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気分
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きぶん
ふりがな文庫
“
気分
(
きぶん
)” の例文
旧字:
氣分
右
(
みぎ
)
も
左
(
ひだり
)
も
削
(
けず
)
ったような
高
(
たか
)
い
崖
(
がけ
)
、そこら
中
(
じゅう
)
には
見上
(
みあ
)
げるような
常盤木
(
ときわぎ
)
が
茂
(
しげ
)
って
居
(
お
)
り、いかにもしっとりと
気分
(
きぶん
)
の
落
(
お
)
ちついた
場所
(
ばしょ
)
でした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「すずめさん、どうなさいました? たいへんに
元気
(
げんき
)
がないようだが、
気分
(
きぶん
)
でも
悪
(
わる
)
いのですか……。」と、からすが
話
(
はな
)
しかけた。
温泉へ出かけたすずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「きみ、この
部屋
(
へや
)
で朝までゆっくり
眠
(
ねむ
)
りたまえ。そうすればきっと、あすの朝は
気分
(
きぶん
)
もさわやかになるだろうから……」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
と
歌
(
うた
)
うと、マリちゃんも
忽
(
たちま
)
ち、
軽
(
かる
)
い、
楽
(
たの
)
しい
気分
(
きぶん
)
になり、
赤
(
あか
)
い
靴
(
くつ
)
を
穿
(
は
)
いて、
踊
(
おど
)
りながら、
家
(
うち
)
の
中
(
なか
)
へ
跳込
(
とびこ
)
んで
来
(
き
)
ました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
みんなは、たのしいお
祭
(
まつ
)
り
気分
(
きぶん
)
になっていて、鳴いたり、さけんだり、大さわぎをしながら飛んでいきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
食事後
(
しよくじご
)
の
気分
(
きぶん
)
は
前
(
まえ
)
よりも一
層
(
そう
)
打寛
(
うちくつろ
)
いだものであつたが、
彼等
(
かれら
)
の
或者
(
あるもの
)
は
尚
(
なお
)
も
未練
(
みれん
)
がましく
私達
(
わたしたち
)
の
傍
(
そば
)
へ
寄
(
よ
)
つて
来
(
き
)
て、
揉手
(
もみて
)
をしながら「キヤンニユスピイク、イングリシユ?」を
繰返
(
くりかえ
)
した。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
四十五歳の
髯男
(
ひげおとこ
)
、小供か小犬の様に
嬉
(
うれ
)
しい
予期
(
よき
)
気分
(
きぶん
)
になって見て居ると、そろそろ落ち出した。大粒小粒、小粒大粒、かわる/″\
斜
(
はす
)
に落ちては、地上にもんどりうって
団子
(
だんご
)
の様にころがる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
弊私的里
(
ヒステリー
)
の
発作
(
ほつさ
)
が過ぎた、そのあとの沈んだ
気分
(
きぶん
)
の
氛囲気
(
ふんゐき
)
に
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
が、
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
す
丈
(
だけ
)
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
し、
泣
(
な
)
きたい
丈
(
だけ
)
泣
(
な
)
きつくした
時
(
とき
)
に、
後
(
あと
)
には
何
(
なん
)
ともいえぬしんみりと
安
(
やす
)
らかな
気分
(
きぶん
)
が
私
(
わたくし
)
を
見舞
(
みま
)
ってくれました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
気分
(
きぶん
)
がわるいの?」と、
彼女
(
かのじょ
)
は、こんど
耳
(
みみ
)
もとへ
口
(
くち
)
を
近
(
ちか
)
づけて、いいました。けれど、
小僧
(
こぞう
)
さんには、
答
(
こた
)
えるだけの
気力
(
きりょく
)
がなかったのです。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ジャニイ、気をしずめなさい。ほら、これをぐっとひと口のんでごらん。ずっと
気分
(
きぶん
)
がしずまるから」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
ハチは、クマがなんだか
気分
(
きぶん
)
のわるそうなようすをしているのを見て、こういいました。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
弊私的里
(
ヒステリー
)
の
発作
(
ほつさ
)
が過ぎた、そのあとの沈んだ
気分
(
きぶん
)
の
氛囲気
(
ふんゐき
)
に
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それから
少時
(
しばらく
)
の
後
(
のち
)
、
私達
(
わたくしたち
)
はまるで
生
(
うま
)
れ
変
(
かわ
)
ったような、
世
(
よ
)
にもうれしい、
朗
(
ほがら
)
かな
気分
(
きぶん
)
になって、
右
(
みぎ
)
と
左
(
ひだり
)
とに
袂
(
たもと
)
を
別
(
わか
)
ったことでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
三
(
さぶ
)
