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興味
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きようみ
ふりがな文庫
“
興味
(
きようみ
)” の例文
意地惡い事ではあるが、私はこの人が下らない努力に何時まで飽きずにゐられるかに
興味
(
きようみ
)
を有つて、それとはなしに毎日待つてゐた。
歌のいろ/\
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
改
(
あらた
)
めて
余
(
よ
)
は
茲
(
こゝ
)
に
言
(
い
)
ふ。
或
(
あ
)
る
意味
(
いみ
)
に
於
(
おい
)
ての
大怪窟
(
だいくわいくつ
)
が、
學術
(
がくじゆつ
)
の
光
(
ひかり
)
に
如何
(
どう
)
照
(
て
)
らされるであらうか。
深
(
ふか
)
き
興味
(
きようみ
)
を
以
(
もつ
)
て
此大發掘
(
このだいはつくつ
)
を
迎
(
むか
)
へざるを
得
(
え
)
ない。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
湯原
(
ゆがはら
)
の
温泉
(
をんせん
)
は
僕
(
ぼく
)
になじみの
深
(
ふか
)
い
處
(
ところ
)
であるから、たとひお
絹
(
きぬ
)
が
居
(
ゐ
)
ないでも
僕
(
ぼく
)
に
取
(
と
)
つて
興味
(
きようみ
)
のない
譯
(
わけ
)
はない、
然
(
しか
)
し
既
(
すで
)
にお
絹
(
きぬ
)
を
知
(
し
)
つた
後
(
のち
)
の
僕
(
ぼく
)
には
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
とに
角
(
かく
)
、
初期微動繼續時間
(
しよきびどうけいぞくじかん
)
を
始
(
はじ
)
めとして、
發震時
(
はつしんじ
)
其他
(
そのた
)
に
關
(
かん
)
する
値
(
あたひ
)
を
計測
(
けいそく
)
し、これを
器械觀測
(
きかいかんそく
)
の
結果
(
けつか
)
に
比較
(
ひかく
)
する
事
(
こと
)
は
頗
(
すこぶ
)
る
興味
(
きようみ
)
多
(
おほ
)
いことである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
詩
(
し
)
とか
歌
(
うた
)
とかいふものには、
元
(
もと
)
から
餘
(
あま
)
り
興味
(
きようみ
)
を
持
(
も
)
たない
男
(
をとこ
)
であつたが、どう
云
(
い
)
ふ
譯
(
わけ
)
か
此
(
この
)
二
句
(
く
)
を
讀
(
よ
)
んだ
時
(
とき
)
に
大變
(
たいへん
)
感心
(
かんしん
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたし
)
なども
少年
(
しようねん
)
のころ、
御陵
(
ごりよう
)
を
巡拜
(
じゆんぱい
)
するといふようなことから、つい/\
考古學
(
こうこがく
)
に
興味
(
きようみ
)
を
覺
(
おぼ
)
えるようになつた
次第
(
しだい
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
村落
(
むら
)
の
目
(
め
)
は
勢
(
いきほ
)
ひ
嫉妬
(
しつと
)
と
猜忌
(
さいぎ
)
とそれから
新
(
あらた
)
に
起
(
おこ
)
つた
事件
(
じけん
)
に
對
(
たい
)
するやうな
興味
(
きようみ
)
とを
以
(
もつ
)
て
勘次
(
かんじ
)
の
上
(
うへ
)
に
注
(
そゝ
)
がれねばならなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
僕
(
ぼく
)
は、ジヤン・ダークが
如何
(
いか
)
に
生
(
い
)
きたかを
知
(
し
)
るよりも、
少
(
すくな
)
くとも
現代
(
げんだい
)
の
婦人
(
ふじん
)
にとつては、
如何
(
いか
)
にトルストイが
生
(
い
)
きたかを
知
(
し
)
る
方
(
はう
)
が、
興味
(
きようみ
)
があるだらうと
思
(
おも
)
ふ。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
けれどもこれは、
和歌
(
わか
)
ではまづ
出來
(
でき
)
ない
相談
(
そうだん
)
で、
恐
(
おそ
)
らくこの
人
(
ひと
)
が、かういふふうな
思想
(
しそう
)
の
表
(
あらは
)
し
方
(
かた
)
をする
俳句
(
はいく
)
にも、
興味
(
きようみ
