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羽
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ば
ふりがな文庫
“
羽
(
ば
)” の例文
「さあ、みんな
飛
(
と
)
んでごらん。あの
野原
(
のはら
)
の
高
(
たか
)
い
木
(
き
)
のところまで!」と、
母鳥
(
ははどり
)
は、三
羽
(
ば
)
の
子供
(
こども
)
たちに
自由
(
じゆう
)
に
飛
(
と
)
ぶことを
許
(
ゆる
)
したのでした。
平原の木と鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いちばん上のエゾマツドリが、シス、シス、シスとやっているあいだに、すぐその下にいる三
羽
(
ば
)
がいっしょになって歌いだしました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
赤穂浪人がどう立ち廻ろうと、主人の側近を、この三
羽
(
ば
)
烏
(
がらす
)
で囲んでいる以上は、指も触れさせる事ではないと、暗黙のうちに誓いを固め合っていた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小児等
(
こどもら
)
は絶えず唄ふ。いづれも其の
怪
(
あやし
)
き物の姿を見ざる
趣
(
おもむき
)
なり。あとの三
羽
(
ば
)
の烏
出
(
い
)
でて輪に加はる頃より、画工全く
立上
(
たちあが
)
り、我を忘れたる
状
(
さま
)
して踊り
出
(
いだ
)
す。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
源四郎
(
げんしろう
)
の家では、
屋敷
(
やしき
)
の
掃除
(
そうじ
)
もあらかたかたづいたらしい。
長屋門
(
ながやもん
)
のまえにある、せんだんの木に二、三
羽
(
ば
)
のシギが
実
(
み
)
を
食
(
く
)
いこぼしつつ、しきりにキイキイと
鳴
(
な
)
く。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
其
(
その
)
仇浪
(
あだなみ
)
の
立騷
(
たちさわ
)
ぐ
邊
(
ほとり
)
海鳥
(
かいてう
)
二三
羽
(
ば
)
夢
(
ゆめ
)
に
鳴
(
な
)
いて、うたゝ
旅客
(
たびゞと
)
の
膓
(
はらわた
)
を
斷
(
た
)
つばかり、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
無邪氣
(
むじやき
)
である
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
二人が岩の一ばん高いところに腰かけて、岩かどに蟹の甲を
打
(
う
)
ちつけては、少しずつ中身を食べていると、ふいに足元のうろの中から、ばたばたと二三
羽
(
ば
)
の小鳥がとび出しました。
海からきた卵
(新字新仮名)
/
塚原健二郎
(著)
さて、
船
(
ふね
)
の人たちが大海の上をすすんでいるときのことでした。
忠義者
(
ちゅうぎもの
)
のヨハネスが船のへさきにすわって、音楽をかなでていますと、三
羽
(
ば
)
の鳥が空をとんでくるのが見えました。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
魔女
(
まじょ
)
は、
巨男
(
おおおとこ
)
のとめるのもかまわず、三
羽
(
ば
)
の鳥を、
窓
(
まど
)
から投げ出してやりました。三羽の鳥は飛んでいきました。けれど、白鳥は、夕方になると悲しげに鳴いて
魔女
(
まじょ
)
の家に帰ってきました。
巨男の話
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
雁
(
がん
)
これを見ればまづ二三
羽
(
ば
)
こゝにをりて
己
(
おのれ
)
まづ
求食
(
あさり
)
、さて
糞
(
ふん
)
をのこして
喰
(
しよく
)
ある処の
目
(
しるし
)
とす、
俚言
(
りげん
)
にこれを
雁
(
がん
)
の
代見立
(
しろみたて
)
といふ。雁のかくするは
友鳥
(
ともどり
)
を
集
(
つど
)
ひきたりて、かれにも
求食
(
あさら
)
せんとて也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
澤山
(
たくさん
)
な
燕
(
つばめ
)
が
父
(
とう
)
さんの
村
(
むら
)
へも
飛
(
と
)
んで
來
(
き
)
ました。一
羽
(
は
)
、二
羽
(
は
)
、三
羽
(
ば
)
、四
羽
(
は
)
——とても
勘定
(
かんぢやう
)
することの
出來
(
でき
)
ない
何
(
なん
)
十
羽
(
ぱ
)
といふ
燕
(
つばめ
)
が
村
(
むら
)
へ
着
(
つ
)
いたばかりの
時
(
とき
)
には、
直
(
す
)
ぐに
人家
(
じんか
)
へ
舞
(
ま
)
ひ
降
(
お
)
りようとはしません。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
とびちがふ とびちがふ
暗闇
(
くらやみ
)
のぬけ
羽
(
ば
)
の手
藍色の蟇
(新字旧仮名)
/
大手拓次
(著)
雀
(
すヾめ
)
が三
羽
(
ば
)
とうまつて
桜さく島:春のかはたれ
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
飾り
羽
(
ば
)
や
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「
家
(
うち
)
へいったら、にわとりを三
羽
(
ば
)
やるぞ。」と、
与助
(
よすけ
)
は、ちょうど
念仏
(
ねんぶつ
)
を
唱
(
とな
)
えるように、
同
(
おな
)
じことを
繰
(
く
)
り
返
(
かえ
)
していいながら
歩
(
ある
)
きました。
おおかみと人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、そのあとを六
