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貧
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まず
ふりがな文庫
“
貧
(
まず
)” の例文
露子
(
つゆこ
)
の
家
(
うち
)
は
貧
(
まず
)
しかったものですから、いろいろ
子細
(
しさい
)
あって、
露子
(
つゆこ
)
が十一のとき、
村
(
むら
)
を
出
(
で
)
て、
東京
(
とうきょう
)
のある
家
(
うち
)
へまいることになりました。
赤い船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
心から
悲
(
かな
)
しんでいるのでした。ふたりは
貧
(
まず
)
しい
百姓
(
ひゃくしょう
)
でした。持っている土地といえば、わずかに庭ぐらいの大きさのものでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
どんなに
貧
(
まず
)
しい人でも、東京へさえいけば、なにか
働
(
はたら
)
く道もあるし、りっぱになれるということを村の人たちから聞かされていたからです。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
やがてとうとう、その
布団
(
ふとん
)
はもと、ある
貧
(
まず
)
しい家のもので、その家族が住んでいた家の
家主
(
やぬし
)
の手から、買い取ったものだということがわかりました。
神様の布団
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
けれども、ほんもののナイチンゲールのうたうのを聞いたことのある、あの
貧
(
まず
)
しい漁師たちだけは、こう言いました。
ナイチンゲール
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
第一幕と同じさびしき
浜辺
(
はまべ
)
。
熊野権現
(
くまのごんげん
)
の前。横手に
貧
(
まず
)
しき森。その一端に荒き
丸太
(
まるた
)
にてつくれる形ばかりの
鳥居
(
とりい
)
見ゆ。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
釈迦
(
しゃか
)
が東西南北の門を
出
(
い
)
で、あるいは病める者あるいは死せる者、あるいは老いたる者あるいは
貧
(
まず
)
しき者を見て、人生観に新しき立脚地を開いたが
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
都
(
みやこ
)
でも近ごろはそなたのうわさをしばしば耳にする。
勇
(
いさ
)
ましいことである。けなげなことである。そなたは、
貧
(
まず
)
しくとも、
信玄公
(
しんげんこう
)
の名をはずかしめない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
貧
(
まず
)
しきと
賤
(
いや
)
しきとは人の
悪
(
にく
)
むところなりとあらば、いよいよ貧乏がきらいならば、自ら金持ちにならばと求むべし、今わが論ずるところすなわちその法なり
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
然し
斯
(
この
)
貧
(
まず
)
しい小さな野の村では、昔から
盆踊
(
ぼんおど
)
りと云うものを知らぬ。一年中で一番好い
水々
(
みずみず
)
しい大きな月が
上
(
あが
)
っても、其れは
断片的
(
きれぎれ
)
に若者の歌を
嗾
(
そそ
)
るばかりである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
……
稗
(
ひえ
)
か麦の
貧
(
まず
)
しい
握飯
(
むすび
)
を、尊い玉ででもあるかのように両手で捧げ持っている敬虔なようすも、見るたびに、無垢な感動を、キャラコさんのこころのなかにひきおこす。
キャラコさん:10 馬と老人
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ズックのくつは、ちんぼつしかけたボートのようにへしつぶれて、先のほうから指がのぞいている。これがあとにもさきにも
貧
(
まず
)
しいかれのただ一まいの着物、ただ一
足
(
そく
)
のくつだった。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
ある
貧
(
まず
)
しい男にむすこが生まれましたが、なにしろひどい貧乏なので、名づけ親になってやろうという人が、たれひとり見つかりません。
一軒
(
いっけん
)
一軒
(
いっけん
)
あるいてみましたけれど、むだぼねおりでした。
死神の名づけ親(第二話)
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
私は大いに感じまして、どうしてこんな
貧
(
まず
)
しい家で子供に手習をさせるかと思って尋ねますと、この辺は皆農家であって
地主
(
じぬし
)
に小作料を
納
(
おさ
)
めます時分に字を知らないというと地主にごまかされる。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
貧
(
まず
)
し
気
(
げ
)
な調度の中に、二枚
屏風
(
びょうぶ
)
を逆様にして、お君の死体は寝かしてありました。
