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まう
ふりがな文庫
“
儲
(
まう
)” の例文
儲
(
まう
)
け仕事の宗教なンですもの。私を警察へ突き出せばあの教会のぼろが出ちまふでせう。——
薮蛇
(
やぶへび
)
をつゝくやうな事はしない筈だわ。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
因より
正當
(
せいたう
)
の腕を
探
(
ふる
)
つて
儲
(
まう
)
けるのでは無い、惡い
智惠
(
ちえ
)
を
搾
(
しぼ
)
ツてフン
奪
(
だく
)
るのだ………だから他の
怨
(
うらみ
)
を
購
(
か
)
ひもする。併し金は
溜
(
た
)
まつた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
文右衞門の方へ
遣
(
つかは
)
せしにより思ひ思はれし中なれば兩人の
喜
(
よろこ
)
び大方ならず
最
(
いと
)
睦敷
(
むつまじく
)
暮しけるに程なく
懷妊
(
くわいにん
)
して一人の男子を
儲
(
まう
)
け其名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
銭といふものは、大人が
儲
(
まう
)
けて大人が使ふのである。だから銭は大人の手から大人の手に渡るのであつて、子供には関係しないのである。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
かうして一年生から六年生まで、みんないつしよに働いて、とても良いことをして、それで一人が八銭づつも
儲
(
まう
)
けたのでした。
栗ひろひ週間
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
▼ もっと見る
誰
(
だれ
)
が
戦争
(
せんそう
)
で
儲
(
まう
)
け、
誰
(
だれ
)
が
何
(
なん
)
の
恨
(
うら
)
みもない
俺達
(
おれたち
)
に
殺
(
ころ
)
し
合
(
あ
)
ひをさせるか、
誰
(
だれ
)
が
死
(
し
)
を
賭
(
と
)
して
俺達
(
おれたち
)
のために
闘
(
たたか
)
ひ、
何
(
なに
)
が
俺達
(
おれたち
)
を
解放
(
かいほう
)
するかを
一九三二・二・二六:―白テロに斃た××聯隊の革命的兵士に―
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
尤
(
もつと
)
も大阪にゐる頃は、品玉使ひのやうな妙な祈祷で人を
騙
(
だま
)
し、散々金も
儲
(
まう
)
けたが、所の役人にも睨まれて江戸へ逃げて來たといふことでした
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
然
(
しか
)
し
宗助
(
そうすけ
)
の
邸宅
(
やしき
)
を
賣
(
う
)
つて
儲
(
まう
)
けたと
云
(
い
)
はれては
心持
(
こゝろもち
)
が
惡
(
わる
)
いから、
是
(
これ
)
は
小六
(
ころく
)
の
名義
(
めいぎ
)
で
保管
(
ほくわん
)
して
置
(
お
)
いて、
小六
(
ころく
)
の
財産
(
ざいさん
)
にして
遣
(
や
)
る。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私より年上の権八は毎朝造船部へかん/\
叩
(
たゝ
)
き(鉄の
錆
(
さび
)
を叩き落す少年労働者)に出て二十銭
宛
(
づつ
)
儲
(
まう
)
けて帰つた。次の弟はまだ小学校に通つてゐた。
ある職工の手記
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
岩野氏は何かしら働いて、その日その日の
生活
(
くらし
)
を
儲
(
まう
)
けねばならなかつた。で、友達に頼んで方々就職口を探すと、口は案外なところに転がつてゐた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
数百年を経たる牡丹の老樹の枝ぶりだけにても観賞の価値は充分有之と存じ居候間、これにも参りて一見を惜しまざるつもりなれど、
儲
(
まう
)
け物としては
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「お父さん! おつ母さん! 私は今日から
暫
(
しばら
)
くの間お暇を
頂戴
(
ちやうだい
)
したうございます。私は今日から遠い遠い国へ行つて、うんとお金を
儲
(
まう
)
けて帰ります。」
蚊帳の釣手
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
お前は
能
(
よ
)
うこの家業を不正ぢやの、
汚
(
けがらはし
)
いのと言ふけど、財を
儲
(
まう
)
くるに君子の道を行うてゆく商売が
何処
(
どこ
)
