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嫌
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ふりがな文庫
“
嫌
(
い
)” の例文
園
(
その
)
さま
我
(
わ
)
れに
遠慮
(
ゑんりよ
)
は
入
(
い
)
らず、
嫌
(
い
)
やな
時
(
とき
)
は
嫌
(
い
)
やといふがよし、
我
(
わ
)
れを
他人
(
たにん
)
の
男
(
をとこ
)
と
思
(
おも
)
はず
母樣
(
はヽさま
)
同
(
どう
)
やう
甘
(
あま
)
へ
給
(
たま
)
へと
優
(
やさ
)
しく
慰
(
なぐ
)
さめて
日毎
(
ひごと
)
に
通
(
かよ
)
へば
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
僕も今までこんな世話はした事はないが、もし当人同士が
嫌
(
い
)
やでないなら中へ立って
纏
(
まと
)
めるのも、決して悪い事はないからね——それでやって来たのさ
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
幸
(
さいはひ
)
に一
杯
(
ぱい
)
を
酌
(
く
)
みて
歇息
(
やす
)
ませ給へとて、酒をあたため、
下物
(
さかな
)
を
列
(
つら
)
ねてすすむるに、赤穴
九一
袖をもて
面
(
おもて
)
を
掩
(
おほ
)
ひ、其の
臭
(
にほ
)
ひを
嫌
(
い
)
み
放
(
さ
)
くるに似たり。左門いふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
ともあれあの子も両親の手で育てられまするに、つまらぬ事を思ひ
寄
(
より
)
まして、貴君にまで
嫌
(
い
)
やな事を御聞かせ
申
(
まをし
)
ました
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
仏菩薩
(
ぶつぼさつ
)
は
九九
名聞利要
(
みやうもんりえう
)
を
嫌
(
い
)
み給ふとこそ聞きつる物を、など貧福の事に
一〇〇
係
(
かかづら
)
ひ給ふべき。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
何故
(
なぜ
)
でもいけませぬ、
私
(
わたし
)
は
我
(
わが
)
まゝ
故
(
ゆゑ
)
、
申
(
まをす
)
まいと
思
(
おも
)
ふ
時
(
とき
)
は
何
(
ど
)
うしても
嫌
(
い
)
やでござんすとて、ついと
立
(
た
)
つて
椽
(
ゑん
)
がはへ
出
(
いづ
)
るに、
雲
(
くも
)
なき
空
(
そら
)
の
月
(
つき
)
かげ
凉
(
すゞ
)
しく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
兎
(
と
)
もあれ
彼
(
あ
)
の
子
(
こ
)
も
兩親
(
れうしん
)
の
手
(
て
)
で
育
(
そだ
)
てられまするに、つまらぬ
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひ
寄
(
より
)
まして、
貴君
(
あなた
)
にまで
嫌
(
い
)
やな
事
(
こと
)
を
御聞
(
おき
)
かせ
申
(
まをし
)
ました
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
太皷
(
たいこ
)
の
音
(
ね
)
、うたはせて
舞
(
ま
)
はせて
人
(
ひと
)
の
爲
(
せ
)
ぬ
事
(
こと
)
して
見
(
み
)
たいと
折
(
をり
)
ふし
正太
(
しようた
)
に
咡
(
さゝや
)
いて
聞
(
き
)
かせれば、
驚
(
おどろ
)
いて
呆
(
あき
)
れて
己
(
おい
)
らは
嫌
(
い
)
やだな。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
前
(
まへ
)
さん
其
(
その
)
お
酒
(
さけ
)
が
買
(
か
)
へるほどなら
嫌
(
い
)
やとお
言
(
い
)
ひなさるを
無理
(
むり
)
に
仕事
(
しごと
)
に
出
(
で
)
て
下
(
くだ
)
されとは
頼
(
たの
)
みませぬ、
私
(
わたし
)
が
内職
(
ないしよく
)
とて
朝
(
あさ
)
から
夜
(
よ
)
