天城も下田街道からでは恰好な場所がない。舊噴火口のあとだといふ八丁池に登る途中からは隨所に素晴しい富士を見る事が出來た。
樹木とその葉:06 四辺の山より富士を仰ぐ記 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア (旧字旧仮名) / シャーロット・ブロンテ(著)
「お前さんは一体、どうなすつたぢや。赤鬼が桃太郎に降参したやうな、そんな恰好をして……一体こりや、何ちふことぢやのう。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
あひるさん の くつ (新字旧仮名) / 村山籌子(著)
即興詩人 (旧字旧仮名) / ハンス・クリスチャン・アンデルセン(著)
銭形平次捕物控:196 三つの死 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
そして、番人の女があれだけしツかり物であるらしいのを見ると、それと同じ年恰好のお鳥もその獨り旅の汽車の上をさう心配してやるにも及ぶまい。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
百兵衞は謎々の理由を訊かれると、餘つ程それが言ひ度くなかつた樣子で、挨拶もそこ/\、逃げるやうに外へ——不器用な恰好で飛出してしまひました。
銭形平次捕物控:153 荒神箒 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
樹木とその葉:04 木槿の花 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
玄關のがらす戸を明けて這入り、案内を乞ふと、番頭らしい四十恰好の男が出て來て受けついで呉れる。それに導かれて、長い廊下に添うて奧の客間へ通ると、既に二三人の客がゐた。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
そんな事をいつて居る平次の後ろへ、踊るやうな恰好で近づいて來たのは、三十前後の下男風の男でした。
銭形平次捕物控:193 色若衆 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
ことに廣い駿河灣一帶よりも直ぐ眼の下に見える江の浦の細長い入江を見るに恰好な所に當つてゐる。
樹木とその葉:25 或る日の昼餐 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)