ちゃんが、
病気
(
びょうき
)
になってきて
寝
(
ね
)
ているよ。
朝
(
あさ
)
、
自転車
(
じてんしゃ
)
で
走
(
はし
)
っているうちに、
気分
(
きぶん
)
がわるくなって、たおれたんだって。」
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子どもだけでなく
大人
(
おとな
)
でさえ、ひやっと
背
(
せ
)
すじにつめたい水を
浴
(
あ
)
びせかけられたような
気分
(
きぶん
)
になった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
急
(
きゅう
)
に
気分
(
きぶん
)
が
悪
(
わる
)
いといって、
親方
(
おやかた
)
は
宿
(
やど
)
へ
帰
(
かえ
)
ると
床
(
とこ
)
につきました。
金
(
きん
)
さんは、どんなに
心細
(
こころぼそ
)
く
感
(
かん
)
じたでしょう。
春風の吹く町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
健康
(
けんこう
)
の
人
(
ひと
)
の
住
(
す
)
む
世界
(
せかい
)
と、
病人
(
びょうにん
)
の
住
(
す
)
む
世界
(
せかい
)
と、もし二つの
世界
(
せかい
)
が
別
(
べつ
)
であるなら、それを
包
(
つつ
)
む
空気
(
くうき
)
、
気分
(
きぶん
)
、
色彩
(
しきさい
)
が、また
異
(
こと
)
なっているでありましょう。
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「しかし
今日
(
きょう
)
は、
気分
(
きぶん
)
がわるいのだろう。」と、
秀吉
(
ひできち
)
はペスの
弁護
(
べんご
)
をしました。あまり
兄
(
あに
)
がおこっていたからでした。
ペスときょうだい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、そのあくる
日
(
ひ
)
から、おじいさんは、はじめて、
常夏
(
とこなつ
)
を
芽
(
め
)
から
丹精
(
たんせい
)
したときのように、
自分
(
じぶん
)
が
気分
(
きぶん
)
の
悪
(
わる
)
いのを
忘
(
わす
)
れて、
手入
(
てい
)
れをしてやりました。
花と人間の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、すがすがしい
気分
(
きぶん
)
が、あたりに
漂
(
ただよ
)
って、ぬれた
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
や、
草
(
くさ
)
の
葉
(
は
)
が、そこここに
立
(
た
)
っている
電燈
(
でんとう
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
て
)
らされて、きらきらと
輝
(
かがや
)
いています。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そんなことはない。まだ、
水
(
みず
)
が、こんなに
冷
(
つめ
)
たい。そして、どこにも
春
(
はる
)
らしい
気分
(
きぶん
)
はこない。こんな
変
(
か
)
わったことのあるときは、
要心
(
ようじん
)
が
必要
(
ひつよう
)
なのだ。」
都会はぜいたくだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
、おじいさんは
気分
(
きぶん
)
が
悪
(
わる
)
くなって
床
(
とこ
)
につくと、すやすやと
眠
(
ねむ
)
るように
死
(
し
)
んでしまいました。いいおじいさんをなくして、
村人
(
むらびと
)
は
悲
(
かな
)
しみました。
犬と人と花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二、三
日前
(
にちまえ
)
から、
赤
(
あか
)
ちゃんは、
気分
(
きぶん
)
がわるいので、お
母
(
かあ
)
さんは、もういく
夜
(
よ
)
もろくろくねられませんでした。
引かれていく牛
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さすがに
戦時
(
せんじ
)
であって、
町
(
まち
)
は、いつもの
暮
(
く
)
れとちがい、べつに
飾
(
かざ
)
りもなくてさびしかったのです。それでも
歳末
(
さいまつ
)
の
気分
(
きぶん
)
だけは、どこにかただよっていました。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ペスのやつ、
気分
(
きぶん
)
がわるいのかな。」と、
弟
(
おとうと
)
の
秀吉
(
ひできち
)
は、
小屋
(
こや
)
をかえりみながら、まず
口
(
くち
)
をひらきました。
ペスときょうだい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ねえ、
気分
(
きぶん
)
がわるいの?」と、
彼女
(
かのじょ
)
は、
聞
(
き
)
きました。けれど、
小僧
(
こぞう
)
さんは、なんとも
答
(
こた
)
えませんでした。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
橋
(
はし
)
のところから、ペスのいったという、
道
(
みち
)
を
歩
(
ある
)
いて、
原
(
はら
)
っぱへ
出
(
で
)
て、
半分
(
はんぶん
)
は、
散歩
(
さんぽ
)
の
気分
(
きぶん
)
で、
愉快
(
ゆかい
)
そうに
話
(
はな
)
しながら、
足
(
あし
)
の
向
(
む
)
く
方
(
ほう
)
にあるいていったのであります。
ペスをさがしに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
