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『伊香保』
ふりがな文庫
『
伊香保
(
いかほ
)
』
二三年前の夏、未だ見たことのない伊香保榛名を見物の目的で出掛けたことがある。ところが、上野驛の改札口を這入つてから、ふとチヨツキのかくしへ手をやると、旅費の全部を入れた革財布がなくなつてゐた。改札口の混雜に紛れて何處かの「街の紳士」の手すさ …
著者
寺田寅彦
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「中央公論」1933(昭和8)年12月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約32分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
索
(
たづ
)
悄々
(
しをしを
)
疾
(
とう
)
寄與
(
コントリビユート
)
掏摸
(
すり
)
臥床
(
ふしど
)