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疾
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とう
ふりがな文庫
“
疾
(
とう
)” の例文
「いえ/\、あんたの知つとられるお稚子はんが住職なつて
疾
(
とう
)
に死なれて、今のはそのお稚子はんの、又そのお稚子はんですぢや。」
念仏の家
(新字旧仮名)
/
小寺菊子
(著)
恐
(
おそ
)
る
可
(
べ
)
き
哉
(
かな
)
、
己
(
おのれ
)
より
三歳
(
みつ
)
弱
(
わか
)
い
山田
(
やまだ
)
が
既
(
すで
)
に
竪琴草子
(
たてごとざうし
)
なる
一篇
(
いつぺん
)
を
綴
(
つゞ
)
つて、
疾
(
とう
)
から
価
(
あたへ
)
を
待
(
ま
)
つ者であつたのは
奈何
(
どう
)
です、
然
(
さう
)
云
(
い
)
ふ物を書いたから
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
さういふことはグリゴーリイ・グリゴーリエヸッチに委せきりでございまして、もう妾は
疾
(
とう
)
からその方のことには手出しをいたしません。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「
疾
(
とう
)
からあなたに打ち明けて
謝罪
(
あや
)
まろう謝罪まろうと思っていたんですが、つい言い
悪
(
にく
)
かったもんだから、それなりにしておいたのです」
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
疾
(
とう
)
の昔から敗者の運命に超越してしまつたのであらう。自分も同行Sも結局矢張りバスのもつ近代味の誘惑に牽き付けられてバスを選んだ。
伊香保
(旧字旧仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
それからも一つ
僻
(
ひが
)
まうとする
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
を
爽
(
さわや
)
かにするのは
與吉
(
よきち
)
であつた。
疾
(
とう
)
から
甘
(
あま
)
え
切
(
き
)
つて
居
(
ゐ
)
る
與吉
(
よきち
)
は
卯平
(
うへい
)
の
戸口
(
とぐち
)
に
立
(
た
)
ち
塞
(
ふさ
)
がつては
錢
(
ぜに
)
を
請
(
こ
)
うた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「そりゃお
前
(
まい
)
疾
(
とう
)
に済んだよ。」と
此方
(
こなた
)
も案外な風情、
余
(
あまり
)
の
取込
(
とりこみ
)
にもの忘れした、
旅籠屋
(
はたごや
)
の混雑が、おかしそうに、
莞爾
(
にっこり
)
する。
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「おひひひひひ」おわきは
嬌羞
(
きょうしゅう
)
の笑いと共に父の言葉を確証した、「恥ずかしながら
疾
(
とう
)
より、わらわはお手付の身にござりましょうわいなあ」
長屋天一坊
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
森彦の養家は小泉兄弟の母親の里で、姓は同じ小泉であった。養父は
疾
(
とう
)
に亡くなっていた。留守居する養母、妻、子供は、三吉の
周囲
(
まわり
)
に集った。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
公爵夫人が弱く叫び声をたてたのも
疾
(
とう
)
くの昔に消え去っていた。次に発せられた声は全く想いもよらぬ声だった。
秘密の庭
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
「そうだなあ、あの女が来たのは、午であったから、もう
疾
(
とう
)
に着かなくちゃならないが、どうしたのだろう」
竇氏
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
御参
(
ござん
)
なれやと大吉が例の額に
睨
(
にら
)
んで
疾
(
とう
)
から吹っ込ませたる浅草市羽子板ねだらせたを胸三寸の道具に数え
かくれんぼ
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
私は
疾
(
とう
)
から出そうな
莞爾
(
にっこり
)
を顔の何処へか押込めて、強いて真面目を作っているのだから、雪江さんの笑顔に誘われると、
耐
(
こら
)
え切れなくなって
不覚
(
つい
)
矢張
(
やっぱり
)
莞爾
(
にっこり
)
する。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