)
を
持
(
も
)
つてゐたから
出來
(
でき
)
たものなのでせう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
此
(
こ
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
には
人間
(
にんげん
)
の
知識
(
ちしき
)
の
高尚
(
こうしやう
)
な
現象
(
げんしやう
)
の
外
(
ほか
)
には、
一
(
ひとつ
)
として
意味
(
いみ
)
のある、
興味
(
きようみ
)
のあるものは
無
(
な
)
いのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
これでみなさんも
山
(
やま
)
に
關
(
かん
)
するいろ/\なことを
覺
(
おぼ
)
えられたので、
折
(
をり
)
があつたら
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
にも
登
(
のぼ
)
つて
實際
(
じつさい
)
について
見
(
み
)
られると、
一層
(
いつそう
)
興味
(
きようみ
)
があるでせう。——(終)——
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
併し何方にも何等の
興味
(
きようみ
)
を感ぜず、單に
一所
(
いつしよ
)
に行ツたお房とおふくろを悦ばせたといふに過ぎなかツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『
何
(
なに
)
を
食
(
た
)
べて
生
(
い
)
きてたの?』と
常
(
つね
)
に
飮食
(
いんしよく
)
の
問題
(
もんだい
)
に
多大
(
たゞい
)
の
興味
(
きようみ
)
を
有
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
た
所
(
ところ
)
の
愛
(
あい
)
ちやんが
訊
(
たづ
)
ねました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
父
(
ちゝ
)
の
云
(
い
)
ひ
付
(
つけ
)
で、
毎年
(
まいねん
)
の
通
(
とほ
)
り
虫干
(
むしぼし
)
の
手傳
(
てつだひ
)
をさせられるのも、
斯
(
こ
)
んな
時
(
とき
)
には、
却
(
かへ
)
つて
興味
(
きようみ
)
の
多
(
おほ
)
い
仕事
(
しごと
)
の
一部分
(
いちぶぶん
)
に
數
(
かぞ
)
へられた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
各所
(
かくしよ
)
の
太鼓
(
たいこ
)
の
音
(
おと
)
が
興味
(
きようみ
)
は
却
(
かへつ
)
て
此
(
こ
)
れからだといふ
樣
(
やう
)
に
沈
(
しづ
)
んだ
夜
(
よ
)
を
透
(
とほ
)
して一
直線
(
ちよくせん
)
に
響
(
ひゞ
)
いて
來
(
く
)
る。
唄
(
うた
)
の
聲
(
こゑ
)
は
遠
(
とほ
)
く
近
(
ちか
)
く
聞
(
きこ
)
える。
夜
(
よる
)
は
全
(
まつた
)
く
踊
(
をど
)
るものゝ
領域
(
りやうゐき
)
に
歸
(
き
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それも
理
(
り
)
くつからはをかしいが、
考
(
かんが
)
へればなんでもないところに、わづかな
興味
(
きようみ
)
を
起
(
おこ
)
したにすぎません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
彼
(
かれ
)
は
前
(
まへ
)
のやうに八
時
(
じ
)
に
起
(
お
)
きて、
茶
(
ちや
)
の
後
(
のち
)
は
直
(
すぐ
)
に
書物
(
しよもつ
)
を
樂
(
たの
)
しんで
讀
(
よ
)
んでゐたが、
此
(
こ
)
の
頃
(
ごろ
)
は
新
(
あたら
)
しい
書物
(
しよもつ
)
も
買
(
か
)
へぬので、
古本計
(
ふるほんばか
)
り
讀
(
よ
)
んでゐる
爲
(
せゐ
)
か、
以前程
(
いぜんほど
)
には
興味
(
きようみ
)
を
感
(
かん
)
ぜぬ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
さればこそ
歐米
(
おうべい
)
の
地震學者
(
ぢしんがくしや
)
の
多
(
おほ
)
くは
此方面
(
このほうめん
)
の
研究
(
けんきゆう
)
に
興味
(
きようみ
)
を
持
(
も
)
ち、また
主力
(
しゆりよく
)
を
傾
(
かたむ
