“癈人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいじん87.5%
すたれもの12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どんな病氣か知りませんが、ほとんど癈人はいじんと言つてよく、床に就いたつきりで、何を訊ねても、はつきりした答はありません。
こんな事をして暮して、いったい僕はこれから、どんな身の上になるのだろう。なんの事はない、てもなく癈人はいじんじゃないか。そう思うと、呆然ぼうぜんとする。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
がその上命と頼む人に、秋の扇と捨てられたその時にはもう全くの癈人すたれものじゃ。のう。お春。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)