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要
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よう
ふりがな文庫
“
要
(
よう
)” の例文
一、
最初
(
さいしよ
)
の
一瞬間
(
いつしゆんかん
)
に
於
(
おい
)
て
非常
(
ひじよう
)
の
地震
(
ぢしん
)
なるか
否
(
いな
)
かを
判斷
(
はんだん
)
し、
機宜
(
きゞ
)
に
適
(
てき
)
する
目論見
(
もくろみ
)
を
立
(
た
)
てること、
但
(
たゞ
)
しこれには
多少
(
たしよう
)
の
地震知識
(
ぢしんちしき
)
を
要
(
よう
)
す。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
しかしその親類の人には、
要
(
よう
)
さんという彼とおない年位な男に二、三遍会ったぎりで、
他
(
ほか
)
のものに顔を合せた記憶はまるでなかった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
原文は
余
(
よ
)
ほど長いものであるから、今その
要
(
よう
)
を
摘
(
つま
)
んで
左
(
さ
)
に紹介する。で、その中に
私
(
わたし
)
とあるのは、即ち
其
(
そ
)
の目撃者たる画工自身の事だ。
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
潜𤍠
(
せんねつ
)
といふのは
物體
(
ぶつたい
)
が
融解
(
ゆうかい
)
したり、また
蒸發
(
じようはつ
)
するときに
要
(
よう
)
する
𤍠量
(
ねつりよう
)
です。そんなわけで
森林
(
しんりん
)
の
附近
(
ふきん
)
の
空氣
(
くうき
)
はいつも
冷
(
ひ
)
えてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
要
(
よう
)
するに、それは扉をしめる
拍子
(
ひょうし
)
に自動式にそこを狙って前の壁の中に仕掛けてある機関銃が一聯の猛射を
行
(
や
)
ったものである。
大使館の始末機関:――金博士シリーズ・7――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
要
(
よう
)
するに、
寫眞
(
しやしん
)
の本
領
(
れう
)
は、
興味
(
けうみ
)
はさういふ
意味
(
いみ
)
の
記録
(
きろく
)
を、いひ
換
(
かへ
)
れば、
過去
(
くわこ
)
を
再現
(
さいげん
)
して、
思
(
おも
)
ひ出の
樂
(
たのし
)
さや
回想
(
くわいそう
)
の懷かしさを
與
(
あた
)
へるところにある。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
と小文治は早くも心のうちでさとったが、
要
(
よう
)
するに
地理不案内
(
ちりふあんない
)
からきたおちど、いまさら引っかえすわけにはゆかないことは知れきっているので
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もっとも
朝鮮
(
ちようせん
)
と
臺灣
(
たいわん
)
の
石器時代
(
せつきじだい
)
は、
日本内地
(
につぽんないち
)
の
方
(
ほう
)
とはまったく
異
(
ことな
)
つた、
別
(
べつ
)
の
種族
(
しゆぞく
)
が
棲
(
す
)
んでゐたことは
注意
(
ちゆうい
)
を
要
(
よう
)
します。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
要
(
よう
)
も無き
唯
(
ただ
)
一個
(
ひとつ
)
の空瓶の口なれば是が
爾
(
さ
)
までの手掛りに
為
(
な
)
ろうとは思わねど少しの手掛りをも見落さじとの熱心より之も念の為にとて拾い上げしなれ
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
『そうでしょう。』と、
彼
(
かれ
)
は
眼
(
め
)
を
細
(
ほそ
)
めて
云
(
い
)
うた。『
貴方
(
あなた
)
だの、
貴方
(
あなた
)
の
補助者
(
ほじょしゃ
)
のニキタなどのような、そう
云
(
い
)
う
人間
(
にんげん
)
には、
未来
(
みらい
)
などは
何
(
なん
)
の
要
(
よう
)
も
無
(
な
)
い
訳
(
わけ
)
です。 ...
