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うつ
ふりがな文庫
“
寫
(
うつ
)” の例文
新字:
写
(
第二十四圖
(
だいにじゆうしず
)
)
壁
(
かべ
)
に
懸
(
かゝ
)
つてゐる
牛
(
うし
)
、
馬
(
うま
)
、
鹿
(
しか
)
などの
繪
(
え
)
はかれ
等
(
ら
)
が
洞穴
(
ほらあな
)
の
中
(
なか
)
の
石壁
(
いしかべ
)
に
彫
(
ほ
)
りつけたり、また
描
(
か
)
いたりした
繪
(
え
)
の
寫
(
うつ
)
しであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
彼女は
優
(
やさ
)
しい
聲音
(
こわね
)
で僕に語る——あなたが實に
巧
(
うま
)
く
寫
(
うつ
)
しとつたあの眼で凝と僕を見下して——その
珊瑚
(
さんご
)
のやうな唇で、僕に
微笑
(
ほゝゑ
)
みかける。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
これは
偶然
(
ぐうぜん
)
「
少
(
せう
)
年
寫眞術
(
しやしんじゆつ
)
」の
沿革史
(
えんかくし
)
の一
節
(
せつ
)
にも書いてあることだつたが、うちで
寫眞
(
しやしん
)
を
寫
(
うつ
)
すといふと、いつもその上
野
(
の
)
寫眞館
(
しやしんくわん
)
へ出かけたもので
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
つまり
平凡
(
へいぼん
)
なお
手本
(
てほん
)
を
敷
(
し
)
き
寫
(
うつ
)
しになぞつて
行
(
ゆ
)
くものですから、だん/\つまらなく、その
作者
(
さくしや
)
の
特徴
(
とくちよう
)
を
出
(
だ
)
すことが
出來
(
でき
)
なくなつたわけであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
待つて三日頑張つたが、繪圖面は返らぬ、——疊二枚ほどもあつて、其上念入りに
細密
(
さいみつ
)
な繪圖面だから、二日や三日では、
寫
(
うつ
)
し切れなかつたのだらう
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
劉填
(
りうてん
)
が
妹
(
いもうと
)
は
陽王
(
やうわう
)
の
妃
(
ひ
)
なり。
陽王
(
やうわう
)
誅
(
ちう
)
せられて
後
(
のち
)
追慕
(
つゐぼ
)
哀傷
(
あいしやう
)
して
疾
(
やまひ
)
となる。
婦人
(
ふじん
)
の
此
(
この
)
疾
(
やまひ
)
古
(
いにしへ
)
より
癒
(
い
)
ゆること
難
(
かた
)
し。
時
(
とき
)
に
殷※
(
いんせん
)
善
(
よ
)
く
畫
(
ゑが
)
く、
就中
(
なかんづく
)
人
(
ひと
)
の
面
(
おもて
)
を
寫
(
うつ
)
すに
長
(
ちやう
)
ず。
聞きたるまゝ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
而
(
しか
)
して
別
(
べつ
)
に
或
(
ある
)
誤謬
(
ごびゆう
)
の
存
(
そん
)
するあるにもあらずしてこの
殺人
(
さつじん
)
の
罪
(
つみ
)
を
犯
(
おか
)
す、世に普通なるにあらずして、しかも普通なる理由によつてなり、これを
寫
(
うつ
)
す
極
(
きは
)
めて
難
(
かた
)
し
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
これは
面白
(
おもし
)
ろい、
彼奴
(
きやつ
)
を
寫
(
うつ
)
してやらうと、
自分
(
じぶん
)
は
其儘
(
そのまゝ
)
其處
(
そこ
)
に
腰
(
こし
)
を
下
(
おろ
)
して、
志村
(
しむら
)
其人
(
そのひと
)
の
寫生
(
しやせい
)
に
取
(
と
)
りかゝつた。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
さめ而して後に前段の
落着
(
らくちやく
)
の場を見たまはゞ
宛然
(
さながら
)
越前守を目前にみるが如きの思ひある可し然れども編者が
筆
(
ふで
)
鈍
(
にぶ
)
き上
緒數
(
ちよすう
)
毎回
(
まいくわい
)
限
(
かぎ
)
りあれば
其情
(
そのじやう
)
充分
(
じうぶん
)
に
寫
(
うつ
)
す事
難
(
がた
)
し恐らくは
角
(
つの
)
を
斷
(
きつ
)
て牛を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さなきだに
彼
(
かれ
)
の
憔悴
(
せうすゐ
)
した
顏
(
かほ
)
は
不幸
(
ふかう
)
なる
内心
(
ないしん
)
の
煩悶
(
はんもん
)
と、
長日月
(
