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一同
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いちどう
ふりがな文庫
“
一同
(
いちどう
)” の例文
鐵車
(
てつしや
)
は
其樣
(
そん
)
な
事
(
こと
)
ではビクともしない、
反對
(
はんたい
)
に
獸
(
じう
)
を
彈飛
(
はじきとば
)
すと、
百獸
(
ひやくじう
)
の
王樣
(
わうさま
)
も
團子
(
だんご
)
のやうに
草
(
くさ
)
の
上
(
うへ
)
を
七顛八倒
(
しちてんばつたう
)
。
吾等
(
われら
)
一同
(
いちどう
)
はドツと
笑
(
わら
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
と、
掌
(
てのひら
)
を
開
(
ひら
)
いて、ぱつ、と
出
(
だ
)
す。と
一同
(
いちどう
)
はどさ/\と
又
(
また
)
退
(
すさ
)
つた。
吃驚
(
びつくり
)
して
泥田
(
どろた
)
へ
片脚
(
かたあし
)
落
(
おと
)
したのもある、……ばちやりと
音
(
おと
)
して。……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
とたんに、まどをつきやぶって、
一同
(
いちどう
)
へやの中へとびこみました、がらん、がらん、がらん、音をたててガラスはこわれました。
ブレーメンの町楽隊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
と
言
(
い
)
いました。そこで
白
(
しろ
)
は
一同
(
いちどう
)
の
代
(
か
)
わりになって、
和尚
(
おしょう
)
さんの
所
(
ところ
)
へ
出
(
で
)
かけていきました。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
さて
一同
(
いちどう
)
で
裏庭
(
にわ
)
に
着
(
つ
)
いてみますと、そこでは
今
(
いま
)
、
大騒
(
おおさわ
)
ぎの
真
(
ま
)
っ
最中
(
さいちゅう
)
です。
二
(
ふた
)
つの
家族
(
かぞく
)
で、
一
(
ひと
)
つの
鰻
(
うなぎ
)
の
頭
(
あたま
)
を
奪
(
うば
)
いあっているのです。そして
結局
(
けっきょく
)
、それは
猫
(
ねこ
)
にさらわれてしまいました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
はじめ家族までも
傷
(
きづつ
)
けんという心はなかりしが、きり入りし
一同
(
いちどう
)
の鳥銃放ちて引上げたるとき、一人足らざりしかば、怪みて臼井が邸にかえりて見しに、此男六郎が母に
組
(
く
)
まれて
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
一同
(
いちどう
)
は、この
人
(
ひと
)
のことを
道楽者
(
どうらくもの
)
だと、よくいわなかったけれど、
彼
(
かれ
)
には、いつも
思
(
おも
)
いやりのある
言葉
(
ことば
)
をかけてくれたし、
怒
(
おこ
)
った
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
せなかったので、なんとなく
慕
(
した
)
わしく
思
(
おも
)
われました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
花
(
はな
)
は
盛
(
さか
)
りにと
又
(
また
)
あらぬ
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひ
出
(
いだ
)
せば、
一同
(
いちどう
)
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せて
情
(
なさけ
)
なき
思
(
おも
)
ひなり。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一同
(
いちどう
)
次第
(
しだい
)
に
入
(
はひ
)
る。ヂュリエットと
乳母
(
うば
)
と
殘
(
のこ
)
りて、
出行
(
いでゆ
)
く
客
(
きゃく
)
を
見送
(
みおく
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
か
疑
(
うたが
)
ひ申べき將軍の
若君
(
わかぎみ
)
たるに相違なく存じ奉る此上は
一同
(
いちどう
)
篤
(
とく
)
と
相談
(
さうだん
)
仕り近々に御親子
御對顏
(
ごたいがん
)
に相成候樣取計ひ仕るべし
夫迄
(
それまで
)
は
八山
(
やつやま
)
御旅館
(
ごりよくわん
)
に
御座成
(
ござなさ
)
れ候樣願ひ奉ると言上に及ばる
是
(
これ
)
にて
御席
(
おせき
)
相濟
(
あひすみ
)
伊豆守殿より種々
御饗應
(
ごきやうおう
)
有て其後歸館を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
相變
(
あひかは
)
らず
淡白
(
たんぱく
)
で、
慓輕
(
へうきん
)
で、
其他
(
そのほか
)
三十
有餘名
(
いうよめい
)
の
水兵等
(
すいへいら
)
も
一同
(
いちどう
)
元氣
(
げんき
)
よく、
大
(
だい
)
なる
希望
(
きぼう
)
の
日
(
ひ
)
を
待望
(
まちのぞ
)
みつゝ、
勤勉
(
きんべん
)
に
働
(
はたら
)
いて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それより
一同
(
いちどう
)
種々
(
いろ/\
)
申
(
まを
)
して
渠
(
かれ
)
を
御前
(
ごぜん
)
にわびたりければ、
幼君
(
えうくん
)
ふたゝび
御出座
(
ごしゆつざ
)
ありて、
籠中
(
かごのなか
)
の
人
(
ひと
)
に
向
(
むか
)
はせられ、「
其方
(
そのはう
)
さほどまでに
苦
(
くる
)
しきか」
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いよいよ、
一同
(
いちどう
)
のものが
陸
(
りく
)
にあがりますと、鳥のいったとおりのことがおこりました。キツネ色のりっぱな馬が一
頭
(
とう
)
、まっしぐらにとんできました。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
不意
(
ふい
)
に
驚
(
おどろ
)
く
正雄
(
まさを
)
の
膝
(
ひざ
)