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
さてこの
独化
(
どっか
)
独生
(
どくせい
)
の人が独り天地の間に
居
(
お
)
るときに当たりては、
固
(
もと
)
より道徳の
要
(
よう
)
あるべからず。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
なにもすることのできなかったのは、
要
(
よう
)
するに、
自分
(
じぶん
)
に、
勇気
(
ゆうき
)
というものが、かけていたのだ。
勇気
(
ゆうき
)
さえあれば、
正
(
ただ
)
しいはんだんにしたがって、できるだけのことをしたであろう。
考えこじき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのために私はわざと遅れて行くか、でない時は、教師が子供らの名を呼んでいる間じゅう机の
蓋
(
ふた
)
をあけてその中に顔を突っ込んでいたり、
要
(
よう
)
もない本を
披
(
ひら
)
いて読んでいたりした。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
豈
(
あに
)
此
(
この
)
最終
(
さいしう
)
の一夜に
臨
(
のぞ
)
んで
怨
(
うら
)
みを
述
(
の
)
ぶべけんや、
若
(
も
)
し此探検中
雨
(
あめ
)
に
逢
(
あ
)
ふこと
多
(
おほ
)
かりせば尚二倍の日子を
要
(
よう
)
すべく、病人も生ずべく、
為
(
た
)
めに半途帰路に
就
(
つ
)
くか或は
冒進
(
ぼうしん
)
して餓死に
陥
(
おちゐ
)
るか
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
こんな
要
(
よう
)
もない場所に人がいようとは、思いもかけなかったものですから、私はそこへ立すくみ、何かその男が昨夜の曲者ででもある様に、おずおずと相手の挙動を眺めたものです。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
其結果は如何である? 儂が越して程なく
要
(
よう
)
あって来訪した東京の一
紳士
(
しんし
)
は、あまり見すぼらしい家の
容子
(
ようす
)
に掩い難い侮蔑を見せたが、今年来て見た時は、眼色に
争
(
あらそ
)
われぬ尊敬を現わした。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
要
(
よう
)
するに、自分を
強
(
つよ
)
く
意識
(
いしき
)
するのがわるいのだ。自分を強く
意識
(
いしき
)
するから、世の中がきゅうくつになる。主人はこんな
結論
(
けつろん
)
をこしらえてみたけれど、すぐあとからあやふやになってしまった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
前置
(
まえおき
)
づきだが、
要
(
よう
)
するに
箏
(
こと
)
というものは何だか一種凄みのあるものだということに
過
(
すぎ
)
ぬ、これから
談
(
はな
)
すことも
矢張
(
やっぱり
)
箏
(
こと
)
に関係したことなので、その
後
(
のち
)
益々
(
ますます
)
自分は
箏
(
こと
)
を見ると凄い
感
(
かんじ
)
が
起
(
おこ
)
るのである。
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
その
際
(
さい
)
何
(
ど
)
うして
男性
(
だんせい
)
女性
(
じょせい
)
の
区別
(
くべつ
)
が
生
(
しょう
)
ずるかと
申
(
もう
)
すことは、
世
(
よ
)
にも
重大
(
じゅうだい
)
なる
神界
(
しんかい
)
の
秘事
(
ひじ
)
でございますが、
要
(
よう
)
するにそれは
男女
(
なんによ
)
何
(
いず
)
れかが
身魂
(
みたま
)
の
中枢
(
ちゅうすう
)
を
受持
(
うけも
)
つかできまる
事
(
こと
)
だそうで、よく
気
(
き
)
をつけて
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
多年来
(
たねんらい
)
西洋の書を
読
(
よ
)
み
理
(
り
)
を
講
(
こう
)
じて多少に得たるところのその
知見
(
ちけん
)
も、今や始めて
実物
(
じつぶつ
)
に接して、
大
(
おおい
)
に
平生
(
へいぜい
)
の
思想
(
しそう
)
齟齬
(
そご
)
するものあり、また正しく
符合
(
ふごう
)
するものもありて、これを
要
(
よう
)
するに今度の航海は
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
「あッ、
要
(
よう
)
さん」
礫心中
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
唯
(
たゞ
)
こゝに
斷
(
ことわ
)
りを
要
(
よう
)
することは
噴火
(
ふんか
)
といふ
言葉
(
ことば
)
の
使
(
つか
)
ひ
方
(
かた
)
である。
文字
(
もんじ
)
からいへば
火
(
ひ
)
を
噴
(
ふ
)
くとなるけれども、これは
燃
(
も
)
える
火
(
ひ
)
を
指
(
さ
)
すのではない。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
で万吉は、いちはやく、阿波方のものも今日のことを知って、周馬の行く先を
要
(
よう
)
すべく待ちかまえているのを察した。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こゝを
