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下男
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げなん
ふりがな文庫
“
下男
(
げなん
)” の例文
ぞなし居たり感應院が
食事
(
しよくじ
)
仕果
(
しはて
)
し頃を計り寶澤も
油掃除
(
あぶらさうぢ
)
を
成
(
なし
)
果
(
はて
)
て
臺所
(
だいところ
)
へ入來り
下男
(
げなん
)
倶々
(
とも/″\
)
食事をぞなしぬ
胸
(
むね
)
に一物ある寶澤が
院主
(
ゐんしゆ
)
の方を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「こっちで言いたい言葉じゃ、貴公、山県狂介のところで、
下男
(
げなん
)
のような
居候
(
いそうろう
)
のような
真似
(
まね
)
をしておるとかいう話じゃが、まだいるのか」
山県有朋の靴
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
が
空
(
そら
)
を
吹
(
ふ
)
いています。
哀
(
あわ
)
れな
下男
(
げなん
)
はいつしか
疲
(
つか
)
れてうとうととなったかと
思
(
おも
)
うと、いつのまにか、
短
(
みじか
)
い
冬
(
ふゆ
)
の
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れてしまいました。
北の国のはなし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
老人
(
ろうじん
)
はいいわけをしてあやまりました。そして、
仔牛
(
こうし
)
はあずかっておくことにして、
下男
(
げなん
)
に
物置
(
ものおき
)
の
方
(
ほう
)
へつれていかせました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
下男
(
げなん
)
(
男
(
おとこ
)
の
使用人
(
しようにん
)
)が
病気
(
びょうき
)
になれば、
水
(
みず
)
くみもしました。
女中
(
じょちゅう
)
(
女
(
おんな
)
のおてつだいさん)にさしつかえがあれば、
台所
(
だいどころ
)
のてつだいもしました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
▼ もっと見る
そのあいだに、たにしの子はひとりではきはき、
下男
(
げなん
)
たちにさしずをして、お米を馬からおろして、
倉
(
くら
)
に
積
(
つ
)
みこませました。
たにしの出世
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
神が汝に与えし貧ちょう好機械を利用して汝の徳を高め汝の家を清めよ、快楽なる「ホーム」を造るに風琴の
備附
(
そなえつけ
)
、
下婢
(
かひ
)
下男
(
げなん
)
の
雇入
(
やといいれ
)
を要せず
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
世田ヶ谷の家には庭掃除の
下男
(
げなん
)
と
雇婆
(
やといばば
)
がいるものの、鶴子は老人が日々の食事を始め衣類や身のまわりの事に不自由しているらしいのを見て
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
主人五郎兵衛は六十二歳、妻つねは五十歳になつて、娘かつ、孫娘かくの
外
(
ほか
)
、
家内
(
かない
)
に
下男
(
げなん
)
五人、
下女
(
げぢよ
)
一人を使つてゐる。上下十人暮しである。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
じゅりあの・
吉助
(
きちすけ
)
は、
肥前国
(
ひぜんのくに
)
彼杵郡
(
そのきごおり
)
浦上村
(
うらかみむら
)
の産であった。早く父母に別れたので、幼少の時から、土地の
乙名三郎治
(
おとなさぶろうじ
)
と云うものの
下男
(
げなん
)
になった。
じゅりあの・吉助
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それで
直
(
す
)
ぐ
準備
(
じゆんび
)
をして、
下男
(
げなん
)
に
藥箱
(
くすりばこ
)
を
擔
(
かつ
)
がせ、
多田院
(
ただのゐん
)
からの
迎
(
むか
)
への
者
(
しや
)
を
先
(
さ
)
きに
立
(
た
)
てて、
玄竹
(
げんちく
)
はぶら/\と
北野
(
きたの
)
から
能勢街道
(
のせかいだう
)
を
池田
(
いけだ
)
の
方
(
はう
)
へ
歩
(
ある
)
いた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
袴
(
はかま
)
のももだちたかくとって、たすきをかけ、
下男
(
げなん
)
のように、せっせと畳の血のり、欄間の血しぶきをふいておりました。
亡霊怪猫屋敷
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
