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自
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みづ
ふりがな文庫
“
自
(
みづ
)” の例文
おゝ、
自然
(
しぜん
)
と
敵
(
てき
)
の
意
(
い
)
を
体
(
たい
)
して、
自
(
みづ
)
から、
罵倒
(
ばたう
)
するやうな
木像
(
もくざう
)
では、
前方
(
さき
)
が
約束
(
やくそく
)
を
遂
(
と
)
げんのも
無理
(
むり
)
はない……
駄物
(
だもの
)
、
駄物
(
だもの
)
、
駄物
(
だもの
)
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
光線の圧力を研究する
為
(
ため
)
に、女を轢死させる事はあるまい。主人の妹は病気である。けれども
兄
(
あに
)
の
作
(
つく
)
つた病気ではない。
自
(
みづ
)
から
罹
(
かゝ
)
つた病気である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
次
(
つぎ
)
に
申
(
まを
)
したいのは
責任
(
せきにん
)
を
自
(
みづ
)
から
知
(
し
)
るといふの
點
(
てん
)
であります。
英學塾
(
えいがくじゆく
)
の
寄宿舍
(
きしゆくしや
)
には
唯今
(
たゞいま
)
五十
名
(
めい
)
足
(
た
)
らずの
生徒
(
せいと
)
が
居
(
ゐ
)
ます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
この第三回の
行
(
かう
)
、われは髪を剃り
笻
(
つゑ
)
を曳きて古人の跡を蹈み、
自
(
みづ
)
から意向を定めてありしかば義友も遂に我に迫らず、遂に大坂の義獄に
与
(
あづか
)
らざりしも
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
又錦の馬
韉
(
せん
)
ふさはしきを犬の脊に打かけ、かの美人を乗せて、犬を叱して奔せしむるに、美人は
自
(
みづ
)
から起ちて馬上さまざまなる
劇
(
しぐさ
)
を為して神変の技をしめす。
『聊斎志異』より
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
▼ もっと見る
けれども
先生
(
せんせい
)
は
其家
(
そのいへ
)
を
圍
(
かこ
)
む
幾畝
(
いくせ
)
かの
空地
(
くうち
)
を
自
(
みづ
)
から
耕
(
たがや
)
して
菜園
(
さいゑん
)
とし
種々
(
しゆ/″\
)
の
野菜
(
やさい
)
を
植
(
う
)
ゑて
居
(
ゐ
)
ます。
又
(
また
)
五六羽
(
ごろつぱ
)
の
鷄
(
にはとり
)
を
飼
(
か
)
ふて、一
家
(
か
)
で
用
(
もち
)
ゆるだけの
卵
(
たまご
)
を
採
(
と
)
つて
居
(
ゐ
)
ます。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
とも
思
(
おも
)
ひ
又
(
また
)
自
(
みづ
)
から
勵
(
はげ
)
ましては、
何
(
なん
)
の
譯
(
わけ
)
もなきこと、
大英斷
(
だいえいだん
)
の
庭男
(
にはをとこ
)
とさへ
成
(
な
)
りし
我
(
われ
)
、
此上
(
このうへ
)
の
出來
(
でき
)
ごと
覺悟
(
かくご
)
の
前
(
まへ
)
なり、
只
(
たゞ
)
あやふきは
令孃
(
ひめ
)
が
心
(
こヽろ
)
にて、
首尾
(
しゆび
)
よく
文
(
ふみ
)
は
屆
(
とヾ
)
きたりとも
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
自
(
みづ
)
から一の
目的
(
もくてき
)
を
定
(
さだ
)
め、
万障
(
ばんしやう
)
を
排
(
はい
)
し、
終生
(
しうせい
)
一
徹
(
てつ
)
其
(
その
)
目的点
(
もくてきてん
)
に
達
(
たつ
)
せんと
勉
(
つと
)
むるが如きは
余
(
