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縁起
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えんぎ
ふりがな文庫
“
縁起
(
えんぎ
)” の例文
菅公
(
かんこう
)
が幽霊となって、
時平
(
ときひら
)
のところへ化けて出るところをかいた、天神
縁起
(
えんぎ
)
の菅公の幽霊は、生前の菅公をそのままにかいてある。
ばけものばなし
(新字新仮名)
/
岸田劉生
(著)
真鍮
(
しんちゅう
)
の小判だの
肖像入
(
しょうぞういり
)
の黄財布だのを福の
縁起
(
えんぎ
)
だといって見物に売るという噂を耳にした、お蘭は立っても居てもいられなかった。
みちのく
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
事ここに至った
縁起
(
えんぎ
)
を述べ、その悦びを仏天に感謝し、かつは上人彼
自
(
みず
)
からの徳に帰すことを
希
(
ねが
)
い、ここに短き筆を
擱
(
お
)
きたく思います。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
古い
伽藍
(
がらん
)
の
地主神
(
じぬしがみ
)
が、猟人の形で案内をせられ、また
留
(
とど
)
まって守護したもうという
縁起
(
えんぎ
)
は、高野だけでは決してないのであります。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
縁起
(
えんぎ
)
でもないことだが、ゆうべわたしは、
上下
(
じょうげ
)
の
歯
(
は
)
が一
本
(
ぽん
)
残
(
のこ
)
らず、
脱
(
ぬ
)
けてしまった
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
ました。
情
(
なさけ
)
ないが、
所詮
(
しょせん
)
太夫
(
たゆう
)
は
助
(
たす
)
かるまい
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
縁起
(
えんぎ
)
でもねえ、……しかし、婆さんや、お迎が来たら、そんな、あとの心配なんかしねえで、いつでも心持よう行つてくらつしやい、や。
野の哄笑
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
その
後
(
のち
)
になって、
黒
(
くろ
)
百合
(
ゆり
)
は、
北海道辺
(
ほっかいどうへん
)
に、まれにあるということを
聞
(
き
)
きました。あまり、
縁起
(
えんぎ
)
のよい
花
(
はな
)
でないということも
聞
(
き
)
いたのです。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最
(
もつと
)
も、
加州
(
かしう
)
金石
(
かないは
)
から——
蓮如上人
(
れんによしやうにん
)
縁起
(
えんぎ
)
のうち、
嫁
(
よめ
)
おどしの
道場
(
だうぢやう
)
、
吉崎
(
よしざき
)
の
港
(
みなと
)
、
小女郎
(
こぢよらう
)
の
三國
(
みくに
)
へ
寄
(
よ
)
つて、
金
(
かな
)
ヶ
崎
(
さき
)
へ
通
(
かよ
)
ふ
百噸
(
ひやくとん
)
以下
(
いか
)
の
汽船
(
きせん
)
はあつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
またここの八幡宮は、源頼義が
参籠
(
さんろう
)
して、四方の兇徒を討ち平げ、諸民を安からしめたという
縁起
(
えんぎ
)
がある。その縁起もよい。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
つかまつった。折も折り、まことに
縁起
(
えんぎ
)
でもない誤ち、何んとも
拙者方家人
(
せっしゃかたかじん
)
の
粗忽
(
そこつ
)
。ウウ荒木氏、松原氏、ママお気を悪くなされぬように……
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
お札の降った家では幸福があるとして、
餅
(
もち
)
をつくやら、
四斗樽
(
しとだる
)
をあけるやら、それを一同に振る舞って非常な
縁起
(
えんぎ
)
を祝った。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
大事なお客様です、
喜
(
よろこ
)
んでいただこうと思いまして、何から何まで手落ちのないようにいたしました。それだのに
縁起
(
えんぎ
)
でもないことをおっしゃる。
神様の布団
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
聽
(
き
)
いて
見
(
み
)
るとイヤハヤ
無※
(
ばか
)
な
話
(
はなし
)
!