四十を一つ二つも越えたらしい武家の
御新造
(
ごしんぞ
)
ふうの女が、ひとりの
下男
(
げなん
)
を供につれて大師の門前にさしかかった。
鷲
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
時
(
とき
)
恰
(
あたか
)
も、
其
(
そ
)
の
客
(
きやく
)
を
會
(
くわい
)
した
處
(
ところ
)
。
入口
(
いりくち
)
に
突伏
(
つツぷ
)
して
云
(
い
)
ふ
下男
(
げなん
)
の
取次
(
とりつぎ
)
を、
客
(
きやく
)
の
頭越
(
あたまご
)
しに、
鼻
(
はな
)
を
仰向
(
あふむ
)
けて、フンと
聞
(
き
)
き
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
祖母は台所の方に駆け去ったがすぐにまた戻って来て、
下男
(
げなん
)
用の
縁
(
ふち
)
のかけた
木椀
(
きわん
)
を一つ私の
懐
(
ふところ
)
にねじ込んだ。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
上にいる人たちは、
飲
(
の
)
みものがほしくてなりませんので、こんどは、
主人
(
しゅじん
)
が
下男
(
げなん
)
にむかっていいました。
りこうもののエルゼ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ある日、一台の馬車がその
家
(
うち
)
の前に止りました。
馭者
(
ぎょしゃ
)
が戸を開けると、大屋敷の父親や、看護婦が下りました。すると、玄関から
下男
(
げなん
)
が二人駈け降りて来ました。
小公女
(新字新仮名)
/
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット
(著)
これでも
若
(
わか
)
いじぶんにはわたしは……いや、ある大音楽家の
下男
(
げなん
)
でした。まあおうむのように、わたしは主人の口まねをして
覚
(
おぼ
)
えたのですね。それだけのことです
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
やがて、
下男
(
げなん
)
が来て、もみの木を小さくおって、ひとたばの
薪
(
まき
)
につかねてしまいました。それから大きなゆわかしがまの下へつっこまれて、かっかと赤くもえました。
もみの木
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そのころ四十ばかりになる
下男
(
げなん
)
と十二歳になる孫娘と、たった三人、よそ目にはサもさびしそうにまた陰気らしゅう住んでいたが、実際はそうでなかったかもしれない。
初恋
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
主人の松本さん夫婦のほかに、
下女
(
げじょ
)
や
下男
(
げなん
)
や馬……そして、一番奥の洋室に、変なふたり……。
金の目銀の目
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
実
(
じつ
)
はね、おまえのとこに
下男
(
げなん
)
がなかったもんだから
今日
(
きょう
)
一人
見附
(
みつ
)
けて来てやったんだ。蟹にしておいたがね、ぴしぴし
遠慮
(
えんりょ
)
なく
使
(
つか
)
うがいい。おい。きさまこの
穴
(
あな
)
にはいって行け。
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
教育するという事がはたしてわれわれの理想であるとすれば、必ずしも役人となるを要しない。家にいて
下女
(
げじょ
)
下男
(
げなん
)
の教育もできる。また自分の
女房
(
にょうぼう
)
子女を教育することもできる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
父の日記は、
大凡
(
おほよそ
)
農業日記であつて、そのなかに、ぽつりぽつり、僕に呉れた
小遣銭
(
こづかひせん
)
の記入などがあるのである。明治廿二年の
条
(
くだり
)
に、宝泉寺え泥ぼう
入
(
はひり
)
、伝右衛門
下男
(
げなん
)
刀
持
(
もち
)
て表より
行
(
ゆく
)
。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
是
(
これ
)
は
何
(
なん
)
でも
下婢
(
かひ
)
か
下男
(
げなん
)
が
窃取
(
くすね
)
るに
相違
(
さうゐ
)
ない、一
番
(
ばん
)
計略
(
はかりごと
)
を
以
(
もつ
)
て
試
(
ため
)
してやらう。
(洋)金の勘定を仕ずに来た
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おばあさんは、
仕事
(
しごと
)
の手つだいに、
下男
(
げなん
)
や
下女
(
げじょ
)
をやとうこともできたでしょう。けれども、じぶんの子どもたちが、おばあさんを残していってしまってからは、身ぢかに
