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後悔
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こうくわい
ふりがな文庫
“
後悔
(
こうくわい
)” の例文
が、
家
(
うち
)
の
門
(
もん
)
をはひらない
前
(
まへ
)
に、
彼
(
かれ
)
はからつぽになつた
財布
(
さいふ
)
の
中
(
なか
)
と
妻
(
つま
)
の
視線
(
しせん
)
を
思
(
おも
)
ひ
浮
(
うか
)
べながら、その
出來心
(
できごころ
)
を
少
(
すこ
)
し
後悔
(
こうくわい
)
しかけてゐた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
土瓶形
(
どびんがた
)
、
香爐形
(
かうろがた
)
、
洋人
(
やうじん
)
が
百圓宛
(
ひやくえんづゝ
)
で
買
(
か
)
つたらうか。
恐
(
おそ
)
らく
今頃
(
いまごろ
)
は、あの
男
(
をとこ
)
に、
十箇
(
とを
)
二錢
(
にせん
)
五
厘
(
りん
)
で
賣
(
う
)
つた
方
(
はう
)
が
好
(
よ
)
かつたと、
後悔
(
こうくわい
)
をして
居
(
ゐ
)
るであらうよ。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
立去りつゝやれ/\危き目に
遭
(
あふ
)
ものかな何さま親父殿や
兄貴
(
あにき
)
は夜道は
浮雲
(
あぶ
)
なき故朝立にせよと言れしは今こそ思ひ當りたれと
後悔
(
こうくわい
)
なして急ぎけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かの
鵞鳥
(
がてう
)
の
聲
(
こゑ
)
の
婦人
(
ふじん
)
は
口
(
くち
)
あんぐり、
眞赤
(
まつか
)
になつて
眼
(
め
)
を
白黒
(
しろくろ
)
にして
居
(
を
)
る、
定
(
さだ
)
めて
先刻
(
せんこく
)
の
失言
(
しつげん
)
をば
後悔
(
こうくわい
)
して
居
(
を
)
るのであらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
私
(
わたし
)
の
仕樣
(
しやう
)
が
惡
(
わる
)
かつたに
相違無
(
さうゐな
)
く
旦那樣
(
だんなさま
)
のお
心
(
こゝろ
)
を
何時
(
いつ
)
とは
無
(
な
)
しにぐれさせましたは
私
(
わたし
)
が
心
(
こゝろ
)
の
行
(
ゆ
)
き
方
(
かた
)
が
違
(
ちが
)
つた
故
(
ゆゑ
)
と
今
(
いま
)
ではつく/″\
後悔
(
こうくわい
)
の
涙
(
なみだ
)
がこぼれまする。
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「それが大當て違ひ。あの中間の半次の野郎が、前非を
後悔
(
こうくわい
)
して、自分で自分の胸を突いて死にましたよ」
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
おつぎが
出
(
で
)
た
時
(
とき
)
はお
品
(
しな
)
の
身體
(
からだ
)
は
冷
(
さ
)
め
掛
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
た。お
品
(
しな
)
は
自分
(
じぶん
)
が
後
(
あと
)
では
い
(
ママ
)
ればよかつたのにと
後悔
(
こうくわい
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
(お
導
(
みちび
)
きで
來合
(
きあ
)
はせた
藥
(
くすり
)
を
買
(
か
)
はいでは、
病人
(
びやうにん
)
が
心許
(
こゝろもと
)
ない。お
頂
(
いたゞ
)
きなされぬと、
後悔
(
こうくわい
)
をされうが。)
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
宛然
(
ゑんぜん
)
僕にその硯屏を買ふ義務でもありさうな
口吻
(
こうふん
)
である。しかし
御意
(
ぎよい
)
通りに買つたことを
未
(
いま
)
だに
後悔
(
こうくわい
)
してゐないのは室生のためにも僕のためにも
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
欣懐
(
きんくわい
)
といふ
外
(
ほか
)
はない。
身のまはり
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
今になつて、私は、堅實にしてゐればよかつたと思ふ——その氣持は神樣が御存じだ! あなたが