に在るか。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
お
品
(
しな
)
は
酒店
(
さかだな
)
へ
豆腐
(
とうふ
)
を
置
(
お
)
いては
其
(
その
)
錢
(
ぜに
)
だけ
酒
(
さけ
)
を
入
(
い
)
れて
貰
(
もら
)
ふので
豆腐
(
とうふ
)
の
儲
(
まう
)
けだけ
廉
(
やす
)
い
酒
(
さけ
)
を
買
(
か
)
つて
勘次
(
かんじ
)
を
悦
(
よろこ
)
ばせるのであつた。それはお
品
(
しな
)
の
死
(
し
)
ぬ
年
(
とし
)
のことだけである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さいこ槌を振り上げてゴロ/\と叩けば五五の二十五文、ゴロ/\と叩けば五五の二十五文
儲
(
まう
)
かつた、といつた
塩梅
(
あんばい
)
に
咄家
(
はなしか
)
のやうな道化た口調で話して聞かせ
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
儲
(
まう
)
けて
他所
(
よそ
)
の
錢
(
ぜに
)
を持つて戻る者は十人に一人もありやせん。大抵はこの貧乏村の錢を持ち出して都會へ捨てに行くんぢやから、村はます/\貧乏になるばかりぢや。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
見も知らぬ他人の中で苦勞をしてゐる姉さん達! 私は——自分が働いて
儲
(
まう
)
けたのでも、受ける權利があるのでもないお金を
貪
(
むさぼ
)
つて——お金持で、あなた方は
文無
(
もんな
)
し。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
木山の
納屋
(
なや
)
には、
米杉
(
べいすぎ
)
の角材や板や、内地ものの細かいものが少しあるだけだつたが、方々駈けまはつて
漸
(
やつ
)
と
入用
(
いりよう
)
だけのものを取そろへ、今度こそは
一
(
ひ
)
と
儲
(
まう
)
けする積りで
のらもの
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
けれども猫とも虎ともつかない、何か怪しげな動物になれば、古来
野師
(
やし
)
の
儲
(
まう
)
けたのはかう云ふ動物恩恵である。我我は面白いと思はないものに一銭の
木戸銭
(
きどせん
)
をも
抛
(
なげう
)
つ筈はない。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
四ヶ月以前、ウラスマルは、本国に唯だ一人残されてゐた母親を、横浜へ呼び寄せようとして、自分の
儲
(
まう
)
けた可成り大きい
金子
(
きんす
)
を故郷へと送つたのであつた。母は直ぐ旅に立つた。
アリア人の孤独
(新字旧仮名)
/
松永延造
(著)
汝
(
なんぢ
)
翁
(
おきな
)
よ、そちは
少
(
すこ
)
しばかりの
善
(
い
)
いことをしたので、それを
助
(
たす
)
けるために
片時
(
かたとき
)
の
間
(
あひだ
)
、
姫
(
ひめ
)
を
下
(
くだ
)
して、たくさんの
黄金
(
おうごん
)
を
儲
(
まう
)
けさせるようにしてやつたが、
今
(
いま
)
は
姫
(
ひめ
)
の
罪
(
つみ
)
も
消
(
き
)
えたので
迎
(
むか
)
へに
來
(
き
)
た。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
正太
(
しようた
)
は
此日
(
このひ
)
日
(
ひ
)
がけの
集
(
あつ
)
めを
休
(
やす
)
ませ
貰
(
もら
)
ひて、三五
郎
(
らう
)
が
大頭
(
おほがしら
)
の
店
(
みせ
)
を
見舞
(
みま
)
ふやら、
團子屋
(
だんごや
)
の
背高
(
せいたか
)
が
愛想氣
(
あいそげ
)
のない
汁粉
(
しるこ
)
やを
音
(
おと
)
づれて、
何
(
ど
)
うだ
儲
(
まう
)
けがあるかえと
言
(
い
)
へば、
正
(
しよう
)
さんお
前
(
まへ
)
好
(
い
)
い
處
(
ところ
)
へ
來
(
き
)
た
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「もう、雨は
要
(
い
)
らねえ、これから、照つただけが
儲
(
まう
)
けだ。」
野の哄笑
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
儲
(
まう
)
けむといふ友なりき
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
六十万円の金位は、あの人達にとつては自動車を一台こはしたやうなものですもの……。何の資本もいらなくて
儲
(
まう
)
けた、
不浄
(
ふじやう
)
の金ですもの……
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
見る時は不便心が
