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成程
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なるほど
ふりがな文庫
“
成程
(
なるほど
)” の例文
余は要吉の言動を読んで要吉と共に陰鬱にはなる、けれども
成程
(
なるほど
)
要吉とはこんな種類の人間であると、著者から教へられた事がない。
『煤煙』の序
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ナニ板の古いのがありましたからチヨイと足を
打附
(
うちつ
)
けて置いたので。「
成程
(
なるほど
)
、
早桶
(
はやをけ
)
は
大分
(
だいぶ
)
宜
(
い
)
いのがあつたね。金「ナニ
是
(
これ
)
は
沢庵樽
(
たくあんだる
)
で。 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
成程
(
なるほど
)
過ぎ去った歴史上には種々優れた人もあるが、同時代にいた、しっかりした友達の方に、
却
(
かえ
)
って教えられた事は多いのである。
北村透谷の短き一生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
言はれて
内室
(
ないしつ
)
に
入
(
はひ
)
つて見ると
成程
(
なるほど
)
石は
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
紫檀
(
したん
)
の
臺
(
だい
)
に
還
(
かへ
)
つて居たので
益々
(
ます/\
)
畏敬
(
ゐけい
)
の
念
(
ねん
)
を
高
(
たか
)
め、
恭
(
うや/\
)
しく老叟を
仰
(
あふ
)
ぎ見ると、老叟
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
第二の幽霊
成程
(
なるほど
)
、
此処
(
ここ
)
に書いてある。「当時
数
(
かず
)
の多かつた批評家中、永久に記憶さるべきものは、××××と云ふ論客である。……」
LOS CAPRICHOS
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
成程
(
なるほど
)
、賊は嘘は云わなかった。この部屋には確かに照子さんがいた。もう一人「よくご存知の男」もいた。併し、二人とも絶命してだ。
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それで少しは心が慰さもうかと思ったのだ。世間では伊勢殿が悪いという。
成程
(
なるほど
)
あの男は
奸物
(
かんぶつ
)
だ、淫乱だ、私心もある、
猿智慧
(
さるぢえ
)
もある。
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
巻向
(
まきむく
)
は高い山だろう。山の
麓
(
ふもと
)
の
崖
(
がけ
)
に生えている小松にまで雪が降って来る、というので、巻向は
成程
(
なるほど
)
高い山だと感ずる気持がある。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
成程
(
なるほど
)
りつぱな本屋さんだと思つて「
僕
(
ぼく
)
は医科大学の先生です。本を買ひます。今、お金を持つてゐませんから、
家
(
うち
)
までついて来て下さい」
兎さんの本屋とリスの先生
(新字旧仮名)
/
村山籌子
(著)
成程
(
なるほど
)
、
蟲
(
むし
)
と
梟
(
ふくろ
)
では
大分
(
だいぶ
)
見當
(
けんたう
)
が
違
(
ちが
)
ひました。……
續
(
つゞ
)
いて
餘
(
あま
)
り
暑
(
あつ
)
いので、
餘程
(
よほど
)
茫
(
ばう
)
として
居
(
ゐ
)
るやうです。
失禮
(
しつれい
)
、
可厭
(
いや
)
なものツて、
何
(
なに
)
が
鳴
(
な
)
きます。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
近子は
成程
(
なるほど
)
然
(
さ
)
うかとも思ツて、「ですけども、
私等
(
わたしたち
)
は何んだツて
此樣
(
こん
)
なに氣が合はないのでせう。」と心細いやうに
染々
(
しみ/″\
)
といふ。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
菊之丞は、拡げられた
香盤
(
こうばん
)
をのぞき込む。
成程
(
なるほど
)
、何枚かの図面には、
総
(
すべ
)
て付け込みのしるしが一面に書き込まれているのだった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
幸子坊(漸く意味がのみ込めて)『は、は、は、
成程
(
なるほど
)
月明りでござった。これは飛んだ失礼、では捨てまするでござりまする』
取返し物語