を
突
(
つ
)
きのけつゝ
縁
(
えん
)
の
方
(
かた
)
へと
驅
(
か
)
け
出
(
いだ
)
すに、それとて
一同
(
いちどう
)
ばら/\と
勝手
(
かつて
)
より
太吉
(
たきち
)
おくらなど
飛來
(
とびく
)
るほどにさのみも
行
(
ゆ
)
かず
縁先
(
えんさき
)
の
柱
(
はしら
)
のもとにぴたりと
坐
(
ざ
)
して、
堪忍
(
かんにん
)
して
下
(
くだ
)
され
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
此樣
(
こん
)
な
工夫
(
くふう
)
をやるのだもの、
此
(
この
)
武村新八
(
たけむらしんぱち
)
だつてあんまり
馬鹿
(
ばか
)
にはなりますまい。』と
眼
(
め
)
を
眞丸
(
まんまる
)
にして
一同
(
いちどう
)
を
見廻
(
みまわ
)
したが、
忽
(
たちま
)
ち
聲
(
こゑ
)
を
低
(
ひく
)
くして
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
坊主
(
ばうず
)
が
自分
(
じぶん
)
に
向
(
むか
)
つて
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
を
為
(
し
)
たのを、フト
思出
(
おもひだ
)
したのが、
殆
(
ほと
)
んど
無意識
(
むいしき
)
に
挙動
(
ふるまひ
)
に
出
(
で
)
た。ト
尠
(
すくな
)
からず
一同
(
いちどう
)
を
驚
(
おどろ
)
かして、
皆
(
みな
)
だぢ/\と
成
(
な
)
つて
退
(
すさ
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
の
次
(
つぎ
)
の
室
(
ま
)
も、
他
(
た
)
は
推
(
お
)
して
知
(
し
)
るべしで、
珍什
(
ちんじふ
)
奇器
(
きき
)
殆
(
ほとん
)
ど
人界
(
じんかい
)
のものにあらず、
一同
(
いちどう
)
呆然
(
ばうぜん
)
として、
口
(
くち
)
を
利
(
き
)
くものある
事
(
こと
)
なし。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あはれ、
此
(
これ
)
こそ
今度
(
こんど
)
の
震災
(
しんさい
)
のために、
人
(
ひと
)
の
死
(
し
)
を
聞
(
き
)
いたはじめであつた。——たゞ
此
(
これ
)
にさへ、
一同
(
いちどう
)
は
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はせた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
寶暦五年
(
はうれきごねん
)
春
(
はる
)
三月
(
さんぐわつ
)
、
伊豆守
(
いづのかみ
)
江戸
(
えど
)
に
參覲
(
さんきん
)
ありて、
多日
(
しばらく
)
在府
(
ざいふ
)
なされし
折
(
をり
)
から、
御親類
(
ごしんるゐ
)
一同
(
いちどう
)
參會
(
さんくわい
)
の
事
(
こと
)
ありき、
幼君
(
えうくん
)
其座
(
そのざ
)
にて
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わつと
云
(
い
)
つて、
一同
(
いちどう
)
逆雪頽
(
さかなだれ
)
に
飛出
(
とびだ
)
したと
思
(
おも
)
ふと、
元
(
もと
)
の
大廣間
(
おほひろま
)
で、
其
(
そ
)
の
畫
(
ゑ
)
、
儼然
(
げんぜん
)
として
壁
(
かべ
)
に
異彩
(
いさい
)
を
放
(
はな
)
つ。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
よゝつツと、
宙外君
(
ちうぐわいくん
)
が
堪
(
た
)
まらず
奇聲
(
きせい
)
と
云
(
い
)
ふのを
上
(
あ
)
げるに
連
(
つ
)
れて、
一同
(
いちどう
)
が、……おめでたうと
稱
(
とな
)
へた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一同
(
いちどう
)
これはと
恐
(
おそ
)
れ
謹
(
つゝし
)
みけるに、
良
(
やゝ
)
ありて
幸豐公
(
ゆきとよぎみ
)
、
御顏
(
おんかほ
)
を
斜
(
なゝめ
)
に
見返
(
みかへ
)
り
給
(
たま
)
ひ、「
杢
(
もく
)
、
杢
(
もく
)
」と
召
(
め
)
し
給
(
たま
)
へば、
遙
(
はる
)
か
末座
(
まつざ
)
の
方
(
かた
)
にて、
阿
(
あ
)
と
應
(
いら
)
へつ、
白面
(
はくめん
)
の
若武士
(
わかざむらひ
)
、
少
(
すこ
)
しく
列
(
れつ
)
よりずり
出
(
い
)
でたり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
御意
(
ぎよい
)
、」と
一同
(
いちどう
)
川岸
(
かはぎし
)
に
休息
(
きうそく
)
する。
向
(
むか
)
ふ
岸
(
ぎし
)
へのそ/\と
出
(
で
)
て
来
(
き
)
たものがあつた。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
床几
(
しやうぎ
)
の
娘
(
むすめ
)
も
肩越
(
かたごし
)
に
衝
(
つ
)
と
振向
(
ふりむ
)
いた。
一同
(
いちどう
)
、
熟
(
じつ
)
と
二人
(
ふたり
)
を
見
(
み
)
た。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一同
(
いちどう
)
幹事
(
かんじ
)
の
苦心
(
くしん
)
を
察
(
さつ
)
して、
其
(
そ
)
の
一錢
(
いつせん
)
を
頂
(
いたゞ
)
いた。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
畝路
(
あぜみち
)
で
出合
(
であひ
)
がしらに、
一同
(
いちどう
)
は
騒
(
さわ
)
ぎ
立
(
た
)
てた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“一同”の意味
《名詞》
一 同(いちどう)
そこに居る人全部。
あることに関係する人全部。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
同
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