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じょちゅう
ふりがな文庫
“
女中
(
じょちゅう
)” の例文
それは、「
私
(
わたし
)
には、ほかの
子供
(
こども
)
たちのように、やさしいお
母
(
かあ
)
さんがないの?」と、たずねていることがよくわかりましたので、
女中
(
じょちゅう
)
は
遠方の母
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
女中
(
じょちゅう
)
に対しても同じです。
余計
(
よけい
)
なお
饒舌
(
しゃべり
)
や
譃言
(
うそ
)
を
云
(
い
)
う時には口では云わずになるたけきつい顔して無言のいましめをしてやります。
家庭愛増進術:――型でなしに
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
下男
(
げなん
)
(
男
(
おとこ
)
の
使用人
(
しようにん
)
)が
病気
(
びょうき
)
になれば、
水
(
みず
)
くみもしました。
女中
(
じょちゅう
)
(
女
(
おんな
)
のおてつだいさん)にさしつかえがあれば、
台所
(
だいどころ
)
のてつだいもしました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
「ごはんが食べたかったら、だれだってじぶんでかせぐんだよ。さあ、さっさといって、
女中
(
じょちゅう
)
といっしょにおはたらき。」
灰かぶり
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「ちがうでしよう。
女中
(
じょちゅう
)
から
板前
(
いたまえ
)
まで
調
(
しら
)
べてある。
夕方
(
ゆうがた
)
出
(
で
)
かけて、十二
時
(
じ
)
ごろ、タクシーで
帰
(
かえ
)
つたことがわかつている」
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
▼ もっと見る
巫女 (取次ぐ)お
女中
(
じょちゅう
)
、
可恐
(
おそろし
)
い事はないぞな、はばかり
多
(
おお
)
や、
畏
(
かしこ
)
けれど、お言葉ぞな、あれへの、おん
前
(
まえ
)
への。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
使って居た
女中
(
じょちゅう
)
は、
江州
(
ごうしゅう
)
彦根在の者で、其
郷里地方
(
きょうりちほう
)
には家屋敷を捨売りにして京、大阪や東京に出る者が多いので、
譃
(
うそ
)
の様に
廉
(
やす
)
い地面家作の
売物
(
うりもの
)
があると云う。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その
小供
(
こども
)
は
相当
(
そうとう
)
地位
(
ちい
)
のある
人
(
ひと
)
……たしか
旗本
(
はたもと
)
とか
申
(
もう
)
す
身分
(
みぶん
)
の
人
(
ひと
)
の
忰
(
せがれ
)
でございまして、
平生
(
へいぜい
)
は
江戸住
(
えどずま
)
いなのですが、お
附
(
つ
)
きの
女中
(
じょちゅう
)
と
申
(
もう
)
すのが
諸磯
(
もろいそ
)
の
漁師
(
りょうし
)
の
娘
(
こ
)
なので
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
女中
(
じょちゅう
)
を置いても事足ることではあるが、女中といってもお大層であり、また
親身
(
しんみ
)
になって母に尽くすには、他人任せでは安心が出来ず、やっぱり、いっそ、これは家内を貰い
幕末維新懐古談:23 家内を貰った頃のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
やがて奥から、色の白い、眼の細い、
意地
(
いじ
)
の悪そうな
女中
(
じょちゅう
)
が、手に大きい
皿
(
さら
)
を持って出て来たが、その時もまだ二人は、どうしたものかと
思案
(
しあん
)
にくれて
土間
(
どま
)
につったっていた。
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
徳太郎
(
とくたろう
)
は
女中
(
じょちゅう
)
の
案内
(
あんない
)
も
待
(
ま
)
たず、
駆
(
か
)
け
込
(
こ
)
むように千
吉
(
きち
)
の
手
(
て
)
をとって、
奥
(
おく
)
の
座敷
(
ざしき
)
へ
連
(
つ
)
れ
込
(
こ
)
んだ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
宰相
(
さいしょう
)
が
鉢
(
はち
)
かつぎをいたわってやるたんびに、ほかの
女中
(
じょちゅう
)
たちはにくらしがって
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
家の外では、
左官
(
さかん
)
やペンキ屋が、
足場
(
あしば
)
をきずいて、家のまわりを
塗
(
ぬ
)
っていますし、中では
女中
(
じょちゅう
)
たちが、窓ガラスをきれいにふいています。
港
(
みなと
)
では、
帆船
(
はんせん
)
や
汽船
(
きせん
)
をさかんに
修理
(
しゅうり
)
