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無邪氣
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むじやき
ふりがな文庫
“
無邪氣
(
むじやき
)” の例文
新字:
無邪気
達磨
(
だるま
)
はそれぎり
話題
(
わだい
)
に
上
(
のぼ
)
らなかつたが、これが
緒
(
いとくち
)
になつて、三
人
(
にん
)
は
飯
(
めし
)
の
濟
(
す
)
む
迄
(
まで
)
無邪氣
(
むじやき
)
に
長閑
(
のどか
)
な
話
(
はなし
)
をつゞけた。
仕舞
(
しまひ
)
に
小六
(
ころく
)
が
氣
(
き
)
を
換
(
か
)
へて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そして、その
無邪氣
(
むじやき
)
さや、陽氣なお
喋
(
しや
)
べりや、氣に入らうとする努力で、お互ひの
交際
(
まじはり
)
に滿足する程度の愛着を私の心に起さした。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
恰
(
あだか
)
も
炭團屋
(
たどんや
)
の
長男
(
ちやうなん
)
のやうになつた
事
(
こと
)
には
氣
(
き
)
の
付
(
つ
)
かぬ
無邪氣
(
むじやき
)
さ、
只更
(
ひたすら
)
私
(
わたくし
)
の
顏
(
かほ
)
を
指
(
ゆびさ
)
し
笑
(
わら
)
つたなど、
苦
(
くる
)
しい
間
(
あひだ
)
にも
隨分
(
ずいぶん
)
滑※
(
こつけい
)
な
話
(
はなし
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
と
女性
(
じよせい
)
の
無邪氣
(
むじやき
)
なる
輕薄
(
けいはく
)
を
笑
(
わら
)
ひ、
更
(
さら
)
に
一旦
(
いつたん
)
與
(
あた
)
へたる
財貨
(
ざいか
)
を
少娘
(
こむすめ
)
の
筐中
(
きようちう
)
より
奪
(
うば
)
ひて
酒亭一塲
(
しゆていいちじやう
)
の
醉夢
(
すいむ
)
に
附
(
ふ
)
するの
條
(
じよう
)
を
説
(
と
)
かしめ
遂
(
つい
)
に
再
(
ふたゝ
)
び
免職
(
めんしよく
)
になりし
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひ
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
A
待
(
ま
)
てよ。
此
(
こ
)
の
對話
(
たいわ
)
は『
中外
(
ちうぐわい
)
』に
載
(
の
)
せるんだから、そんな
話
(
はなし
)
は
少
(
すこ
)
し
遠慮
(
ゑんりよ
)
して
置
(
お
)
かうよ。それよりかモツト
葉書
(
はがき
)
に
關
(
くわん
)
する
無邪氣
(
むじやき
)
な
面白
(
おもしろ
)
い
話
(
はなし
)
でもないかい。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
▼ もっと見る
眞白
(
まつしろ
)
な
薔薇
(
ばら
)
の花、
乳色
(
ちゝいろ
)
で、
無邪氣
(
むじやき
)
で
眞白
(
まつしろ
)
な
薔薇
(
ばら
)
の花、あまりの
潔白
(
けつぱく
)
には
人
(
ひと
)
も
驚
(
おどろ
)
く、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
周三が思つてゐたよりも
無邪氣
(
むじやき
)
で、また思ツたよりも淺い女らしい。たゞ些と輕い熱情のあるのが取得と謂えば取得だが、それとても
所謂
(
いわゆる
)
鼻
(
はな
)
ツ
張
(
ぱり
)
が強いといふ意味に過ぎぬ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
彼
(
かれ
)
は
什麽
(
どんな
)
にしても
無邪氣
(
むじやき
)
な
子
(
こ
)
の
爲
(
ため
)
に
小
(
ちひ
)
さな
菓子
(
くわし
)
の
一袋
(
ひとふくろ
)
も
持
(
も
)
つて
來
(
こ
)
なかつたことを
心
(
こゝろ
)
に
悔
(
く
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
飾
(
かざ
)
る
錦
(
にしき
)
の
裏
(
うら
)
はと
問
(
と
)
はゞ
涙
(
なみだ
)
ばかりぞ
薄化粧
(
うすげしやう
)
に
深
(
ふか
)
き
苦勞
(
くらう
)
の
色
(
いろ
)
を
隱
(
かく
)
して
友
(
とも
)
が
無邪氣
(
むじやき
)
の
物語
(
ものがた
)
りを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
第
(
だい
)
三の
化物
(
ばけもの
)
は
本體
(
ほんたい
)
が
動物
(
どうぶつ
)
で、
其
(
その
)
目的
(
もくてき
)