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
しかし、袁傪は感嘆しながらも
漠然
(
ばくぜん
)
と次のように感じていた。
成程
(
なるほど
)
、作者の素質が第一流に属するものであることは疑いない。
山月記
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
夜が
更
(
ふ
)
けてから
窃
(
そっ
)
と見まはるのかも知れないと思つて、内へ這入つてその話をすると、かみさんも
成程
(
なるほど
)
さうかも知れないと云つてゐました。
赤い杭
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
成程
(
なるほど
)
斯
(
か
)
う
聽
(
き
)
いて
見
(
み
)
れば、
私
(
わたくし
)
も
思
(
おも
)
ひ
當
(
あた
)
る
節
(
ふし
)
の
無
(
な
)
いでもない。また、
海賊船
(
かいぞくせん
)
海蛇丸
(
かいだまる
)
の
一條
(
いちじやう
)
については、
席上
(
せきじやう
)
いろ/\な
話
(
はなし
)
があつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
朝飯後、天幕の諸君に別れて帰路に
就
(
つ
)
く。
成程
(
なるほど
)
ニオトマムは山静に水清く、関翁が
斗満
(
とまむ
)
を去って此処に住みたく思うて居らるゝも尤である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ヴァイオリンの胴の中を覗くと、
成程
(
なるほど
)
香椎六郎の言う通り、名前を書いたインキには、ヴァイオリンの古びとは似もつかぬ新しさがあります。
天才兄妹
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
聞
(
きゝ
)
成程
(
なるほど
)
何時
(
いつ
)
迄當院の
厄介
(
やくかい
)
に
成
(
なつ
)
ても居られず何分にも宜しくと頼みければ感應院も承知なして
早速
(
さつそく
)
彼
(
かの
)
片町の醫師方へ
往
(
ゆき
)
右
(
みぎ
)
の
咄
(
はなし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
成程
(
なるほど
)
。」と
蘿月
(
らげつ
)
は
頷付
(
うなづ
)
いて、「さういふ事なら
打捨
(
うつちや
)
つても置けまい。もう何年になるかな、
親爺
(
おやぢ
)
が死んでから………。」
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
成程
(
なるほど
)
、
時
(
とき
)
が
來
(
く
)
れば
監獄
(
かんごく
)
や、
瘋癲病院
(
ふうてんびやうゐん
)
は
廢
(
はい
)
されて、
正義
(
せいぎ
)
は
貴方
(
あなた
)
の
有仰
(
おつしや
)
る
通
(
とほ
)
り
勝
(
かち
)
を
占
(
し
)
めるでせう、
然
(
しか
)
し
生活
(
せいくわつ
)
の
實際
(
じつさい
)
が
其
(
そ
)
れで
變
(
かは
)
るものではありません。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
成程
(
なるほど
)
枕はない
筈
(
はず
)
だ、
是
(
こ
)
れまで枕をして寝たことがなかったからと始めて気が付きました。是れでも
大抵
(
たいてい
)
趣
(
おもむき
)
が分りましょう。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
勢
(
いきほひ
)
の
自然
(
しぜん
)
と言つては
堅過
(
かたす
)
ぎるが、
成程
(
なるほど
)
江戸時代
(
えどじだい
)
から
考
(
かんが
)
へて見ても、
湯屋
(
ゆや
)
と
与太郎
(
よたらう
)
とは
横町
(
よこちやう
)
の
方
(
ほう
)
が
語呂
(
ごろ
)
がいゝ。(十八日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
成程
(
なるほど
)
聴いてみれば無理もない。世の中には髪の毛一本生えてない禿頭を、自分の持物だといふだけで、毎朝磨きをかけてゐる人間もある事だから。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
……
成程
(
なるほど
)
。君が曲馬団に居るとすれば、お母さんが何等かの方法で会いに来ない筈はない。すくなくとも無事で居る事を君に知らせない筈はない。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
斯樣
(
かやう
)
すれば
惡
(
わる
)
い、
何故
(
なにゆゑ
)
に
惡
(
わる
)
いかといふ
點
(
てん
)
を
自分
(
じぶん
)
の
心
(
こゝろ
)
に
問
(
と
)
はせて
見
(
み
)
て、
自分
(
じぶん
)
で
