“壇:だん” の例文
“壇:だん”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治8
泉鏡花7
泉鏡太郎6
野村胡堂4
小川未明2
“壇:だん”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.8%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
背後うしろむきにかゝとさぐつて、草履ざうり穿いて、だんりて、てく/\く。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
高信たかのぶさんは、南祖坊なんそばうだんはしに一いきしてむかうむきに煙草たばこつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
売女ばいただろう。だんうらのむかしに似て、北条氏の諸家の奥に仕えていた女たちが、あわれ、色をひさいでいるとか」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だんうらのもくずときえてからというもの、この壇ノ浦いったいには、いろいろのふしぎなことがおこり、奇怪きかいなものが
壇ノ浦の鬼火 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
さて、多くのびわうたの中で、この法師がいちばんとくいだったのは、だんうら合戦かっせんの一きょくでありました。
壇ノ浦の鬼火 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
民部は、乗りつけてきた馬のくらから飛びおりるより早く、だんの上につっ立っているかれを目がけて斬りつけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一段高いだんの上に、新月を頭上にけたように仰いで、ただひとり祈る白衣はくいの人物こそ、アクチニオ四十五世にちがいなかった。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
人びとがへとへとに疲れて、やっと西門外へ往ったときには、道人はもう方丈ほうじょうだんを構えていた。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
つゝとわし片翼かたつばさながひらいたやうに、だんをかけてれつとゝのふ。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その日東海坊は火伏せの行をしゆうして、火事早い江戸の町人を救ふと觸れさせ、人家に遠い道灌山を選んで、火行のだんきづかせました。
だんの上に載せてからで御座います。壇の灯が棺の後ろへチラと見えたので、おや變だなと思ひました」
まるで仁太が総代ででもあるように、仁太の顔にむかっておじぎをしたようなかたちで、だんをおりた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
手下の者から、念珠コンタツをうけとったかれは、それをくびへかけ、胸へ、白金はっきんの十字架をたらして、しずしずとだんの前へすすんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
オラーフ・トリーグヴェスソンが武運つたなく最後を遂げる船戦ふないくさの条は、なんとなく屋島やしまだんうらいくさに似通っていた。
春寒 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「よし、よし、おい、木戸、仙場甲二郎、そのだんのうえにある鰐魚を二つとものけてみろ。ああ、のけたか、のけたらそこに、穴が二つあるはずだが、どうだ」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やがて級長きゅうちょうれいをかけてみんながおじぎをしますと、先生せんせいは、じろりとだんうえってこっちをまわしました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
螺手らしゅを呼んで、彼は貝をふかせた。陣々大小の将士はそれによってたちまち彼の前に集合した。すなわち陸遜は軍令だんに立って諸大将に大号令を下した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平家没落の時代から、この附近やだんうらあたりには、総じて伝説が多く生れている。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
姜維きょういは、謹んで命をうけ、童子二名に、よろずの供え物や祭具を運ばせ、孔明は沐浴もくよくして後、内に入って、清掃を取り、だんをしつらえた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道場の奥なる貧しいだん阿弥陀像あみだぞうへまず拝をしていたのである。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
せいマリヤ君にまめなるはしただんかいえむ日も夢みにし
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
茶立口、上だんふちつきの床、洞庫どうこ釣棚つりだな等すべて本格。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
屏風びやうぶに見たる屋島やしまだんうら合戦かつせんにもて勇ましゝ、大尉たいゐ大拍手だいはくしゆ大喝采だいかつさいあひだ
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
平生の志の百分の一も仕遂しとげる事が出来ずに空しくだんうらのほとりに水葬せられて平家蟹へいけがに餌食えじきとなるのだと思うと如何にも残念でたまらぬ。
(新字新仮名) / 正岡子規(著)
ぼく歴史れきしきだ。やはりうみ学校がっこう読本とくほんにも、だんうら合戦かっせんのことがいてあるかえ。」とききました。
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この事、洛陽に聞えたので、魏帝の心痛もひとかたでない。だんを築いて、
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は会釈えしゃくしてだんを下り拍手はくしゅもかなり起りました。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