西洋
(
せいよう
)
でもいろ/\と
縁起
(
えんぎ
)
を
語
(
かた
)
る
人
(
ひと
)
はあるが、
此
(
この
)
老女
(
らうぢよ
)
のやうなのはまア
珍
(
めづ
)
らしからう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それは
稻
(
いね
)
の
花
(
はな
)
に
模擬
(
なぞら
)
つたので、
稻
(
いね
)
の
花
(
はな
)
が一
杯
(
ぱい
)
に
開
(
ひら
)
く
樣
(
やう
)
との
縁起
(
えんぎ
)
であつた。
兼
(
かね
)
博勞
(
ばくらう
)
は
其
(
そ
)
れを
見
(
み
)
て
急
(
きふ
)
に
土間
(
どま
)
へ
下
(
お
)
りて
行
(
い
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
もし鶴屋さん、
縁起
(
えんぎ
)
でもねえ。そんな薄気味の悪い話はきつい禁句だ。そんな事をいいなさると何だかいても立ってもいられないような気がします。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
彼女は、スキャチャード先生に
恭
(
うや/\
)
しくお辭儀をして、その
縁起
(
えんぎ
)
の惡い道具を差出した。そして彼女は靜かに云ひつけられもしないのに前掛をとつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「こりゃア、このせつ
流行
(
はやり
)
の
縁起
(
えんぎ
)
まわしの大黒絵じゃありませんか。……これが、いってえ、どうだというんです」
顎十郎捕物帳:12 咸臨丸受取
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
さればこそ
命
(
みこと
)
もこゝに
垂跡
(
すゐしやく
)
まし/\たれ。此御神の
縁起
(
えんぎ
)
或
(
あるひ
)
は
灵験
(
れいげん
)
神宝
(
じんはう
)
の
類
(
るゐ
)
記すべき㕝あまたあれども
姑
(
しばらく
)
こゝに
省
(
はぶく
)
。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
縁起
(
えんぎ
)
の悪いことお云いでないよ、面白くもない。そんなことを云っているより勢いよくサッと飲んで、そしていい
考案
(
かんがえ
)
でも出してくれなくちゃあ困るよ。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
これ新幡随院濡れ仏の
縁起
(
えんぎ
)
で、此の物語も少しは
勧善懲悪
(
かんぜんちょうあく
)
の道を助くる事もやと、かく長々とお
聴
(
きゝ
)
にいれました。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
仏教の流布に反対して亡ぼされた
物部
(
もののべ
)
一族の領地領民をその経済的基礎としたものであるが、その当時の寺の組織として後代の
縁起
(
えんぎ
)
の語るところによると
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
「さあ、おまえたちも、わしについて、早く上陸するのじゃ。こんな
縁起
(
えんぎ
)
のわるい船は、すこしでも早くおりたがいいぞ。さあ、わしについてくるのじゃ」
人造人間エフ氏
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この万年青は、隠居が永年丹誠したもので「
入舟
(
いりぶね
)
」という名前までついていた。その親株から子分けしてもらって、孫たちが一鉢ずつ
縁起
(
えんぎ
)
に
貰
(
もら
)
ったものだった。
万年青
(新字新仮名)
/
矢田津世子
(著)
日本の
智慧
(
ちえ
)
の火がこの国の
蒙昧
(
もうまい
)
なる
闇
(
くら
)
がりを照すところの道具となる
縁起
(
えんぎ
)
でもあろうかなどと、馬鹿な考えを起してうかうか散歩しながらある
店頭
(
みせさき
)
へ来ました。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「ええ、これは
禍
(
わざわい
)
を転じて
福
(
さいわい
)
とする代りに、福を転じて禍とする、
縁起
(
えんぎ
)
の悪い聖母だと云う事ですよ。」
黒衣聖母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
永護様という変態な神様の
縁起
(
えんぎ
)
は、大よそこういったようなもので、二人は例の伯耆の安綱を坊主持ちにして、高尾の山の飯綱の社から、浅草鳥越まで行く間に
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
けれど、
實際
(
じつさい
)
はそれこそ
麻雀
(
マージヤン
)
が
人達
(
ひとたち
)
を
魅惑
(
みわく
)
する
面白
(
おもしろ
)
さなので、
誰
(
だれ
)
しも
少
(
すこ