にかけて十五
錢
(
せん
)
が
關
(
せき
)
の
山
(
やま
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夫
(
そ
)
れほど
別
(
わか
)
れるがお
嫌
(
い
)
やかと
背
(
せ
)
を
撫
(
な
)
せられて
默頭
(
うな
)
づく
可愛
(
かあい
)
さ、三
年目
(
ねんめ
)
の
今日
(
けふ
)
今
(
いま
)
さらに
寧
(
むしろ
)
いつもの
愁
(
つ
)
らきが
増
(
ま
)
しなり。
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
日歩
(
ひぶ
)
とかや
言
(
い
)
ひて
利金
(
りきん
)
安
(
やす
)
からぬ
借
(
か
)
りなれど、これなくてはの
金主樣
(
きんしゆさま
)
あだには
思
(
おも
)
ふべしや、三
公
(
こう
)
己
(
お
)
れが
町
(
まち
)
へ
遊
(
あそ
)
びに
來
(
こ
)
いと
呼
(
よ
)
ばれて
嫌
(
い
)
やとは
言
(
い
)
はれぬ
義理
(
ぎり
)
あり
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
園
(
その
)
さまにも
言
(
い
)
ひきかせたきこと
多
(
おほ
)
くあれど
我
(
わ
)
が
口
(
くち
)
よりいはヾ
又
(
また
)
耳
(
みヽ
)
に
兩手
(
りようて
)
なるべし、
不思議
(
ふしぎ
)
に
縁
(
ゑん
)
のない
人
(
ひと
)
に
縁
(
ゑん
)
があるか
馬鹿
(
ばか
)
らしきほど
置
(
お
)
いてゆくが
嫌
(
い
)
やな
氣持
(
きもち
)
と
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と
母親
(
はゝおや
)
よりの
言
(
い
)
ひつけを、
何
(
なに
)
も
嫌
(
い
)
やとは
言
(
い
)
ひ
切
(
き
)
られぬ
温順
(
おとな
)
しさに、
唯
(
たゞ
)
はい/\と
小包
(
こづゝ
)
みを
抱
(
かゝ
)
へて、
鼠小倉
(
ねづみこくら
)
の
緒
(
を
)
のすがりし
朴木齒
(
ほうのきば
)
の
下駄
(
げた
)
ひた/\と、
信如
(
しんによ
)
は
雨傘
(
あまがさ
)
さしかざして
出
(
いで
)
ぬ。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
伯母
(
おば
)
が
高慢
(
こうまん
)
がほはつく/″\と
嫌
(
い
)
やなれども、あの
高慢
(
こうまん
)
にあの
温順
(
すなほ
)
なる
身
(
み
)
にて
事
(
こと
)
なく
仕
(
つか
)
へんとする
氣苦勞
(
きぐろう
)
を
思
(
おも
)
ひやれば、せめては
傍
(
そば
)
近
(
ちか
)
くに
心
(
こゝろ
)
ぞへをも
爲
(
な
)
し、
慰
(
なぐさ
)
めにも
爲
(
な
)
りてやり
度
(
たし
)
と
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それ
宜
(
よろ
)
しくば
仰
(
おほ
)
せの
通
(
とほ
)
りに
成
(
な
)
りましよと、
何
(
ど
)
うでも
嫌
(
い
)
やがらせを
言
(
い
)
ひて
困
(
こま
)
らせける。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あんな浮いた心では何時引取つてくれるだらう、考へるとつくづく奉公が
嫌
(
い
)
やになつてお客を呼ぶに張合もない、ああくさくさするとて常は人をも
欺
(
だま
)
す口で人の
愁
(
つ
)
らきを恨みの言葉
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
よし
歸
(
かへ
)
らずとて
彼地
(
あしこ
)
はお
前樣
(
まへさま
)
のお
邸
(
やしき
)
ゆゑ、
成長
(
おほきう
)
なり
給
(
たま
)
ふまでのお
留守居
(
るすゐ
)
、
今
(
いま
)
もお
連
(
つ
)
れ
申
(
まうし
)
たけれど
夫
(
それ
)
こそ
淋
(
さび
)
しく、
直
(
す
)
ぐ
嫌
(
い
)
やに
成
(
な
)
りて
母樣
(
かあさま
)
こひしかるべし、
何
(
なに
)
も
柔順
(
おとな
)
しう
成長
(
おほきう
)
なり
給
(
たま
)
へと