すると前の論士が立ちあがりました。大へん悔悟かいごしたような顔はしていましたが何だかどこかき出したいのをこらえていたようにも見えました。しょんぼりだんに登って来て
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
柵を開き、拜殿の大海老錠おほえびぢやうを拔くと、中には立派なだんが据ゑてあり、とびらを開くと、等身よりやや小さいと言ふ、歡喜天くわんきてんの像が安置してあるのでした。
その笑いのあと、かれはほかの来賓たちのほうは見向きもしないで、くつ拍車はくしゃ佩剣はいけんとの、このうえもない非音楽的な音を床板ゆかいたにたてながら、だんにのぼった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
朝倉先生がだんをおりると、つぎは来賓の祝辞だった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
廊下らうか二曲ふたまがり、またなかばにして、椽続えんつゞきの広間ひろまに、線香せんかうけむりなかに、しろだんたかきづかれてた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『だって向うの三角旗や何かぱたぱた云ってます。』というんだ。博士は笑って相手にしないでだんを下りて行くねえ、子供の助手は少し悄気しょげながら手をこまねいてあとから恭々しくついて行く。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
懴悔のだんかうしんの心の
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
そこで博士は、うやうやしくだんの前にいって礼拝をし、それから立上った。博士の考えでは、それから聖者に後向きとなって聴衆の方を向いて座し、それから肉体と心霊の分離術ぶんりじゅつに入るつもりだった。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
堂の正面には大きな黒いとばりを垂れ、切石をたたみ丸木を組み、だんを作ってさまざまな祭器をならべた前に、赤い百目蝋燭ろうそくがともされてあって、その聖壇の中央に、マリヤの像がほほ笑えんでいます。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だんをこしらへる……
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
吉宗に導かれて、望楼の上へあがった万太郎は、太い柱のみで、四壁のないやぐらの床に立つと共に、その一方の柱の下に、一灯の明りと、一個のつぼと、一個のだんとが、星でも祭るように据えてあるのに目をとめました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして摘草つみくさほど子供こどもにとられたとふのを、なんだかだんうらのつまり/\で、平家へいけ公達きんだち組伏くみふせられ刺殺さしころされるのをくやうで可哀あはれであつた。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
勝負しょうぶだん
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この画は平家の若い美くしい上臈じょうろうだんうらからのがれて、岸へ上ったばかりの一糸をも掛けない裸体姿で源氏の若武者と向い合ってる処で、ツイこの頃も明治の裸体画の初めとして或る雑誌に写真が載せられた。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
またうしてられる……じつ一刻いつこくはやく、娑婆しやば連出つれだすために、おまへかほたらばとき! だんりるなぞは間弛まだるツこい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まへに、幾処いくところか、すさまじきとびらおもふ、大磐石だいばんじやく階壇かいだんは、たきだんかずおとしかけ、つるたきは、自動車じどうしやそらる。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だんちるやうにりたときくろ狐格子きつねがうし背後うしろにして、をんな斜違はすつかひ其處そこつたが、足許あしもとに、やあのむくぢやらの三俵法師さんだらぼふしだ。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「はい、ここはヘクザ館の内部でも、一番聖なる場所としてあります。されば、初代院長様の聖骨せいこつも、この塔のなかにおさめてあるのでございます。あれ、ごらんなさいませ。あのだんのうえにおさめてあるのが、その聖骨のつぼでございます」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
三日前に越前屋の一の倉にだんを拵へて、大膳坊と蝠女ふくぢよの二人、其處に籠つたきりの祈祷が始まりましたよ。その一の倉といふのは、雜用倉で、あまり大したものは入つちや居ません。その隣りは兩替組頭の越前屋が、大事な質の物と金箱を入れて居る倉だ。
もちろん義経の事蹟じせき、ことに屋島やしまだんうら高館たかだて等、『義経記』や『盛衰記』に書いてあることを、あの書をそらで読む程度に知っていたので、まったくそのために当時彼が真の常陸坊なることを一人として信用せざる者はなかったのである。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
とづいとつと、逆屏風さかさびやうぶ——たしかくづかぜみだれたの、——はしいて、だん位牌ゐはい背後うしろを、つぎふすまとのせまあひだを、まくらはうみちびきながら、
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一月ひとつきうち身體からだがきれいにりました、翌日あくるひことだつたんです、お仙人せんにんつゑいて、幾壇いくだんだんりて、やかたすこはなれました、攀上よぢのぼるほどないはうへれてきました。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二つは低い石甃いしだたみだんの上に並んで立っていて春琴女の墓の右脇みぎわきにひともとまつが植えてあり緑の枝が墓石の上へ屋根のようにびているのであるが、その枝の先が届かなくなった左の方の二三尺離れたところに検校の墓が鞠躬加きっきゅうじょとして侍坐じざするごとくひかえている。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)