“木椀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きわん33.3%
もくわん33.3%
ジャット33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祖母は台所の方に駆け去ったがすぐにまた戻って来て、下男げなん用のふちのかけた木椀きわんを一つ私のふところにねじ込んだ。
修学僧侶の財産 そういう人の室内に行くと、その財産としては羊の皮と木椀もくわん一つ、数珠じゅず一つに見すぼらしい敷物一枚。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
木皿に盛った蒸パンに野菜を添えた簡素な朝飯をハムレットは手掴みでやり、汚れた指先を木椀ジャットの水ですすぎ、その水を飲みほしてナフキンで丹念に唇を拭うと、これで朝の食事が終ります。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)