“このなり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此姿33.3%
此服裝33.3%
此體33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年増としまはまだよし、十五六の小癪こしやくなるが酸漿ほうづきふくんで此姿このなりはとをふさぐひともあるべし、ところがら是非ぜひもなや、昨日きのふ河岸店かしみせ何紫なにむらさき源氏名げんじなみゝのこれど、けふは地廻ぢまわりのきち手馴てなれぬ燒鳥やきとり夜店よみせして
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おぼえてるものぞ松澤まつざは若大將わかたいしやうたゝへられてせき上座かみくらまうけられしれすらみすぼらしき此服裝このなりよしやおもておぼえがればとて他人たにん空肖そらに
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぬが古袷ふるあはせ一枚ぜに三百文與へて何國いづくへなりと出行いでゆくべしと勘當かんだうなしければ番頭若い者等種々いろ/\詫言わびごとすると雖も吉右衞門承知せず其儘そのまゝ古河へ歸りけり依て吉之助は今更いまさら途方とはうくれ此體このなりにては所詮しよせん初瀬留にもあはれず死ぬより外に詮術せんすべなしと覺悟かくご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)