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此家
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こゝ
ふりがな文庫
“
此家
(
こゝ
)” の例文
豫
(
かね
)
て
此家
(
こゝ
)
に居る頃、三七を殺すつもりで仕掛けて置いた、
梁
(
はり
)
の上の鐵砲の火皿に、火をつけた線香を立てて、素知らぬ顏をして歸つた
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此家
(
こゝ
)
へ
世辞
(
せじ
)
を
買
(
かひ
)
に
来
(
く
)
る者は
何
(
いづ
)
れも
無人相
(
ぶにんさう
)
なイヤアな顔の
奴
(
やつ
)
ばかり
這入
(
はい
)
つて
来
(
き
)
ます。
是
(
これ
)
は
其訳
(
そのわけ
)
で
無人相
(
ぶにんさう
)
だから
世辞
(
せじ
)
を
買
(
かひ
)
に来るので婦人
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此家
(
こゝ
)
へ來れば酒を飮むものと
極
(
き
)
めてゐるらしい道臣は、直ぐ盃を取り上げたが、
燗
(
かん
)
が
微温
(
ぬる
)
さうなので、長火鉢の鐵瓶の中へ自分に徳利を
浸
(
つ
)
けた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
立つて箪笥の大抽匣、明けて
麝香
(
じやかう
)
の
気
(
か
)
と共に投げ出し取り出すたしなみの、帯はそも/\
此家
(
こゝ
)
へ来し嬉し恥かし恐ろしの其時締めし、ゑゝそれよ。
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
お八重は、もう
全然
(
すつかり
)
準備
(
したく
)
が出來たといふ事で、今其風呂敷包は三つとも持出して來たが、
此家
(
こゝ
)
の入口の暗い土間に隱して置いて入つたと言ふ事であつた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
お
前
(
まへ
)
新網
(
しんあみ
)
へ
歸
(
かへ
)
るが
厭
(
いや
)
なら
此家
(
こゝ
)
を
死場
(
しにば
)
と
極
(
き
)
めて
骨
(
ほね
)
を
折
(
を
)
らなきやならないよ、しつかり
遣
(
や
)
つてお
呉
(
く
)
れと
言
(
い
)
ひ
含
(
ふく
)
められて、
吉
(
きち
)
や/\と
夫
(
そ
)
れよりの
丹精
(
たんせい
)
今
(
いま
)
油
(
あぶら
)
ひきに
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ロミオ
予
(
わし
)
は
又
(
また
)
いつまでも
斯
(
か
)
うして
此處
(
こゝ
)
に
立
(
た
)
ってゐよう、
卿
(
そもじ
)
にも
忘
(
わす
)
れさせ、
自分
(
じぶん
)
も
此家
(
こゝ
)
の
事
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
は
皆
(
みんな
)
忘
(
わす
)
れて。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「えんじゃ、そうして居られん。一寸聞きたいことがあって来たのやがな。」と此人の癖であるが
勿体
(
もったい
)
らしく前置きして、「どうや
此家
(
こゝ
)
の
親爺様
(
おやっさま
)
は帰らっしゃったか。」
恭三の父
(新字新仮名)
/
加能作次郎
(著)
此
(
これ
)
が、
哥太寛
(
こたいくわん
)
と
云
(
い
)
ふ、
此家
(
こゝ
)
の
主人
(
あるじ
)
たち
夫婦
(
ふうふ
)
の
祕藏娘
(
ひざうむすめ
)
で、
今年
(
ことし
)
十八に
成
(
な
)
る、
哥鬱賢
(
こうつけん
)
と
云
(
い
)
うてね、
島
(
しま
)
第一
(
だいいち
)
の
美
(
うつく
)
しい
人
(
ひと
)
のものに
成
(
な
)
つたの。
和蘭陀
(
オランダ
)
の
公子
(
こうし
)
は
本望
(
ほんまう
)
でせう……
實
(
じつ
)
は
其
(
それ
)
が
望
(
のぞ
)
みだつたらしいから——
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして
其家
(
そこ
)
此家
(
こゝ
)
の質使をすることを平氣で吹聴した。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
女房に持ったが宜かんべえと、其の
縁合
(
えんあい
)
で
此家
(
こゝ
)
へお