枕許
(
まくらもと
)
には
手習机
(
てならいづくえ
)
を
据
(
す
)
えて、引っきりなしに
香
(
こう
)
を
捻
(
ひね
)
っている五十男は、お君の父親で清水屋の亭主の市兵衛でしょう。
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あなたが
貧
(
まず
)
しかったときおまえの
愛
(
あい
)
したこの人たちもね」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
斂
(
あつ
)
むべからず
貧
(
まず
)
しき
者
(
もの
)
と
旅客
(
たびびと
)
のためにこれを
遺
(
のこ
)
しおくべし
聖家族
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
話
(
はなし
)
はべつに、ある
日
(
ひ
)
、
町
(
まち
)
の
病院
(
びょういん
)
で、
貧
(
まず
)
しげなふうをした
母親
(
ははおや
)
と
少年
(
しょうねん
)
の
二人
(
ふたり
)
が、
待合室
(
まちあいしつ
)
の
片
(
かた
)
すみで、ちぢこまって、
泣
(
な
)
いていました。
きつねをおがんだ人たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、この村はどの家も、どの家もまったく
貧
(
まず
)
しい
暮
(
くら
)
しをしているので、どこでも清造ひとりを
余計
(
よけい
)
に
養
(
やしな
)
っておけるような家はなかったのです。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
王室
(
おうしつ
)
の
御衰微
(
ごすいび
)
をなげくことと、戦国の
馬塵
(
ばじん
)
にふみつけられてかえりみられない
貧
(
まず
)
しい者をあわれむ心はつねに、この人々の
胸
(
むね
)
に
燃
(
も
)
えているところだった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ですから、仕事にいそがしい、
貧
(
まず
)
しい漁師でさえも、夜、
網
(
あみ
)
をうちにでて、ナイチンゲールの歌声を耳にすると、思わず仕事の手をやすめてはじっと聞きいったものでした。
ナイチンゲール
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ある日のこと、その婦人が
広間
(
ひろま
)
にすわって、糸をつむいでいると——これは、そのころの
習慣
(
しゅうかん
)
だったんだ——ひとりの
貧
(
まず
)
しい
百姓
(
ひゃくしょう
)
がはいってきて、
戸口
(
とぐち
)
の
腰
(
こし
)
かけに腰をおろした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そのときのようすなどが
目
(
め
)
にうつると、
日
(
ひ
)
ごろから、一つの
風船球
(
ふうせんだま
)
にも、
貧
(
まず
)
しい
人
(
ひと
)
たちの
並
(
なみ
)
ならぬ
労力
(
ろうりょく
)
が、かかっていると
思
(
おも
)
った。
おさくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いや、戦国の
武将
(
ぶしょう
)
たちは、みんなそれを忘れている。もうひとつ忘れていることがある。それは
貧
(
まず
)
しい
下々
(
しもじも
)
の
民
(
たみ
)
だ。われらの
味方
(
みかた
)
するのはその人たちだ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おかみさんもいい人でした。しかし、
貧
(
まず
)
しい暮しをしている人は、時々自分でも思いがけないように腹をたてるものです。おかみさんにもそんなくせがありました。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
歌をうたう小鳥は、
貧
(
まず
)
しい漁師や、農家の屋根の上をも飛びまわりますし、陛下や、この御殿からはなれた、遠いところにいる人たちのところへも、飛んでいくのでございます。
ナイチンゲール
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
こいでいるほうの男は、見たところ、
貧
(
まず
)
しい
漁師
(
りょうし
)
のようでした。こがらで、やせこけて、いかにも
雨風
(
あめかぜ
)
に打たれたという顔をしていました。そして、うすっぺらな、すりきれた
上着
(
うわぎ
)
を着ていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「これは
偉
(
えら
)
い
人
(
ひと
)
だぜ。
正
(
ただ
)
しい、
貧
(
まず
)
しい
人
(
ひと
)
の
味方
(
みかた
)
なんだ。おまえは、この
人
(
ひと
)
の
名
(
な
)
を
知
(
し
)
っているのかい。」と、
彼
(
かれ
)
らは、たずねました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あるところに、おじいさんと、おばあさんとが
住
(
す
)
んでいました。その
家
(
うち
)
は
貧
(
まず
)
しく、
子供
(
こども
)
がなかったから、さびしい
生活
(
せいかつ
)
を
送
(
おく
)
っていました。
