可惜非凡の天才も空しく獄裡の骨となりおわり、明教を垂れて万世を益することが出来なかったかも知れないのである。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
しかれども用語、句法の美これに伴はざらんには、可惜意匠の美を活動せしめざるのみならず、かへつてその意匠に一種厭ふべき俗気を帯びたるが如く感ぜしむることあり。
可惜二十一の花を散らした原因はこんなところにあつたのかも知れないのです。
銭形平次捕物控:225 女護の島異変 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
可惜、おぬしほどな才をこの世にもって生れながら、その百分の一の思いも世に果さないでは、死にたくないが当りまえじゃ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「可惜、胸と胸を打ち割って、語りあえば分る——敵ならぬ敵と、かくも死闘して、かくも長い月日をここに費やすとは」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを余りにはっきりと呉に援けを約されたのは、この千載一遇の好機を可惜、逃がしたようなものかと存ぜられます。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)