前様
(
めえさん
)
を入れた時何と云わしった、有難いこんだ、果報やけがすると云ったじゃねえか
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お前の知つてゐることを、皆んな話してくれないか——
此家
(
こゝ
)
には人一人殺して、ヌクヌクと納まつてる人間があるに違ひない」
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
おのれもまた
機
(
をり
)
を得て
購
(
か
)
はんと、其家の在り
処
(
か
)
など予て問ひ尋ね置きたりしかば、直ちにそれかと覚しき店を見出して、
此家
(
こゝ
)
にこそあれと
突
(
つ
)
と入りぬ。
鼠頭魚釣り
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「
此家
(
こゝ
)
の旦しう、幾つやろな、若いのやら年寄りやら分れへん。」と、
膾
(
なます
)
の大根を刻みながらいふものがあれば
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
お前新網へ歸るが嫌やなら
此家
(
こゝ
)
を死場と極めて勉強をしなけりやあ成らないよ、しつかり遣つてお呉れと言ひ含められて、吉や/\と夫れよりの丹精今油ひきに
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
此家
(
こゝ
)
へ
被來
(
いらつしや
)
るとでも
被仰
(
おつしや
)
つて、お出懸けになられたんで御座いますか?』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
今では
此家
(
こゝ
)
の主婦となつて切りまはして居るといふことなどをも話した。
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
と
前刻
(
さツき
)
馬
(
うま
)
の
嘶
(
いなゝ
)
いたのは
此家
(
こゝ
)
より
外
(
ほか
)
にはないと
思
(
おも
)
つたから
言
(
い
)
つた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
漸く
後
(
あと
)
を追って
参
(
めえ
)
りまして、
此家
(
こゝ
)
へ来るとお
前様
(
めえさま
)
足い洗って
上
(
あが
)
るところだ、
他人
(
ひと
)
の荷物を自分の荷物のように知らぬ顔をして呆れた人だア
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これを
飜譯
(
ほんやく
)
すると、給金は安いけれど、他へ行つては使ひ手もないので、我慢して
此家
(
こゝ
)
に居る——といふことになるのでせう。
銭形平次捕物控:224 五つの壺
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此家
(
こゝ
)
は
町子
(
まちこ
)
が十二の
歳
(
とし
)
、
父
(
ちゝ
)
の
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
低當
(
ていたう
)
ながれに
取
(
と
)
りて、
夫
(
そ
)
れより
修膳
(
しゆぜん
)
は
加
(
くわ
)
へたれども、
水
(
みづ
)
の
流
(
なが
)
れ、
山
(
やま
)
のたゝずまい、
松
(
まつ
)
の
木
(
こ
)
がらし
小高
(
こたか
)
き
聲
(
こゑ
)
も
唯
(
たゞ
)
その
昔
(
むかし
)
のまゝ
成
(
なり
)
けり
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
姐
(
ねえ
)
さん
此家
(
こゝ
)
は景色が
佳
(
い
)
いね。』と、小池はお光の
注
(
つ
)
いだサイダーを冷たさうにして飮んだ。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
憗
(
なまじ
)
に
賢立
(
かしこだ
)
てして我が好みのまゝに作らせんよりは却て可かるべしと思ひしかば、いや、我猶釣の道に昧ければ我が好みを云ふべくもあらず、たゞ
此家
(
こゝ
)
の品の必ず佳かるべきを知りて来れるものなれば
鼠頭魚釣り
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
『だつて、高見君が
此家
(
こゝ
)
に居たのは本當だらう。』
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
此家
(
こゝ
)
から又駈出して途中
散途
(
さんと
)
で、
何様
(
どん
)
な軽はずみな心を出して、
間違
(