)
けてゐるのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
見物人
(
けんぶつにん
)
は
大人
(
おとな
)
でも
子供
(
こども
)
でも
興味
(
きようみ
)
をもつてそれ/″\
動物
(
どうぶつ
)
の
生活状態
(
せいかつじようたい
)
を
知
(
し
)
ることが
出來
(
でき
)
るのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
宗助
(
そうすけ
)
はさういふ
方面
(
はうめん
)
に
丸
(
まる
)
で
經驗
(
けいけん
)
のない
男
(
をとこ
)
ではなかつたので、
強
(
し
)
ひて
興味
(
きようみ
)
を
裝
(
よそほ
)
ふ
必要
(
ひつえう
)
もなく、たゞ
尋常
(
じんじやう
)
な
挨拶
(
あいさつ
)
をする
所
(
ところ
)
が、
却
(
かへ
)
つて
主人
(
しゆじん
)
の
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
るらしかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
あなた
方
(
がた
)
の
若
(
わか
)
い
心
(
こゝろ
)
には、かういふ
歌
(
うた
)
の
興味
(
きようみ
)
はわからないかも
知
(
し
)
れませんが、
日本
(
につぽん
)
の
文學
(
ぶんがく
)
には、かういつた
靜
(
しづ
)
かなかすかな
味
(
あぢは
)
ひが、よい
作物
(
さくぶつ
)
にはずっととほつてゐます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
彼等
(
かれら
)
は
忙
(
いそが
)
しく
手
(
て
)
を
動
(
うご
)
かして
居
(
ゐ
)
ると
共
(
とも
)
に
聲
(
こゑ
)
を
殺
(
ころ
)
してひそ/\と
然
(
し
)
かも
力
(
ちから
)
を
入
(
い
)
れて
笑語
(
さゞめ
)
いた。
彼等
(
かれら
)
は
戸外
(
こぐわい
)
の
聞
(
きこ
)
えを
憚
(
はばか
)
らぬならば
興味
(
きようみ
)
に
乘
(
じよう
)
じて
放膽
(
はうたん
)
に
騷
(
さわ
)
ぐ
筈
(
はず
)
でなければならぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
右
(
みぎ
)
の
外
(
ほか
)
、
體驗
(
たいけん
)
した
地震動
(
ぢしんどう
)
の
大
(
おほ
)
いさを
器械觀測
(
きかいかんそく
)
の
結果
(
けつか
)
に
比較
(
ひかく
)
するのも
亦
(
また
)
興味
(
きようみ
)
ある
事柄
(
ことがら
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
或時
(
あるとき
)
徒然
(
つれ/″\
)
なるに
任
(
まか
)
せて、
書物
(
しよもつ
)
の
明細
(
めいさい
)
な
目録
(
もくろく
)
を
編成
(
へんせい
)
し、
書物
(
しよもつ
)
の
背
(
せ
)
には
札
(
ふだ
)
を一々
貼付
(
はりつ
)
けたが、
這麼機械的
(
こんなきかいてき
)
な
單調
(
たんてう
)
な
仕事
(
しごと
)
が、
却
(
かへ
)
つて
何故
(
なにゆゑ
)
か
奇妙
(
きめう
)
に
彼
(
かれ
)
の
思想
(
しさう
)
を
弄
(
ろう
)
して、
興味
(
きようみ
)
をさへ
添
(
そ
)
へしめてゐた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
こゝには
動植鑛物
(
どうしよくこうぶつ
)
を
始
(
はじ
)
め、
理科
(
りか
)
に
關
(
かん
)
する
標本
(
ひようほん
)
が
完備
(
かんび
)
してゐます。そして
子供
(
こども
)
や
素人
(
しろうと
)
のためにいろ/\
興味
(
きようみ
)
を
惹
(
ひ
)
くように
竝
(
なら
)
べてありますので、
年
(
とし
)
の
若
(
わか
)
い
學校
(
がつこう
)
の
生徒
(
せいと
)
なども
大勢
(
おほぜい
)
見物
(
けんぶつ
)
に
出
(
で
)
かけます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
“興味”の意味
《名詞》
興 味(きょうみ)
あることを面白いと思う気持ち。関心。
(出典:Wiktionary)
興
常用漢字
小5
部首:⾅
16画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“興味”で始まる語句
興味深
興味半分
興味津々