“癈疾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいしつ50.0%
かったい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この日は殿下の御徳を慕うて、全国から癈疾はいしつ者、不具者、孤児、寡婦らが集って来る。多い時は一日に十五、六人も寄って来ることがある。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
丁抹デンマーク赤十字社総裁として、殊にオーゲの聞き込みによれば、面会日には不具者、癈疾はいしつ者、孤児、寡婦ら不幸な人々十五、六人余りも寄り集って来るという。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
夫人はさすが年紀としの功、こは癈疾かったいと棒ちぎり、身分に障ると分別して、素直に剰銭つりださるれば、丁寧にかずを検し、繻子しゅすの帯にきゅっとはさみぬ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)