“鼠小倉”の読み方と例文
読み方割合
ねづみこくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と母親よりの言ひつけを、何も嫌やとは言ひ切られぬ温順おとなしさに、ただはいはいと小包みを抱へて、鼠小倉ねづみこくらの緒のすがりし朴木歯ほうのきばの下駄ひたひたと、信如は雨傘さしかざしていでぬ。
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
母親はゝおやよりのひつけを、なにやとはられぬ温順おとなしさに、たゞはい/\と小包こづゝみをかゝへて、鼠小倉ねづみこくらのすがりし朴木齒ほうのきば下駄げたひた/\と、信如しんによ雨傘あまがささしかざしていでぬ。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)