過
(
あやまち
)
に誘ひ込まれた時には、
後悔
(
こうくわい
)
といふことをお恐れなさい。後悔は人生の毒ですよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
自分は
何故
(
なぜ
)
あの時あのやうな心にもない意見をして
長吉
(
ちやうきち
)
の望みを
妨
(
さまた
)
げたのかと
後悔
(
こうくわい
)
の念に
迫
(
せ
)
められた。
蘿月
(
らげつ
)
はもう一度思ふともなく、女に迷つて親の
家
(
いへ
)
を
追出
(
おひだ
)
された若い
時分
(
じぶん
)
の事を
囘想
(
くわいさう
)
した。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
家督
(
かとく
)
とし近村よりお
安
(
やす
)
といふ
嫁
(
よめ
)
を
貰
(
もら
)
ひ
親子
(
おやこ
)
夫婦の
間
(
なか
)
もよく
最
(
いと
)
睦
(
むつま
)
じく
稼
(
かせ
)
ぎけり斯て
兄
(
あに
)
作藏は勘當の身と成しを
後悔
(
こうくわい
)
をもせず江戸へ出で少しの
知己
(
しるべ
)
を
便
(
たよ
)
りて奉公の口を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それに
自分
(
じぶん
)
でも
可成
(
かな
)
り
後悔
(
こうくわい
)
しかけてゐる
矢先
(
やさき
)
だつたのが、
反撥的
(
はんぱつてき
)
に、
夫
(
をつと
)
の
氣持
(
きもち
)
をあまのじやくにした。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
尤
(
もつと
)
もさねそりや、それだが
腹
(
はら
)
の
立
(
た
)
つ
時分
(
じぶん
)
は
憎
(
にく
)
い
奴
(
やつ
)
だと
思
(
おも
)
つても
後悔
(
こうくわい
)
する
時
(
とき
)
が
無
(
な
)
いとも
い
(
ママ
)
ひないしね
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
何故
(
なぜ
)
紀念塔
(
きねんたふ
)
の
建立
(
けんりつ
)
を
終
(
をは
)
つた
時
(
とき
)
に
素直
(
すなほ
)
に
元
(
もと
)
來
(
き
)
た
道
(
みち
)
を
皈
(
かへ
)
らなかつたらうと、
今更
(
いまさら
)
後悔
(
こうくわい
)
に
堪
(
た
)
えぬのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
當人の娘も
後悔
(
こうくわい
)
したが、此方から追ん出ると、注ぎ込んだ千兩以上の金は、一文も戻らないことになる、——さて、此んな有樣で、夫婦も
舅
(
しうと
)
と
嫁
(
よめ
)
も、
啀
(
いが
)
み合ひになつて居るとしたら
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これまで歩きぬいた身の疲労と苦痛とを
長吉
(
ちやうきち
)
は
遂
(
つひ
)
に
後悔
(
こうくわい
)
しなかつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
いたしませぬ
勘藏
(
かんざう
)
も
乳母
(
ばあや
)
も
長
(
なが
)
の
間
(
あひだ
)
の
心
(
こゝろ
)
づかひ
嘸
(
さぞ
)
かしと
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
私
(
わたし
)
の
心
(
こゝろ
)
は
今
(
いま
)
もいふ
通
(
とほ
)
り
晴
(
はれ
)
てみれば
迷
(
まよ
)
ひは
雲霧
(
くもきり
)
これまでの
氣
(
き
)
は
少
(
すこ
)
しもなし
必
(
かなら
)
ず
必
(
かなら
)
ず
心配
(
しんぱい
)
して
下
(
くだ
)
さるなよと
流石
(
さすが
)
に
心
(
こゝろ
)
の
弱
(
よわ
)
ればにや
後悔
(
こうくわい
)
の
涙
(
なみだ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此
(
こ
)
の
分
(
ぶん
)
では二三
年
(
ねん
)
はまだ
野田
(
のだ
)
に
居
(
ゐ
)
た
方
(
はう
)
が
増
(
ま
)
しであつたと
後悔
(
こうくわい
)
の
念
(
ねん
)
が
湧
(
わ
)
くこともあつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
締殺
(
しめころ
)
せし
段
(
だん
)
最
(
もつと
)
も
重罪
(
ぢうざい
)
なり然ながら
後悔
(
こうくわい
