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附
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つき
ふりがな文庫
“
附
(
つき
)” の例文
鬱陶
(
うっとう
)
しそうにおもてなしなさるは、お
側
(
そば
)
のチンも子爵様も変った事はないとお
附
(
つき
)
の女中が
申
(
もうし
)
たとか、マアとりどりに
口賢
(
くちさが
)
なく雑談をしました。
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
私は
早速
(
さっそく
)
、対空本部
附
(
つき
)
の
漢師長
(
かんしちょう
)
を呼びだした。そして、いつもに似合わしからぬ爆弾の
深度爆裂
(
しんどばくれつ
)
についてたずねたのである。
今昔ばなし抱合兵団:――金博士シリーズ・4――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鼠の価は最初は二銭、後に
諸色
(
しょしき
)
の
騰貴
(
とうき
)
と共に、改めて五銭と定められた。その間に
暫
(
しばら
)
く割増金
附
(
つき
)
の
抽籤
(
ちゅうせん
)
券を
以
(
もっ
)
て、鼠を引換えた時代があった。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
正規の
晝食
(
ひる
)
の支度をする間がないことがよくあつたが、さういふ時には、彼女は
冷
(
つめ
)
たいパイの大切れだの、チイズ
附
(
つき
)
のパンの厚切れを呉れた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
(三)処刑に先立つ四日、ウェストミンスタアの僧院長にしてメリイ女王
附
(
つき
)
牧師たりしフェッケンハムと試みたる信教問答
ジェイン・グレイ遺文
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
▼ もっと見る
でも
先
(
ま
)
アヤッとの事に浅草で見当が
附
(
つき
)
ました(警部は腹の中でフム牛込だけはお
負
(
まけ
)
だナ、手当を余計せしめようと思ッて)
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
伴「そんな者じゃアないよ、話をしても
手前
(
てめえ
)
怖がるな、毎晩来る女は萩原様に
極
(
ごく
)
惚れて
通
(
かよ
)
って来るお嬢様とお
附
(
つき
)
の女中だ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と、門の
鉄錠
(
かなじょう
)
をねじ切って、門番を閉口させてよろこんでみたりまた、お
附
(
つき
)
の女どもの中で、二本の火箸をねじ曲げて
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
本の題はまだきまつて居なかつたやうであるから、それとこの図案との
附
(
つき
)
が好く行くかどうかは知らぬ。
本の装釘
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
役人の復命に
依
(
よ
)
って、酒井家から沙汰があった。三右衛門が
重手
(
おもで
)
を負いながら、癖者を中の口まで追って出たのは、「
平生
(
へいぜい
)
の
心得方宜
(
こころえかたよろしき
)
に
附
(
つき
)
、格式相当の葬儀
可取行
(
とりおこなふべし
)
」
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ちょいとの
隙
(
ひま
)
も、
夜
(
よ
)
の目も寝ないで、
附
(
つき
)
っ切りに看病して、それでもちっとも
快
(
よ
)
くならずに、段々
塩梅
(
あんばい
)
が悪くなって、花が散る頃だったわ、お医者様もね、もうね。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
○
本草
(
ほんざう
)
を
按
(
あんず
)
るに、
石蚕
(
せきさん
)
一名を
沙虱
(
すなしらみ
)
といふもの山川の石上に
附
(
つき
)
て
繭
(
まゆ
)
をなし、春夏
羽化
(
うくわ
)
して
小蛾
(
せうが
)
となり、
水上
(
すゐしやう
)
に飛ぶといへり。
件
(
くだん
)
のさかべつたうは渋海川の
石蚕
(
せきさん
)
なるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
いよいよ
絶望
(
ぜつぼう
)
と
決
(
きま
)
まった
時
(
とき
)
に、
私
(
わたくし
)
の
許
(
もと
)
へ
夢中
(
むちゅう
)
で
駆
(
か
)
けつけたのが、
例
(
れい
)
のお
附
(
つき
)
の
女中
(
じょちゅう
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
數
(
かず
)
を
知
(
し
)
らざる
無學
(
むがく
)
の
人
(
ひと
)
には、
一時
(
いちじ
)
目
(
め
)
を
驚
(
おどろ
)
かすの
不便
(
ふべん
)
あらん
乎
(
か
)
、
文盲人
(
もんまうじん
)
の
不便
(
ふべん
)
は
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
ながら
顧
(
かへりみ
)
るに
暇
(
いとま
)
あらず。
其便不便
(
そのべんふべん
)
は
暫
(
しばら
)
く
擱
(
さしを
)