村の百姓を頼んで
手分
(
てわけ
)
をして、どろ/\押して参りましたが、もう間に合いは致しません、斬った奴は
疾
(
とう
)
に
家
(
うち
)
へ帰って寝ている時分、百姓
衆
(
しゅ
)
が大勢行って見ると
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「えゝ/\もう
疾
(
とう
)
つからでございますよ。」と、もう一人の女中さんは鏡の前で汚れた手を洗つた。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
これはまた酷い事、屋根半分は
既
(
もう
)
疾
(
とう
)
に風に奪られて見るさへ気の毒な親子三人の有様、隅の方にかたまり合ふて天井より落ち来る
点滴
(
しづく
)
の
飛沫
(
しぶき
)
を
古筵
(
ふるござ
)
で僅に
避
(
よ
)
け居る始末に
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「まだか」、この名は村中に恐怖を
播
(
ま
)
いた。彼れの顔を出す所には人々は姿を隠した。川森さえ
疾
(
とう
)
の
昔
(
むかし
)
に仁右衛門の保証を取消して、仁右衛門に退場を迫る人となっていた。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
院長
(
ゐんちやう
)
アンドレイ、エヒミチは
疾
(
とう
)
から
町
(
まち
)
の
病家
(
びやうか
)
を
有
(
も
)
たぬのを、
却
(
かへ
)
つて
可
(
い
)
い
幸
(
さいはひ
)
に、
誰
(
だれ
)
も
自分
(
じぶん
)
の
邪魔
(
じやま
)
をするものは
無
(
な
)
いと
云
(
い
)
ふ
考
(
かんがへ
)
で、
家
(
いへ
)
に
歸
(
かへ
)
ると
直
(
す
)
ぐ
書齋
(
しよさい
)
に
入
(
い
)
り、
讀
(
よ
)
む
書物
(
しよもつ
)
の
澤山
(
たくさん
)
あるので
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
終日、工事の監督に身を
委
(
ゆだ
)
ねていた駒井能登守——ではない、もう
疾
(
とう
)
の昔に殿様の籍を抜かれた駒井甚三郎。夜は例によって遠見の番所の一室に
籠
(
こも
)
って、動力の研究に
耽
(
ふけ
)
っている。
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
笠に
打着
(
うちき
)
て庄兵衞に
無理
(
むり
)
を言うこと度々なれど庄兵衞意に心能らず思うて
言葉
(
ことば
)
爭
(
あらそ
)
ひせし後は久しく
往通
(
ゆきかよひ
)
もなさで居しが庄兵衞は
疾
(
とう
)
より大藤の
女兒
(
むすめ
)
お光に
戀慕
(
れんぼ
)
なしつゝ忍び/\
袖褄
(
そでつま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
署長と久五郎と三人の警官、都合五人の同勢が、息
忙
(
せ
)
き広教寺へ取り詰めた時には、拳龍
事
(
こと
)
赤井景韶は、
疾
(
とう
)
に寺から逃げた後で、肝を潰した智拳和尚ばかりが、眼を白黒して立ち騒いでいた。
国事犯の行方:―破獄の志士赤井景韶―
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「もしやおまえが、天下を狙う、
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
なら、おれも片棒かついでやろうかと、
疾
(
とう
)
から心をきめているのだ。どういうものか、はじめて顔を見たときから、他人と思われなくなったのが因果さ」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
「だから言わんこっちゃない。
稚
(
ちいさ
)
い時分から私が黒い目でちゃんと
睨
(
にら
)
んでおいたんだ。此方から出なくたって、先じゃ
疾
(
とう
)
の昔に
愛相
(
あいそ
)
をつかしているのだよ」母親はまた
意地張
(
いじっぱり
)
なお島の
幼
(
ちいさ
)
い時分のことを
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「天保銭一枚がもう無くなった」というのは
疾
(
とう
)
の昔の事。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
彼は
疾
(
とう
)
に博士になツてゐたのだ。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
其處
(
そこ
)
には
又
(
また
)
此
(
こ
)
れも
春
(
はる
)
のやうな
日
(
ひ
)
に
騙
(
だま
)
されて、
疾
(
とう
)
から
鳴
(
な
)
かなく