)
致し
自訴
(
じそ
)
に及びし段
神妙
(
しんめう
)
に
似
(
に
)
たり其
始末
(
しまつ
)
は何故何樣の
所業
(
しよげふ
)
に及びしや
仔細
(
しさい
)
有る事ならん
眞直
(
まつすぐ
)
に申立よと有ければ久八
首
(
かうべ
)
を
垂
(
たれ
)
私し事
計
(
はか
)
らずも千太郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今
(
いま
)
吾等
(
われら
)
は、
重大
(
ぢゆうだい
)
の
使命
(
しめい
)
を
帶
(
お
)
びながら、
何時
(
いつ
)
大陸
(
たいりく
)
へ
着
(
つ
)
くといふ
目的
(
あて
)
も
無
(
な
)
く、
此儘
(
このまゝ
)
に
空中
(
くうちう
)
に
漂蕩
(
へうたう
)
して
居
(
を
)
つて、
其間
(
そのあひだ
)
に
空
(
むな
)
しく
豫定
(
よてい
)
の
期日
(
きじつ
)
を
經※
(
けいくわ
)
してしまつた
事
(
こと
)
ならば、
後悔
(
こうくわい
)
臍
(
ほぞ
)
を
噛
(
か
)
むとも
及
(
およ
)
ぶまい。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
平次もこの冒險に八五郎を驅り出したことを
後悔
(
こうくわい
)
して居る樣子です。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
誰
(
だれ
)
だと
思
(
おも
)
ふ
長吉
(
ちようきち
)
だ
生
(
なま
)
ふざけた
眞似
(
まね
)
をして
後悔
(
こうくわい
)
するなと
頬骨
(
ほうぼね
)
一
撃
(
うち
)
、あつと
魂消
(
たまげ
)
て
逃入
(
にげい
)
る
襟
(
ゑり
)
がみを、つかんで
引出
(
ひきだ
)
す
横町
(
よこてう
)
の一むれ、それ三五
郎
(
らう
)
をたゝき
殺
(
ころ
)
せ、
正太
(
しようた
)
を
引出
(
ひきだ
)
してやつて
仕舞
(
しま
)
へ、
弱虫
(
よはむし
)
にげるな
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
嬉
(
うれ
)
しいとは
思
(
おも
)
ひもせでよしなき
義理
(
ぎり
)
だてに
心
(
こゝろ
)
ぐるしく
芳
(
よし
)
さまのお
跡
(
あと
)
追
(
お
)
ふてと
思
(
おも
)
ひしは
幾
(
いく
)
たびかさりとては
命
(
いのち
)
二
(
ふた
)
つあるかのやうに
輕々
(
かる/″\
)
しい
思案
(
しあん
)
なりしと
後悔
(
こうくわい
)
して
見
(
み
)
れば
今
(
いま
)
までの
事
(
こと
)
口惜
(
くちを
)
しくこれからの
身
(
み
)
が
大切
(
たいせつ
)
になりました
阿房
(
あほう
)
らしい
死
(
し
)
んだ
人
(
ひと
)
への
操
(
みさを
)
だて
何
(
なに
)
に
成
(
なる
)
ことでもなきを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
抱持
(
はうぢ
)
の
不十分
(
ふじふぶん
)
さ
甲斐
(
かひ
)
なき
身
(
み
)
恨
(
うら
)
めしくなりて
捨
(
す
)
てたしと
思
(
おも
)
ひしは
咋日
(
きのふ
)
今日
(
けふ
)
ならず
我々
(
われ/\
)
二人
(
ふたり
)
斯
(
か
)
くと
聞
(
き
)
かば
流石
(
さすが
)
運平
(
うんぺい
)
が
邪慳
(
じやけん
)
の
角
(
つの
)
も
折
(
を
)
れる
心
(
こゝろ
)
になるは
定
(
ぢやう
)
なり
我
(
わ
)
が
親
(
おや
)
とても
其
(
そ
)
の
通
(
とほ
)
り
一徹
(
いつてつ
)
の
心
(
こゝろ
)
和
(
やは
)
らぎ
寄
(
よ
)
らば
兩家
(
りやうけ
)
の
幸福
(
かうふく
)
この
上
(
うへ
)
やある
我々
(
われ/\
)
二人
(
ふたり
)
世
(
よ
)
にありては
如何
(
いか
)
に
千辛萬苦
(
せんしんばんく
)
するとも
運平
(
うんぺい
)
に
後悔
(
こうくわい
)
の
念
(
ねん
)
も
出
(
で
)
まじく
況
(
ま
)
してや
手
(
て
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“後悔”の解説
後悔
(出典:Wikipedia)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
悔
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
“後悔”で始まる語句
後悔仕
後悔罷在候