他人
(
たにん
)
を見たくなかったのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
子供の時分に姉の家に庫次という
眇目
(
すがめ
)
の年取った
下男
(
げなん
)
が居た。
KからQまで
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
出し呉よと云に
下男
(
げなん
)
彌助
(
やすけ
)
は此體を見て大いに驚きハツと思ひながら
猶
(
なほ
)
もよく/\見るに身の
毛
(
け
)
も
彌立
(
よだつ
)
ばかりに恐ろしき
長
(
なが
)
大小を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
外国人の宣教師の家で
下男
(
げなん
)
をしたりして、さまざま苦労したすえ、りくつがすきで仕事がきらいになって村にもどったという人でありました。
和太郎さんと牛
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
下男
(
げなん
)
は、
釣
(
つ
)
りについては、あまり
知識
(
ちしき
)
がなかったものですから、そうきくと
喜
(
よろこ
)
びました。そして、
池
(
いけ
)
をさがして
歩
(
ある
)
きました。
北の国のはなし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
といって、
白
(
しろ
)
い
布
(
ぬの
)
を一
反
(
たん
)
出
(
だ
)
しました。
下男
(
げなん
)
は
死
(
し
)
んだ
馬
(
うま
)
が
布
(
ぬの
)
一
反
(
たん
)
になれば、とんだもうけものだと
思
(
おも
)
って、さっそく
馬
(
うま
)
と
取
(
と
)
りかえっこをしました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
さうして
下男
(
げなん
)
には、
菱形
(
ひしがた
)
の四
角
(
かく
)
へ『
多
(
た
)
』の
字
(
じ
)
の
合印
(
あひじる
)
しの
附
(
つ
)
いた
法被
(
はつぴ
)
を
着
(
き
)
せてくれた。
兩掛
(
りやうが
)
けの一
方
(
ぱう
)
には
藥箱
(
くすりばこ
)
を
納
(
をさ
)
め、
他
(
た
)
の一
方
(
ぱう
)
には
土産物
(
みやげもの
)
が
入
(
はひ
)
つてゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
その
後
(
ご
)
の伝吉の一生はほとんどこの怒のために終始したと云ってもよい。伝吉は父を
葬
(
ほうむ
)
った
後
(
のち
)
、
長窪
(
ながくぼ
)
にいる
叔父
(
おじ
)
のもとに
下男
(
げなん
)
同様に住みこむことになった。
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それだけに腰元もいなければ供回り若党も一切なく、母親と女中と
下男
(
げなん
)
夫婦と、いつ行って見てもひっそりと静まり返っている小人数の棚田家というものは
棚田裁判長の怪死
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
医者
(
いしや
)
の
内弟子
(
うちでし
)
で
薬局
(
やくきよく
)
、
拭掃除
(
ふきさうぢ
)
もすれば
総菜畠
(
さうざいばたけ
)
の
芋
(
いも
)
も
堀
(
ほ
)
る、
近
(
ちか
)
い
所
(
ところ
)
へは
車夫
(
しやふ
)
も
勤
(
つと
)
めた、
下男
(
げなん
)
兼帯
(
けんたい
)
の
熊蔵
(
くまざう
)
といふ、
其頃
(
そのころ
)
二十四五
歳
(
さい
)
、
稀塩散
(
きゑんさん
)
に
単舎利別
(
たんしやりべつ
)
を
混
(
ま
)
ぜたのを
瓶
(
びん
)
に
盗
(
ぬす
)
んで
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ぜんたい
捨
(
す
)
て
子
(
ご
)
を引き取るというのは、その
養育料
(
よういくりょう
)
をはらってもらうためではない、
働
(
はたら
)
かせるためなのだ。それから金を取り上げこそすれ、
給金
(
きゅうきん
)
なしの
下男
(
げなん
)
下女
(
げじょ
)
に使うのだ。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
次郎左衛門
(
じろざえもん
)
が
野州
(
やしゅう
)
佐野の
宿
(
しゅく
)
を出る朝は一面に白い霜が
降
(
お
)
りていた。彼に伴うものは彼自身のさびしい影と、忠実な
下男
(
げなん
)
の
治六
(
じろく
)
だけであった。彼はそのほかに千両の金と
村正
(
むらまさ
)
の刀とを持っていた。
籠釣瓶
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「ぼくは、もうずいぶん長いあいだ
下男
(
げなん
)
しごとをやってきた。まるで、きみたちにばかにされていたようなもんだ。ここらでひとつ
