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股引
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ももひき
ふりがな文庫
“
股引
(
ももひき
)” の例文
平次の指図で八五郎が蓋を取ると、中には着物が二三枚、
股引
(
ももひき
)
、腹掛、手拭の外に、白木の三尺が一本入っているではありませんか。
銭形平次捕物控:097 許嫁の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
股引
(
ももひき
)
の破れをつゞり、笠の緒付けかへて、三里に
灸
(
きゆう
)
すゆるより松島の月
先
(
ま
)
づ心にかゝりて、住める方は人に譲り
杉風
(
さんぷう
)
が
別墅
(
べつしよ
)
にうつる。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「はあ。」男は苦笑して、「こんな
恰好
(
かっこう
)
で、ごめん下さい。」見ると、木戸にいる時と同様、
紺
(
こん
)
の
股引
(
ももひき
)
にジャケツという
風采
(
ふうさい
)
であった。
黄村先生言行録
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
むろんその時分には二人とも青春なんかドッカへ行っちゃって貧乏
屑屋
(
くずや
)
の
股引
(
ももひき
)
みたいに、無意味に並んでいるだけの状態だったからね。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
この鳥の足が片方は黒く、片方は白いのは、よごれた
股引
(
ももひき
)
を半分脱ぎかけたまま、飛んで行ったからであるという(『南総の俚俗』)。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
九月にはいって、夕刻になると風はもう肌に寒かったが、彼は木綿縞の色の
褪
(
あ
)
せた
半纒
(
はんてん
)
に
股引
(
ももひき
)
、古い草履ばきで、少し背中が
跼
(
かが
)
んでいた。
榎物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
耕平はすっかり怒って、かるわざの
股引
(
ももひき
)
のやうに、半分赤く染まった大根を引っぱり出して、いきなり板の間に投げつけます。
葡萄水
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
物干の間から
覗
(
のぞ
)
いて見ると紺の
股引
(
ももひき
)
に
唐桟縞
(
とうざんじま
)
の
双子
(
ふたこ
)
の尻を端折り、上に
鉄無地
(
てつむじ
)
の
半合羽
(
はんがっぱ
)
を着て帽子も
冠
(
かぶ
)
らぬ四十年輩の薄い
痘痕
(
あばた
)
の男である。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
亀蔵はその時茶の
弁慶縞
(
べんけいじま
)
の木綿綿入を着て、木綿帯を締め、
藍
(
あい
)
の
股引
(
ももひき
)
を
穿
(
は
)
いて、脚絆を当てていた。懐中には一両持っていた。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「さようならば、御免を
蒙
(
こうむ
)
りまする。伊賀
越
(
ごえ
)
でおいでなすったお客じゃないから、
私
(
わし
)
が
股引
(
ももひき
)
穢
(
むそ
)
うても
穿
(
は
)
いて寝るには及ばんわ、のうお雪。」
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼は尻をからげて、
莫大小
(
めりやす
)
の
股引
(
ももひき
)
白足袋
(
しろたび
)
に高足駄をはき、彼女は
洋傘
(
こうもり
)
を
杖
(
つえ
)
について
海松色
(
みるいろ
)
の
絹天
(
きぬてん
)
の
肩掛
(
かたかけ
)
をかけ、主婦に向うて
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
と
煙草入
(
たばこいれ
)
を
股引
(
ももひき
)
へ差し込んで、上から
筒服
(
つつっぽう
)
の胴を
被
(
かぶ
)
せた。自分はカンテラを
提
(
さ
)
げて腰を上げた。安さんが先へ立つ。
坑
(
あな
)
は存外登り安かった。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それは、あの日には三十俵五人
扶持
(
ぶち
)
の門田与太郎であった。しかし今は、鶴のような
緊
(
しま
)
った
身体
(
からだ
)
に公然と着る
絆天
(
はんてん
)
や
股引
(
ももひき
)
がよく似合っていた。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
折紙細工の
鶴
(
つる
)
や舟や
兜
(
かぶと