しています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
魔法
(
まほう
)
の
杖
(
つえ
)
をふるって、王様とお妃をのぞいては、お城のなかの物のこらず、それはおつきの
女教師
(
おんなきょうし
)
から、
女官
(
じょかん
)
から、おそばづきの
女中
(
じょちゅう
)
から、
宮内
(
くない
)
官、
表役人
(
おもてやくにん
)
、コック長、
料理番
(
りょうりばん
)
から、
炊事係
(
すいじがかり
)
眠る森のお姫さま
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
勝手口
(
かってぐち
)
へは、どこの家でも、たいがい
女中
(
じょちゅう
)
さんがでてくるのでした。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
机
(
つくえ
)
の
前
(
まえ
)
にマッチはあって、
彼
(
かれ
)
はそれを
見
(
み
)
ていながら、その
癖
(
くせ
)
、
大声
(
おおごえ
)
を
上
(
あ
)
げて
小使
(
こづかい
)
を
呼
(
よ
)
んでマッチを
持
(
も
)
って
来
(
こ
)
いなどと
云
(
い
)
い、
女中
(
じょちゅう
)
のいる
前
(
まえ
)
でも
平気
(
へいき
)
で
下着
(
したぎ
)
一つで
歩
(
ある
)
いている、
下僕
(
しもべ
)
や、
小使
(
こづかい
)
を
捉
(
つかま
)
えては
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
部屋には小ざっぱりと身じたくをした
女中
(
じょちゅう
)
が来て寝床をあげていた。一
間
(
けん
)
半の
大床
(
おおとこ
)
の
間
(
ま
)
に飾られた大
花活
(
はない
)
けには、菊の花が
一抱
(
ひとかか
)
え分もいけられていて、空気が動くたびごとに
仙人
(
せんにん
)
じみた香を漂わした。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「まあ、なんて、
気味
(
きみ
)
のわるい
犬
(
いぬ
)
でしょう。」と、
女中
(
じょちゅう
)
がいって、
水
(
みず
)
をかけようとしたのを
敏
(
とし
)
ちゃんは、やめさせました。そして
母犬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから
娘
(
むすめ
)
だの、
子供
(
こども
)
たちだの、
職人
(
しょくにん
)
だの、
小僧
(
こぞう
)
だの、
女中
(
じょちゅう
)
だのを
呼
(
よ
)
びましたので、みんな
往来
(
おうらい
)
へ
出
(
で
)
て、
鳥
(
とり
)
を
眺
(
なが
)
めました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
両腕はまさに
脱
(
ぬ
)
ける様だ。斯くして持ち込まれた水は、
細君
(
さいくん
)
女中
(
じょちゅう
)
によって
金漿
(
きんしょう
)
玉露
(
ぎょくろ
)
と
惜
(
おし
)
み/\使われる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
うちの
中
(
なか
)
のざつようでもなんでも、
諭吉
(
ゆきち
)
は、すこしもいやな
顔
(
かお
)
をしないで、かいがいしくはたらくので、
先生
(
せんせい
)
ばかりでなく、おくさんにも、
女中
(
じょちゅう
)
にも、
家
(
いえ
)
じゅうで
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
いよいよ
絶望
(
ぜつぼう
)
と
決
(
きま
)
まった
時
(
とき
)
に、
私
(
わたくし
)
の
許
(
もと
)
へ
夢中
(
むちゅう
)
で
駆
(
か
)
けつけたのが、
例
(
れい
)
のお
附
(
つき
)
の
女中
(
じょちゅう
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
被害者
(
ひがいしゃ
)
刈谷音吉老人
(
かりやおときちろうじん
)
は、もと
高利貸
(
こうりか
)
しでへんくつで、
昼日中
(
ひるひなか
)
でも
門
(
もん
)
に
締
(
しま
)
りをしていて、
呼
(
よび
)
りんを
押
(
お
)
さないと、
人
(
ひと
)
を
門内
(
もんない
)
へ
通
(
とお
)
さなかつたというほどに
用心
(
ようじん
)
ぶかく、それに
妻子
(
さいし
)
はなく
女中
(
じょちゅう
)
もおかず
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
鉢
(
はち
)
かつぎが
子供
(
こども
)
の
時
(
とき
)
、おかあさんから
習
(
なら
)
ったことは、
昔
(
むかし
)
の
御本
(
ごほん
)
を
読
(
よ
)
んだり、
和歌
(
わか
)
を
詠
(
よ
)
んだり、
琴
(
こと
)
や
琵琶
(
びわ
)
をひいたりすることばかりでした。でもそんなことは
女中
(
じょちゅう
)
のしごとには
何
(
なん
)
の
役
(
やく
)
にも
立
(
た
)
ちません。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
