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ほんだう
ふりがな文庫
“
本堂
(
ほんだう
)” の例文
道翹
(
だうげう
)
が
答
(
こた
)
へた。「
豐干
(
ぶかん
)
と
仰
(
おつし
)
やいますか。それは
先頃
(
さきころ
)
まで、
本堂
(
ほんだう
)
の
背後
(
うしろ
)
の
僧院
(
そうゐん
)
にをられましたが、
行脚
(
あんぎや
)
に
出
(
で
)
られた
切
(
きり
)
、
歸
(
かへ
)
られませぬ。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
本堂
(
ほんだう
)
に
額
(
ぬかづ
)
き
果
(
は
)
てて、
衝
(
つ
)
と
立
(
た
)
ちて
階
(
きざはし
)
の
方
(
かた
)
に
歩
(
あゆ
)
み
出
(
い
)
でたるは、
年紀
(
とし
)
はやう/\
二十
(
はたち
)
ばかりと
覺
(
おぼ
)
しき
美人
(
びじん
)
、
眉
(
まゆ
)
を
拂
(
はら
)
ひ、
鐵漿
(
かね
)
をつけたり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
本堂
(
ほんだう
)
の
方
(
はう
)
では
経
(
きやう
)
を
読
(
よ
)
む
声
(
こゑ
)
、
鉦
(
かね
)
を
打
(
う
)
つ
音
(
おと
)
もしてゐる。
道子
(
みちこ
)
は
今年
(
ことし
)
もいつか
盆
(
ぼん
)
の十三
日
(
にち
)
になつたのだと
初
(
はじ
)
めて
気
(
き
)
がついた
時
(
とき
)
である。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
当院
(
たうゐん
)
屋根普請
(
やねふしん
)
勧化
(
くわんけ
)
の
為
(
ため
)
本堂
(
ほんだう
)
に
於
(
おい
)
て
晴天
(
せいてん
)
七日の間芝居
興行
(
こうぎやう
)
せしむるものなり、
名題
(
なだい
)
は
仮名手本
(
かなでほん
)
忠臣蔵役人替名とありて
役者
(
やくしや
)
の名
多
(
おほ
)
くは
変名
(
へんみやう
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
是
(
これ
)
から
長家
(
ながや
)
の者が五六人
付
(
つ
)
いて出かけましたが、お寺は
貧窮山難渋寺
(
ひんきゆうさんなんじふじ
)
と
云
(
い
)
ふので、
本堂
(
ほんだう
)
には
鴻雁寺
(
こうがんじ
)
が二
挺
(
てう
)
点
(
とも
)
つて
居
(
ゐ
)
る。金
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
なし已に其議も調のひければ急に
本堂
(
ほんだう
)
の
脇
(
わき
)
なる座敷に上段を
營
(
しつら
)
へ前に
簾
(
みす
)
を
下
(
おろ
)
し赤川大膳藤井左京の兩人は
繼上下
(
つぎかみしも
)
にて其前に
控
(
ひか
)
へ傍らに天忠
和尚
(
をしやう
)
紫の衣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
や、
大失敗
(
だいしつぱい
)
と、がツかりして、
先
(
ま
)
づ
本堂
(
ほんだう
)
の
椽側
(
えんがは
)
へ
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
ける。いつしかそれが
誰先
(
たれさ
)
きとなく
草鞋
(
わらじ
)
を
脱
(
ぬ
)
ぐ。
到頭
(
たう/\
)
四
人
(
にん
)
本堂
(
ほんだう
)
へ
上
(
あが
)
り
込
(
こ
)
んで、
雜談
(
ざつだん
)
をする。
寐轉
(
ねころ
)
ぶ。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
圍爐裏
(
ゐろり
)
の
切
(
き
)
つてある
所
(
ところ
)
を
出
(
で
)
て、
本堂
(
ほんだう
)
を
横
(
よこ
)
に
拔
(
ぬ
)
けて、
其
(
その
)
外
(
はづ
)
れにある六
疊
(
でふ
)
の
座敷
(
ざしき