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
た
蛙
(
かへる
)
がふわりと
浮
(
う
)
いてはこそつぱい
稻
(
いね
)
の
穗
(
ほ
)
に
捉
(
つかま
)
りながらげら/\と
鳴
(
な
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
疾
(
とう
)
に解消すべきであつたらう父へのその小さな疑惑が、然し、その後になつて、囚はれの身となつた父を知るに及んで、なんと大きく裏書きされ
父の帰宅
(新字旧仮名)
/
小寺菊子
(著)
あるいはもう
疾
(
とう
)
にこういう研究に着手しておられる方があるかも知れないが、自分は未だそういう方面に関する面白い発見等の話を聞いたことがない。
短歌の詩形
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
無信仰な罪人め! もう
疾
(
とう
)
に鬚は霜に蔽はれ、顔は皺だらけで、すつかり痩せさらばうた身を持ちながら、なほも神意に背いた悪計を企らみをるのだ。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
男たちは、
疾
(
とう
)
から
人里
(
ひとざと
)
へ
稼
(
かせ
)
ぎに
下
(
お
)
りて
少時
(
しばらく
)
帰らぬ。内には女房と小娘が残つて居るが、皆向うの
賑
(
にぎや
)
かな蔵屋の方へ手伝ひに行く。……
商売敵
(
しょうばいがたき
)
も何も無い。
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「有るけれども、言わないのサ——言うと、ここの主人に怒られるから——小泉君は、働くということに一種の考えが有るんだねえ。僕は
疾
(
とう
)
からそう思ってる」
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それなら、実は
此方
(
こっち
)
も
疾
(
とう
)
からその気ありだから、それ
白痴
(
こけ
)
が出来合
靴
(
ぐつ
)
を買うのじゃないが、しッくり
嵌
(
は
)
まるというもンだ。嵌まると云えば、邪魔の入らない内だ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
叔母
(
をば
)
はしきりに
鰹船
(
かつをぶね
)
と
安之助
(
やすのすけ
)
の
話
(
はなし
)
をした。さうして
大變
(
たいへん
)
得意
(
とくい
)
の
樣
(
やう
)
に
見
(
み
)
えたが、
小六
(
ころく
)
の
事
(
こと
)
は
中々
(
なか/\
)
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
さなかつた。もう
疾
(
とう
)
に
歸
(
かへ
)
る
筈
(
はず
)
の
宗助
(
そうすけ
)
も
何
(
ど
)
うしたか
歸
(
かへ
)
つて
來
(
こ
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私は
疾
(
とう
)
からお前さんにお話をしようと思って居りましたが、私の処のお
母
(
っか
)
さんは
継母
(
まゝはゝ
)
でございますから、お前さんと私と、
何
(
なん
)
でも訳があるように云って
責折檻
(
せめせっかん
)
をします
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
疾
(
とう
)
から棄ててをるので御座いますから、唯もう一度貫一さんにお目に掛つて、この気の済むほど謝りさへ致したら、その場でもつて私は死にましても本望なのですから
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
院長
(
いんちょう
)
アンドレイ、エヒミチは
疾
(
とう
)
から
町
(
まち
)
の
病家
(
びょうか
)
をもたぬのを、
却
(
かえ
)
っていい
幸
(
さいわい
)
に、
誰
(
だれ
)
も
自分
(
じぶん
)
の
邪魔
(
じゃま
)
をするものは
無
(
な
)
いと
云
(
い
)
う
考
(
かんがえ
)
で、
家
(
いえ
)
に
帰
(
かえ
)
ると
直
(
す
)
ぐ
書斎
(
しょさい
)
に
入
(
い
)
り、
読
(
よ
)
む
書物
(
しょもつ
)
の
沢山
(
たくさん
)
あるので
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それは
疾
(
とう
)
にもう息が絶えていたけれど、俊恵は生きている者に対するように囁いた
荒法師
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
亜麻の収利は
疾
(
とう
)
の昔にけし飛んでいた。それでも馬は
金輪際
(
こんりんざい
)
