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贅澤
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ぜいたく
ふりがな文庫
“
贅澤
(
ぜいたく
)” の例文
新字:
贅沢
然
(
しか
)
し
今日
(
こんにち
)
の
所
(
ところ
)
では
病院
(
びやうゐん
)
は、
確
(
たしか
)
に
市
(
し
)
の
資力
(
ちから
)
以上
(
いじやう
)
の
贅澤
(
ぜいたく
)
に
爲
(
な
)
つてゐるので、
餘計
(
よけい
)
な
建物
(
たてもの
)
、
餘計
(
よけい
)
な
役
(
やく
)
などで
隨分
(
ずゐぶん
)
費用
(
ひよう
)
も
多
(
おほ
)
く
費
(
つか
)
つてゐるのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
厭
(
いと
)
はず
出歩行
(
であるく
)
のみか
娘
(
むすめ
)
お
熊
(
くま
)
にも
衣類
(
いるゐ
)
の流行物
櫛笄
(
くしかうがひ
)
贅澤
(
ぜいたく
)
づくめに
着餝
(
きかざ
)
らせ
上野
(
うへの
)
淺草
(
あさくさ
)
隅田
(
すみだ
)
の
花
(
はな
)
兩國川
(
りやうこくがは
)
の
夕涼
(
ゆふすゞ
)
み或は
芝居
(
しばゐ
)
の
替
(
かは
)
り
目
(
め
)
と上なき
奢
(
おごり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今はもう、私はよろづ不自由なローウッドを、ゲィツヘッドと、そこでの毎日の
贅澤
(
ぜいたく
)
な生活とに取換へようとは思はなくなつてしまつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「まア、
空
(
そら
)
とぼけるなんて
卑怯
(
ひけふ
)
だわ。そ、そんな
贅澤
(
ぜいたく
)
な
壁掛
(
かべかけ
)
なんかを
氣
(
き
)
まぐれにお
買
(
か
)
ひになる
餘裕
(
よゆう
)
があるんならつて
言
(
い
)
ふのよ」
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
ガラツ八は其邊を搜しましたが、
兇器
(
きようき
)
になるやうな石も棒も見當らず、反つて染吉の持物だつたらしい、
贅澤
(
ぜいたく
)
な
羅紗
(
らしや
)
の紙入が見付かりました。
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
『
惡口屋
(
わるくちや
)
はんやこと、相變らず。……そらあきまへんとも、
私
(
わたへ
)
なぞ。東京のお
方
(
かた
)
はんは皆
別嬪
(
べつぴん
)
で、
贅澤
(
ぜいたく
)
だすよつてな。』
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
給金
(
きふきん
)
をのこらず
夜具
(
やぐ
)
にかける、
敷
(
し
)
くのが
二枚
(
にまい
)
、
上
(
うへ
)
へかけるのが
三枚
(
さんまい
)
といふ
贅澤
(
ぜいたく
)
で、
下階
(
した
)
の
六疊
(
ろくでふ
)
一杯
(
いつぱい
)
に
成
(
な
)
つて、はゞかりへ
行
(
ゆ
)
きかへり
足
(
あし
)
の
踏所
(
ふみど
)
がない。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そんな
贅澤
(
ぜいたく
)
な
所
(
ところ
)
へ
行
(
い
)
くんぢやないよ。
禪寺
(
ぜんでら
)
へ
留
(
と
)
めて
貰
(
もら
)
つて、一
週間
(
しうかん
)
か
十日
(
とをか
)
、たゞ
靜
(
しづ
)
かに
頭
(
あたま
)
を
休
(
やす
)
めて
見
(
み
)
る
丈
(
だけ
)
の
事
(
こと
)
さ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
第
(
だい
)
一
子
(
こ
)
を
育
(
そだ
)
つる
事
(
こと
)
もなるまじ、
美尾
(
みを
)
は
私
(
わたし
)
が
一人娘
(
ひとりむすめ
)
、やるからには
私
(
わたし
)
が
終
(
おは
)
りも
見
(
み
)
て
貰
(
もら
)
ひたく、
贅澤
(
ぜいたく
)
を
言
(
い
)
ふのでは
無
(
な
)
けれど、お
寺參
(
てらまい
)
りの
小遣
(
こづか
)
ひ
位
(
ぐらゐ
)
、
出
(
だ
)
しても
貰
(
もら
)
はう
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