)
や
股引
(
ももひき
)
や、切紙細工の花や魚やオモチヤや動物など、みんな子供会の手工の時間に作つたものです。
仔猫の裁判
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
揃
(
そろひ
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
に白い
縮
(
ちぢみ
)
の
股引
(
ももひき
)
を
穿
(
は
)
いて、何々浜と書いた大きい
渋団扇
(
しぶうちは
)
で
身体
(
からだ
)
をはたはたと叩いて居る姿が目に見える様である。
住吉祭
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
手首まで覆っている
肌襯衣
(
はだシャツ
)
のようなものだの、
脛
(
すね
)
にぴっちりついている
裾裏
(
すそうら
)
と共色の
股引
(
ももひき
)
を
穿
(
は
)
いているのを異様に思った。
河明り
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
頃合
(
ころあい
)
をはかって、善ニョムさんは寝床の上へ、ソロソロ起きあがると、
股引
(
ももひき
)
を
穿
(
は
)
き、野良着のシャツを着て、それから
手拭
(
てぬぐい
)
でしっかり
頬冠
(
ほおかむ
)
りした。
麦の芽
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
「芝居じゃありませんです。じゃそこで看守さんは見て居て下さい。いま此処で
股引
(
ももひき
)
を脱いで、御覧に入れますから」
柿色の紙風船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
股引
(
ももひき
)
の上へじかに胴をくっつけるのもあり、ドテラの上へ直ちに道具をつけるのもあって、それらが申合いをすると、見ている者がドッと笑います。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
仕切帳でも包んであるのか、小風呂敷を腰から前へ結んで、矢立に、道中差、
千種
(
ちぐさ
)
の
股引
(
ももひき
)
を見せて、
尻端折
(
しりはしょり
)
をしている、若い
商人
(
あきんど
)
ていの旅人だった。
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
先生は白いシャツ一枚になり、女の子は着物をからげて
跣足
(
はだし
)
になり、男の子は
股引
(
ももひき
)
一つになって、草を採ったり、うなったり、肥料をやったりした。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
段々、暗に
慣
(
な
)
れて来るに従って、ウッスリ相手の姿が見える。男の服装は
半天
(
はんてん
)
に
股引
(
ももひき
)
、顔は黒布で包んでいる。子供は可愛らしい洋服姿が、
確
(
たしか
)
に茂だ。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
僕はズボン下に
足袋
(
たび
)
裸足
(
はだし
)
麦藁帽
(
むぎわらぼう
)
という出で立ち、民子は
手指
(
てさし
)
を
佩
(
は
)
いて
股引
(
ももひき
)
も佩いてゆけと母が云うと、手指ばかり佩いて股引佩くのにぐずぐずしている。
野菊の墓
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
紺
(
こん
)
の
股引
(
ももひき
)
を
藁
(
わら
)
で
括
(
くゝ
)
つて
皆
(
みな
)
田
(
た
)
を
耕
(
たがや
)
し
始
(
はじ
)
める。
水
(
みづ
)
が
欲
(
ほ
)
しいと
人
(
ひと
)
が
思
(
おも
)
ふ
時
(
とき
)
蛙
(
かへる
)
は一
齊
(
せい
)
に
裂
(
さ
)
けるかと
思
(
おも
)
ふ
程
(
ほど
)
喉
(
のど
)
の
袋
(
ふくろ
)
を
膨脹
(
ばうちやう
)
させて
身
(
み
)
を
撼
(
ゆる
)
がしながら
殊更
(
ことさら
)
に
鳴
(
な
)
き
立
(
た
)
てる。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
シャツも
股引
(
ももひき
)
もフラネルで
拵
(
こしら
)
え、足袋の裏にもフラネルを着けさせて全身を
纏
(
まと
)
うて居た所が、
頓
(
とん
)
と効能が見えぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
多くは
紺絣
(
こんがすり
)
の
細袖
(
ほそそで
)
の着物を着、これに
股引
(
ももひき
)
をはき前掛をかける。時としてこれらのものに
刺子
(
さしこ
)
を施すのを
悦
(
よろこ
)
ぶ。
陸中雑記
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
