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建
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たて
ふりがな文庫
“
建
(
たて
)” の例文
庭中
(
ていちゆう
)
池のほとりに智勇の良将宇佐美駿河守
刃死
(
じんし
)
の
古墳
(
こふん
)
在
(
あ
)
りしを、先年牧之老人
施主
(
せしゆ
)
として
新
(
あらた
)
に
墓碑
(
ぼひ
)
を
建
(
たて
)
たり。
不朽
(
ふきう
)
の
善行
(
ぜんぎやう
)
といふべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
眞正面
(
まつしやうめん
)
に、
凹字形
(
あふじけい
)
の
大
(
おほき
)
な
建
(
たて
)
ものが、
眞白
(
まつしろ
)
な
大軍艦
(
だいぐんかん
)
のやうに
朦朧
(
もうろう
)
として
顯
(
あらは
)
れました。と
見
(
み
)
ると、
怪
(
あや
)
し
火
(
び
)
は、
何
(
なん
)
と、ツツツと
尾
(
を
)
を
曳
(
ひ
)
きつゝ。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そんな事ない。ベルさんなんかに、あんな美しいお
家
(
うち
)
など、
建
(
たて
)
る人などないわ。いつだつて、泥だらけの足をしてゐるから。」
お猫さん
(新字旧仮名)
/
村山籌子
、
古川アヤ
(著)
大佐
(
たいさ
)
の
家
(
いへ
)
は、
海面
(
かいめん
)
より
數百尺
(
すひやくしやく
)
高
(
たか
)
き
斷崖
(
だんがい
)
の
上
(
うへ
)
に
建
(
たて
)
られ、
前
(
まへ
)
は
果
(
はて
)
しなき
印度洋
(
インドやう
)
に
面
(
めん
)
し、
後
(
うしろ
)
は
美麗
(
びれい
)
なる
椰子
(
やし
)
の
林
(
はやし
)
に
蔽
(
おほ
)
はれて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
怪
(
あやし
)
みて
或博士
(
あるはかせ
)
に
占
(
うらな
)
はするに
日外
(
いつぞや
)
罪
(
つみ
)
無
(
なく
)
して殺されたる嫁の
祟
(
たゝ
)
り成んと云ければ鎭臺には大に駭かれ
塚
(
つか
)
を
建
(
たて
)
て是を
祀
(
まつ
)
り訴へたる娘を罪に行ひ
前
(
さき
)
の鎭臺の官を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
国
(
くに
)
へ
帰
(
かへ
)
つて
田地
(
でんち
)
を買ふ約束をしたり、
家
(
いへ
)
を
建
(
たて
)
る
木材
(
きざい
)
を山から
伐
(
き
)
り
出
(
だ
)
すやうにしたり、ちやんと
手筈
(
てはず
)
を
付
(
つ
)
けて
江戸
(
えど
)
へ
帰
(
かへ
)
つて
来
(
く
)
ると、
塩原多助
(
しほばらたすけ
)
が
死
(
し
)
んでゐた。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其處
(
そこ
)
で
學校
(
がくかう
)
を
建
(
たて
)
る
決心
(
けつしん
)
が
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
湧
(
わい
)
たのです、
諸君
(
しよくん
)
は
彼
(
かれ
)
の
決心
(
けつしん
)
の
餘
(
あま
)
り
露骨
(
むきだし
)
で、
單純
(
たんじゆん
)
なことを
笑
(
わら
)
はれるかも
知
(
し
)
れませんが、しかし
元來
(
ぐわんらい
)
教育
(
けういく
)
のない
一個
(
いつこ
)
の
百姓
(
ひやくしやう
)
です
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
彼
(
かれ
)
は
寒
(
さむ
)
い
西風
(
にしかぜ
)
を
厭
(
いと
)
うて
殆
(
ほとん
)
ど
勘次
(
かんじ
)
の
家
(
うち
)
と
相
(
あひ
)
接
(
せつ
)
して
東脇
(
ひがしわき
)
へ
建
(
たて
)
ようとした。
勘次
(
かんじ
)
は
固
(
もと
)
より
自分
(
じぶん
)
の
懷
(
ふところ
)
が
目
(
め
)
に
見
(
み
)
えて
減
(
へ
)
るのでもなし、それに
就