周三は
垂頭
(
うつむ
)
き加減で、默ツて、
神妙
(
しんめう
)
に聞いてゐたが、
突如
(
だしぬけ
)
に、「だが、其の
贅澤
(
ぜいたく
)
を行ツてゐた時分と、今と、何方が氣樂だと思ひます。」とぶしつけに
訊
(
たづ
)
ねる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
遠
(
とほ
)
い
昔
(
むかし
)
に、
燒肉
(
ビフステーキ
)
が
少
(
すこ
)
し
焦
(
こ
)
げ
※
(
す
)
ぎて
居
(
を
)
るからと
怒鳴
(
どな
)
つて、
肉叉
(
フオーク
)
もつけずに
犬
(
いぬ
)
に
喰
(
く
)
はせてしまつた
一件
(
いつけん
)
や、「サンドウイツチ」は
職工
(
しよくにん
)
の
辨當
(
べんたう
)
で
御坐
(
ござ
)
るなどゝ
贅澤
(
ぜいたく
)
を
云
(
い
)
つて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
勘次
(
かんじ
)
の
目
(
め
)
には
卯平
(
うへい
)
が
能
(
よ
)
く
村落
(
むら
)
の
店
(
みせ
)
に
行
(
ゆ
)
くのは
贅澤
(
ぜいたく
)
な
老人
(
としより
)
である
樣
(
やう
)
に
僻
(
ひが
)
んで
見
(
み
)
える
廉
(
かど
)
もあつた。
只
(
たゞ
)
さうして
居
(
ゐ
)
る
間
(
うち
)
に
舊暦
(
きうれき
)
の
年末
(
ねんまつ
)
が
近
(
ちか
)
づいて
何處
(
どこ
)
の
家
(
うち
)
でも
小麥
(
こむぎ
)
や
蕎麥
(
そば
)
の
粉
(
こ
)
を
挽
(
ひ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
貝塚
(
かひづか
)
を
掘
(
ほ
)
りながら、
珈琲
(
コーヒー
)
を
飮
(
の
)
むなんて、ドロボツクル
始
(
はじ
)
まつて
以來
(
いらい
)
の
贅澤
(
ぜいたく
)
だと
大笑
(
おほわら
)
ひ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
A イヤ
大
(
おほ
)
きに
結構
(
けつこう
)
。
双方
(
さうはう
)
で
一月
(
ひとつき
)
九十
錢
(
せん
)
づつの
散財
(
さんざい
)
だ。
精々
(
せい/″\
)
葉書
(
はがき
)
の
贅澤
(
ぜいたく
)
をやりたまへ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
ほんの手狹な空地を利用して建てられたもので、庭らしい庭もなく兼々自分の望んでゐた樣な靜かな、他とかけ離れた樣な場所では決してなかつた。が、今更そんな
贅澤
(
ぜいたく
)
は言つて居られなかつた。
樹木とその葉:04 木槿の花
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
贅澤
(
ぜいたく
)
に過ごさせる事が出來る樣になつたら又一所になつてもいゝ。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
「弱ることなんかないぢやないの、こんな結構な年増が泊つてやらうと言ふんだもの、文句を言ふのは親分の
贅澤
(
ぜいたく
)
よ」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此地
(
こつち
)
の
與力
(
よりき
)
は
皆
(
み
)
な
贅澤
(
ぜいたく
)
だと、かね/″\
聞
(
き
)
いてゐたが、しかしこれほどだとは
思
(
おも
)
はなかつた。お
蔭
(
かげ
)
で
但馬
(
たじま
)
、
歌舞伎役者
(
かぶきやくしや
)
の
座頭
(
ざがしら
)
にでもなつたやうな
氣
(
き
)
がする。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
編
(
あ
)
んだ髮や
贅澤
(
ぜいたく
)
な着物を捨てゝ、
羞恥
(
しうち
)
と誠實を身に付けるようにと云ひきかせることが私の使命だ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
此
(
こ
)
の
景勝
(
けいしよう
)
愉樂
(
ゆらく
)
の
郷
(
きやう
)
にして、
内湯
(
うちゆ
)
のないのを
遺憾
(
ゐかん
)
とす、と
云
(
い
)
ふ、
贅澤
(
ぜいたく
)
なのもあるけれども、
何
(
なに
)
、
青天井
(
あをてんじやう
)
、いや、
滴
(
したゝ
)
る
青葉
(
あをば
)
の
雫
(
しづく
)
の
中
(
なか
)
なる
廊下
(
らうか
)