によつて
惡戯
(
あくぎ
)
の
爲
(
ため
)
と、
復仇
(
ふくしう
)
の
爲
(
ため
)
とに
分
(
わか
)
つ、
惡戯
(
あくぎ
)
の
方
(
はう
)
は
如何
(
いか
)
にも
無邪氣
(
むじやき
)
で、
狐
(
きつね
)
、
狸
(
たぬき
)
の
惡戯
(
あくぎ
)
は
何時
(
いつ
)
でも
人
(
ひと
)
の
笑
(
わら
)
ひの
種
(
たね
)
となり、
如何
(
いか
)
にも
陽氣
(
やうき
)
で
滑稽的
(
こつけいてき
)
である。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
寧
(
むし
)
ろ
其心
(
そのこゝろ
)
ばせの
眞率
(
しんそつ
)
で
無邪氣
(
むじやき
)
な
處
(
ところ
)
を
思
(
おも
)
へば
實
(
じつ
)
に
美
(
うつく
)
しさを
感
(
かん
)
ずるのです、
僕
(
ぼく
)
は。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
なんともいへない
無邪氣
(
むじやき
)
な
顏
(
かほ
)
つきや
樣子
(
ようす
)
をしてゐるところなど、いかにも
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
の
飾
(
かざ
)
り
氣
(
け
)
のない
心
(
こゝろ
)
が
窺
(
うかゞ
)
はれるばかりでなく、
當時
(
とうじ
)
の
人
(
ひと
)
の
風俗
(
ふうぞく
)
だとか
服裝
(
ふくそう
)
なども、これによつて
知
(
し
)
ることが
出來
(
でき
)
ますから
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
斯麽
(
こんな
)
無邪氣
(
むじやき
)
な
心
(
こゝろ
)
の
少
(
すこ
)
しでも
殘
(
のこ
)
つて
居
(
ゐ
)
たいものだと
願
(
ねが
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『
實
(
じつ
)
に
感謝
(
かんしや
)
に
堪
(
た
)
えません。』と
私
(
わたくし
)
は
不測
(
そゞろ
)
に
憘涙
(
うれしなみだ
)
の
流
(
なが
)
るゝを
禁
(
きん
)
じ
得
(
え
)
なかつた。
無邪氣
(
むじやき
)
なる
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
眼
(
め
)
をまんまるにして、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
肩上
(
かた
)
で
躍
(
をど
)
ると。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あどけ無い
頬
(
ほゝ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、末は
變心
(
こゝろがはり
)
をしさうな
少女
(
をとめ
)
、あどけ無い頬に
無邪氣
(
むじやき
)
な
紅
(
あか
)
い色をみせた
薔薇
(
ばら
)
の花、ぱつちりした眼の
罠
(
わな
)
をお張り、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
おつぎの
一寸
(
ちよつと
)
甘
(
あま
)
えた
樣
(
やう
)
な
聲
(
こゑ
)
や
與吉
(
よきち
)
の
無遠慮
(
ぶゑんりよ
)
な
無邪氣
(
むじやき
)
な
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
くと一
方
(
ぱう
)
には
又
(
また
)
彼等
(
かれら
)
の
家族
(
かぞく
)
と一つに
成
(
な
)
りたいやうな
心持
(
こゝろもち
)
も
起
(
おこ
)
るし、
彼
(
かれ
)
は
凝然
(
ぢつ
)
と
眼
(
め
)
を
閉
(
と
)
ぢて
居
(
ゐ
)
るので
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
が
餘計
(
よけい
)
に
紛糾
(
こぐら
)
かつて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
子供の
無邪氣
(
むじやき
)
に對する惡例の危險、
狎
(
な
)
れ
合
(
あ
)
つた方から云へば
務
(
つと
)
めを
忽
(
ゆるが
)
せにする結果と紛亂——互の親和と信頼、それから出て來る自信——それに伴ふ
横着
(
わうちやく
)
——反抗——そしてお
定
(
きま
)
りの爆發。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
僕
(
ぼく
)
はお
絹
(
きぬ
)
が
梨
(
なし
)
をむいて、
僕
(
ぼく
)
が
獨
(
ひとり
)
で
入
(
は
)
いつてる
浴室
(
よくしつ
)
に、そつと
持
(
もつ
)
て
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れたことを