股引
(
ももひき
)
のバンドに手をかけた時、突然池の中でがぼうという大きな音がし、ごうという音といっしょに吸いつけられる勢で水が布を裂くように鳴る音が聞え
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
彼は
慌
(
あわ
)
てて、今
噛
(
かじ
)
りかけていたベビーゴルフのボールほど大きい梅漬を、めんつの中へ投げ込んで、
股引
(
ももひき
)
でちょっとこすった手を彼の女の前へ差し出した。
案内人風景
(新字新仮名)
/
百瀬慎太郎
、
黒部溯郎
(著)
上の方へはきすぎた
股引
(
ももひき
)
の中にほとんどからだが隠れ、そして、うしろから、
紐
(
ひも
)
のはしがだらりと垂れている。
ぶどう畑のぶどう作り
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
髯を剃り、髪を結い変え、紺の腹がけに同じ
股引
(
ももひき
)
、その上へ革の羽織を着たが、まさに一カドの棟梁であった。
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
好いことはいつも
他
(
ひと
)
に
奪
(
と
)
られ年中嬉しからぬ
生活
(
くらし
)
かたに日を送り月を迎うる味気なさ、
膝頭
(
ひざがしら
)
の抜けたを辛くも埋め
綴
(
つづ
)
った
股引
(
ももひき
)
ばかりわが夫にはかせおくこと
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
下着が
筒袖
(
つつそで
)
股引
(
ももひき
)
の類であるところを見るとインドのものでないことは確かである。またギリシアやローマの鎧も、似寄ったところはあるが、よほど違っている。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
爺さんは破けた
股引
(
ももひき
)
をはいてよちよち使いあるきに出ながら、
肴屋
(
さかなや
)
の店へ寄って愚痴をこぼしはじめた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
股引
(
ももひき
)
を
裾
(
すそ
)
から二、三寸はみ出させて、牛肉のすき焼きをたべるのだから残念ながら
粋
(
いき
)
とか
通
(
つう
)
とかという方面からいえば、三
文
(
もん
)
の価値もないのであるが、といって
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
薄暗い
隅
(
すみ
)
の方で、
袢天
(
はんてん
)
を着、
股引
(
ももひき
)
をはいた、風呂敷を三角にかぶった女
出面
(
でめん
)
らしい母親が、
林檎
(
りんご
)
の皮をむいて、棚に腹ん
這
(
ば
)
いになっている子供に食わしてやっていた。
蟹工船
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
そこに村人は集まって、乾した
股引
(
ももひき
)
脚半の小紋或いは
染色
(
そめいろ
)
を見て、皆々珍しがっているのであった。
壁の眼の怪
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
紺無地の腰きりの
筒
(
つつ
)
っぽを着てフランネルの
股引
(
ももひき
)
をはいて草鞋ばきで、縁側に腰をかけて居る。
農村
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
すると
権助
(
ごんすけ
)
は
不服
(
ふふく
)
そうに、
千草
(
ちくさ
)
の
股引
(
ももひき
)
の膝をすすめながら、こんな
理窟
(
りくつ
)
を云い出しました。
仙人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
歳
(
とし
)
の
市
(
いち
)
へ、
伐
(
き
)
り出した松を運ぶ荷車が威勢よく駈けて通る。歳暮の品を
鬱金木綿
(
うこんもめん
)
の
風呂敷
(
ふろしき
)
に包んで首から胸へさげた
丁稚
(
でっち
)
が浅黄の
股引
(
ももひき
)
をだぶつかせて若旦那のお
供
(
とも
)
をしてゆく。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
まるで年の暮れに
猶太
(
ユダヤ
)
人の
莫大小
(
メリヤス
)
屋が、一
弗
(
ドル
)
の
股引
(
ももひき
)
を九十九
仙
(
セント
)
に「思い切り値下げ」して、「犠牲的大廉売」、「自殺か奉仕かこの英断!」なんかと楽隊入りで広告するような
踊る地平線:06 ノウトルダムの妖怪
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
亡くなった王様のおとむらいをすますとすぐ、王様の服をぬいで妃に
箪笥
(
たんす
)
へしまわせました。そしてまた元の粗末な麻のシャツや
股引
(
ももひき
)
