“家建”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やだち50.0%
やた25.0%
やだ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越後糸魚川と直江津との間に、名立なたちといふ駅あり。上名立下名立と二つに分かれ、家数も多く、家建やだちも大にして、此辺にては繁昌の所なり、上下ともに南に山を負いて、北海に臨みたる地なり。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
今でもわざわざ家建やたてケンズイなどといっている地方があるのを見てもわかる。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
帳場前の廊下へ出ると、そこから薄暗い硝子燈籠のともれた、だだッ広い庭が、お庄の目にも安ッぽく見られた。ちぐはぐのような小間こまのたくさんある家建やだちも、普請が粗雑がさつであった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)