花と人間の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
始終
(
しじゅう
)
不自由
(
ふじゆう
)
をして、
貧
(
まず
)
しく
死
(
し
)
んでいった
母親
(
ははおや
)
のことを
思
(
おも
)
うと、すこしの
楽
(
たの
)
しみもさせずにしまったのを、
心
(
こころ
)
から
悔
(
く
)
いるためもありました。
万の死
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このとき、あちらから
目
(
め
)
を
泣
(
な
)
きはらした、
貧
(
まず
)
しげな
女
(
おんな
)
がやってきました。その
女
(
おんな
)
は、もうだいぶの
年
(
とし
)
とみえて、
頭髪
(
かみのけ
)
が
白
(
しろ
)
うございました。
強い大将の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夜
(
よる
)
になったときに、お
姫
(
ひめ
)
さまは、みんな
自分
(
じぶん
)
のような
貧
(
まず
)
しいようすをした
旅人
(
たびびと
)
ばかりの
泊
(
と
)
まる
安宿
(
やすやど
)
へ、
入
(
はい
)
って
泊
(
と
)
まることになされました。
お姫さまと乞食の女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、この
小学校
(
しょうがっこう
)
を
卒業
(
そつぎょう
)
したのだけれど、
家
(
いえ
)
が
貧
(
まず
)
しくて、その
上
(
うえ
)
の
学校
(
がっこう
)
へは、もとより
上
(
あ
)
がることができなく、
小使
(
こづか
)
いに
雇
(
やと
)
われたのでした。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それにしても、この
貧
(
まず
)
しげな
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
はどうしたのだろうと
不思議
(
ふしぎ
)
に
思
(
おも
)
われて、なおもその
人間
(
にんげん
)
のゆく
先
(
さき
)
を
見
(
み
)
つづけていました。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
秋
(
あき
)
の
暮
(
く
)
れ
方
(
がた
)
のことであります。
貧
(
まず
)
しい
母親
(
ははおや
)
が
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
をつれて、
街道
(
かいどう
)
を
歩
(
ある
)
いて、
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
へきかかっていました。
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
は
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
でした。
石段に鉄管
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
美
(
うつく
)
しい
翼
(
つばさ
)
がある
天使
(
てんし
)
が、
貧
(
まず
)
しげな
家
(
いえ
)
の
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
って、
心配
(
しんぱい
)
そうな
顔
(
かお
)
つきをして、しきりと
内
(
うち
)
のようすを
知
(
し
)
ろうとしていました。
いいおじいさんの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なるほど、この
貧
(
まず
)
しい
店
(
みせ
)
さきを
見
(
み
)
まわしても、この
美
(
うつく
)
しい、いきいきとした
赤
(
あか
)
い
花
(
はな
)
の
鉢
(
はち
)
よりほかに、
目
(
め
)
をひくようなものはありませんでした。
花と人間の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
娘
(
むすめ
)
の
母親
(
ははおや
)
は、
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
、
貧
(
まず
)
しい
生活
(
せいかつ
)
をしてきました。それは、
自分
(
じぶん
)
の
腕
(
うで
)
ひとつで
働
(
はたら
)
いて、たくさんの
子供
(
こども
)
を
育
(
そだ
)
てなければならなかったからです。
二番めの娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
天使
(
てんし
)
は
自分
(
じぶん
)
の
身
(
み
)
の
寒
(
さむ
)
いことなどは
忘
(
わす
)
れて、ただこの
貧
(
まず
)
しげな
家
(
いえ
)
のようすがどんなであろうということを、
知
(
し
)
りたいと
思
(
おも
)
っているふうに
見
(
み
)
えました。
いいおじいさんの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それを
注意
(
ちゅうい
)
するのは、
貧
(
まず
)
しい
家
(
いえ
)
に
生