其理由
(
そのりいう
)
を
發明
(
はつめい
)
し、
成程
(
なるほど
)
これは
善
(
よ
)
い、
惡
(
わる
)
いといふ
處
(
ところ
)
を
自分
(
じぶん
)
に
合點
(
がつてん
)
せしむる。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
成程
(
なるほど
)
、英国人だったら、よくよく吟味して何度か通った上で買入れる。これにもよい所があるが、「日本の眼」の早さは世界の人が認める所である。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
そこで村は御覧の通り太平無事である云々。役人は
成程
(
なるほど
)
と感心して帰り、討伐は全然無効に帰したという話がある。
さまよう町のさまよう家のさまよう人々
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
成程
(
なるほど
)
、御法規から見れば、おまえの云い分がたしかに
適
(
かな
)
っておる。だが、人道というものから見ると、おまえは、旧主の首を金の力で
縊
(
くく
)
ったことになるぞ。
鍋島甲斐守
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
顔を紙のすぐ近くまで下げて行くと、
成程
(
なるほど
)
書いた文字は見える。又、その上下左右の一団の文字だけは、そこだけ望遠鏡の中のように確かに見えるのである。
文字と速力と文学
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
成程
(
なるほど
)
百日紅といふ名前のある通り真赤な花が永い間咲いてゐるものであるわいとつく/″\其梢を眺めた。
百日紅
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
成程
(
なるほど
)
地球の引力で物が下に
静
(
じっ
)
としているのだが、もし地球の運転が逆になったら
反
(
かえ
)
って宙を飛ぶのが並のもので下に
静
(
じっ
)
としているのが
怪物
(
ばけもの
)
になるかも知れない。
大きな怪物
(新字新仮名)
/
平井金三
(著)
それは
成程
(
なるほど
)
和
(
やは
)
らかひ
衣類
(
きもの
)
きて
手車
(
てぐるま
)
に
乘
(
の
)
りあるく
時
(
とき
)
は
立派
(
りつぱ
)
らしくも
見
(
み
)
えませうけれど、
父
(
とゝ
)
さんや
母
(
かゝ
)
さんに
斯
(
か
)
うして
上
(
あげ
)
やうと
思
(
おも
)
ふ
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ず、いはゞ
自分
(
じぶん
)
の
皮一重
(
かはひとゑ
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
内儀
(
かみ
)
さんは
成程
(
なるほど
)
さういふ
心持
(
こゝろもち
)
で
居
(
ゐ
)
るのかと、それから
種々
(
いろ/\
)
と
身分
(
みぶん
)
相應
(
さうおう
)
な
苦勞
(
くらう
)
の
止
(
や
)
まぬことを
噺
(
はなし
)
て
聞
(
き
)
かせると
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そういった方を見ると
成程
(
なるほど
)
首だけがまるで置物のように
道床
(
どうしょう
)
の砂利の上にちょこんと立っているのです。
穴
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
成程
(
なるほど
)
戸浪三四郎の向いには、桃色のワンピースに、はちきれるようにふくらんだ真白な二の腕も
露
(
あらわ
)
な十七八歳の美少女が居て、窓枠に白いベレ帽の頭を
凭
(
もた
)
せかけ
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
よく友人
輩
(
たち
)
は
一口
(
ひとくち
)
に「君、それは鼠だろう」と
貶
(
けな
)
してしまう、
成程
(
なるほど
)
鼠の
居
(
お
)
るべき
処
(
ところ
)
なら鼠の
所業
(
しわざ
)
かと
合点
(
がてん
)
もするが、鼠の
居
(
お
)
るべからざる
処
(
ところ
)
でも、
往々
(
おうおう
)
にして聞くのだ
頭上の響
(新字新仮名)
/
北村四海
(著)
貴嬢
(
あなた
)
、余り残酷ではありませぬか、
成程
(
なるほど
)
今夜の始末、定めて御立腹でもありませうが、少しは御推察をも願ひたい——私の切情は、梅子さん、
疾
(
と
)
く御諒承下ださるでせう
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
運動場
(
うんどうば
)
へ出て来ても
我々
(
われ/\
)
の仲間に
入
(
はい
)
つた事などは無い、
超然
(
てうぜん
)
として
独
(
ひと
)