)
しそれに
親
(
した
)
しんでくるといつとなくその
日
(
ひ
)
その
時
(
とき
)
の
縁起
(
えんぎ
)
まで
擔
(
かつ
)
ぐやうになるのも
愉快
(
ゆくわい
)
である。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
縁起
(
えんぎ
)
をいうと、その昔、
隅田川
(
すみだがわ
)
をまだ宮戸川といった頃、
土師臣中知
(
はじのおみなかとも
)
といえる人、家来の
檜熊
(
ひのくま
)
の
浜成
(
はまなり
)
竹成
(
たけなり
)
という両人の者を従え、この大河に網打ちに出掛けたところ
幕末維新懐古談:12 名高かった店などの印象
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
そんな
縁起
(
えんぎ
)
の惡いことは聽き度くないと言つてもお孃さんは承知しなかつたんです。そして、私の耳を引つ張つたり、肩を押へたりして、無理にも聽かせて居りました
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
先
(
ま
)
ず十三人の順序が抽せんによって定められました。すると、どうであろう、わが
M大尉
(
エムたいい
)
は
縁起
(
えんぎ
)
悪くも最後の十三番となりました。西洋では十三という数を
忌
(
い
)
みきらいます。
国際射的大競技
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
先生は福の神様のお生れ変りで、いつもニコニコしておいでになるから
縁起
(
えんぎ
)
がよいと申しましてね。どこの店でも心の中で先生のお出でを願っているので御座いますよ先生……
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
京都
瑞泉寺
(
ずいせんじ
)
縁起
(
えんぎ
)
に依れば、順慶の歿後、此の石塔は洪水のために崩れてしまい、跡を訪う者もなかったのを、慶長十六年
角倉了以
(
すみくらりょうい
)
が高瀬川を開くに当ってその荒廃せるを哀れみ
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
上も高地も同じ意味を二つ
累
(
かさ
)
ねただけで、この地を支配している水や河という意義がない、穂高山麓の宮川の池の辺に穂高神社が
祀
(
まつ
)
ってある、その
縁起
(
えんぎ
)
に
拠
(
よ
)
ると、
伊邪那岐命
(
いざなぎのみこと
)
の御児
梓川の上流
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
縁起
(
えんぎ
)
がいい
奴
(
やつ
)
だから村中で池の中に飼ってやろう、という相談がまとまりました。
正覚坊
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
わたくしはここに『
江戸鑑図目録
(
えどかんずもくろく
)
』の作られた
縁起
(
えんぎ
)
を知ることを得たのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
あれでも昆布がとれるのかって。いやな子供だな。おい、
縁起
(
えんぎ
)
でもないぞ。取れもしないところにどうして工場なんか建てるんだ。取れるともさ。現におれはじめ沢山のものがそれでくらしを
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
現世
(
げんせ
)
の
人達
(
ひとたち
)
から
観
(
み
)
れば、
死
(
し
)
というものは
何
(
なに
)
やら
薄気味
(
うすきみ
)
のわるい、
何
(
なに
)
やら
縁起
(
えんぎ
)
でもないものに
思
(
おも
)
われるでございましょうが、
私
(
わたくし
)
どもから
観
(
み
)
れば、それは一
疋
(
ぴき
)
の
蛾
(
が
)
が
繭
(
まゆ
)
を
破
(
やぶ
)
って
脱
(
ぬ
)
け
出
(
で
)
るのにも
類
(
るい
)
した
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“浅草寺
縁起
(
えんぎ
)
ニ曰ク往昔土師臣真中知檜前内茂成ト宮戸川ニ出漁シテ聖観世音ノ尊像ヲ網中ニ得驚喜措ク能ハズ草堂ニ安置シ礼拝
供養
(
くよう
)
シタリ。コノ地ハ実ニ其ノ遺跡ニシテ浅草寺草創ノ浄域ナリ。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
(『
唯識論
(
ゆいしきろん
)
』に曰く、「この識性は無始のときより
来
(
このかた
)
、刹那刹那に果生ずれば因滅す。果生ずるがゆえに断にあらず、因滅するがゆえに常にあらず、断にもあらず常にもあらず、これ
縁起
(
えんぎ
)
の理なるが故なり」と)
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
「
縁起
(
えんぎ
)
でもない」