(
う
)
まれて
親
(
おや
)
の
手助
(
てだす
)
けをするために、
早
(
はや
)
くから
工場
(
こうじょう
)
へいって
働
(
はたら
)
くような
子供
(
こども
)
らばかりだ。
ある夜の星たちの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなは、うすい
着物
(
きもの
)
しかきていません。また、それほどいろいろのものを
持
(
も
)
っている
道理
(
どうり
)
とてありません。まったく、
貧
(
まず
)
しい
人
(
ひと
)
たちでありました。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
海岸
(
かいがん
)
に、
小
(
ちい
)
さな
町
(
まち
)
がありました。
町
(
まち
)
には、いろいろな
店
(
みせ
)
がありましたが、お
宮
(
みや
)
のある
山
(
やま
)
の
下
(
した
)
に、
貧
(
まず
)
しげなろうそくをあきなっている
店
(
みせ
)
がありました。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
露子
(
つゆこ
)
は、
貧
(
まず
)
しい
家
(
うち
)
に
生
(
う
)
まれました。
村
(
むら
)
の
小学校
(
しょうがっこう
)
へ
上
(
あ
)
がったとき、オルガンの
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
いて、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
には、こんないい
音
(
おと
)
のするものがあるかと
驚
(
おどろ
)
きました。
赤い船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
女房
(
にょうぼう
)
の
家
(
うち
)
は、
貧
(
まず
)
しかったのであります。
主人
(
しゅじん
)
は、
行商
(
ぎょうしょう
)
をして、
晩方
(
ばんがた
)
、
暗
(
くら
)
くならなければ
帰
(
かえ
)
ってこなかったのでした。
お化けとまちがえた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これが
彼
(
かれ
)
の
心
(
こころ
)
の
掟
(
おきて
)
となっていました。すこしでも
量
(
りょう
)
の
多
(
おお
)
いのを
喜
(
よろこ
)
んだ、このあたりの
貧
(
まず
)
しい
生活
(
せいかつ
)
をしている
人々
(
ひとびと
)
は、わざわざ
彼
(
かれ
)
の
店
(
みせ
)
へやってきました。
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あわれな
母
(
はは
)
は、
貧
(
まず
)
しかったから、その
身
(
み
)
になんの
飾
(
かざ
)
りというものをつけていなかったけれど、
頭
(
あたま
)
の
髪
(
かみ
)
に、
青
(
あお
)
い
珠
(
たま
)
のついているかんざしをさしていました。
お母さんのかんざし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このおじいさんは、たいそう
酒
(
さけ
)
が
好
(
す
)
きでしたが、
貧
(
まず
)
しくて、
毎晩
(
まいばん
)
のように、それを
飲
(
の
)
むことができませんでした。
こまどりと酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ついに、
秀吉
(
ひできち
)
の
母親
(
ははおや
)
が、
学校
(
がっこう
)
へ
呼
(
よ
)
び
出
(
だ
)
されました。
彼
(
かれ
)
のすんでいる
部落
(
ぶらく
)
は、
貧
(
まず
)
しい
人々
(
ひとびと
)
の
集
(
あつ
)
まりでもありました。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
目
(
め
)
の
中
(
なか
)
に、
不
(
ふ
)
しあわせな、
貧
(
まず
)
しい、
自分
(
じぶん
)
の
母
(
はは
)
の
姿
(
すがた
)
を
描
(
えが
)
いて、
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
に
思
(
おも
)
わずにはいられなかったのです。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうです。あの
貧
(
まず
)
しい
家
(
いえ
)
の
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
も、もう
床
(
とこ
)
の
中
(
なか
)
で
目
(
め
)
をさましています。」と、やさしい
星
(
ほし
)
はいいました。
ある夜の星たちの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“貧”の意味
《名詞》
(ひん) 貧しいこと。貧乏。
(ひん) 欠乏すること。不足すること。
(出典:Wiktionary)
貧
常用漢字
小5
部首:⾙
11画
“貧”を含む語句
貧乏
貧乏徳利
貧者
貧乏人
貧窮
貧弱
脳貧血
貧乏動
貧乏世帶
貧乏籤
貧苦
貧相
貧窶
貧乏臭
貧乏神
貧道
貧乏揺
貧窮者
素寒貧
貧民窟
...