『ＫからＱまで（ケーからキューまで）』

電車停留場のプラットフォームに「安全地帯」と書いた建札が立っている。巌丈な鉄棒の頂上に鉄の円盤を固定したもので、人の手の力くらいでは容易に曲げ動かすことが出来ないように出来ている。それが、どうしたのかひどく折れ曲って変態仮名の※の字のように …

著者	寺田寅彦
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「文芸評論」1933（昭和8）年10月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約8分（500文字/分）
朗読目安時間	約13分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

夭死（ようし） 踵（きびす） 烏瓜（からすうり） 鰹（かつお） 這入（はい） 躓（つまず） 蹣跚（まんさん） 詭弁（きべん） 覚束（おぼつか） 蔦（つた） 聊（いささ） 羞恥（しゅうち） 研（と） 眇目（すがめ） 瓦斯（ガス） 爺（じい） 下男（げなん） 浴衣（ゆかた） 流行（はや） 沓掛（くつかけ） 朝貌（あさがお） 暖簾（のれん） 時鳥（ほととぎす） 慚愧（ざんき） 巌丈（がんじょう） 密（ひそ） 家鴨（あひる） 函数（かんすう） 仰向（あおむ）