續
(
つゞ
)
きだと
思
(
おも
)
へば、
渡
(
わた
)
つて
通
(
とほ
)
る
橋
(
はし
)
にも、
川
(
かは
)
にも
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
學生
(
がくせい
)
は
月
(
つき
)
に七
圓
(
ゑん
)
位
(
ぐらゐ
)
國
(
くに
)
から
貰
(
もら
)
へば
中
(
ちゆう
)
の
部
(
ぶ
)
であつた。十
圓
(
ゑん
)
も
取
(
と
)
ると
既
(
すで
)
に
贅澤
(
ぜいたく
)
と
思
(
おも
)
はれた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
とにかく、あなたが
始終
(
しじふ
)
こんな
氣
(
き
)
まぐれな
贅澤
(
ぜいたく
)
ばかりなさるから、
月末
(
つきずゑ
)
の
拂
(
はら
)
ひが
足
(
た
)
りなかつたり、
子供
(
こども
)
の
身
(
み
)
のまはりをちやんとしてやれないのよ。
考
(
かんが
)
へても
御覽
(
ごらん
)
なさい、
夏繪
(
なつゑ
)
は
來年
(
らいねん
)
もう
學校
(
がくかう
)
よ。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
今更
(
いまさら
)
難義
(
なんぎ
)
と
思
(
おも
)
ふ
時
(
とき
)
もあれど、
召使
(
めしつか
)
ひの
人々
(
ひと/″\
)
心
(
こゝろ
)
を
得
(
え
)
て
御命令
(
おいひつけ
)
なきに
眞柴
(
ましば
)
折
(
をり
)
くべ、お
加减
(
かげん
)
が
宜
(
よろ
)
しう
御座
(
ござ
)
りますと
朝床
(
あさどこ
)
のもとへ
告
(
つ
)
げて
來
(
く
)
れば、
最
(
も
)
う
廢
(
よ
)
しませうと
幾度
(
いくたび
)
か
思
(
おも
)
ひつゝ、
猶
(
なほ
)
相
(
あひ
)
かはらぬ
贅澤
(
ぜいたく
)
の一つ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
型の如く逆さ屏風、經机に名香が煙つて、娘お絹の死骸は、
贅澤
(
ぜいたく
)
な絹夜具の上に横たへてあるのです。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『知つてる人に見られると
厭
(
い
)
やだからね、この方角へさへ逃げて來れば、
大抵
(
たいてい
)
大丈夫だからね。……逃げるは早いが勝だ。乘り物の
贅澤
(
ぜいたく
)
なんぞ言つてゐられなかつたんだよ。』
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
御存じだと思ひますが、この子供たちを育てるに就いての私の方針は、
贅澤
(
ぜいたく
)
と放縱に馴れさせようと云ふのではない、彼等を
不屈
(
ふくつ
)
にし、忍耐に富ませ、
克己力
(
こつきりよく
)
を養はせるにあるのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
一度
(
いちど
)
だつて
贅澤
(
ぜいたく
)
な
叱言
(
こゞと
)
などは
言
(
い
)
はないばかりか、
實
(
じつ
)
は
聞
(
き
)
きたいのである。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その頃は武家でさへ町湯に入る人が多く、内湯を持つてゐるなどは、全く
贅澤
(
ぜいたく
)
の沙汰だつたのです。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昨夜
(
ゆうべ
)
も
今夜
(
こんや
)
も、
夜
(
よ
)
が
更
(
ふ
)
けると、コーと
響
(
ひゞ
)
く
聲
(
こゑ
)
が
遙
(
はるか
)
に
聞
(
きこ
)
える、それが
俥
(
くるま
)
の
音
(
おと
)
らしい。
尤
(
もつと
)
も
護謨輪
(
ごむわ
)
などと
言
(
い
)
ふ
贅澤
(
ぜいたく
)
な
時代
(
じだい
)
ではない。
近
(
ちか
)
づけばカラ/\と
輪
(
わ
)
が
鳴
(
な
)
るのだつたが、いつまでも、
唯
(
たゞ
)
コーと
響
(
ひゞ
)
く。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「でも、どうせ自分ぢや買へない品だと思ふと、人の
贅澤
(
ぜいたく
)
を見て腹が立つかも知れませんよ」
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いや、
贅澤
(
ぜいたく
)
は
云
(
い
)
ふまい、
此
(
こ