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
客樣
(
きやくさま
)
を
乘
(
の
)
せやうが
空車
(
から
)
の
時
(
とき
)
だらうが
嫌
(
い
)
やとなると
用捨
(
ようしや
)
なく
嫌
(
い
)
やに
成
(
なり
)
まする、
呆
(
あき
)
れはてる
我
(
わが
)
まゝ
男
(
をとこ
)
、
愛想
(
あいそ
)
が
盡
(
つ
)
きるでは
有
(
あ
)
りませぬか、さ、お
乘
(
の
)
りなされ、お
供
(
とも
)
をしますと
進
(
すゝ
)
められて
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼
(
あ
)
んな
浮
(
う
)
いた
心
(
こゝろ
)
では
何時
(
いつ
)
引取
(
ひきと
)
つて
呉
(
く
)
れるだらう、
考
(
かんが
)
へるとつく/″\
奉公
(
ほうこう
)
が
嫌
(
い
)
やになつてお
客
(
きやく
)
を
呼
(
よ
)
ぶに
張合
(
はりあい
)
もない、あゝくさ/\するとて
常
(
つね
)
は
人
(
ひと
)
をも
欺
(
だま
)
す
口
(
くち
)
で
人
(
ひと
)
の
愁
(
つ
)
らきを
恨
(
うら
)
みの
言葉
(
ことば
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
只
(
たヾ
)
一寸
(
ちよつと
)
で
宜
(
よ
)
し
吾助
(
ごすけ
)
は
一筆
(
ひとふで
)
にてもと
言
(
い
)
ひたれば、
此卷紙
(
このまきがみ
)
へ
何
(
なに
)
か
書
(
かき
)
て
僕
(
ぼく
)
に
賜
(
たま
)
はれ、
吾助
(
ごすけ
)
は
田舍
(
ゐなか
)
へ
歸
(
かへ
)
りても
行
(
ゆ
)
く
處
(
ところ
)
の
無
(
な
)
き
身
(
み
)
なれば、
大方
(
おほかた
)
は
乞食
(
こじき
)
に
成
(
な
)
るべきにや、
夫
(
それ
)
れでは
僕
(
ぼく
)
どうしても
嫌
(
い
)
やなり
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此
(
この
)
迫
(
せま
)
りたる
詞
(
ことば
)
に
我
(
わ
)
れまづ
悲
(
かな
)
しく、
今日
(
けふ
)
こそは
必
(
かな
)
らず
返事
(
へんじ
)
を
取
(
と
)
り、
其方
(
そち
)
の
喜
(
よろこ
)
ぶ
樣
(
やう
)
にすれば、
田舍
(
ゐなか
)
へ
行
(
ゆ
)
くことは
廢
(
や
)
めになし、
何時
(
いつ
)
までも
此處
(
こヽ
)
に
居
(
ゐ
)
て
呉
(
く
)
れよ、
突然
(
だしぬけ
)
に
田舍
(
ゐなか
)
へ
行
(
ゆ
)
きては
嫌
(
い
)
やぞと
泣
(
な
)
き
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
立
(
た
)
ちし
物
(
もの
)
の
此文
(
このふみ
)
には
何
(
なん
)
の
文言
(
もんごん
)
どういふ
風
(
ふう
)
に
書
(
か
)
きて
有
(
あ
)
るにや
表書
(
おもてが
)
きの
常盤木
(
ときわぎ
)
のきみまゐるとは
無情
(
つれなき
)
ひとへといふ
事
(
こと
)
か
岩間
(
いはま
)
の
清水
(
しみづ
)
と
心細
(
こゝろぼそ
)
げには
書
(
か
)
き
給
(
たま
)
へど
扨
(
さて
)
も/\
御手
(
おて
)
のうるはしさお
姿
(
すがた
)
は申すも
更
(
さら
)
なり
御心
(
おこゝろ
)
だてと
云
(
い
)
ひお
學問
(
がくもん
)
と
云
(
い
)
ひ
欠
(
か
)
け
處
(
どころ
)
なき
御方
(
おかた
)
さまに
思
(
おも
)
はれて
嫌
(
い
)
やとはよもや
仰
(
おほ
)
せられまじ
我
(
わ
)
れ
深山育
(
みやまそだ
)
ちの
身
(
み
)
として
比
(
くら
)
べ
物
(
もの
)
になる
心
(
こゝろ
)
は
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
嫌
常用漢字
中学
部首:⼥
13画
“嫌”を含む語句
大嫌
上機嫌
御嫌
御機嫌伺
嫌疑
嫌厭
嫌忌
嫌気
気嫌
忌嫌
毛嫌
負嫌
去嫌
機嫌伺
好嫌
機嫌
嫌悪
御機嫌
不機嫌
嫌々
...