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濱
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はま
ふりがな文庫
“
濱
(
はま
)” の例文
新字:
浜
丁度
(
ちようど
)
普通
(
ふつう
)
の
小
(
ちひ
)
さな
波
(
なみ
)
について
濱
(
はま
)
に
於
(
おい
)
て
經驗
(
けいけん
)
する
通
(
とほ
)
りであるから、
此状態
(
このじようたい
)
になつてからは、
浪
(
なみ
)
といふよりも
寧
(
むし
)
ろ
流
(
なが
)
れといふべきである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
又、萬有のすぐれてめでたき事も
空
(
くう
)
にはあらず又かの
虚
(
うつ
)
ろ
蘆莖
(
あしぐき
)
の
戰
(
そよ
)
ぎも
空
(
くう
)
ならず、
裏海
(
りかい
)
の
濱
(
はま
)
アラルの
麓
(
ふもと
)
なる
古塚
(
ふるづか
)
の上に坐して
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
沖
(
おき
)
なる
島山
(
しまやま
)
の
頂
(
いたゞき
)
は
紫嵐
(
しらん
)
に
包
(
つゝ
)
まれ、
天地
(
てんち
)
見
(
み
)
るとして
清新
(
せいしん
)
の
氣
(
き
)
に
充
(
み
)
たされて
居
(
ゐ
)
る
時
(
とき
)
、
濱
(
はま
)
は
寂寞
(
じやくばく
)
として
一
(
いつ
)
の
人影
(
じんえい
)
なく、
穩
(
おだや
)
かに
寄
(
よ
)
せては
返
(
か
)
へす
浪
(
なみ
)
を
弄
(
ろう
)
し
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
荒物屋
(
あらものや
)
の
軒下
(
のきした
)
の
薄暗
(
うすくら
)
い
處
(
ところ
)
に、
斑犬
(
ぶちいぬ
)
が一
頭
(
とう
)
、うしろ
向
(
むき
)
に、
長
(
なが
)
く
伸
(
の
)
びて
寢
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
たばかり、
事
(
こと
)
なく
着
(
つ
)
いたのは
由井
(
ゆゐ
)
ヶ
濱
(
はま
)
である。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
女房はさう言つて、多勢の女達のところへ行きましたが、やがて一人の
醜
(
みにく
)
い女をつれて來ました。三十過ぎのこれはあとで、飯炊きのお
濱
(
はま
)
といふ女とわかりました。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
そこは町からも
可成
(
かな
)
り離れてゐて、あたりには一軒の家もなく、人影も見えず、ただ「
濱
(
はま
)
なし」と云ふ
野薔薇
(
のばら
)
に似たやうな赤い花がところどころにぽつぽつ咲いてゐるばかりであつたが
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
尋
(
たづ
)
ねて
見
(
み
)
い、と
眞先
(
まっさき
)
に
促進
(
すゝ
)
めたも
戀
(
こひ
)
なれば、
智慧
(
ちゑ
)
を
借
(
か
)
したも
戀
(
こひ
)
、
目
(
め
)
を
借
(
か
)
したも
戀
(
こひ
)
、
予
(
わし
)
は
舵取
(
かぢとり
)
ではないけれども、
此樣
(
このやう
)
な
貨
(
たから
)
を
得
(
え
)
ようためなら、千
里
(
り
)
萬
里
(
り
)
の
荒海
(
あらうみ
)
の、
其先
(
そのさき
)
の
濱
(
はま
)
へでも
冐險
(
ばうけん
)
しよう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
右大臣
(
うだいじん
)
は
待
(
ま
)
ちかねて、
自分
(
じぶん
)
でも
遠
(
とほ
)
い
海
(
うみ
)
に
漕
(
こ
)
ぎ
出
(
だ
)
して、
龍
(
たつ
)
を
見
(
み
)
つけ
次第
(
しだい
)
矢先
(
やさき
)
にかけて
射落
(
いおと
)
さうと
思
(
おも
)
つてゐるうちに、
九州
(
きゆうしう
)
の
方
(
ほう
)
へ
吹
(
ふ
)
き
流
(
なが
)
されて、
烈
(
はげ
)
しい
雷雨
(
らいう
)
に
打
(
う
)
たれ、その
後
(
のち
)
、
明石
(
あかし
)
の
濱
(
はま
)
に
吹
(
ふ
)
き
返
(
かへ
)
され
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
右の通り
御轉任
(
ごてんにん
)
にて八代將軍吉宗公と申上奉つる時に三十三歳なり
寶永
(
はうえい
)
四年
紀州家
(
きしうけ
)
御相續より
十月
(
とつき
)
目にて將軍に任じ給ふ
御運
(
ごうん
)
目出度
(
めでたき
)
君にぞありける
是
(
これ
)
に
依
(
よつ
)
て江戸町々は申すに
及
(
およば
)
ず東は
津輕
(
つがる
)
外
(
そと
)
が
濱
(
はま
)
西は
鎭西
(
ちんぜい
)
薩摩潟
(
さつまがた
)
まで
皆
(
みな
)
萬歳
(
ばんざい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
濱
(
はま
)
の
方
(
はう
)
へ五六
間
(
けん
)
進
(
すゝ
)
むと、
土橋
(
どばし
)
が
一架
(
ひとつ
)
、
並
(
なみ
)
の
小
(
ちひ
)
さなのだけれども、
滑川
(
なめりがは
)
に
架
(
かゝ
)
つたのだの、
長谷
(
はせ
)
の
行合橋
(
ゆきあひばし