彌増
(
いやま
)
し
施
(
ほど
)
こすことの
好
(
すき
)
なる故
儲
(
まう
)
けの無も
道理
(
ことわり
)
なり依て六右衞門も心配なし
寧
(
いつ
)
そ我弟が
渡世
(
とせい
)
の
先買
(
さきがひ
)
となり
恥
(
はぢ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「若い娘がそれだけ信用するなら、大抵間違ひはあるまい。
儲
(
まう
)
けづくでないから、お前さんの心は鏡のやうなものだ」
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「なに
中
(
なか
)
へ
立
(
た
)
つ
呉服屋
(
ごふくや
)
が
儲
(
まう
)
け
過
(
す
)
ぎてるのさ」と
宗助
(
そうすけ
)
は
其道
(
そのみち
)
に
明
(
あか
)
るい
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
を、
此
(
この
)
一
反
(
たん
)
の
銘仙
(
めいせん
)
から
推斷
(
すゐだん
)
して
答
(
こた
)
へた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「酒には苦労しますぜ。かういふ時世になると何ぞボロイ
儲
(
まう
)
けでもせなんだら酒のために落ちぶれまんな。第一にナリが
崩
(
くづ
)
れますぜ。この通り、
乞食
(
こじき
)
みたいに……」
老残
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
「
上海
(
シヤンハイ
)
がへえつちやぐつと
値
(
ね
)
が
下
(
さが
)
つちやつてな、あつちぢやどれ
程
(
ほど
)
安
(
やす
)
いもんだかよ、
品
(
しな
)
が
少
(
すく
)
ねえ
時
(
とき
)
に
安
(
やす
)
くなるつちうんだから
商人
(
あきんど
)
も
儲
(
まう
)
からねえ」
天秤
(
てんびん
)
を
擔
(
かつ
)
いで
彼
(
かれ
)
は
又
(
また
)
更
(
さら
)
に
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それからお金を
儲
(
まう
)
けやうといふ考へがある。遠い所へ独りで行かうといふ勇気がある。帰つて来たなら蚊帳を買つて呉れようといふ情深い心がある。あれは馬鹿でも何でもない。
蚊帳の釣手
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
正太はこの日日がけの集めを休ませ
貰
(
もら
)
ひて、三五郎が
大頭
(
おほがしら
)
の店を見舞ふやら、団子屋の
背高
(
せいたか
)
が
愛想気
(
あいそげ
)
のない汁粉やを
音
(
おと
)
づれて、どうだ
儲
(
まう
)
けがあるかえと言へば、正さんお前好い処へ来た
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
右篠と申候は、百姓惣兵衛の三女に
有之
(
これあり
)
、十年以前与作方へ縁付き、里を
儲
(
まう
)
け候も、程なく夫に先立たれ、爾後再縁も仕らず、
機織
(
はたお
)
り
乃至
(
ないし
)
賃仕事など致し候うて、その日を
糊口
(
ここう
)
し居る者に御座候。
尾形了斎覚え書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
好い
儲
(
まう
)
け
口
(
ぐち
)
があるからと言つて、飛びこんで来た知り合ひの大工は、外神田の電車通りに、
羅紗
(
らしや
)
や子供服や
釦
(
ボタン
)
などの、幾つかの問屋にするのに適当な建築を請負つて、その材料を分の好い条件で
のらもの
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
イライザは、もしそれで、いゝ
儲
(
まう
)
けがあるなら、頭から自分の髮を賣り拂つてしまつたゞらう。そのお金はと云ふと、最初彼女はそれをぼろや古い
縮らし紙
(
カアルペイパア
)
にくるんで方々の隅つこに隱しておいた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
洋画家の
鹿子木孟郎
(
かのこぎたけしらう
)
氏は、結婚した当座といふもの、子供が無いのを
甚
(
ひど
)
く苦に病んでゐたが、
巴里
(
パリー
)
で秘方の薬でも授かつたものか、二度目の洋行から帰つて来ると、程なく花のやうな女の
児
(
こ
)
を
儲
(
まう
)
けた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
達
(
たし
)
屋敷方
(
やしきがた
)
の
普請
(
ふしん
)
計
(
ばか
)
りにても二千兩
餘
(
よ
)
の
儲
(
まう
)
けありしとなり
然
(
しか
)
れども彼の
加賀屋長兵衞
(
かがやちやうべゑ
)
より
借請
(
かりうけ
)
し二百兩の事は