き、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
に
日輪
(
にちりん
)
は
本
(
もと
)
なり、
月
(
つき
)
は
附
(
つき
)
ものなり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
前の晩到着したセエラ
附
(
つき
)
の女中、フランス人のマリエットをちらと見たものさえありました。
小公女
(新字新仮名)
/
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット
(著)
不断にプレミアム
附
(
つき
)
で金を購買しかつそれを平価で売らざるを得ない、と彼は主張している。
経済学及び課税の諸原理
(新字新仮名)
/
デイヴィッド・リカード
(著)
毎日ほど遊びに行ても電話かけても
差支
(
さしつか
)
いあれしませなんだけど、……お母さんの外にその手紙にある梅いうお
附
(
つき
)
の
女子衆
(
おなごしゅ
)
もいますし、いろいろハタ眼があるもんですよって
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
この回数券制度は
子息
(
むすこ
)
の三輪田元道氏の
思
(
おも
)
ひ
附
(
つき
)
らしく元道氏は
老人
(
としより
)
のある家庭へ
往
(
ゆ
)
くと
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
引開
(
ひきあけ
)
て直しける
雪踏
(
せつた
)
の
鼻緒
(
はなを
)
の
最
(
いと
)
太
(
ふと
)
き心を隱す元益が出てしづ/\進み入に店の者等は之を見れば
年
(
とし
)
未
(
ま
)
だ
三十路
(
みそぢ
)
に
足
(
たら
)
ざれど
人品
(
じんぴん
)
骨柄
(
こつがら
)
賤
(
いや
)
しからず
黒羽二重
(
くろはぶたへ
)
に丸の中に
桔梗
(
ききやう
)
の
紋
(
もん
)
附
(
つき
)
たる
羽織
(
はおり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
たかが船長
附
(
つき
)
のボーイではないか、お茶を運んだり、靴を磨いたり、寝台の毛布を
畳
(
たた
)
んだりする役目のボーイが、この千五百
噸
(
トン
)
級の汽船を、海賊たちから
易々
(
やすやす
)
と、奪うことが出来るものか。
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
十二時を過ぎると例の自作の朗読などが始まるのだが、僕は
風邪
(
かぜ
)
の気味を覚えたのと、ヌエが不愉快を忍んで
附
(
つき
)
合つて居て
呉
(
く
)
れるのが気の毒なのとで内藤を促して帰つて来た。(十月二十八日)
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
附
(
つき
)
そひの
女
(
をんな
)
が
粥
(
かゆ
)
の
膳
(
ぜん
)
を
持來
(
もちきた
)
りて
召上
(
めしあが
)
りますかと
問
(
と
)
へば、いや/\と
頭
(
かぶり
)
をふりて
意氣地
(
いくぢ
)
もなく
母
(
はゝ
)
の
膝
(
ひざ
)
へ
寄
(
より
)
そひしが、
今日
(
けふ
)
は
私
(
わたし
)
の
年季
(
ねん
)
が
明
(
あき
)
まするか、
歸
(
かへ
)
る
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
るで
御座
(
ござ
)
んしやうかとて
問
(
と
)
ひかけるに
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
只今お
附
(
つき
)
申して参る途中で、殿様の
袍
(
ほう
)
の裾の
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
何分御主人さまに
附
(
つき
)
ッ切りゆえ、参る事も出来ないので、存じながら大層御無沙汰になって、誠に相済みませんが、何時もお変りなくお
健
(
すこや
)
かで私も満足致しました
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
主人夫婦が
可恐
(
おそろし
)
い猫好きで、その為に奉公人一人給金を出して抱えるほどだから、その手数の掛る事と云ったら無い、お
剰
(
まけ
)
に御秘蔵が女猫と来て、産の時などは
徹夜
(
よっぴて
)
、
附
(
つき
)
っきり。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
譽
(
ほめ
)
候は
恐入
(
おそれいり
)
候へ共
幼年
(
えうねん
)
より
發明
(
はつめい
)
なれば
末
(
すゑ
)
頼母敷
(
たのもしく
)
存居しに生長に
隨
(
したが
)
ひ惡事を
好
(
この
)
み親の目に餘り候事度々なれば十八歳の時
御帳
(
おちやう
)
に
附
(
つき
)
勘當
(
かんだう
)
仕つり候其後一向に
行衞
(
ゆくゑ
)
相知
(
あひしれ
)
申さず村の者共
渠
(
かれ
)
が
噂
(
うはさ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
山令に
誹議
(
ひぎ
)
を申したて、あまっさえ、範宴少納言入壇の式に、その
礼鐘
(
れいしょう
)
の役目を故意に怠り、仏法を滅するものは仏徒なりなど
狂噪暴言
(
きょうそうぼうげん
)
を振舞うこと、重々罪科たるべきに
附
(
つき
)
、ここに
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