、百姓靴をつけて、百姓仕事にかえりました。
イワンの馬鹿
(新字新仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
母
(
はは
)
さんと言ふは目の悪るい人だから心配をさせないやうに早く締つてくれれば
宜
(
い
)
いが、
私
(
わたし
)
はこれでもあの人の
半纒
(
はんてん
)
をば洗濯して、
股引
(
ももひき
)
のほころびでも縫つて見たいと思つてゐるに
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
着物は
何処
(
どこ
)
かの小使のお古らしい
小倉
(
こくら
)
の上衣に、渋色染の
股引
(
ももひき
)
は囚徒のかと思われる。一体に無口らしいが通りがかりの漁師などが声をかけて行くと、オーと重い濁った返事をする。
嵐
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
殊
(
こと
)
に啓吉は、その女が死後の嗜みとして、男用の
股引
(
ももひき
)
を
穿
(
は
)
いているのを見た時に悲劇の第五幕目を見たような、深い
感銘
(
かんめい
)
を受けずにはいなかった。それは明かに
覚悟
(
かくご
)
の自殺であった。
死者を嗤う
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
赤い色の着物を
被
(
き
)
た女や、紺地の
股引
(
ももひき
)
を
穿
(
は
)
いた男や、白い
手拭
(
てぬぐい
)
を被った者
等
(
ら
)
が一つの
瞬
(
またた
)
きする
蝋燭
(
ろうそく
)
の
火影
(
ほかげ
)
を取り巻いて、その下で
博打
(
ばくち
)
をした。また不義の
快楽
(
けらく
)
に
耽
(
ふけ
)
ったりしたのである。
凍える女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
他は
盲縞
(
めくらじま
)
の
股引
(
ももひき
)
腹掛
(
はらがけ
)
に、
唐桟
(
とうざん
)
の
半纏
(
はんてん
)
着て、茶ヅックの
深靴
(
ふかぐつ
)
を
穿
(
うが
)
ち、衿巻の
頬冠
(
ほほかぶり
)
に
鳥撃帽子
(
とりうちぼうし
)
を頂きて、六角に
削成
(
けずりな
)
したる
檳榔子
(
びんろうじ
)
の逞きステッキを
引抱
(
ひんだ
)
き、いづれも
身材
(
みのたけ
)
貫一よりは低けれど
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
夜が更け
冴
(
さ
)
えて、足袋やさんが打つ
砧
(
きぬた
)
が——
股引
(
ももひき
)
や、腹掛けや、足袋地の木綿を打つ音が、タン、タン、タン、タン、カッツン、カッツンと遠くまで響き、
鼈甲
(
べっこう
)
屋さんも
祝月
(
いわいづき
)
が近づくので
旧聞日本橋:23 鉄くそぶとり(続旧聞日本橋・その二)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
土偶中には
裸体
(
らたい
)
の物有り、
着服
(
ちやくふく
)
の物有り、
素面
(
すめん
)
の物有り、
覆面
(
ふくめん
)
の物有り、
冠
(
かむ
)
り物の在る有り、
無
(
な
)
き有り、
穿
(
は
)
き物の在る有り、
無
(
な
)
き有り、
上衣
(
うわぎ
)
と
股引
(
ももひき
)
とには
赤色
(
あかいろ
)
の
彩色
(
さいしき
)
を施したるも有るなり
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
先ず着物の
定役
(
ていえき
)
を
記
(
しる
)
さんに赤き筒袖の着物は
単衣
(
ひとえもの
)
ならば三枚、
袷
(
あわせ
)
ならば二枚、綿入れならば一枚半、また
股引
(
ももひき
)
は
四足
(
しそく
)
縫い上ぐるを定めとし、古き直し物も修繕の大小によりて
予
(
あらかじ
)
め定数あり
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
三、恨みは深しメリヤスの
股引
(
ももひき
)
、不具戴天の仇。お話申すも涙の種でがす。
ノンシャラン道中記:06 乱視の奈翁 ――アルル牛角力の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
“股引”の解説
股引(ももひき、またびき、またひき)は日本の伝統的下衣であり、下着としても使われた。腰から踝まで、やや密着して覆う形のズボン型。腰の部分は紐で締めるようになっている。安土桃山時代にポルトガルから伝わったカルサオ(カルサンとも)と呼ばれる衣服が原形とされる。
江戸時代には、腹掛けと共に職人の作業服となり、火消や鳶の普段着としても着用された。
(出典:Wikipedia)
股
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
“股引”で始まる語句
股引下
股引穿
股引半纒
股引脚絆