(
つい
)
ては
決
(
けつ
)
して
陰
(
かげ
)
で
呟
(
つぶや
)
くことはなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
而
(
さう
)
して京都の八坂神社の塔を意外な
建
(
たて
)
込んだ
街中
(
まちなか
)
に発見する如く、広場の一方の人家の上に有名なノオトル・ダムのカテドラルが古色を帯びて
屹立
(
きつりつ
)
する雄姿を仰ぐのであつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
この家は
以前
(
もと
)
土蔵を
毀
(
こわ
)
した跡へ
建
(
たて
)
たのだが、土蔵の
在
(
あっ
)
た頃当時の
住居人
(
すまいにん
)
某
(
それ
)
の
女房
(
にょうぼ
)
が、
良人
(
おっと
)
に非常なる
逆待
(
ぎゃくたい
)
を受け、
嬰児
(
こども
)
を抱いたまま
棟木
(
むなぎ
)
に首を
吊
(
つっ
)
て、非命の最期を遂げた、その恨みが残ったと見えて
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
自然木の横組み
建
(
たて
)
で、熊の出はいりしそうな戸をあけて
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
庭中
(
ていちゆう
)
池のほとりに智勇の良将宇佐美駿河守
刃死
(
じんし
)
の
古墳
(
こふん
)
在
(
あ
)
りしを、先年牧之老人
施主
(
せしゆ
)
として
新
(
あらた
)
に
墓碑
(
ぼひ
)
を
建
(
たて
)
たり。
不朽
(
ふきう
)
の
善行
(
ぜんぎやう
)
といふべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
地震、と欄干につかまって、目を返す、森を隔てて、
煉瓦
(
れんが
)
の
建
(
たて
)
もの、教会らしい
尖塔
(
せんとう
)
の雲端に、稲妻が蛇のように縦にはしる。
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其方
寺
(
てら
)
へ
葬
(
はうむ
)
りし趣きなるが右は
當時
(
たうじ
)
無縁
(
むえん
)
なるか又は
印
(
しるし
)
の
石塔
(
せきたふ
)
にても
建
(
たて
)
ありやと尋けるに此祐然
素
(
もと
)
より
頓智
(
とんち
)
才辨
(
さいべん
)
の者故參候
若君
(
わかぎみ
)
澤の井の
石塔
(
せきたふ
)
は御座候も
香花
(
かうげ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
昔風
(
むかしふう
)
の
門
(
もん
)
を
入
(
はひ
)
ると
桑園
(
くはゞたけ
)
の
間
(
あひだ
)
を
野路
(
のみち
)
のやうにして
玄關
(
げんくわん
)
に
達
(
たつ
)
する。
家
(
いへ
)
は
僅
(
わづか
)
に
四間
(
よま
)
。
以前
(
いぜん
)
の
家
(
いへ
)
を
壞
(
こは
)
して
其古材
(
そのふるざい
)
で
建
(
たて
)
たものらしく
家
(
いへ
)
の
形
(
かたち
)
を
作
(
なし
)
て
居
(
ゐ
)
るだけで、
風趣
(
ふうち
)
も
何
(
なに
)
も
無
(
な
)
いのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
何
(
なん
)
ぞ
落語
(
はなし
)
の
種子
(
たね
)
にでもなるであらうと
存
(
ぞん
)
じまして、
門内
(
なか
)
へ
這入
(
はい
)
つて見ましたが、一
向
(
かう
)
汁粉店
(
しるこや
)
らしい
結構
(
かゝり
)
がない、
玄関正面
(
げんくわんしやうめん
)
には
鞘形
(
さやがた
)
の
襖
(
ふすま
)
が
建
(
たて
)
てありまして、
欄間
(
らんま
)
には
槍
(
やり
)
薙刀
(
なぎなた
)
の
類
(
るゐ
)
が
掛
(
かゝつ
)
て
居
(
を
)
り
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
高田
(
たかた
)
御
城
(
しろ
)
大手先の
広場
(
ひろば
)
に、木を
方
(
かく
)
に
削
(
けづ
)
り尺を
記
(
しる
)
して
建
(
たて
)
給ふ、是を雪
竿
(
さを
)
といふ。長一丈也。雪の
深浅
(
しんせん
)
公税
(
こうぜい
)
に