附
(
つき
)
ものを
當
(
あて
)
にせずして、
本
(
もと
)
に
由
(
よつ
)
て
暦
(
こよみ
)
を
立
(
たつ
)
るは、
事柄
(
ことがら
)
に
於
(
おい
)
て
正
(
たゞ
)
しき
道
(
みち
)
といふべし。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ピコル船長
附
(
つき
)
のボーイだから、僕のような、
雑役夫
(
ざつえきふ
)
にひとしいボーイと、めったに話合う機会もなかったが、船が函館港を出帆し、北上してから三昼夜目、すでに北千島圏内に入ったある日
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
だが、そんな
身装
(
みなり
)
をしてゐる癖に、女史は五六年このかた小使銭といふものを持つた事が無い。小使銭はお
附
(
つき
)
の
三輪田
(
みわだ
)
女学校出身の女中が一切預つて、女史の
後
(
あと
)
からてくてく
蹤
(
つ
)
いて歩いてゐる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
あなたにお
附
(
つき
)
申すことが出来るなら
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
「艇長室
附
(
つき
)
の艇夫交替」
大宇宙遠征隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
お
家
(
いえ
)
もいよ/\
御繁昌
(
ごはんじょう
)
でございましたが、
盈
(
み
)
つれば
虧
(
か
)
くる世のならい、奥様には
不図
(
ふと
)
した事が元となり、
遂
(
つい
)
に帰らぬ旅路に
赴
(
おもむ
)
かれましたところ、此の奥様のお
附
(
つき
)
の人に
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その夜から、筋向うのその土蔵
附
(
つき
)
の二階家に、一人気が違った
婦
(
おんな
)
があったのである。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
錦
(
にしき
)
につゝみ女中一人
外
(
ほか
)
に
附
(
つき
)
の女中三人
添
(
そひ
)
の
捨子
(
すてご
)
とし給ふ加納將監は
乘物
(
のりもの
)
を
舁
(
かゝ
)
せ行き
直樣
(
すぐさま
)
拾
(
ひろ
)
ひ上
乘物
(
のりもの
)
にて
我家
(
わがや
)
へ歸り女房に
渡
(
わた
)
して
養
(
やしな
)
ひ奉つりぬ加納將監は
本高
(
ほんだか
)
六百石なるが
此度
(
このたび
)
二百五十石を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「どうも
素的
(
すてき
)
な香だ、何でも
曰
(
いは
)
く
附
(
つき
)
の物に相違ない。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
僧「あれはその娘のお
附
(
つき
)
の女中で是も引続き看病疲れで死去いたしたから、一緒に葬られたので」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この
床
(
みせ
)
ッ
附
(
つき
)
ばかりはその汚さといったらないから、
振
(
ふり
)
の客は一人も入らぬのであるが、
昨日
(
きのう
)
は一日仕事をしたから、御覧なさいこの
界隈
(
かいわい
)
にちょっと気の利いた野郎達は残らず
綺麗
(
きれい
)
になりましたぜ
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
へい、
何
(
なに
)
か
御用
(
ごよう
)
で。姫「これはお
前
(
まへ
)
の
莨入
(
たばこいれ
)
だらう。「へい、
是
(
これ
)
は
何
(
ど
)
うも
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます。姫「誠に
粗忽
(
そこつ
)
だノ、
已後
(
いご
)
気
(
き
)
を
附
(
つき
)
や。「へい
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
りました。どつちがお客だか
訳
(
わけ
)
が
分
(
わか
)
りませぬ。 ...
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御癇癖
(
ごかんぺき
)
が強く、
聊
(
いさゝ
)
かな事にも
暴々
(
あら/\
)
しくお
高声
(
こうせい
)
を遊ばして、手打にするなどという
烈
(
はげ
)
しい御気性、
乃
(
そこ
)
でどうも御舎弟様には
附
(
つき
)
が悪いので上屋敷へ
諂
(
へつら
)
う者も多いが、今大殿様もお加減の悪い処であるから
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“附(附指定)”の解説
附指定(つけたりしてい)あるいは単に附(つけたり)とは、建造物、美術工芸品、考古資料、歴史資料等を重要文化財や都道府県指定文化財等に指定する際に、文化財本体に関連する物品や資料等を本体と併せて文化財指定することである。
(出典:Wikipedia)
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“附”を含む語句
附着
附合
取附
打附
附添
附近
心附
言附
見附
片附
目附
寄附
引附
附属
縁附
押附
門附
吩附
肉附
附会
...