)
の
障子
(
しやうじ
)
を
縁
(
えん
)
から
開
(
あ
)
けて、
中
(
なか
)
へ
案内
(
あんない
)
された
時
(
とき
)
、
宗助
(
そうすけ
)
は
始
(
はじ
)
めて
一人
(
ひとり
)
遠
(
とほ
)
くに
來
(
き
)
た
心持
(
こゝろもち
)
がした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
当院
(
たうゐん
)
屋根普請
(
やねふしん
)
勧化
(
くわんけ
)
の
為
(
ため
)
本堂
(
ほんだう
)
に
於
(
おい
)
て
晴天
(
せいてん
)
七日の間芝居
興行
(
こうぎやう
)
せしむるものなり、
名題
(
なだい
)
は
仮名手本
(
かなでほん
)
忠臣蔵役人替名とありて
役者
(
やくしや
)
の名
多
(
おほ
)
くは
変名
(
へんみやう
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
扨
(
さて
)
も常樂院は
紺屋
(
こんや
)
五郎兵衞を初め四人の者共に威を示し
甘々
(
うま/\
)
と用金を出させんと先
本堂
(
ほんだう
)
の客殿に
請
(
しやう
)
じ
例
(
れい
)
の正面の
簾
(
みす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いえ
何
(
なに
)
もありませぬよ、
何卒
(
どうぞ
)
皆
(
みな
)
さん
此方
(
こちら
)
へお
出
(
いで
)
なすつてナニ
本堂
(
ほんだう
)
で
莨
(
たばこ
)
を
喫
(
の
)
んだつて
構
(
かま
)
やアしませぬ。
其中
(
そのうち
)
に
和尚
(
をしやう
)
が出て
来
(
く
)
る。和「ハイ
何
(
ど
)
うも
御愁傷
(
ごしうしやう
)
な事で。 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
毒蟲
(
どくむし
)
が
苦
(
くる
)
しいから、もつと
樹立
(
こだち
)
の
少
(
すくな
)
い、
廣々
(
ひろ/″\
)
とした、うるさくない
處
(
ところ
)
をと、
寺
(
てら
)
の
境内
(
けいだい
)
に
氣
(
き
)
がついたから、
歩
(
ある
)
き
出
(
だ
)
して、
卵塔場
(
らんたふば
)
の
開戸
(
ひらきど
)
から
出
(
で
)
て、
本堂
(
ほんだう
)
の
前
(
まへ
)
に
行
(
い
)
つた。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
どんな
解答
(
かいたふ
)
にしろ
一
(
ひと
)
つ
拵
(
こし
)
らへて
置
(
お
)
かなければならないと
思
(
おも
)
ひながらも、
仕舞
(
しまひ
)
には
根氣
(
こんき
)
が
盡
(
つ
)
きて、
早
(
はや
)
く
宜道
(
ぎだう
)
が
夕食
(
ゆふめし
)
の
報知
(
しらせ
)
に
本堂
(
ほんだう
)
を
通
(
とほ
)
り
拔
(
ぬ
)
けて
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れゝば
好
(
い
)
いと、
夫
(
それ
)
ばかり
氣
(
き
)
に
掛
(
か
)
かつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
承知
(
しようち
)
いたしました」と
云
(
い
)
つて、
道翹
(
だうげう
)
は
本堂
(
ほんだう
)
に
附
(
つ
)
いて
西
(
にし
)
へ
歩
(
ある
)
いて
行
(
ゆ
)
く。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
頼み入と云に祐然則ち
承
(
うけ
)
たまはり
代香
(
だいかう
)
をなし夫より皆々
本堂
(
ほんだう
)
へ來り
過去帳
(
くわこちやう
)
を取出させ
委細
(
ゐさい
)
を
調
(
しら
)
べける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
今度
(
こんど
)
のは
完成
(
くわんせい
)
した。
而
(
そ
)
して
本堂
(
ほんだう
)
の
正面
(
