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かいだう
ふりがな文庫
“
街道
(
かいだう
)” の例文
同月
(
どうげつ
)
二十八
日
(
にち
)
には、
幻翁
(
げんおう
)
玄子
(
げんし
)
と
余
(
よ
)
との三
人
(
にん
)
で
出掛
(
でか
)
けた。
今日
(
けふ
)
は
馬籠方
(
まごめがた
)
で
街道
(
かいだう
)
を
左
(
ひだり
)
に
曲
(
まが
)
つた
小徑
(
こみち
)
の
左手
(
ひだりて
)
で、
地主
(
ぢぬし
)
も
異
(
こと
)
なるのである。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
旅亭
(
やどや
)
の
禿頭
(
はげあたま
)
に
教
(
をし
)
へられた
樣
(
やう
)
に、
人馬
(
じんば
)
の
徃來
(
ゆきゝ
)
繁
(
しげ
)
き
街道
(
かいだう
)
を
西
(
にし
)
へ/\と
凡
(
およ
)
そ四五
町
(
ちやう
)
、
唯
(
と
)
ある
十字街
(
よつかど
)
を
左
(
ひだり
)
へ
曲
(
まが
)
つて、三
軒目
(
げんめ
)
の
立派
(
りつぱ
)
な
煉瓦造
(
れんぐわづく
)
りの
一構
(
ひとかまへ
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
霧
(
きり
)
の
深
(
ふか
)
い六
月
(
ぐわつ
)
の
夜
(
よる
)
だつた。
丁度
(
ちやうど
)
N
原
(
はら
)
へ
出張演習
(
しゆつちやうえんしふ
)
の
途上
(
とじやう
)
のことで、
長
(
なが
)
い四
列
(
れつ
)
縱隊
(
じうたい
)
を
作
(
つく
)
つた
我我
(
われわれ
)
のA
歩兵
(
ほへい
)
聯隊
(
れんたい
)
はC
街道
(
かいだう
)
を
北
(
きた
)
へ
北
(
きた
)
へと
行進
(
かうしん
)
してゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
の
方
(
はう
)
から
村
(
むら
)
はづれの
街道
(
かいだう
)
のところまで
押
(
お
)
し
寄
(
よ
)
せて
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
る
黒
(
くろ
)
い
岩
(
いは
)
だの
石
(
いし
)
だのを
見
(
み
)
るのも
初
(
はじ
)
めてゞした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
雨を
孕
(
はら
)
んだ風の中に、竜騎兵の士官を乗せた、アラビア
種
(
だね
)
の
白馬
(
しろうま
)
が一頭、
喘
(
あへ
)
ぎ喘ぎ走つて行つた。と思ふと銃声が五六発、続けさまに
街道
(
かいだう
)
の
寂寞
(
せきばく
)
を破つた。
LOS CAPRICHOS
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
隣郷
(
りんがう
)
津軽
(
つがる
)
の
唐糸
(
からいと
)
の
前
(
まへ
)
に
恥
(
は
)
ぢずや。
女賊
(
ぢよぞく
)
はまだいゝ。
鬼神
(
きじん
)
のお
松
(
まつ
)
といふに
至
(
いた
)
つては、
余
(
あま
)
りに
卑
(
いや
)
しい。これを
思
(
おも
)
ふと、
田沢湖
(
たざはこ
)
の
街道
(
かいだう
)
、
姫塚
(
ひめつか
)
の、
瀧夜叉姫
(
たきやしやひめ
)
が
羨
(
うらやま
)
しい。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それからその人が後の林の角に見えなくなるまでも大分かかる。さういふ
街道
(
かいだう
)
を父はいい気持で歩いて行つた。時節は初夏の頃ではなかつたらうかと思はれる。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
うす
氣味
(
きみ
)
わるやにたにたの
笑
(
わら
)
ひ
顏
(
がほ
)
、
坂本
(
さかもと
)
へ
出
(
いで
)
ては
用心
(
ようじん
)
し
給
(
たま
)
へ
千住
(
せんじゆ
)
がへりの
青物車
(
あをものぐるま
)
にお
足元
(
あしもと
)
あぶなし、三
島樣
(
しまさま
)
の
角
(
かど
)
までは
氣違
(
きちが
)
ひ
街道
(
かいだう
)
、
御顏
(
おんかほ
)
のしまり
何
(
いづ
)
れも
緩
(
ゆ
)
るみて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
