たる佐分利は甘糟の膝を
揺
(
うごか
)
して
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
さちよは、
一息
(
ひといき
)
ついて
火の鳥
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
佐久間玄蕃
(
さくまげんば
)
が
中入
(
なかいり
)
の
懈怠
(
けたい
)
のためか、
柴田勝家
(
しばたかついへ
)
、
賤
(
しづ
)
ヶ
嶽
(
たけ
)
の
合戰
(
かつせん
)
敗
(
やぶ
)
れて、
此
(
こ
)
の
城中
(
じやうちう
)
に
一息
(
ひといき
)
し
湯漬
(
ゆづけ
)
を
所望
(
しよまう
)
して、
悄然
(
せうぜん
)
と
北
(
きた
)
の
莊
(
さう
)
へと
落
(
お
)
ちて
行
(
ゆ
)
く。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自分は東海道を
一息
(
ひといき
)
に京都まで来て、そこで四五日
用足
(
ようたし
)
かたがた
逗留
(
とうりゅう
)
してから、同じ大阪の地を踏む考えであった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ほつと
一息
(
ひといき
)
、
引上
(
ひきあ
)
げて
見
(
み
)
ると、
思
(
おも
)
つたより
巨大
(
おほき
)
な
魚
(
うを
)
で、
殆
(
ほと
)
んど
端艇
(
たんてい
)
の
二分
(
にぶん
)
の
一
(
いち
)
を
塞
(
ふさ
)
いでしまつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「それは、それは、おたいぎのことです。ここから、もう
一息
(
ひといき
)
のお
骨
(
ほね
)
おりですが、
道
(
みち
)
はよろしゅうございます。それではすこしでもお
早
(
はや
)
く、
明
(
あか
)
るいうちに、いらっしゃいまし。」
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
よほどいそいだものと見えて、さすがの燕作も、そこでホッと
一息
(
ひといき
)
やすめた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
酒呑童子
(
しゅてんどうじ
)
は
一息
(
ひといき
)
に
飲
(
の
)
みほして、これもさもうまそうに
舌鼓
(
したつづみ
)
をうちながら
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
清水の旦那の
仇
(
あだ
)
を
復
(
かえ
)
さずに置くものか、と
切歯
(
はぎしり
)
をしながら其の
夜
(
よ
)
は帰宅致しまして、十二月五日の
夜
(
よ
)
明店
(
あきだな
)
に忍んで井生森又作の様子を
探
(
さぐ
)
り、
旧悪
(
きゅうあく
)
を
見顕
(
みあら
)
わすという所はちょっと
一息
(
ひといき
)
つきまして
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
鍬柄
(
くわづか
)
ついて畑の中に
突立
(
つった
)
った時は、天も見ろ、地も見ろ、人も見てくれ、吾れながら天晴見事の百姓振りだ。額の汗を拭きもあえずほうと
一息
(
ひといき
)
入れる。曇った空から冷やりと来て風が額を撫でる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
“一息”の意味
《名詞》
ひといき。
僅かな呼吸。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
息
常用漢字
小3
部首:⼼
10画
“一息”で始まる語句
一息吐
一息吹
一息懸