羽
(
わ
)
の若いガンが、右に三
羽
(
ば
)
、左に三羽飛ぶのです。どれもこれも、りっぱな
血
(
ち
)
すじの高山ガンです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「ようし、あいつらを二、三
羽
(
ば
)
つかまえて、やき
鳥
(
とり
)
にしてやろう。」
みつばちの 女王
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
いわゆる、徳川時代の名物、
伊賀者
(
いがもの
)
の
元祖
(
がんそ
)
は、この
菊池半助
(
きくちはんすけ
)
と、
柘植半之丞
(
つげはんのじょう
)
、
服部小源太
(
はっとりこげんた
)
の三
羽
(
ば
)
烏
(
がらす
)
。そのひとりである半助が、
忍術
(
にんじゅつ
)
に
長
(
た
)
けているのはあたりまえ、あらためてここにいう要がない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山鳩
(
やまばと
)
七
羽
(
は
)
、
田鴫
(
たしぎ
)
十三、
鶉
(
うづら
)
十五
羽
(
は
)
、
鴨
(
かも
)
が三
羽
(
ば
)
——
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三
羽
(
ば
)
の
雛
(
ひな
)
は
死
(
しに
)
ました。
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
母鳥
(
ははどり
)
は、三
羽
(
ば
)
の
子供
(
こども
)
を
見
(
み
)
るたびに、
父鳥
(
ちちどり
)
にひと
目
(
め
)
でも
見
(
み
)
せてやりたく
思
(
おも
)
いました。それは、
畢竟
(
ひっきょう
)
、むなしい
願
(
ねが
)
いであると
知
(
し
)
りながら……。
平原の木と鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あくる朝、ガンたちは、とある小さな島へ
飛
(
と
)
んでいって、たべものをひろいました。そこでみんなは、二、三
羽
(
ば
)
の
灰色
(
はいいろ
)
ガンに、出あいました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そのとき、
枝
(
えだ
)
のなかでガサガサいう音がしたかと思うと、
金
(
きん
)
のリンゴがひとつ、若者の手におちてきました。それといっしょに、カラスが三
羽
(
ば
)
まいおりてきて、若者のひざにとまって、いいました。
白ヘビ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
三
羽
(
ば
)
の烏、
打傾
(
うちかたむ
)
いて聞きつゝあり。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
のこる三
羽
(
ば
)
は
柹
(
かき
)
の
葉
(
は
)
の
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
帽子
(
ぼうし
)
は
山
(
やま
)
の
林
(
はやし
)
のわしの
巣
(
す
)
に
持
(
も
)
ってゆかれて、その
中
(
なか
)
に、三
羽
(
ば
)
のわしの
子
(
こ
)
がはいって、あたたかそうに
巣
(
す
)
から
頭
(
あたま
)
を
出
(
だ
)
していました。
頭をはなれた帽子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
からすが
飛
(
と
)
び
去
(
さ
)
った
後
(
のち
)
、まもなくすずめが二、三
羽
(
ば
)
やはり
同
(
おな
)
じ
枝
(
えだ
)
にきて
止
(
と
)
まって、
窓
(
まど
)
の
内側
(
うちがわ
)
をのぞくようにしてないていました。
残された日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三
羽
(
ば
)
の
子供
(
こども
)
たちは、
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れるのも
忘
(
わす
)
れて、あたりを
飛
(
と
)
びまわって、
待
(
ま
)
ちに
待
(
ま
)
った、
自分
(
じぶん
)
たちの
日
(
ひ
)
がついにきたのを
喜
(
よろこ
)
んだのでありました。
平原の木と鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
日
(
ひ
)
、
海
(
うみ
)
の
白
(
しろ
)
い
波
(
なみ
)
は、
気
(
き
)
づかわしげに、三
羽
(
ば
)
のはとのようすをながめていましたが、そのうちに三
羽
(
ば
)
のはとは、
町
(
まち
)
の
空
(
そら
)
を
指
(
さ
)
して
飛
(
と
)
んでゆきました。
兄弟のやまばと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのうちに
勇敢
(
ゆうかん
)
な一
羽
(
わ
)
は、
勢
(
いきお
)
いよく、つういと、その
声
(
こえ
)
のする
方
(
ほう
)
へ
走
(
はし
)
っていきました。つづいて、二
羽
(
わ
)
、三
羽
(
ば
)
と、
後
(
あと
)
についてやぶの
中
(
なか
)
へ
降
(
お
)
りたのです。
すずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
家
(
うち
)
へいったら、にわとりを三
羽
(
ば
)
やるぞ。」と、
与助
(
よすけ
)
は、やはりいいつづけて
歩
(
ある
)
きました。そして、
彼
(
かれ
)
はついに
自分
(
じぶん
)
の
家
(
うち
)
の
戸口
(
とぐち
)
に
着
(
つ
)
いたのであります。
おおかみと人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、また、こちらが
春
(
はる
)
になって
暖
(
あたた
)
かになったら、