よ
)
の
不信仰
(
ふしんこう
)
時代
(
じだい
)
の
行為
(
こうゐ
)
なりき、
主
(
しゆ
)
の
命
(
めい
)
維
(
こ
)
れ
徇
(
したが
)
ひ、
今日
(
こんにち
)
は
今日
(
こんにち
)
の
業
(
げふ
)
を
成
(
な
)
す、
是
(
こ
)
れ
余
(
よ
)
の
今日
(
こんにち
)
の
生涯
(
しやうがい
)
なり
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
言ひ
解
(
と
)
く
術
(
すべ
)
のなからんやと、事に托して叔母なる人の上京を乞ひ、事情を
打明
(
うちあ
)
けて
一身
(
いつしん
)
の始末を托し、
只管
(
ひたすら
)
胎児の健全を祈り、
自
(
みづ
)
から堅く外出を
戒
(
いまし
)
めし程に、
景山
(
かげやま
)
は今
何処
(
いづく
)
に居るぞ
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
世の係累を
暫
(
しば
)
し戦ひの
巷
(
ちまた
)
に
遁
(
のが
)
れやうとしたか、それともまだ妻子の
為
(
た
)
めに成功の道を求めやうとしたか、それは
何方
(
どつち
)
であるか
解
(
わか
)
らぬが、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
自
(
みづ
)
から進んで
此
(
この
)
地に
遣
(
や
)
つて来たことは事実である。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
わが
友
(
とも
)
なる——
園
(
その
)
が、
自
(
みづ
)
から
私
(
わたし
)
に
話
(
はな
)
した——
其
(
そ
)
のお
話
(
はなし
)
をするのに、
念
(
ねん
)
のため
時間表
(
じかんへう
)
を
繰
(
く
)
つて
見
(
み
)
ると、
奥州
(
おうしう
)
白河
(
しらかは
)
に
着
(
つ
)
いたのは
夜
(
よる
)
の十二
時
(
じ
)
二十四
分
(
ぷん
)
で——
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これに
觸
(
ふ
)
れる
人
(
ひと
)
は
自
(
みづ
)
から
睡眠
(
ねむり
)
を
催
(
もよ
)
ふすほどの、だらりとした
心地
(
こゝち
)
の
好
(
よ
)
い
土地柄
(
とちがら
)
の
故
(
せい
)
でもあらう。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
われは
自
(
みづ
)
から問ひ、自から答へて安らかなる心を以て
蓬窓
(
ほうさう
)
に
反
(
かへ
)
れり。わが
視
(
み
)
たる群星は未だ念頭を去らず、静かに燈を
剪
(
き
)
つて書を読まんとするに、我が心はなほ彼にあり。
一夕観
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
それからフロツクコートや何か着た
偉
(
えら
)
さうな男が沢山集まつて、自分が存外幅の利かない様に見えた事であつた。新時代の青年を以て
自
(
みづ
)
から居る三四郎は少し小さくなつてゐた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
自
(
みづ
)
から
恣
(
ほしひまゝ
)
にする歡樂悲愁のおもひは一字に溢れ一句に漲る、かくて單純な言葉の秘密、簡淨な格調の生命は殘る隈なくこゝに發現したのである。島崎氏はこの外に何者をも
要
(
もと
)
めなかつた。
新しき声
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
これは
御世話
(
おせわ
)
と
筆
(
ふで
)
やの
妻
(
つま
)
にも
挨拶
(
あいさつ
)
して、
祖母
(
ばゝ
)
が
自
(
みづ
)
からの
迎
(
むか
)
ひに
正太
(
しようた
)
いやが
言
(
い
)
はれず、
其
(
その
)
まゝ
連
(
つ
)
れて
歸
(
かへ
)
らるゝあとは
俄
(
には
)
かに
淋
(
さび
)
しく、
人數