)
の
景色
(
けしき
)
に
對
(
たい
)
しては
恐多
(
おそれおほ
)
いぞ。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その上、佐渡の金がドツと掘出されたのですから、徳川初期の日本の富は大したもので、日光などといふ、飛んでもない
贅澤
(
ぜいたく
)
な建物が、ヒヨイヒヨイと出來たのもその爲です。
銭形平次捕物控:306 地中の富
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
否
(
いや
)
、
見物
(
けんぶつ
)
と
申
(
まを
)
すと、
大分
(
だいぶ
)
贅澤
(
ぜいたく
)
なやうで。」
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
中味は他愛もない色文ですが、殺し文句のないところや、ほんの用事だけ書いたところを見ると、決して
玄人
(
くろうと
)
のものでは無く、素人の娘が書いたとすると、小菊は少し
贅澤
(
ぜいたく
)
です。
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
贅澤
(
ぜいたく
)
な金持があるんですが、こいつは親分の耳に入れても無駄だから、強さうな用心棒でも雇ふが宜いと、斯う言つてやりましたよ、金の番人などは、あつしだつて、御免蒙りまさア
銭形平次捕物控:273 金の番
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
上見て通れと
戒
(
いまし
)
めた
橋間
(
はしま
)
船の
贅澤
(
ぜいたく
)
さは、眼を驚かすものがあつたのは當然として、それに
劣
(
おと
)
らず兩岸の棧敷、涼み
櫓
(
やぐら
)
は、水面を壓する
舷歌
(
げんか
)
と、嬌聲と、酒池肉林の狂態を
競
(
きそ
)
ひました。
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは豊滿な大年増で、酒と
贅澤
(
ぜいたく
)
食ひのせゐか、脂の乘つた、素晴らしい恰幅です。
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は、部屋の隅に敷いてある、お客用のかなり
贅澤
(
ぜいたく
)
な夜のものを指すのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
身扮
(
みなり
)
はキチンとして、袷も羽織も清らげに、傍に置いた紙入は、その頃でも
贅澤
(
ぜいたく
)
にされた縫ひつぶしの紺の大ぶりなもの、中に小判五十兩と、二三兩の小粒の入つたまゝなのが氣になります。
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其中には思ひも寄らぬ
贅澤
(
ぜいたく
)
な品々の外に、特殊の
脇差
(
わきざし
)
、
懷提灯
(
ふところぢやうちん
)
、
繩梯子
(
なはばしご
)
、
覆面頭巾
(
ふくめんづきん
)
などといふ忍術使ひでなければ必要のない品のあるのを一と眼で見て取つて、いよ/\その信念を固めたのです。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
生活の
贅澤
(
ぜいたく
)
な、身性のはつきりしない者は、町方の手で一人殘らず調べ上げられ、昨夜の十月五日に家を開けたものは言ふ迄もなく、近頃六の日に行動の怪しかつた者は念入りな詮議を受けました。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
贅澤
(
ぜいたく
)
だよ、お前は、それで話が濟んだら、直ぐ目黒へ戻つてくれ」
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「下女のお近は、あの家は不氣味でヒヤリとして居ると言ひましたが、全く嘘ぢやありませんね、
金
(
かね
)
があつて氣が大きくて、
贅澤
(
ぜいたく
)
で居心地が良い筈なのに、何んとなく落着かないのは、どうしたわけでせう」
銭形平次捕物控:296 旅に病む女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
贅澤
(
ぜいたく
)
を言ふな、
末期
(
まつご
)
の水に、肴は要るまい」
銭形平次捕物控:267 百草園の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分、
贅澤
(
ぜいたく
)
なものですね」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
贅
漢検1級
部首:⾙
18画
澤
部首:⽔
16画
“贅澤”で始まる語句
贅澤品
贅澤癖