係
(
かゝ
)
るを以てなるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
よくある
習
(
ならひ
)
で——
醫師
(
いしや
)
の
手
(
て
)
ぬかり、
看護婦
(
かんごふ
)
の
不深切
(
ふしんせつ
)
。
何
(
なん
)
でも
病院
(
びやうゐん
)
の
越度
(
をちど
)
と
思
(
おも
)
つて、
其
(
それ
)
が
口惜
(
くや
)
しさに、もの
狂
(
ぐる
)
はしく
大
(
おほき
)
な
建
(
たて
)
ものを
呪詛
(
のろ
)
つて
居
(
ゐ
)
るんだらう。……
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
不審
(
いぶかり
)
建
(
たて
)
んとなす時
迯出
(
にげいだ
)
す人あるにより
夫
(
それ
)
盜人
(
ぬすびと
)
よ
出逢々々
(
であへ/\
)
と大聲に呼はりけるに大勢
馳來
(
はせきた
)
りて見れば加賀屋四郎右衞門なり皆々是は
人違
(
ひとちが
)
ひ
成
(
なら
)
んと云に三郎兵衞之を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其所
(
そこ
)
へ別荘を
建
(
たて
)
ると申して出ました切り手紙を一通送って
遣
(
よこ
)
さず、まるで
音信
(
おとづれ
)
がございませんから、悋気ではございませんが、
万一
(
ひょっと
)
外
(
ほか
)
に
増花
(
ますはな
)
があって
私
(
わたくし
)
に
倦
(
あき
)
が来て見捨てられやしないかと
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
百樹
(
もゝき
)
曰
(
いはく
)
、
余
(
よ
)
丁酉の夏
北越
(
ほくゑつ
)
に遊びて塩沢に在し時、近村に地芝居ありと
聞
(
きゝ
)
て京水と
倶
(
とも
)
に至りしに、寺の門の
傍
(
かたはら
)
に
杭
(
くひ
)
を
建
(
たて
)
て
横
(
よこ
)
に
長
(
なが
)
き
行燈
(
あんどん
)
あり、是に
題
(
だい
)
して
曰
(
いはく
)
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
餘
(
あま
)
りの
嬉
(
うれ
)
しさに、
雪
(
ゆき
)
に
一度
(
いちど
)
手
(
て
)
を
支
(
つか
)
へて、
鎭守
(
ちんじゆ
)
の
方
(
はう
)
を
遙拜
(
えうはい
)
しつゝ、
建
(
たて
)
ものの、
戸
(
と
)
を
入
(
はひ
)
りました。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
若
(
も
)
し其の身に附いてゝも其の子の代には屹度消える訳のもので、火事盗難という物が有るから、どんな
大
(
でか
)
い
身上
(
しんしょう
)
でも続いて
十度
(
とたび
)
も火難に出逢い、
建
(
たて
)
る
度
(
たんび
)
に蔵までも焼いたら堪るものじゃなかろう
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これを作りてまづおのれ/\が
門
(
かど
)
へ
建
(
たて
)
おく事五月の
幟
(
のぼり
)
のあつかひなり。十五日にいたりてかの場所へもちゆき、左義長にかざして
焼捨
(
やきすつ
)
るを祝ひとし
慰
(
なぐさみ
)
とす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
古
(
むかし
)
の
本陣
(
ほんぢん
)
と
云
(
い
)
ふ
構
(
かま
)
への
大
(
おほ
)
きな
建
(
たて
)
ものは、
寂然
(
ひつそり
)
として
居
(
ゐ
)
る。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これを作りてまづおのれ/\が
門
(
かど
)
へ
建
(
たて
)
おく事五月の
幟
(
のぼり
)
のあつかひなり。十五日にいたりてかの場所へもちゆき、左義長にかざして
焼捨
(
やきすつ
)
るを祝ひとし
慰
(
なぐさみ
)
とす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
建
常用漢字
小4
部首:⼵
9画
“建”を含む語句
建築
建立
階建
建物
建部
煉瓦建
新建
長屋建
家建
建造
建築物
建前
再建
建仁寺垣
建直
建増
福建
建込
建安
建久
...