役
(
やく
)
めをかえて、ちがったやりかたをしてみようじゃないか。」
ハツカネズミと小鳥と腸づめの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「
小僧
(
こぞう
)
、来い。いまおれのとこのちょうざめの家に
下男
(
げなん
)
がなくて
困
(
こま
)
っているとこだ。ごち
走
(
そう
)
してやるから来い。」
云
(
い
)
ったかと思うとタネリはもうしっかり
犬神
(
いぬがみ
)
に
両足
(
りょうあし
)
をつかまれてちょぼんと立ち
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
離
(
はな
)
るゝは
悲
(
かなし
)
けれど是も
修行
(
しゆぎやう
)
なれば決して
御案
(
おあん
)
じ下さるなとて
空々敷
(
そら/″\しく
)
も
辭儀
(
じぎ
)
をなし一先感應院へ歸り
下男
(
げなん
)
善助に向ひ
明朝
(
あした
)
早く出立すれば何卒
握飯
(
にぎりめし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
下男
(
げなん
)
は、そう
聞
(
き
)
くとまた
喜
(
よろこ
)
ばずにはいられませんでした。お
金
(
かね
)
をもらい、
品物
(
しなもの
)
をもらって
家
(
うち
)
を
持
(
も
)
つことができたら、どんなにしあわせなことだろう。
北の国のはなし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれどいくらいい
馬
(
うま
)
でも、
死
(
し
)
んだ
馬
(
うま
)
をかついでいくことはできないので、それには
下男
(
げなん
)
を
一人
(
ひとり
)
後
(
あと
)
に
残
(
のこ
)
して、
死
(
し
)
んだ
馬
(
うま
)
の
始末
(
しまつ
)
をさせることになりました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
旦那衆
(
だんなしゅう
)
の
坊
(
ぼ
)
っちゃんが、
下男
(
げなん
)
について
野
(
の
)
あそびに
来
(
き
)
て、
下男
(
げなん
)
にせがんで
仔牛
(
こうし
)
を
持
(
も
)
たせてもらったのかも
知
(
し
)
れません。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
玄竹
(
げんちく
)
は
意氣揚々
(
いきやう/\
)
と、
舟
(
ふね
)
の
眞
(
ま
)
ん
中
(
なか
)
へ『
多田院御用
(
ただのゐんごよう
)
』の
兩掛
(
りようが
)
けを
据
(
す
)
ゑて、
下男
(
げなん
)
と
二人
(
ふたり
)
それを
守護
(
しゆご
)
する
位置
(
ゐち
)
に
跪
(
ひざまづ
)
いた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
医員も
殖
(
ふ
)
え、看護婦も多数い、女中が来、乳母が来、書生や
下男
(
げなん
)
が殖えて、私が静岡の親を顧みるのも、
二月
(
ふたつき
)
に一度、
三月
(
みつき
)
に一度……この頃はまことに
稀
(
まれ
)
になってきました。
棚田裁判長の怪死
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
えつさ、こらさ、と
麥
(
むぎ
)
を
背負
(
しよ
)
つて、
其
(
そ
)
の
下男
(
げなん
)
どもが
出直
(
でなほ
)
して、
薪雜木
(
まきざつぽう
)
の
手
(
て
)
ぐすね
引
(
ひ
)
いて
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そんな古いマントルを着ていらっしゃれば
下男
(
げなん
)
か何かと思われますもの。
三つの宝
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
塚田巡査は町の者共を従え、市郎は我家の職人や
下男
(
げなん
)
を率いて、七兵衛
老翁
(
じじい
)
に案内させ、前後二手に分れて
現場
(
げんじょう
)
へ
駈向
(
かけむか
)
った。夜の平和は破られて、幾十の人と火とが、
町尽頭
(
まちはずれ
)
の方へ乱れて走った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そして朝になると、顔のまっ
赤
(
か
)
な
下男
(
げなん
)
が来て見て
ツェねずみ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それをきいて、
下男
(
げなん
)
は
りこうもののエルゼ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
“下男”の意味
《名詞》
雑用を行う男性の使用人。
(出典:Wiktionary)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“下男”で始まる語句
下男共
下男等
下男衆
下男兼帯