手指てのゆび)” の例文
媼は毎朝かごの手入をしたのち、人間にものいふやうな口調で、手指てのゆびを立てて見たり、顔をゆがめて見たり、目をむいて見たりしてゐるのが、いかにもをかしくあり、物あはれでもある。
日本媼 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)