あまり、その
調子
(
ちょうし
)
がくだけていて、
自分
(
じぶん
)
に
対
(
たい
)
する
皮肉
(
ひにく
)
とはとれなかったので、お
竹
(
たけ
)
は、
前
(
まえ
)
にいた
女中
(
じょちゅう
)
のことだけに、ついつりこまれて
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
上にいる人たちは、
飲
(
の
)
みものを
待
(
ま
)
っていましたが、りこうもののエルゼは、いつまでたってももどってきません。そこで、おくさんが
女中
(
じょちゅう
)
にいいました。
りこうもののエルゼ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そうしたある
日
(
ひ
)
、
本
(
ほん
)
をよみふけっている
諭吉
(
ゆきち
)
の
部屋
(
へや
)
に、
女中
(
じょちゅう
)
があわててはいってきました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
江戸
(
えど
)
から
来
(
き
)
ている
小供
(
こども
)
はそれが
羨
(
うらやま
)
しくて
耐
(
たま
)
らなかったものでございましょう、
自分
(
じぶん
)
では
泳
(
およ
)
げもせぬのに、
女中
(
じょちゅう
)
の
不在
(
るす
)
の
折
(
おり
)
に
衣服
(
きもの
)
を
脱
(
ぬ
)
いで、
深
(
ふか
)
い
水溜
(
みずたまり
)
の
一
(
ひと
)
つに
跳
(
と
)
び
込
(
こ
)
んだから
耐
(
たま
)
りませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
中将
(
ちゅうじょう
)
のお
屋敷
(
やしき
)
へ
連
(
つ
)
れられて行くと、
女中
(
じょちゅう
)
がしらが
鉢
(
はち
)
かつぎを
見
(
み
)
て
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
女中
(
じょちゅう
)
になると云う。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「
昨日
(
きのう
)
のように、
卵
(
たまご
)
を
焦
(
こ
)
がしてしまっては、
食
(
た
)
べられやしないよ。」と、
賢二
(
けんじ
)
が、いいますと、お
姉
(
ねえ
)
さんは、
女中
(
じょちゅう
)
をしかりつけて
北風にたこは上がる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おくさま
狐
(
ぎつね
)
は、じぶんのおへやへ行って、とじこもりました。おくさま狐のお
女中
(
じょちゅう
)
のおじょうさん猫は、おへっついの上にすわって、ぐつぐつ、煮ものをしていました。
おくさま狐の御婚礼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
といって、
門
(
もん
)
からはいってきました。そして、いま
女中
(
じょちゅう
)
さんが、アルミニウムの
湯沸
(
ゆわ
)
かしをごみ
箱
(
ばこ
)
へ
捨
(
す
)
てようとしているのを
見
(
み
)
つけて
人間と湯沸かし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なにいってんのよ、じぶんたちでおはき。あたしはおまえたちの
女中
(
じょちゅう
)
じゃないんだよ。」
森のなかの三人の小人
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
みんなに、お
母
(
かあ
)
さんがあるのに、どうして、
自分
(
じぶん
)
にばかり、お
母
(
かあ
)
さんがないのか? それで、
正
(
しょう
)
ちゃんは、
女中
(
じょちゅう
)
の
脊中
(
せなか
)
におぶわれながら
遠方の母
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それをきいて、
女中
(
じょちゅう
)
は
りこうもののエルゼ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
女中
(
じょちゅう
)
さんは、お
使
(
つか
)
いから
帰
(
かえ
)
ったら、またおそうじをやりなおすうえに、
塀
(
へい
)
までふかなければならぬかと
思
(
おも
)
うと、がっかりしてしまったのです。
日の当たる門
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日
(
ひ
)
ごろは、
女中
(
じょちゅう
)
に
対
(
たい
)
して、やさしい、いい
奥
(
おく
)
さまでしたけれど、この
日
(
ひ
)
ばかりは、
怖
(
おそ
)
ろしい
奥
(
おく
)
さまに
見
(
み
)
えました。そして、
厳格
(
げんかく
)
な
言葉
(
ことば
)
つきで
おさくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
女中
(
じょちゅう
)
が
帰
(
かえ
)
りましたら、どんなに
喜
(
よろこ
)
ぶことでしょうか。すぐにお
礼
(
れい
)
に
上
(
あ
)
がらせますから。」と、お
母
(
かあ
)
さんが、おっしゃると