気分
(
きぶん
)
が
悪
(
わる
)
くなった。」といって、
子供
(
こども
)
は、みんなに
別
(
わか
)
れて
家
(
いえ
)
に
帰
(
かえ
)
って、そのまま
倒
(
たお
)
れてしまった。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それを一つ一つおまえさんに
話
(
はな
)
してあげたいと
思
(
おも
)
いますが、わたしは、なんだか、この二、三
日
(
にち
)
、
体
(
からだ
)
のぐあいがよくないから、いつか
気分
(
きぶん
)
のいいときにいたしましょう。
みつばちのきた日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしは、まだこれから
遠
(
とお
)
いところへゆくものですが、
途中
(
とちゅう
)
で
気分
(
きぶん
)
が
悪
(
わる
)
くなり、
身体
(
からだ
)
が
疲
(
つか
)
れています。どこの
納屋
(
なや
)
のすみにでも、
一晩
(
ひとばん
)
泊
(
と
)
めてくださることはできませんか。
幸福の鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
窓
(
まど
)
から
外
(
そと
)
を
見
(
み
)
ると、あたりの
田圃
(
たんぼ
)
や、
雑木林
(
ぞうきばやし
)
は、まだ
冬枯
(
ふゆが
)
れのしたままであって、すこしも
春
(
はる
)
の
気分
(
きぶん
)
が
漂
(
ただよ
)
っていなかったのです。
山々
(
やまやま
)
には、
雪
(
ゆき
)
が
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
に
光
(
ひか
)
っていました。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうどその
人
(
ひと
)
たちが、この
町
(
まち
)
に
集
(
あつ
)
まることによって、
町
(
まち
)
じゅうがお
祭
(
まつ
)
り
気分
(
きぶん
)
になったのです。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
母親
(
ははおや
)
が
病気
(
びょうき
)
で
長
(
なが
)
くねていては、
自分
(
じぶん
)
は
気分
(
きぶん
)
がわるいからとて、
休
(
やす
)
むことさえできないのだ。
アパートで聞いた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「たいへん、おとなしかったのね。
気分
(
きぶん
)
がいいんでしょう。お
母
(
かあ
)
さんは、
坊
(
ぼう
)
やのいいのが、なによりうれしいんですよ。おみかんでもあげましょうか。」と、お
母
(
かあ
)
さんがいいました。
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
孝吉
(
こうきち
)
は、よく
屋根
(
やね
)
の
植木
(
うえき
)
を
並
(
なら
)
べてある
台
(
だい
)
の
上
(
うえ
)
へ
出
(
で
)
ます。なぜなら、あすこはよく
日
(
ひ
)
が
当
(
あ
)
たってあたたかであるし、また
遠方
(
えんぽう
)
の
景色
(
けしき
)
が
見
(
み
)
えて、なんとなく
気分
(
きぶん
)
が
晴
(
は
)
れ
晴
(
ば
)
れするからでした。
すずめの巣
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ほかの
子供
(
こども
)
らは
長吉
(
ちょうきち
)
が
気分
(
きぶん
)
が
悪
(
わる
)
いのだと
思
(
おも
)
って、ふたたび
彼
(
かれ
)
に
角力
(
すもう
)
を
取
(
と
)
る
仲間
(
なかま
)
に
入
(
はい
)
れと
誘
(
さそ
)
わなかったばっかりでなく、あまり
気分
(
きぶん
)
の
悪
(
わる
)
い
友
(
とも
)
の
前
(
まえ
)
で
大
(
おお
)
きな
声
(
こえ
)
を
出
(
だ
)
して
騒
(
さわ
)
ぐのはよくないと
思
(
おも
)
って
残された日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ああ、
遊
(
あそ
)
ぼうよ、
君
(
きみ
)
、
気分
(
きぶん
)
はちっとはいいかい。」
星の世界から
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
今日
(
きょう
)
は、
気分
(
きぶん
)
はどんなだね。」と、たずねました。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『お
父
(
とう
)
さん、きょうは、ご
気分
(
きぶん
)
は、いかがですか?』
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なんだか、
私
(
わたし
)
は、うちとけた
気分
(
きぶん
)
になれて
春さきの朝のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お
母
(
かあ
)
さん、お
気分
(
きぶん
)
はいかがですか。」
僕が大きくなるまで
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どこか
気分
(
きぶん
)
が
悪
(
わる
)
いのかい。」
残された日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“気分”の解説
気分(きぶん、de: Stimmung、en: mood)は、一般には心身についての微弱で持続的な感情のことである。
(出典:Wikipedia)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高