ちやうじつげつ
)
の
恐怖
(
きようふ
)
とにて、
苛責
(
さいな
)
まれ
※
(
ぬ
)
いた
心
(
こゝろ
)
を、
鏡
(
かゞみ
)
に
寫
(
うつ
)
したやうに
現
(
あら
)
はしてゐるのに。
其廣
(
そのひろ
)
い
骨張
(
ほねば
)
つた
顏
(
かほ
)
の
動
(
うご
)
きは、
如何
(
いか
)
にも
變
(
へん
)
で
病的
(
びやうてき
)
で
有
(
あ
)
つて。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
漸
(
やうや
)
く
見定
(
みさだ
)
めると、
龕燈
(
がんどう
)
の
光
(
ひかり
)
が
奧壁
(
おくかべ
)
に
突當
(
つきあた
)
つて、
朧月
(
おぼろつき
)
の
如
(
ごと
)
く
寫
(
うつ
)
るのである。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
手
慣
(
な
)
れてゐるばかりでなく、
割
(
わり
)
によく
寫
(
うつ
)
る
寫眞器
(
しやしんき
)
で、一ダースが一ダース、めつたに
失敗
(
しつはい
)
もないといふやうなことが、
買
(
か
)
ふまでの
苦
(
く
)
心の
思
(
おも
)
ひ出と相
俟
(
ま
)
つて
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
そつと
寫
(
うつ
)
し取つて、近所の手習の師匠にも見せたが、——
尤
(
もつと
)
も淺井朝丸樣は、これは學者や坊主は、讀めまい、
吉備眞備
(
きびのまきび
)
の讀んだ
耶馬臺
(
やばだい
)
の
詩
(
し
)
のやうなものだから
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
とにかく、
何
(
なに
)
か
宗教上
(
しゆうきようじよう
)
のために
造
(
つく
)
つたもので、
玩具
(
がんぐ
)
ではなかつたようです。もし
玩具
(
がんぐ
)
だつたら、
人間
(
にんげん
)
の
形
(
かたち
)
をそのまゝ
寫
(
うつ
)
したものにしなければならないと
思
(
おも
)
ひます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
これを
對岸
(
たいがん
)
から
寫
(
うつ
)
すので、
自分
(
じぶん
)
は
堤
(
つゝみ
)
を
下
(
お
)
りて
川原
(
かはら
)
の
草原
(
くさはら
)
に
出
(
で
)
ると、
今
(
いま
)
まで
川柳
(
かはやぎ
)
の
蔭
(
かげ
)
で
見
(
み
)
えなかつたが、
一人
(
ひとり
)
の
少年
(
せうねん
)
が
草
(
くさ
)
の
中
(
うち
)
に
坐
(
すわ
)
つて
頻
(
しき
)
りに
水車
(
みづぐるま
)
を
寫生
(
しやせい
)
して
居
(
ゐ
)
るのを
見
(
み
)
つけた。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
この
人
(
ひと
)
の
歌
(
うた
)
は、
自然物
(
しぜんぶつ
)
を
寫
(
うつ
)
す
場合
(
ばあひ
)
にも、
自分
(
じぶん
)
の
感情
(
かんじよう
)
を
述
(
の
)
べる
敍情詩
(
じよじようし
)
といふものゝ
場合
(
ばあひ
)
にも、
實
(
じつ
)
に
見事
(
みごと
)
に
出來
(
でき
)
てゐるので、どちらがよいといひ
切
(
き
)
ることは
出來
(
でき
)
ませんが、
世間
(
せけん
)
では
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
而
(
しか
)
して
自
(
みづか
)
ら
辨
(
べん
)
じて
言
(
い
)
はるゝは、
作者
(
さくしや
)
の
趣意
(
しゆい
)
は、
殺人犯
(
さつじんはん
)
を
犯
(
おかし
)
たる
人物
(
じんぶつ
)
は、その
犯後
(
はんご
)
いかなる
思想
(
しそう
)
を
抱
(
いだ
)
くやらんと
心
(
こゝろ
)
を
用
(
もち
)
ひて
推測
(
おしはか
)
り
精微
(
せいび
)
の
情
(
じよう
)
を
寫
(
うつ
)
して己が才力を著はさんとするのみと。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
御手
(
おて
)
に
取
(
とら
)
せ玉ひ
御覽
(
ごらん
)
有るに全くの
若君
(
わかぎみ
)
には寶永三酉年三月十五日
御誕生
(
ごたんじやう
)
にて
直
(
すぐ
)
御早世
(
ごさうせい
)
澤の井も其
明方
(
あけがた
)
に同じく
相果
(
あひはて
)
平澤村光照寺へ
葬
(
はうむ
)
り右
法名
(
ほふみやう
)
共に
寫
(
うつ
)
し有て且天一坊は原田嘉傳次が子にして
幼名
(
えうみやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そして、その
寫
(
うつ
)
しをフェアファックス夫人に送り、彼女が滿足したといふこと、それから私が彼女の家で家庭教師の役目を引受けるまでの準備の期間を二週間と
決
(
き
)
めたといふその返事を受け取つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
或る日の
午
(
ご
)
後
縁側
(
えんがは
)
に
坐
(
すわ
)
らせた學校友
達
(
たち
)
の一人を
寫
(
うつ
)
してみた
乾
(
かん
)
板に
遂
(
つひ
)
にうつすりとそれらしい
影像
(
えいぞう
)
が
現
(
あらは
)
れた。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
がどちらにしても、いかにも
鶴
(
つる
)
の
啼
(
な
)
いてゐることが、
生
(
い
)
き/\と
寫
(
うつ
)
されてゐます。これがまだ、
奈良朝
(
ならちよう
)
になつたかならない
前
(
まへ
)
の
歌
(
うた
)
なのです。
高市黒人
(
たけちのくろひと
)
といふ
人
(
ひと
)
の
作
(
つく
)
つたものであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
開卷第一
(
かいかんだいゝち
)
に、
孤獨幽棲
(
こどくゆうせい
)
の
一少年
(
いつしようねん
)
を
紹介
(
しようかい
)
し、その
冷笑
(
れいしよう
)
と
其
(
その
)
怯懦
(
きようだ
)
を
寫
(
うつ
)
し、
更
(
さら
)
に
進
(
すゝ
)
んで
其
(
その
)
昏迷
(
こんめい
)
を
描
(
ゑが
)
く。
襤褸
(
らんる
)
を
纏
(
まと
)
ひたる
一大學生
(
いつだいがくせい
)
、
大道
(
だいどう
)
ひろしと
歩
(
あ
)
るきながら
知友
(
ちゆう
)
の
手前
(
てまへ
)
を
逃
(
に
)
げ
隱
(
かく
)
れする
段
(
だん
)
を
示
(
しめ
)
す。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
とにかく
鏡
(
かゞみ
)
は
昔
(
むかし
)
支那
(
しな
)
でも
顏
(
かほ
)
を
寫
(
うつ
)
すばかりのものではなく、これを
持
(
も
)
つてゐると、
惡魔
(
あくま
)
を
除
(
よ
)
けるといふような
考
(
かんが
)
へがあつたので、
墓
(
はか
)
に
收
(
をさ
)
めたのもさういふ
意味
(
いみ
)
があつたかも
知
(
し
)
れないのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
揚
(
あげ
)
て
困
(
くるし
)
む事大方ならず後藤は夫で
好々
(
よし/\
)
最
(
もう
)
寛
(
ゆる
)
して
遣
(
やれ
)
と聲をかけサア汝
斯
(
かう
)
印
(
しるし
)
を付て遣はすにより以來心を改め
眞實
(
まこと
)
の人間になるべし萬一又々
惡心
(
あくしん
)
萌
(
きざし
)
たなれば其時其
小鬢
(
こびん
)
の
入墨
(
いれずみ
)
を
水鏡
(
みづかゞみ
)
に
寫
(
うつ
)
し今日の事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これが
斗々屋
(
とゝや
)
の茶碗と
古備前
(
こびぜん
)
の水差しの破片だと仰しやるんですか。——親分の前だが、それは大變な間違ひですよ。如何にもよく似ては居るが、何方も近頃出來の
寫
(
うつ
)
しで、眞物ぢやありません。
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その
寫
(
うつ
)
しは余のところにあり。リチヤァド・メイスン署名で。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
余が
前號
(
ぜんごう
)
の
批評
(
ひゝよう
)
にも
云
(
い
)
ひし
如
(
ごと
)
く罪と罰とは
最暗黒
(
さいあんこく
)
の
露國
(
ロコク
)
を
寫
(
うつ
)
したるものにてあるからに
馬琴
(
バキン
)
の
想像的侠勇談
(
そうぞうてきけふゆうだん
)
にある
如
(
ごと
)
く
或
(
ある
)
復讎
(
ふくしゆう
)
或
(
あるは
)
忠孝等
(
ちゆうこうとう
)
の
故
(
ゆえ
)
を
以
(
も
)
て
殺人罪
(
さつじんざい
)
を
犯
(
おか
)
さしめたるものにあらざること
分明
(
ぶんめい
)
なり。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
寫
部首:⼧
15画
“寫”を含む語句
活動寫眞
寫生
摸寫
寫眞
生寫
寫眞鏡
寫眞紙
寫眞館
心理描寫
敷寫
書寫
模寫
正寫
直寫
箱形寫眞器
組立寫眞器
藝術寫眞
輕便寫眞器
寫眞術
光寫圖
...