売る気がなかった。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
何も秘します事はございません、ですが御覧の通り、当場所も
疾
(
とう
)
の以前から、かように電燈になりました。……ひきつけの
遊君
(
おいらん
)
にお見違えはございません。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
汝
(
わ
)
れ
梅
(
うめ
)
なんぞ
噛
(
か
)
じつて、おとつゝあ
腹
(
はら
)
抉
(
ゑぐ
)
り
拔
(
ぬ
)
いてやつから
待
(
ま
)
つてろ」
勘次
(
かんじ
)
は
疾
(
とう
)
から
澁
(
しぶ
)
つて
居
(
ゐ
)
た
舌
(
した
)
でいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
診
(
み
)
てもらふのも変だし……けれどもね、
阿母
(
おつか
)
さん、私は
疾
(
とう
)
から言はう言はうと思つてゐたのですけれど、実は気に懸る事があつてね、それで始終何だか心持が
快
(
よ
)
くないの。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
ああ、そのことなんで、お
父
(
とつ
)
つあん! そのお訊ねに対する返辞なら、かう申し上げるだけで沢山でせう——あつしやあね、もう
疾
(
とう
)
の昔からむつきの厄介にはなつてゐませんよ。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
大「えゝ
疾
(
とう
)
より此の密書が拙者の手に入って居りますが、
余人
(
よじん
)
に見せては相成らんと、貴方の御心中を
看破
(
みやぶ
)
って申し上げます、どうか罪に陥らんようにお取計いを願いとうござる」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「僕は君、B君なら
疾
(
とう
)
から知っていたんだがネ、長野に来ていらっしゃるとは知らなかった……新聞社へ行って、S君を訪ねてみたのサ。すると、そこに居たのがB君じゃないか」
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
疾
(
とう
)
から
貴方
(
あなた
)
に
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けて
謝罪
(
あや
)
まらう/\と
思
(
おも
)
つてゐたんですが、つい
言
(
い
)
ひ
惡
(
にく
)
かつたもんだから、
夫
(
それ
)
なりにして
置
(
お
)
いたのです」と
途切
(
とぎ
)
れ/\に
云
(
い
)
つた。
宗助
(
そうすけ
)
には
何
(
なん
)
の
意味
(
いみ
)
か
丸
(
まる
)
で
解
(
わか
)
らなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「震災後だつたでせうか、
疾
(
とう
)
に死んぢやつてよ。」
念仏の家
(新字旧仮名)
/
小寺菊子
(著)
捻
(
つね
)
つても
確
(
たしか
)
に
活返
(
いきかへ
)
つたのぢやが、
夫
(
それ
)
にしても
富山
(
とやま
)
の
薬売
(
くすりうり
)
は
何
(
ど
)
うしたらう、
那
(
あ
)
の
様子
(
やうす
)
では
疾
(
とう
)
に
血
(
ち
)
になつて
泥沼
(
どろぬま
)
に。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
疾
(
とう
)
から是非お話致したいと思ふ事があるのでございますけれど、その後
些
(
ちよつ
)
ともお目に掛らないものですから。間さん、貴方、本当に
偶
(
たま
)
にはお遊びにいらしつて下さいましな。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
それにあの人の心臓は鉄で出来てゐるの、あの
妖女
(
ウェーヂマ
)
が地獄の火で打つてやつたのさ。どうしてお父さんは来ないんだらう? もう
疾
(
とう
)
に殺される時なのに、それを知らないのかしら。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
貴方の伯父御さまの秋月さまは未だ
染々
(
しみ/″\
)
お言葉を戴きました事もないゆえ、大藏
疾
(
とう
)
より心懸けて居りますが、手蔓はなし、
拠
(
よんどころ
)
なく
今日
(
こんにち
)
迄打過ぎましたが、春部様からお声がゝりを願い
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
疾
常用漢字
中学
部首:⽧
10画
“疾”を含む語句
疾風
疾病
疾走
病疾
口疾
疾患
疾駆
疾風迅雷
疾呼
痔疾
気疾
疾足
疾駈
瘧疾
疾苦
速疾
疫疾
癈疾
疾視
目疾
...