或る時セルギウスは婆あさん二人、癈兵一人と連になつて、
街道
(
かいだう
)
を歩いてゐた。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
御供
(
ほや
)
といふ荒村にしばらく船をとゞめて、胡桃の大木の陰になつてゐる川添ひの、茶屋で、私たちは昼飯を食べた、下条村の
遠州
(
ゑんしう
)
街道
(
かいだう
)
が、埃で白い路を一筋、村の中を通つてゐる、ここで
天竜川
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
休めて扨老女に打對ひ
率爾
(
そつじ
)
ながら此處は何と
言
(
いふ
)
所にて東海道の宿迄は
道法
(
みちのり
)
何程是有やと尋ぬるに老女は答へて此處は大野の在にて
街道
(
かいだう
)
迄は二里餘りも有ぬべし只今承まはれば
御連
(
おつれ
)
を見失ひ此所迄後を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
人
(
ひと
)
つ
子
(
こ
)
ひとり通らない
街道
(
かいだう
)
の電線を腐蝕してゐる。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
街道
(
かいだう
)
や藤の
茶店
(
ちやみせ
)
の
紅
(
あか
)
き灯に
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
八
王子
(
わうじ
)
街道
(
かいだう
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、いよ/\
深大寺
(
じんだいじ
)
近
(
ちか
)
く
成
(
な
)
つたのが、
午後
(
ごゞ
)
の五
時
(
じ
)
過
(
す
)
ぎ。
夕立
(
ゆふだち
)
でも
來
(
く
)
るか、
空
(
そら
)
は一
杯
(
ぱい
)
に
曇
(
くも
)
つて
來
(
き
)
た。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
そして、
變化
(
へんくわ
)
のない
街道
(
かいだう
)
は
相變
(
あいかは
)
らず
小川
(
をがは
)
に
沿
(
そ
)
うて、
平
(
たひら
)
な
田畑
(
たはた
)
の
間
(
あひだ
)
をまつ
直
(
す
)
ぐに
走
(
はし
)
つてゐた。
霧
(
きり
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
霽
(
は
)
れ
上
(
あが
)
つて、
空
(
そら
)
には
星影
(
ほしかげ
)
がキラキラと
見
(
み
)
え
出
(
だ
)
した。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
それから
父
(
とう
)
さんは
伯父
(
をぢ
)
さんや
吉
(
きち
)
さんや
友伯父
(
ともをぢ
)
さんと
一緒
(
いつしよ
)
に
東京行
(
とうきやうゆき
)
の
馬車
(
ばしや
)
に
乘
(
の
)
りまして、
長
(
なが
)
い
長
(
なが
)
い
中仙道
(
なかせんだう
)
の
街道
(
かいだう
)
を
晝
(
ひる
)
も
夜
(
よる
)
も
乘
(
の
)
りつゞけに
乘
(
の
)
つて
行
(
い
)
きました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
人事
(
ひとごと
)
我事
(
わがこと
)
分別
(
ふんべつ
)
をいふはまだ
早
(
はや
)
し、
幼
(
おさな
)
な
心
(
ごゝろ
)
に
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
の
花
(
はな
)
のみはしるく、
持
(
もち
)
まへの
負
(
ま
)
けじ
氣性
(
ぎせう
)
は
勝手
(
かつて
)
に
馳
(
は
)
せ
廻
(
まわ
)
りて
雲
(
くも
)
のやうな
形
(
かたち
)
をこしらへぬ、
氣違
(
きちが
)
ひ
街道
(
かいだう
)
、
寢
(
ね
)
ぼけ
道
(
みち
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
柳
(
やなぎ
)
の
奧
(
おく
)
に、
葉
(
は
)
を
掛
(
か
)
けて、
小
(
ちひ
)
さな
葭簀張
(
よしずばり
)
の
茶店
(
ちやみせ
)
が
見
(
み
)
えて、
横
(
よこ
)
が
街道
(
かいだう
)
、すぐに
水田
(
みづた
)
で、
水田
(
みづた
)
のへりの
流
(
ながれ
)
にも、はら/\
燕子花
(
かきつばた
)
が
咲
(
さ
)
いて
居
(
ゐ
)
ます。