)
だのと、おなじ
名
(
な
)
に
聞
(
きこ
)
えた
亂橋
(
みだればし
)
といふのである。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
心
(
しん
)
の
病
(
やまひ
)
の持病があつて、寢たり起きたり、奧は若くて美しい後妻のお
濱
(
はま
)
が
采配
(
さいはい
)
を振ひ、店は叔父と言つても、遠縁の掛り
人
(
うど
)
惠
(
けい
)
之助と、働き者の手代の喜三郎に任せて、手堅い商賣と
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
門外
(
おもて
)
の
道
(
みち
)
は、
弓形
(
ゆみなり
)
に
一條
(
ひとすぢ
)
、ほの/″\と
白
(
しろ
)
く、
比企
(
ひき
)
ヶ
谷
(
やつ
)
の
山
(
やま
)
から
由井
(
ゆゐ
)
ヶ
濱
(
はま
)
の
磯際
(
いそぎは
)
まで、
斜
(
なゝめ
)
に
鵲
(
かさゝぎ
)
の
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
したやう
也
(
なり
)
。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
濱
(
はま
)
は一生懸命さの中にも顏を
赧
(
あか
)
らめました。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三冬
(
さんとう
)
を
蟄
(
ちつ
)
すれば、
天狗
(
てんぐ
)
恐
(
おそ
)
ろし。
北海
(
ほくかい
)
の
荒磯
(
あらいそ
)
、
金石
(
かないは
)
、
大野
(
おほの
)
の
濱
(
はま
)
、
轟々
(
ぐわう/\
)
と
鳴
(
な
)
りとゞろく
音
(
おと
)
、
夜毎
(
よごと
)
襖
(
ふすま
)
に
響
(
ひゞ
)
く。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一度
(
いちど
)
何處
(
どこ
)
か
方角
(
はうがく
)
も
知
(
し
)
れない
島
(
しま
)
へ、
船
(
ふね
)
が
水汲
(
みづくみ
)
に
寄
(
よ
)
つた
時
(
とき
)
、
濱
(
はま
)
つゞきの
椰子
(
やし
)
の
樹
(
き
)
の
奧
(
おく
)
に、
恁
(
か
)
うね、
透
(
す
)
かすと、
一人
(
ひとり
)
、コトン/\と、
寂
(
さび
)
しく
粟
(
あは
)
を
搗
(
つ
)
いて
居
(
ゐ
)
た
亡者
(
まうじや
)
があつてね
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
加賀
(
かが
)
の
大野
(
おほの
)
、
根生
(
ねぶ
)
の
濱
(
はま
)
を
歩行
(
ある
)
いた
時
(
とき
)
は、
川口
(
かはぐち
)
の
洲
(
す
)
の
至
(
いた
)
る
所
(
ところ
)
、
蘆
(
あし
)
一
(
ひと
)
むらさへあれば、
行々子
(
ぎやう/\し
)
の
聲
(
こゑ
)
が
渦
(
うづ
)
を
立
(
た
)
てた、
蜷
(
にな
)
の
居
(
ゐ
)
る
渚
(
なぎさ
)
に
寄
(
よ
)
れば、さら/\と
袖
(
そで
)
ずれの、あしのもとに、
幾十羽
(
いくじつぱ
)
ともない
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三百
人
(
にん
)
ばかり、
山手
(
やまて
)
から
黒煙
(
くろけぶり
)
を
揚
(
あ
)
げて、
羽蟻
(
はあり
)
のやうに
渦卷
(
うづま
)
いて
來
(
き
)
た、
黒人
(
くろんぼ
)
の
槍
(
やり
)
の
石突
(
いしづき
)
で、
濱
(
はま
)
に
倒
(
たふ
)
れて、
呻吟
(
うめ
)
き
惱
(
なや
)
む
一人々々
(
ひとり/\
)
が、
胴
(
どう
)
、
腹
(
はら
)
、
腰
(
こし
)
、
背
(
せ
)
、コツ/\と
突
(
つゝ
)
かれて、
生死
(
いきしに
)
を
驗
(
ため
)
されながら
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
櫻山
(
さくらやま
)
に
夏鶯
(
なつうぐひす
)
音
(
ね
)
を
入
(
い
)
れつゝ、
岩殿寺
(
いはとのでら
)
の
青葉
(
あをば
)
に
目白
(
めじろ
)
鳴
(
な
)
く。なつかしや
御堂
(
みだう
)
の
松翠
(
しようすゐ
)
愈々
(
いよ/\
)
深
(
ふか
)
く、
鳴鶴
(
なきつる
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
浪
(
なみ
)
蒼
(
あを
)
くして、
新宿
(
しんじゆく
)
の
濱
(
はま
)
、
羅
(
うすもの
)
の
雪
(
ゆき
)
を
敷
(
し
)
く。そよ/\と
風
(
かぜ
)
の
渡
(
わた
)
る
處
(
ところ
)
、
日盛
(
ひざか
)
りも
蛙
(
かはづ
)
の
聲
(
こゑ
)
高
(
たか
)
らかなり。
松翠深く蒼浪遥けき逗子より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
眞鶴
(
まなづる
)
の
濱
(
はま
)
、
風景
(
ふうけい
)
殊
(
こと
)
に
佳
(
よ
)
し、
大島
(
おほしま
)
まで
十三里
(
じふさんり
)
、ハジマまで
三里
(
さんり
)
とぞ。
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
濱
部首:⽔
17画
“濱”を含む語句
小濱
海濱
濱松
横濱
濱邊
濱野
濱路
磯濱
砂濱
高濱
濱鼓子花
遠州濱松
高濱虚子
濱防風
濱野英二
濱野屋
濱野君
濱萵苣
濱續
濱端
...