しやうめん
)
に、
支
(
さゝえ
)
も
置
(
お
)
かず、
内端
(
うちは
)
に
組
(
く
)
んだ、
肉
(
にく
)
づきのしまつた、
膝
(
ひざ
)
脛
(
はぎ
)
の
釣合
(
つりあひ
)
よく、すつくりと
立
(
た
)
つた
時
(
とき
)
、
木
(
き
)
の
膚
(
はだえ
)
は
小刀
(
こがたな
)
の
冴
(
さえ
)
に、
恰
(
あたか
)
も
霜
(
しも
)
の
如
(
ごと
)
く
白
(
しろ
)
く
見
(
み
)
えた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
又
(
また
)
本堂
(
ほんだう
)
の
佛壇
(
ぶつだん
)
の
前
(
まへ
)
を
拔
(
ぬ
)
けて、
圍爐裏
(
ゐろり
)
の
切
(
き
)
つてある
昨日
(
きのふ
)
の
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
へ
出
(
で
)
た。
其所
(
そこ
)
には
昨日
(
きのふ
)
の
通
(
とほ
)
り
宜道
(
ぎだう
)
の
法衣
(
ころも
)
が
折釘
(
をれくぎ
)
に
懸
(
か
)
けてあつた。さうして
本人
(
ほんにん
)
は
勝手
(
かつて
)
の
竈
(
かまど
)
の
前
(
まへ
)
に
蹲踞
(
うづく
)
まつて、
火
(
ひ
)
を
焚
(
た
)
いてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
雨戸
(
あまど
)
の
中
(
うち
)
は、
相州
(
さうしう
)
西鎌倉
(
にしかまくら
)
亂橋
(
みだればし
)
の
妙長寺
(
めうちやうじ
)
といふ、
法華宗
(
ほつけしう
)
の
寺
(
てら
)
の、
本堂
(
ほんだう
)
に
隣
(
とな
)
つた八
疊
(
でふ
)
の、
横
(
よこ
)
に
長
(
なが
)
い
置床
(
おきどこ
)
の
附
(
つ
)
いた
座敷
(
ざしき
)
で、
向
(
むか
)
つて
左手
(
ゆんで
)
に、
葛籠
(
つゞら
)
、
革鞄
(
かばん
)
などを
置
(
お
)
いた
際
(
きは
)
に、
山科
(
やましな
)
といふ
醫學生
(
いがくせい
)
が
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
丁度
(
ちやうど
)
此
(
こ
)
の
上口
(
のぼりくち
)
の
辺
(
あたり
)
に
美濃
(
みの
)
の
蓮大寺
(
れんたいじ
)
の
本堂
(
ほんだう
)
の
床下
(
ゆかした
)
まで
吹抜
(
ふきぬ
)
けの
風穴
(
かざあな
)
があるといふことを
年経
(
とした
)
つてから
聞
(
き
)
きましたが、なか/\
其処
(
そこ
)
どころの
沙汰
(
さた
)
ではない、一
生懸命
(
しやうけんめい
)
、
景色
(
けしき
)
も
奇跡
(
きせき
)
もあるものかい
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
引
(
ひ
)
き
息
(
いき
)
で
飛着
(
とびつ
)
いた、
本堂
(
ほんだう
)
の
戸
(
と
)
を、
力
(
ちから
)
まかせにがたひしと
開
(
あ
)
ける、
屋根
(
やね
)
の
上
(
うへ
)
で、ガラ/\といふ
響
(
ひゞき
)
、
瓦
(
かはら
)
が
殘
(
のこ
)
らず
飛上
(
とびあが
)
つて、
舞立
(
まひた
)
つて、
亂合
(
みだれあ
)
つて、
打破
(
うちやぶ
)
れた
音
(
おと
)
がしたので、はツと
思
(
おも
)
ふと、
目
(
め
)
が
眩
(
くら
)
んで
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“本堂”の意味
《名詞》
本堂(ほんどう)
寺院で本尊を安置する仏堂。
(出典:Wiktionary)
“本堂”の解説
本堂(ほんどう)とは、仏教寺院において、本尊仏を安置する建物の呼称。仏堂の一種。
(出典:Wikipedia)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
“本”で始まる語句
本
本所
本郷
本当
本意
本望
本性
本當
本文
本町