雪の降った日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
女中
(
じょちゅう
)
はアルミニウムの
湯沸
(
ゆわ
)
かしを、お
嬢
(
じょう
)
さんたちが
集
(
あつ
)
まって、
話
(
はなし
)
をしていなされたお
座敷
(
ざしき
)
へ
持
(
も
)
ってゆくと
人間と湯沸かし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
A院長
(
エーいんちょう
)
は、
居間
(
いま
)
で、これから一
杯
(
ぱい
)
やろうと
思
(
おも
)
っていたのです。そこへはばかるような
小
(
ちい
)
さい
跫音
(
あしおと
)
がして、
取
(
と
)
り
次
(
つ
)
ぎの
女中
(
じょちゅう
)
兼
(
けん
)
看護婦
(
かんごふ
)
が
入
(
はい
)
ってきて
三月の空の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おお、もうおそくなった。はやく、そういってくれればいいのに、なあ。」と、お
母
(
かあ
)
さんや
女中
(
じょちゅう
)
に
小言
(
こごと
)
をいいました。
気にいらない鉛筆
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
女中
(
じょちゅう
)
は、さっそく、
帰
(
かえ
)
って、このことを
奥
(
おく
)
さまに
告
(
つ
)
げ、そして、
水
(
みず
)
で、
帽子
(
ぼうし
)
を
洗
(
あら
)
って、
窓
(
まど
)
の
外
(
そと
)
の
日当
(
ひあ
)
たりに
出
(
だ
)
して、
乾
(
かわ
)
かしておいたのであります。
奥さまと女乞食
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おや!」といって、
奥
(
おく
)
さまも、
女中
(
じょちゅう
)
も、
驚
(
おどろ
)
きました。それは、
乾
(
かわ
)
かしている
時分
(
じぶん
)
に、ねこか、なにかが
落
(
お
)
として、その
上
(
うえ
)
へ
雪
(
ゆき
)
がかかったのでした。
奥さまと女乞食
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
晩
(
ばん
)
の
仕度
(
したく
)
をしかけていた十八ばかりになる
女中
(
じょちゅう
)
は、
奥
(
おく
)
さまのいいつけに
従
(
したが
)
って、さっそく
汚
(
よご
)
れた
前
(
まえ
)
かけをはずして、
出
(
で
)
かける
用意
(
ようい
)
にとりかかりました。
おきくと弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「きよがいると、おもしろいのだがなあ。」と、
思
(
おも
)
いました。
女中
(
じょちゅう
)
のきよは、
母親
(
ははおや
)
が
病気
(
びょうき
)
で
田舎
(
いなか
)
へ
帰
(
かえ
)
ったのです。
雪の降った日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
下宿屋
(
げしゅくや
)
の
女中
(
じょちゅう
)
は、
花
(
はな
)
などには
無関心
(
むかんしん
)
でした。すこしの
考
(
かんが
)
えもなくそうじなどをしましたから、
赤
(
あか
)
いアネモネの
花
(
はな
)
は、
頭
(
あたま
)
からほこりを
浴
(
あ
)
びさせられました。
花と人の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まだ、三つの
正
(
しょう
)
ちゃんにも、その
意味
(
いみ
)
がわかったものとみえて、
正
(
しょう
)
ちゃんは、
女中
(
じょちゅう
)
の
脊中
(
せなか
)
で
大
(
おお
)
あばれをしました。
遠方の母
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「エヘン。」と、おじいさんの
咳
(
せき
)
ばらいがしました。
女中
(
じょちゅう
)
が、なにかおじいさんに
話
(
はな
)
している
声
(
こえ
)
がきこえます。
日の当たる門
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太郎
(
たろう
)
の
家
(
うち
)
へ、三、四か
月
(
げつ
)
前
(
まえ
)
、
田舎
(
いなか
)
からきた
女中
(
じょちゅう
)
がありました。
彼女
(
かのじょ
)
は、まだ、十六、七になったばかりです。
少女がこなかったら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“女中”の意味
《名詞》
女中(じょちゅう)
他家や旅館などに住み込みで雑用などをする女性。
(context、dated)女性の敬称。
(出典:Wiktionary)
“女中”の解説
女中(じょちゅう、めちゅう)とは、家庭・旅館・料亭などにおいて、住み込みで働く女性の日本における歴史的呼称である。
(出典:Wikipedia)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“女中”で始まる語句
女中衆
女中部屋
女中頭
女中奉公
女中達
女中風