(
にんず
)
は
左
(
さ
)
のみ
變
(
かは
)
らねど
彼
(
あ
)
の
子
(
こ
)
が
見
(
み
)
えねば
大人
(
おとな
)
までも
寂
(
さび
)
しい
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
嫁
(
よめ
)
の
姿
(
すがた
)
で
彩色
(
さいしき
)
しては、
前後左右
(
ぜんごさいう
)
、
額縁
(
がくぶち
)
のやうな
形
(
かたち
)
で、
附添
(
つきそ
)
つて、
木
(
き
)
を
刻
(
きざ
)
んで
拵
(
こしら
)
へたものが、
恁
(
か
)
う
行
(
い
)
くものか、と
自
(
みづ
)
から
彫刻家
(
てうこくか
)
であるのを
嘲
(
あざ
)
ける
了見
(
れうけん
)
。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「矢っ張り、電気燈に圧倒されて、段々退却するんでせう」と云ひ終つて、
自
(
みづ
)
から、えへゝゝと、
洒落
(
しやれ
)
の結末をつけて、書生部屋へ帰つて行つた。代助もつゞいて玄関迄
出
(
で
)
た。門野は
振返
(
ふりかへつ
)
た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
又
(
また
)
倶
(
とも
)
に
夢
(
ゆめ
)
む。
此
(
こ
)
の
度
(
たび
)
や
蒋侯神
(
しやうこうじん
)
、
白銀
(
しろがね
)
の
甲胄
(
かつちう
)
し、
雪
(
ゆき
)
の
如
(
ごと
)
き
白馬
(
はくば
)
に
跨
(
またが
)
り、
白羽
(
しらは
)
の
矢
(
や
)
を
負
(
お
)
ひて
親
(
したし
)
く
自
(
みづ
)
から
枕
(
まくら
)
に
降
(
くだ
)
る。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
広田先生の話し
方
(
かた
)
は、丁度案内者が古戦場を説明する様なもので、実際を遠くから眺めた地位に
自
(
みづ
)
からを置いてゐる。それで頗る楽天の
趣
(
おもむき
)
がある。
恰
(
あたか
)
も教場で講義を聞くと一般の感を起させる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と
言
(
い
)
ふ。
我
(
われ
)
も
少
(
すこ
)
し
力
(
ちから
)
ありて、やわか
座頭
(
ざとう
)
に
劣
(
おと
)
るまじい
大力
(
だいりき
)
のほどが
想
(
おも
)
はれる。
自
(
みづ
)
から
熊
(
くま
)
を
張殺
(
はりころ
)
したと
名乗
(
なの
)
るのと、どちらが
点首
(
うなづ
)
かれるかは
論
(
ろん
)
に
及
(
およ
)
ばぬ。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
又
(
また
)
奥方様
(
おくがたさま
)
をくはせる……
剰
(
あまつさ
)
へ、
今
(
いま
)
心着
(
こゝろづ
)
いて、
耳
(
みゝ
)
を
澄
(
す
)
ませて
聞
(
き
)
けば、
我
(
われ
)
自
(
みづ
)
からも、
此
(
こ
)
の
頃
(
ごろ
)
では
鉦太鼓
(
かねたいこ
)
こそ
鳴
(
な
)
らさぬけれども、
土俗
(
どぞく
)
に
今
(
いま
)
も
遣
(
や
)
る……
天狗
(
てんぐ
)
に
攫
(
さら
)
はれたものを
探
(
さが
)
す
方法
(
しかた
)
で
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すると
按摩
(
あんま
)
が
我
(
われ
)
ながら
我
(
わ
)
が
力
(
ちから
)
のほどを、
自
(
みづ
)
から
試
(
こゝろ
)
みた
事
(
こと
)
がないと
言
(
い
)
ふ。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
“自”を含む語句
自分
自然
自動車
自由
各自
自家
自己
自身
自暴自棄
自白
自然生
自惚
自宅
不自由
乗合自動車
耳面刀自
自若
自然薯
自儘
自鳴鐘
...