まちげ
)
えがねえとも限らねえ、まア/\己のいう通りにして居ねえといって
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ところで、その里へやつたお藤といふ娘は、母親がなくて
此家
(
こゝ
)
で三つになるまで育つたわけだが、乳母のやうなものを置かなかつたのかな」
銭形平次捕物控:175 子守唄
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
宜
(
よ
)
いと
覺
(
おぼ
)
しめさばお
取極
(
とりき
)
め
下
(
くだ
)
さりませ、
此家
(
こゝ
)
は
貴郎
(
あなた
)
のお
家
(
うち
)
で
御座
(
ござ
)
りまする
物
(
もの
)
、
何
(
なん
)
となり
思
(
おぼ
)
しめしのまゝにと
安
(
やす
)
らかには
言
(
い
)
ひながら、
萬一
(
もし
)
その
子
(
こ
)
にて
有
(
あ
)
りたらばと
無情
(
つれなき
)
おもひ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
此家
(
こゝ
)
の旦那一體幾つやろな。頭は昔からあんな工合に茶瓶さんやがな。」
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「ところでもう一つ、金田屋は拔け荷を扱つて居ると、
專
(
もつぱ
)
ら世上の噂だ。
此家
(
こゝ
)
に
南蠻
(
なんばん
)
物の鐵砲などはありやしないか」
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
長「あの暗い処にいる娘は鋏鍛冶金重という上手な爺さんの娘ですが、親が死んで石塔料の為に自分から
此家
(
こゝ
)
へ駈込んで身を売ったと云うことです」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此家
(
こゝ
)
へ
嫁入
(
よめい
)
りせぬ
以前
(
いぜん
)
、まだ
小室
(
こむろ
)
の
養女
(
やうぢよ
)
の
實子
(
じつし
)
で
有
(
あ
)
つた
時
(
とき
)
に、いろ/\の
人
(
ひと
)
が
世話
(
せわ
)
をして
呉
(
く
)
れて、
種々
(
いろ/\
)
の
口々
(
くち/″\
)
を
申込
(
まうしこ
)
んで
呉
(
く
)
れた、
中
(
なか
)
には
海軍
(
かいぐん
)
の
潮田
(
うしほだ
)
といふ
立派
(
りつぱ
)
な
方
(
かた
)
もあつたし
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『もう歩くのは
厭
(
い
)
やだね。……
此家
(
こゝ
)
で
泊
(
とま
)
つて行かうか。』
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
長「嘘を吐いて明けるわけじゃアねえが、
此家
(
こゝ
)
の親方がおめでたく成ったので
悔
(
くやみ
)
に来たんだが、
明日
(
あした
)
は
屹度
(
きっと
)
往
(
い
)
きますから宜しく、また濱田へお使いかえ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そんなイヤなものでないことは、
此家
(
こゝ
)
に三日も泊つてゐればわかることだ。
朝
(
あした
)
に武藝を
勵
(
はげ
)
み、
夕
(
ゆふべ
)
に
孔孟
(
こうまう
)
の教へを聽く、修業の嚴しさも一と通り見て貰ひたい。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
戀に人目を
忍
(
しの
)
ぶとは表面、やみ夜もある物を千里のかち
跣足
(
はだし
)
に
誠意
(
まこと
)
は其時こそ見ゆれ、
此家
(
こゝ
)
よりは遠からぬ染井の別墅に月の幾日を暮すとは、新聞をまたでも知るべき事なり
暗夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
此家
(
こゝ
)
へ來ると女護の島へ來たやうな氣がしまんな。」
兵隊の宿
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
此家
(
こゝ
)
は
予
(
かね
)
て自分も時々借りる家と見えまして、此の二階へ
夜半
(
よなか
)
に忍び込んで頬冠を
脱
(
と
)
り、ほッと息を
吐
(
つ
)
きました。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いや、此處で宜い、格子を開けるまでも無いが——今晩平松屋の旦那が
此家
(
こゝ
)
から歸つたのは、
何刻
(
なんどき
)
だつた」
銭形平次捕物控:282 密室