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「ええ、そうよ。
黄金虫
(
こがねむし
)
だから、たんすに
入
(
い
)
れてしまっておくと、
縁起
(
えんぎ
)
がいいと、お
母
(
かあ
)
さんがおっしゃってよ。」と、
久代
(
ひさよ
)
さんがいいました。
玉虫のおばさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
土間から表へかけて、いっぱいに下駄がはみ出したところは、
縁起
(
えんぎ
)
でもないが、まるでお通夜のようだと言いたい景色。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
さればこそ
命
(
みこと
)
もこゝに
垂跡
(
すゐしやく
)
まし/\たれ。此御神の
縁起
(
えんぎ
)
或
(
あるひ
)
は
灵験
(
れいげん
)
神宝
(
じんはう
)
の
類
(
るゐ
)
記すべき㕝あまたあれども
姑
(
しばらく
)
こゝに
省
(
はぶく
)
。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「
俺
(
お
)
ら
厭
(
や
)
だよ、
待
(
ま
)
つてつから
早
(
はや
)
く
來
(
き
)
てくろなんて
云
(
ゆ
)
はれた
日
(
ひ
)
にや
縁起
(
えんぎ
)
でもねえから」
爺
(
ぢい
)
さんは
爪
(
つめ
)
で
頭
(
あたま
)
を
掻
(
か
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
淫祠は大抵その
縁起
(
えんぎ
)
とまたはその
効験
(
こうけん
)
のあまりに
荒唐無稽
(
こうとうむけい
)
な事から、何となく滑稽の趣を伴わすものである。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
おや、
旦那
(
だんな
)
好
(
よ
)
くお
出
(
い
)
でなさいましたね、
金吹町
(
かねふきちやう
)
さんまア
好
(
よ
)
く
入
(
い
)
らつしやいましたね、
今年
(
ことし
)
は
元日
(
ぐわんじつ
)
から
縁起
(
えんぎ
)
が
好
(
よ
)
い事ね。乙「
時
(
とき
)
に
昼飯
(
ひるめし
)
の
支度
(
したく
)
をしてちよいと一
杯
(
ぱい
)
おくれ。 ...
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「見納めだなんて、
縁起
(
えんぎ
)
でもない事を云わぬがいい。また、いつだって江戸へ来られるじゃないか」
春の雁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『あゝ、あゝ、
縁起
(
えんぎ
)
でもない、
南無阿彌陀佛
(
なむあみだぶつ
)
!
此
(
この
)
船
(
ふね
)
に
惡魔
(
あくま
)
が
魅
(
みいつ
)
て
居
(
ゐ
)
なければよいが。』と
呟
(
つぶや
)
いた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その
點
(
てん
)
でとりわけ
物事
(
ものごと
)
に
縁起
(
えんぎ
)
を
擔
(
かつ
)
ぐ
支那人
(
しなじん
)
が
如何
(
いか
)
に
苦心
(
くしん
)
焦慮
(
せうりよ
)
するかはいろいろ
語
(
かた
)
られてゐることだが、
全
(
まつた
)
く
外
(
ほか
)
のことでは
如何
(
いか
)
なる
擔
(
かつ
)
ぎ
屋
(
や
)
でもない
僕
(
ぼく
)
が
麻雀
(
マージヤン
)
の
日
(
ひ
)
となると
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
然
(
さ
)
れば
平日
(
ひごろ
)
然
(
さ
)
までに
臆病
(
おくびやう
)
ならざる
輩
(
はい
)
も、
船出
(
ふなで
)
の
際
(
さい
)
は
兎
(
と
)
や
角
(
かく
)
と
縁起
(
えんぎ
)
を
祝
(
いは
)
ひ、
御幣
(
ごへい
)
を
擔
(
かつ
)
ぐも
多
(
おほ
)
かり。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“縁起”の解説
縁起(えんぎ、sa: pratītya-samutpāda, プラティーティヤ・サムトパーダ、pi: paṭicca-samuppāda, パティッチャ・サムッパーダ)とは、他との関係が縁となって生起するということ。全ての現象は、原因や条件が相互に関係しあって成立しているものであって独立自存のものではなく、条件や原因がなくなれば結果も自ずからなくなるということを指す。
(出典:Wikipedia)
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
“縁起”で始まる語句
縁起棚
縁起直
縁起偈
縁起文
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