“吹抜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふきぬ60.0%
ふきぬき40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此処こゝへもさつ一嵐ひとあらし廊下らうかからつて座敷ざしき吹抜ふきぬけて雨戸あまどをカタリとらす。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
丁度ちやうど上口のぼりくちあたり美濃みの蓮大寺れんたいじ本堂ほんだう床下ゆかしたまで吹抜ふきぬけの風穴かざあながあるといふことを年経としたつてからきましたが、なか/\其処そこどころの沙汰さたではない、一生懸命しやうけんめい景色けしき奇跡きせきもあるものかい
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
道場は大学から池の端へ出る途中、天神下の吹抜ふきぬきの横丁という所にあった。大学生がたくさんいたが、私としては東京に来てからいちばん新しい経験であった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
はやこい吹抜ふきぬきを立てて居る内がある。五色の吹抜がへんぽんとひるがえって居るのはいさましい。
車上の春光 (新字新仮名) / 正岡子規(著)