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このてい
語句 | 割合 |
此体 | 60.0% |
此體 | 20.0% |
此邸 | 20.0% |
筆者は正月三日
後に風を引いて持病が起つて寝てゐるので、渡辺を
以て首領にことわらせた。
此体では事を挙げられる日になつても
所詮働く事は出来ぬから、切腹して
詫びようと云つたのである。
床より引下し
拳を上て
既に
打んとなす此時
近邊の者先刻よりの
聲高を聞付何ことやらんと來りしが
此體を見て
周章て
捕押へ種々靱負を
上當年五十三歳に相成候と云たる
體顏色殊の
外痩衰へ
肉落骨顯はれ
聲皺枯て高く
上得ず何樣數日
手強き拷問に掛りし樣子なり大岡殿
此體を
彼寺、
此邸、皆
其等古人の目に触れ、前の橋、
後の
路、
凡て
其等偉人の足跡を
印して居るのだと思へば予の胸は
自から
跳る。