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「さあ、みんなんでごらん。あの野原のはらたかのところまで!」と、母鳥ははどりは、三子供こどもたちに自由じゆうぶことをゆるしたのでした。
平原の木と鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いちばん上のエゾマツドリが、シス、シス、シスとやっているあいだに、すぐその下にいる三がいっしょになって歌いだしました。
赤穂浪人がどう立ち廻ろうと、主人の側近を、この三がらすで囲んでいる以上は、指も触れさせる事ではないと、暗黙のうちに誓いを固め合っていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小児等こどもらは絶えず唄ふ。いづれも其のあやしき物の姿を見ざるおもむきなり。あとの三の烏でて輪に加はる頃より、画工全く立上たちあがり、我を忘れたるさまして踊りいだす。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
源四郎げんしろうの家では、屋敷やしき掃除そうじもあらかたかたづいたらしい。長屋門ながやもんのまえにある、せんだんの木に二、三のシギがいこぼしつつ、しきりにキイキイとく。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
その仇浪あだなみ立騷たちさわほとり海鳥かいてう二三ゆめいて、うたゝ旅客たびゞとはらわたつばかり、日出雄少年ひでをせうねん無邪氣むじやきである
二人が岩の一ばん高いところに腰かけて、岩かどに蟹の甲をちつけては、少しずつ中身を食べていると、ふいに足元のうろの中から、ばたばたと二三の小鳥がとび出しました。
海からきた卵 (新字新仮名) / 塚原健二郎(著)
さて、ふねの人たちが大海の上をすすんでいるときのことでした。忠義者ちゅうぎもののヨハネスが船のへさきにすわって、音楽をかなでていますと、三の鳥が空をとんでくるのが見えました。
魔女まじょは、巨男おおおとこのとめるのもかまわず、三の鳥を、まどから投げ出してやりました。三羽の鳥は飛んでいきました。けれど、白鳥は、夕方になると悲しげに鳴いて魔女まじょの家に帰ってきました。
巨男の話 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
がんこれを見ればまづ二三こゝにをりておのれまづ求食あさり、さてふんをのこしてしよくある処のしるしとす、俚言りげんにこれをがん代見立しろみたてといふ。雁のかくするは友鳥ともどりつどひきたりて、かれにも求食あさらせんとて也。
澤山たくさんつばめとうさんのむらへもんでました。一、二、三、四——とても勘定かんぢやうすることの出來できないなんといふつばめむらいたばかりのときには、ぐに人家じんかりようとはしません。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
とびちがふ とびちがふ暗闇くらやみのぬけの手
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)
 すヾめが三とうまつて
桜さく島:春のかはたれ (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
飾り
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
うちへいったら、にわとりを三やるぞ。」と、与助よすけは、ちょうど念仏ねんぶつとなえるように、おなじことをかえしていいながらあるきました。
おおかみと人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから、そのあとを六の若いガンが、右に三、左に三羽飛ぶのです。どれもこれも、りっぱなすじの高山ガンです。
いわゆる、徳川時代の名物、伊賀者いがもの元祖がんそは、この菊池半助きくちはんすけと、柘植半之丞つげはんのじょう服部小源太はっとりこげんたの三がらす。そのひとりである半助が、忍術にんじゅつけているのはあたりまえ、あらためてここにいう要がない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのとき、えだのなかでガサガサいう音がしたかと思うと、きんのリンゴがひとつ、若者の手におちてきました。それといっしょに、カラスが三まいおりてきて、若者のひざにとまって、いいました。
山鳩やまばと田鴫たしぎ十三、うづら十五かもが三——
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひなしにました。
どんたく:絵入り小唄集 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
母鳥ははどりは、三子供こどもるたびに、父鳥ちちどりにひとでもせてやりたくおもいました。それは、畢竟ひっきょう、むなしいねがいであるとりながら……。
平原の木と鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あくる朝、ガンたちは、とある小さな島へんでいって、たべものをひろいました。そこでみんなは、二、三灰色はいいろガンに、出あいました。
の烏、打傾うちかたむいて聞きつゝあり。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
のこる三かき
どんたく:絵入り小唄集 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
帽子ぼうしやまはやしのわしのってゆかれて、そのなかに、三のわしのがはいって、あたたかそうにからあたましていました。
頭をはなれた帽子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
からすがったのち、まもなくすずめが二、三やはりおなえだにきてまって、まど内側うちがわをのぞくようにしてないていました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こどもたちは、れるのもわすれて、あたりをびまわって、ちにった、自分じぶんたちのがついにきたのをよろこんだのでありました。
平原の木と鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうみしろなみは、づかわしげに、三のはとのようすをながめていましたが、そのうちに三のはとは、まちそらしてんでゆきました。
兄弟のやまばと (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうちに勇敢ゆうかんな一は、いきおいよく、つういと、そのこえのするほうはしっていきました。つづいて、二、三と、あとについてやぶのなかりたのです。
すずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
うちへいったら、にわとりを三やるぞ。」と、与助よすけは、やはりいいつづけてあるきました。そして、かれはついに自分じぶんうち戸口とぐちいたのであります。
おおかみと人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、また、こちらがはるになってあたたかになったら、わすれずにやってくるかもしれない。そのときは、もう三とも雛鳥ひなどりは、おおきくなっていることだろう。
春がくる前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おまえがわたしべてしまわないなら、にわとりを三おまえにやるから、どうかわたしいのちたすけてもらいたい。
おおかみと人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たぶん激戦げきせんに、をやられたのでしょう。ともちゃんは、その兵隊へいたいさんのところへいって、自分じぶんほねをおって色紙いろがみつくった、千づるとかめのをあげました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこへれいちゃんがとおりかかると、ちょうど、たかのこずえに、すずめが二、三まってないているのを、そのおとこひとつけて、すぐにねらったのですって。
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうちでも、くびのまわりのあかとりが、えだつくって、三ひなをかえして、三ひななかよくえだからえだびうつっていましたのを、わすれることができませんでした。
春がくる前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから三のはとは、なかよくあそびました。おかをあちらにゆくと、そこにも豆圃まめたんぼのあとがあって、たくさんまめちていました。兄弟きょうだいばとは、まちからきたはとにかって
兄弟のやまばと (新字新仮名) / 小川未明(著)
あずまくん、小原おばらくん、有田ありたくん、この三にんは、くみの三がらすとしてられた秀才しゅうさいでありました。しかし、この三にんは、あまり勉強べんきょうぎて、三にんともんでしまったのです。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あいつ、また三ったよ。」と、往来おうらいているものが、いいました。
すずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
少年しょうねんは、つかれたあしきずりながら、まだいえうちには、燈火ともしびもついていない、むさくるしいかたえのきひくいえまえにさしかかりますと、つばめが三いえうちから、そと往来おうらいしました。
海のかなた (新字新仮名) / 小川未明(著)
あずま有田ありた小原おばら、三がらすだよ。みんなおかあさんがいっていたの。」
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おとこは、あわてたのです。大急おおいそぎで、あみくちじにかかったが、すすきのにじゃまされて、ぎわよくできず、ちょっとまごまごするうちに、二、三したをくぐってしてしまいました。
すずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
からすが三
にじの歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)