り
静
(
しづか
)
に散歩して
居
(
を
)
ると
云
(
い
)
つたやうな
風
(
ふう
)
で、今考へて見ると、
成程
(
なるほど
)
年少詩人
(
ねんせうしじん
)
と
云
(
い
)
つた
態度
(
たいど
)
がありましたよ
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
A
成程
(
なるほど
)
、
葉書
(
はがき
)
の二
枚
(
まい
)
續
(
つゞ
)
き三
枚
(
まい
)
續
(
つゞ
)
きはチヨツト
變
(
かは
)
つてる。さすが
君
(
きみ
)
は
葉書
(
はがき
)
の
專門家
(
せんもんか
)
だね。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
彼女が、五十万ミルの大勝負を引きうけたというのも、事情を聴いてみれば
成程
(
なるほど
)
とうなずける。きょうは、
瀟洒
(
しょうしゃ
)
な外出着であるせいか、白いロイスがいっそう純なものにみえる。
人外魔境:05 水棲人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
成程
(
なるほど
)
自分の役柄は
拙者
(
せつしや
)
も心得てをります。
併
(
しか
)
し
頭
(
かしら
)
遠藤殿の
申付
(
まをしつけ
)
であつて見れば、
縦
(
たと
)
ひ
生駒山
(
いこまやま
)
を越してでも出張せんではなりますまい。御覧の
通
(
とほり
)
拙者は
打支度
(
うちしたく
)
をいたしてをります。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
甲樂人
成程
(
なるほど
)
、
御道理
(
ごもっとも
)
でござります、したが、
今
(
いま
)
に
如何
(
どう
)
にかなる「
琴
(
こと
)
」でござりませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『肥後の
八代
(
やつしろ
)
とも言はれる町が、まさかこんなでもあるまい。
此処
(
こゝ
)
は裏町か何かで、
賑
(
にぎや
)
かな
大通
(
おほどほり
)
は別にあるだらう』と
私
(
わたし
)
は思つた。
成程
(
なるほど
)
、少し行くと、
通
(
とほり
)
がいくらか
綺麗
(
きれい
)
になつた。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
成程
(
なるほど
)
英語が国際語になつたら英人には都合が好からうが
夫
(
それ
)
では他の国民が迷惑する。
エスペラントの話
(新字旧仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
成程
(
なるほど
)
奥様は御器量よしで、さすが下町育ちだけあって万事に日本趣味で、髪なぞもしょっちゅう日本髪でお過しになりましたが、それがまたなんともいえない粋な中に気品があって
幽霊妻
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
阿剌比亜夜話
(
アラビヤンナイト
)
の魔法にかかった王子や王女たちの羊の、一千匹も捕えて来て、それらの胃袋を断ち割って、中のどろどろを掻きさらって、一ところに集めたら、
成程
(
なるほど
)
こうでもあろうか。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
「
成程
(
なるほど
)
こりゃ大変だ……ところで、離れの方にも大変がもち上がってるんだ」
祭の夜
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
読
(
よ
)
み
上
(
あ
)
げられた
者
(
もの
)
は、
一人々々
(
ひとり/\
)
検疫医
(
けんえきい
)
の
列
(
なら
)
んだ
段階子
(
だんばしご
)
の
下
(
した
)
を
通
(
とほ
)
つて
上
(
うへ
)
へ
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
く。『ミストル・アサヤーマ』。「ヤ」で
調子
(
てうし
)
を
上
(
あ
)
げて
少
(
すこ
)
し
引
(
ひ
)
ツ
張
(
ぱ
)
つて「マ」で
下
(
さ
)
げる。
成程
(
なるほど
)
山
(
やま
)
のやうに
聞
(
きこ
)
える。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
見ると、奥の棚にビイルの瓶が、
成程
(
なるほど
)
ずらりと並んである。私は、誘惑を感じた。ビイルでも一ぱい飲めば、今の、この何だかいらいらした不快な気持を鎮静させることが出来るかも知れぬと思った。
乞食学生
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
成
常用漢字
小4
部首:⼽
6画
程
常用漢字
小5
部首:⽲
12画
“成程”で始まる語句
成程々々
成程手隙
成程々々成程