一應
(
いちおう
)
見物
(
けんぶつ
)
するだけでも
一日
(
いちにち
)
を
要
(
よう
)
しますが、
入場
(
にゆうじよう
)
は
無料
(
むりよう
)
であり、
傘
(
かさ
)
や
杖
(
つゑ
)
を
預
(
あづか
)
つてくれても
賃錢
(
ちんせん
)
を
取
(
と
)
りません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
しかし
要
(
よう
)
するに、電波は上へ上っても、電気天井で
跳
(
は
)
ねかえされることが判りました。
科学が臍を曲げた話
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
勿論
(
もちろん
)
これは
雑作
(
ぞうさ
)
も
無
(
な
)
いことですが、それには
別室
(
べっしつ
)
の
修繕
(
しゅうぜん
)
を
要
(
よう
)
すると
云
(
い
)
うそのことです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
非局部性
(
ひきよくぶせい
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
を
起
(
おこ
)
す
事
(
こと
)
のある
海洋底
(
かいようてい
)
に
接
(
せつ
)
した
海岸地方
(
かいがんちほう
)
は、
大搖
(
おほゆ
)
れの
地震
(
ぢしん
)
に
見舞
(
みま
)
はれた
場合
(
ばあひ
)
、
津浪
(
つなみ
)
についての
注意
(
ちゆうい
)
を
要
(
よう
)
する。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
聡明
(
そうめい
)
なるそなたにこれ
以上
(
いじょう
)
の
多言
(
たごん
)
は
要
(
よう
)
すまいと思う。
切
(
せつ
)
に、そなたの
反省
(
はんせい
)
をたのむ。そしてそなたが
祖父
(
そふ
)
機山
(
きざん
)
より
以上
(
いじょう
)
な
武士
(
もののふ
)
の
業
(
ぎょう
)
をとげんことを
祈
(
いの
)
る。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
要
(
よう
)
するにこの
石器
(
せつき
)
、
青銅器
(
せいどうき
)
及
(
およ
)
び
鐵器
(
てつき
)
の
三
(
みつ
)
つの
時代
(
じだい
)
によつて
考古博物館
(
こうこはくぶつかん
)
は、その
陳列
(
ちんれつ
)
する
品物
(
しなもの
)
を
區別
(
くべつ
)
し、
時代別
(
じだいべつ
)
によつて
人類
(
じんるい
)
の
遺物
(
いぶつ
)
を
竝
(
なら
)
べて
行
(
ゆ
)
くのが
普通
(
ふつう
)
の
方法
(
ほう/\
)
となつてをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
要
(
よう
)
するに、イギリス政府は、こうなる以前に、早くも本土を
喪
(
うしな
)
うことを勘定にいれて、金貨の入った
樽
(
たる
)
を方々の島や海底に隠したり、艦船用の燃料
貯蔵槽
(
ちょぞうそう
)
を方々の海中に沈めたり
暗号音盤事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
教場内
(
きようじようない
)
に
於
(
おい
)
ては
机
(
つくゑ
)
の
下
(
した
)
が
最
(
もつと
)
も
安全
(
あんぜん
)
であるべきことは
説明
(
せつめい
)
を
要
(
よう
)
しないであらう。
下敷
(
したじき
)
になつた
場合
(
ばあひ
)
に
於
(
おい
)
て、
致命傷
(
ちめいしよう
)
を
與
(
あた
)
へるものは
梁
(
はり
)
と
桁
(
けた
)
とである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
要
(
よう
)
するに、われわれの今すんでいる海底都市は何者かによって
狙
(
ねら
)
われているような気がするんだ。われわれはゆだんがならない。
詳
(
くわ
)
しいことは、中へ入ってから話そう。さあ、早く入りたまえ
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
火山毛
(
かざんもう
)
の
成因
(
せいゝん
)
は
一應
(
いちおう
)
説明
(
せつめい
)
を
要
(
よう
)
する。
讀者
(
どくしや
)
は
化學
(
かがく
)
又
(
また
)
は
物理學
(
ぶつりがく
)
の
實驗
(
じつけん
)
に
於
(
おい
)
て、
硝子管
(
がらすくだ
)
を
融
(
と
)
かしながら
急
(
きゆう
)
に
引
(
ひ
)
きちぎると、
管
(
くだ
)
の
端
(
はし
)
が
細
(
ほそ
)
い
絲
(
いと
)
を
引
(
ひ
)
くことを
實驗
(
じつけん
)
せられたことがあるであらう。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
要
(
よう
)
は、今しがたの停電は二人の男が変電所の一千ヴォルトの電極に触れて感電死したことによるもので、二人共全身黒焼けとなり一見いずれが誰と
識別
(
しきべつ
)
し難いが、一人は勤務中であった技手土岐健助
白蛇の死
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
要
常用漢字
小4
部首:⾑
9画
“要”を含む語句
必要
不要
要求
肝要
要素
要領
要慎
要用
要之
主要
重要
緊要
要所
要約
大要
要諦
不得要領
要心
要訣
要害
...