忠
(
ちう
)
八が
算盤
(
そろばん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その間を縫ふやうに、
言問
(
こととひ
)
の近くまで——實は飛んだ
儲
(
まう
)
けもののつもりで、花を眺め乍ら行くと、いきなり突き當つて喧嘩を吹つ掛けたものがあります
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
の
話
(
はなし
)
はそれから、
坂井
(
さかゐ
)
の
生活
(
せいくわつ
)
に
餘裕
(
よゆう
)
のある
事
(
こと
)
と、
其
(
その
)
餘裕
(
よゆう
)
のために、
横町
(
よこちやう
)
の
道具屋
(
だうぐや
)
などに
意外
(
いぐわい
)
な
儲
(
まう
)
け
方
(
かた
)
をされる
代
(
かは
)
りに、
時
(
とき
)
とすると
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
織屋
(
おりや
)
などから
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何
(
ど
)
うでも
宜
(
よろ
)
しい、
何
(
なん
)
となり
遊
(
あそ
)
ばしませ、
私
(
わたし
)
は
私
(
わたし
)
の
考
(
かんが
)
へ
通
(
とほ
)
りな
事
(
こと
)
して、
惡
(
わる
)
ければ
惡
(
わる
)
くなれ、
萬一
(
まんいち
)
よければそれこそ
儲
(
まう
)
け
物
(
もの
)
といふやうな
無茶苦茶
(
むちやくちや
)
の
道理
(
だうり
)
を
附
(
つ
)
けて、
今頃
(
いまごろ
)
私
(
わたし
)
は
何
(
なに
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
ましたか
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「生意気いふな。あんたが
儲
(
まう
)
かる訳ぢやないだろ。」
チビの魂
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
飛んだ
儲
(
まう
)
け
物
(
もの
)
だ位は心得てゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
伊太郎と照吉は無二の仲でしたが、近頃伊太郎が何にかで
儲
(
まう
)
けた樣子で、パツパして居りました。多分昨夜此處で
出
(
で
)
つ
逢
(
く
)
はして、照吉が無心を吹つ掛け、それを
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
出來星
(
できぼし
)
の金持ですよ。米相場で
儲
(
まう
)
けたとか言つて、大變な景氣で、その妹のお辰はまた、小格子から引つこ拔いて來て、
裝束
(
しやうぞく
)
を直したやうな恐ろしい女ですせ」
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
亡くなつた御主人がよくわかつた方で、俺も
儲
(
まう
)
けるが、お前も儲けろと仰しやつて、大層なお手當を
銭形平次捕物控:212 妹の扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
親讓りの
縫箔屋
(
ぬひはくや
)
を嫌ひ、色々
儲
(
まう
)
かり相な仕事に手を出して、派手な暮しをして居りましたが、その爲に内輪が苦しくなるばかりで、近頃はひどい借金に惱んで居りました。
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「この紙の匂ひを嗅いで御覽、勝負事で
儲
(
まう
)
けた金を、こんな紙に包む奴があるだらうか」
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「さうぢやあるまい。——この家で、主人とお内儀が死んで、
儲
(
まう
)
かるのは誰だらう?」
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さうぢやないか、お
雛
(
ひな
)
さんと坊ちやんを殺して
儲
(
まう
)
かるのは、先代の弟の番頭友二郎だ。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その番頭は下つ引に見張らせて置け、——ところで曲者は錦太郎を殺すつもりは無かつたかも知れないが、——お福は確かに殺すつもりだつた、——お福を殺して一體誰が
儲
(
まう
)
かるんだ
銭形平次捕物控:100 ガラツ八祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
儲
漢検準1級
部首:⼈
18画
“儲”を含む語句
金儲
大儲
大金儲
銭儲
儲君
草臥儲
儲口
儲弐
御儲
一儲
皇儲
丸儲
儲仕事
私儲
悪儲
非金儲主義
錢儲
儲主義
蔵儲
儲位
...