“手指”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てさし50.0%
てのゆび50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕はズボン下に足袋たび裸足はだし麦藁帽むぎわらぼうという出で立ち、民子は手指てさしいて股引ももひきも佩いてゆけと母が云うと、手指ばかり佩いて股引佩くのにぐずぐずしている。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
媼は毎朝かごの手入をしたのち、人間にものいふやうな口調で、手指てのゆびを立てて見たり、顔をゆがめて見たり、目をむいて見たりしてゐるのが、いかにもをかしくあり、物あはれでもある。
日本媼 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)