此
(
こ
)
の
方
(
はう
)
は、
薄碧
(
うすあを
)
い、
眉毛
(
まゆげ
)
のやうな
遠山
(
とほやま
)
でした。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
先月廿七日の夜
關宿
(
せきやど
)
街道
(
かいだう
)
權現堂小篠堤に於て同宿穀屋平兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ああ、
街道
(
かいだう
)
の
紆曲
(
まがりくねり
)
に
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
それは
根方地
(
ねがたぢ
)
で、
街道
(
かいだう
)
から
南面
(
なんめん
)
し、
右手
(
みぎて
)
に
小徑
(
こみち
)
がある、それを
曲
(
まが
)
つてから、
又
(
また
)
右手
(
みぎて
)
の
畑
(
はた
)
が
目的地
(
もくてきち
)
だ。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
街道
(
かいだう
)
を
通
(
とほ
)
る
旅人
(
たびびと
)
は
誰
(
たれ
)
でもその
休茶屋
(
やすみぢやや
)
で
休
(
やす
)
んで
行
(
ゆ
)
くと
見
(
み
)
えて、お
猿
(
さる
)
さんもよく
人
(
ひと
)
に
慣
(
な
)
れて
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
と、
左手
(
ひだりて
)
の
方
(
はう
)
に
人家
(
じんか
)
の
燈灯
(
ともしび
)
がぼんやり
光
(
ひか
)
つてゐた——F
町
(
まち
)
かな‥‥と
思
(
おも
)
ひながら
闇
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
を
見透
(
みすか
)
すと、
街道
(
かいだう
)
に
沿
(
そ
)
うて
流
(
なが
)
れてゐる
狹
(
せま
)
い
小川
(
をがは
)
の
水面
(
みづも
)
がいぶし
銀
(
ぎん
)
のやうに
光
(
ひか
)
つてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
旅費
(
りよひ
)
が
少
(
すくな
)
いから、
旦那
(
だんな
)
は
脇息
(
けふそく
)
とある
處
(
ところ
)
を、
兄哥
(
あにい
)
に
成
(
な
)
つて、
猫板
(
ねこいた
)
に
頬杖
(
ほゝづゑ
)
つくと、
又
(
また
)
嬉
(
うれ
)
しいのは、
摺上川
(
すりかみがは
)
を
隔
(
へだ
)
てた
向
(
むか
)
う
土手
(
どて
)
湯
(
ゆ
)
の
原
(
はら
)
街道
(
かいだう
)
を、
山
(
やま
)
の
根
(
ね
)
について
往來
(
ゆきき
)
する
人通
(
ひとどほ
)
りが、
衣
(
き
)
ものの
色
(
いろ
)
、
姿容
(
なりかたち
)
は
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
もしける故是は又惡い處へ
御巡見
(
ごじゆんけん
)
ハテ急に歸らねば
成
(
なら
)
ずコレ五助や御巡見樣は
未
(
ま
)
だ
山向
(
やまむかう
)
かハイ藝州の
御飛脚
(
おひきやく
)
の噺には
櫓澤
(
やぐらざは
)
通りが一昨日頃で有うと申ましたと
聞
(
きい
)
て藤八ハテ
御巡見
(
ごじゆんけん
)
街道
(
かいだう
)
は
櫓澤
(
やぐらさは
)
竹の下スリヤ今頃は沼津吉原富士の根方邊と手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此
(
こ
)
の
街道
(
かいだう
)
の
幾返
(
いくかへり
)
。さもあらばあれ、
苦
(
くる
)
しい
思
(
おも
)
ひばかりはせぬ。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“街道”の意味
《名詞》
街道(かいどう)
(歴史)都市と都市又は宿場町をつなぐ道路。
幹線道路の愛称、語義1に起源を有するものが多い。
(出典:Wiktionary)
“街道”の解説
街道(かいどう)とは、日本における古くから存在する陸上をつなぐ交通路・道路のことである。つながる場所としては街・集落であることが圧倒的に多いが、一方で人里離れた神社・寺院であることも多い。
(出典:Wikipedia)
街
常用漢字
小4
部首:⾏
12画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“街道”で始まる語句
街道端
街道筋
街道往還
街道中
街道稼
街道人足