思
(
おも
)
ひ、
二人
(
ふたり
)
で
溪流
(
けいりう
)
に
沿
(
そ
)
ふて
散歩
(
さんぽ
)
したことを
思
(
おも
)
ひ、
其
(
その
)
優
(
やさ
)
しい
言葉
(
ことば
)
を
思
(
おも
)
ひ、
其
(
その
)
無邪氣
(
むじやき
)
な
態度
(
たいど
)
を
思
(
おも
)
ひ、
其
(
その
)
笑顏
(
ゑがほ
)
を
思
(
おも
)
ひ
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
無邪氣
(
むじやき
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
いつも
愛
(
あい
)
らしく、
雪三
(
せつざう
)
よ
菊塢
(
きくう
)
の
秋草
(
あきくさ
)
盛
(
さか
)
りなりとかきくを、
此程
(
このほど
)
すぐさず
伴
(
ともな
)
ひては
給
(
たま
)
はらずやと
掻口説
(
かきくど
)
きしに、
何
(
なん
)
の
違背
(
ゐはい
)
のある
筈
(
はず
)
なく、お
前
(
まへ
)
さま
御都合
(
ごつがふ
)
にて
何時
(
いつ
)
にてもお
供
(
とも
)
すべしと
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
なに
)
も
知
(
し
)
らない
御米
(
およね
)
は
又
(
また
)
平常
(
へいじやう
)
の
通
(
とほ
)
り
無邪氣
(
むじやき
)
に
夫
(
それ
)
から
夫
(
それ
)
へと
聞
(
き
)
きたがつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
見
(
み
)
よ
飮酒
(
いんしゆ
)
は
彼
(
かの
)
非職官吏
(
ひしよくくわんり
)
を
殺
(
ころ
)
しつゝあるにあらずや
非職官吏
(
ひしよくくわんり
)
の
放蕩懶惰
(
はうとうらんだ
)
は
其
(
その
)
愛
(
あい
)
らしき
妻
(
つま
)
を
殺
(
ころ
)
しつゝあるにあらずや
其
(
その
)
無邪氣
(
むじやき
)
の
娘
(
むすめ
)
を
殺
(
ころ
)
しつゝあるにあらずや、婬賣と名け肺病と名け、※慢と名つくるもの
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
この
時代
(
じだい
)
の
人
(
ひと
)
の
無邪氣
(
むじやき
)
な
素直
(
すなほ
)
な
心持
(
こゝろも
)
ちがよく
現
(
あらは
)
れてをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
無邪氣
(
むじやき
)
なる
水兵等
(
すいへいら
)
の
想像
(
さうぞう
)
するが
如
(
ごと
)
く、
其時
(
そのとき
)
の
光景
(
くわうけい
)
はまあどんなであらう。
電光艇
(
でんくわうてい
)
の
評判
(
ひやうばん
)
、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
の
榮譽
(
ほまれ
)
、
各自
(
めい/\
)
の
胸
(
むね
)
にある
種々
(
しゆ/″\
)
の
樂
(
たのし
)
み、それ
等
(
ら
)
は
管々
(
くだ/\
)
しく
言
(
い
)
ふに
及
(
およ
)
ばぬ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
賣
(
う
)
つちや
不可
(
いけ
)
なくつて」と
又
(
また
)
無邪氣
(
むじやき
)
に
聞
(
き
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
不審
(
ふしん
)
といはゞ
不審
(
ふしん
)
もたつべきながら
子故
(
こゆゑ
)
にくらきは
親
(
おや
)
の
眼鏡
(
めがね
)
運平
(
うんぺい
)
が
邪智
(
じやち
)
ふかき
心
(
こゝろ
)
にも
娘
(
むすめ
)
は
何時
(
いつ
)
も
無邪氣
(
むじやき
)
の
子供
(
こども
)
伸
(
の
)
びしは
脊丈
(
せたけ
)
ばかりと
思
(
おも
)
ふか
若
(
も
)
しやの
掛念
(
けねん
)
少
(
すこ
)
しもなくハテ
中
(
なか
)
の
好
(
よ
)
かりしは
昔
(
むかし
)
のことなり
今
(
いま
)
の
芳之助
(
よしのすけ
)
に
何
(
なに
)
として
愛想
(
あいそ
)
の
盡
(
つき
)
ぬものがあらうか
娘
(
むすめ
)
はまして
孝心
(
かうしん
)
ふかし
親
(
おや
)
の
命令
(
いひつけ
)
ること
背
(
そむ
)
く
筈
(
はず
)
なし
心配無用
(
しんぱいむよう
)
と
勘藏
(
かんざう
)
が
注意
(
ちゆうい
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
邪
常用漢字
中学
部首:⾢
8画
氣
部首:⽓
10画
“無邪”で始まる語句
無邪気
無邪心
無邪気者揃