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
差配
(
さはい
)
どのが
見
(
み
)
えられてと
母
(
はゝ
)
は
詞
(
ことば
)
を
繰返
(
くりかへ
)
して
何
(
なに
)
か
譯
(
わけ
)
は
知
(
し
)
らねど
今直
(
います
)
ぐに
此家
(
こゝ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何時も岡村由兵衞が一緒で、或日丁度自分の
宅
(
うち
)
の少し手前に懇意なものがありまして、
此家
(
こゝ
)
での宴会を済まして表へ出ると、
彼
(
か
)
れ
此
(
こ
)
れ一時でございます。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「——世間では何んといふか知りませんが、
此家
(
こゝ
)
へもちよい/\お見えになりました。こんな稼業をしてをりますから、客の選り好みも言つちや居られません」
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
強情は
平時
(
つね
)
のこと病ひに勝てぬは人の身なるに、其やうな氣みじかは言はで心靜かに養生をせであらんやは、
最初
(
はじめ
)
よりいひしやうに
此家
(
こゝ
)
には少しも心をおかず遠慮もいらず斟酌も無用にして
暗夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
扇町という処へ帰るんだが、中木場という処の土橋を渡れば真直に出られるという帰り道まで聞いたんざますが、
私
(
わし
)
は
此家
(
こゝ
)
を出るわけにはいきまへんから
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お孃さんの許婚の秋月勘三郎さんが、
此家
(
こゝ
)
の主人と仲違ひをしたさうだが、そのわけを聽き度いのだよ」
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
例
(
れい
)
の
酒癖
(
しゆへき
)
何處
(
どこ
)
の
店
(
みせ
)
にか
醉
(
ゑ
)
ひ
倒
(
たふ
)
れて
寢入
(
ねい
)
りても
仕舞
(
しまひ
)
しものかそれなればいよいよ
困
(
こま
)
りしことなり
家
(
うち
)
にても
嘸
(
さぞ
)
お
案
(
あん
)
じ
此家
(
こゝ
)
へも
亦
(
また
)
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なり
何
(
なに
)
とせんと
思
(
おも
)
ふ
程
(
ほど
)
より
積
(
つも
)
る
雪
(
ゆき
)
いとゞ
心細
(
こゝろぼそ
)
く
燭涙
(
しよくるゐ
)
ながるゝ
表
(
おもて
)
二階
(
にかい
)
に
一人
(
ひとり
)
取殘
(
とりのこ
)
されし
新田
(
につた
)
のお
高
(
たか
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此処に出船茶屋があります。
升田仁右衞門
(
ますだにえもん
)
と申しては
彼
(
あ
)
の辺きっての
好
(
よ
)
い出船宿でございます。船へ乗りますお客は皆早く
此家
(
こゝ
)
へ参りまして待受けて居ります。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そいつは氣の毒な——元日早々つまらねえことを訊いて惡かつたな、——ところでお前は
桂庵
(
けいあん
)
の手を通つて來た娘とも思へないが、
此家
(
こゝ
)
と何にか引つかゝりでもあるのか」
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此家
(
こゝ
)
へ来ると三日も勤まりやせんで、ハア誠にどうも何もごぜえやせん、玉子焼に
鰌汁
(
どじょうじる
)
に
生節豆腐
(
なまりどうふ
)
でハア
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そんな事になれば、私は
此家
(
こゝ
)
から出てしまひます。——私の本當の兩親もまだ達者ですし」
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
新吉も別に
行
(
ゆ
)
く処も無い事でございますから、少し年をとった女房を持った心持でいましたが、
此家
(
こゝ
)
へ稽古に参りまする娘が一人ありまして、名をお
久
(
ひさ
)
と云って
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“此”で始まる語句
此方
此
此処
此奴
此處
此所
此間
此頃
此様
此度