忘
(
わす
)
れずにやってくるかもしれない。そのときは、もう三
羽
(
ば
)
とも
雛鳥
(
ひなどり
)
は、
大
(
おお
)
きくなっていることだろう。
春がくる前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おまえが
私
(
わたし
)
を
食
(
た
)
べてしまわないなら、にわとりを三
羽
(
ば
)
おまえにやるから、どうか
私
(
わたし
)
の
命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
けてもらいたい。
おおかみと人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たぶん
激戦
(
げきせん
)
に、
手
(
て
)
をやられたのでしょう。とも
子
(
こ
)
ちゃんは、その
兵隊
(
へいたい
)
さんのところへいって、
自分
(
じぶん
)
が
骨
(
ほね
)
をおって
色紙
(
いろがみ
)
で
造
(
つく
)
った、千
羽
(
ば
)
づるとかめの
子
(
こ
)
をあげました。
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこへ
令
(
れい
)
ちゃんが
通
(
とお
)
りかかると、ちょうど、
高
(
たか
)
い
木
(
き
)
のこずえに、すずめが二、三
羽
(
ば
)
止
(
と
)
まってないているのを、その
男
(
おとこ
)
の
人
(
ひと
)
が
見
(
み
)
つけて、すぐにねらったのですって。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
中
(
うち
)
でも、くびのまわりの
赤
(
あか
)
い
鳥
(
とり
)
が、
枝
(
えだ
)
に
巣
(
す
)
を
造
(
つく
)
って、三
羽
(
ば
)
の
雛
(
ひな
)
をかえして、三
羽
(
ば
)
の
雛
(
ひな
)
が
仲
(
なか
)
よく
枝
(
えだ
)
から
枝
(
えだ
)
へ
飛
(
と
)
びうつっていましたのを、
木
(
き
)
は
忘
(
わす
)
れることができませんでした。
春がくる前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから三
羽
(
ば
)
のはとは、
仲
(
なか
)
よく
遊
(
あそ
)
びました。
丘
(
おか
)
をあちらにゆくと、そこにも
豆圃
(
まめたんぼ
)
のあとがあって、たくさん
豆
(
まめ
)
が
落
(
お
)
ちていました。
兄弟
(
きょうだい
)
の
子
(
こ
)
ばとは、
町
(
まち
)
からきたはとに
向
(
む
)
かって
兄弟のやまばと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
東
(
あずま
)
くん、
小原
(
おばら
)
くん、
有田
(
ありた
)
くん、この三
人
(
にん
)
は、
我
(
わ
)
が
組
(
くみ
)
の三
羽
(
ば
)
がらすとして
知
(
し
)
られた
秀才
(
しゅうさい
)
でありました。しかし、この三
人
(
にん
)
は、あまり
勉強
(
べんきょう
)
が
過
(
す
)
ぎて、三
人
(
にん
)
とも
死
(
し
)
んでしまったのです。
生きぬく力
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あいつ、また三
羽
(
ば
)
捕
(
と
)
ったよ。」と、
往来
(
おうらい
)
で
見
(
み
)
ているものが、いいました。
すずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
少年
(
しょうねん
)
は、
疲
(
つか
)
れた
足
(
あし
)
を
引
(
ひ
)
きずりながら、まだ
家
(
いえ
)
の
内
(
うち
)
には、
燈火
(
ともしび
)
もついていない、むさくるしい
傍
(
かたえ
)
の
軒
(
のき
)
の
低
(
ひく
)
い
家
(
いえ
)
の
前
(
まえ
)
にさしかかりますと、つばめが三
羽
(
ば
)
、
家
(
いえ
)
の
内
(
うち
)
から、
外
(
そと
)
の
往来
(
おうらい
)
に
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
しました。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
東
(
あずま
)
、
有田
(
ありた
)
、
小原
(
おばら
)
、三
羽
(
ば
)
がらすだよ。みんなお
母
(
かあ
)
さんがいっていたの。」
生きぬく力
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
男
(
おとこ
)
は、あわてたのです。
大急
(
おおいそ
)
ぎで、
網
(
あみ
)
の
口
(
くち
)
を
閉
(
と
)
じにかかったが、すすきの
葉
(
は
)
にじゃまされて、
手
(
て
)
ぎわよくできず、ちょっとまごまごするうちに、二
羽
(
わ
)
、三
羽
(
ば
)
、
下
(
した
)
をくぐって
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
してしまいました。
すずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
からすが三
羽
(
ば
)
に
にじの歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“羽”の意味
《名詞》
(は、はね)鳥類の体表を覆う構造物。体表とは硬質の軸上のもので接続しており、その軸に軟質の毛状のものが密生している。鳥類においては、前肢のものが発達しており、飛行のための不可欠な器官となっている。羽根。
(出典:Wiktionary)
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
“羽”を含む語句
羽搏
羽毛
羽織
合羽
尾羽
羽掻
羽二重
烏羽玉
一羽
羽振
羽翼
羽左衛門
追羽子
陣羽織
揚羽蝶
羽掻締
羽箒
羽咋
乙羽
羽衣
...