“此体”の読み方と例文
旧字:此體
読み方割合
このてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
グツト睨み置きさて風呂にりて銘々一閑張いつかんばりの机を借り受け駄洒だじや中止紀行に取りかゝる宿の人此体このていを見て不審がる二時間ほどにして露伴子づ筆を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
筆者は正月三日に風を引いて持病が起つて寝てゐるので、渡辺をもつて首領にことわらせた。此体このていでは事を挙げられる日になつても所詮しよせん働く事は出来ぬから、切腹してびようと云つたのである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
づからなる名譽めいよはあれど、こひ本尊ほんぞんあればわきだちにれるなく、一しんおもひみてはありむかしのさとしならで、可惜あたら廿四の勉強べんきやうざかりを此体このていたらく殘念ざんねんともおもはねばこそ、甚之助じんのすけ追從つゐしようしあるきて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)