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尊敬
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そんけい
ふりがな文庫
“
尊敬
(
そんけい
)” の例文
アッカはみんなからたいへん
尊敬
(
そんけい
)
されている鳥で、どんなに、りっぱなガンでも、アッカの言いつけには
従
(
したが
)
うほどだったのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
それは
勿論
(
もちろん
)
、これは
我々
(
われわれ
)
だけの
話
(
はなし
)
だが、
彼
(
かれ
)
は
余
(
あま
)
り
尊敬
(
そんけい
)
をすべき
人格
(
じんかく
)
の
男
(
おとこ
)
では
無
(
な
)
いが、
術
(
じゅつ
)
に
掛
(
か
)
けてはまたなかなか
侮
(
あなど
)
られんと
思
(
おも
)
う。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
およそ、戦国の
世
(
よ
)
には、神ほど
尊敬
(
そんけい
)
されたものはなく、神の力、神の法ほど、うごかすことのできないものと、
信
(
しん
)
じられたものはなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「きみはぼくの父親や母親のことをそんなふうに言っているが、ぼくはやはりあの人たちを
尊敬
(
そんけい
)
しなければならない。
愛
(
あい
)
さなければならない」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
大森
(
おほもり
)
の
貝塚
(
かひづか
)
は、
人類學研究者
(
じんるゐがくけんきうしや
)
の
眼
(
め
)
から、
最
(
もつと
)
も
神聖
(
しんせい
)
なる
地
(
ち
)
として
尊敬
(
そんけい
)
せられて
居
(
ゐ
)
る。
此所
(
こゝ
)
が
本邦
(
ほんぽう
)
最初
(
さいしよ
)
に
發見
(
はつけん
)
せられた
石器時代
(
せききじだい
)
の
遺跡
(
ゐせき
)
であるからだ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
じんとりをするときでも、かくれんぼをするときでも、いっしょに遊ぶのです。安雄さんは小さい友だちから、とくべつに
尊敬
(
そんけい
)
されていました。
かぶと虫
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
そして
改
(
あらた
)
めて
征夷大将軍
(
せいいたいしょうぐん
)
という
役
(
やく
)
におつけになりました。みんなはそれから
後
(
のち
)
田村麻呂
(
たむらまろ
)
に
田村将軍
(
たむらしょうぐん
)
という
名
(
な
)
をつけて、
尊敬
(
そんけい
)
するようになりました。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そこに
盲目
(
まうもく
)
の
尊敬
(
そんけい
)
が
生
(
しやう
)
ずる。
盲目
(
まうもく
)
の
尊敬
(
そんけい
)
では、
偶
(
たま/\
)
それをさし
向
(
む
)
ける
對象
(
たいしやう
)
が
正鵠
(
せいこく
)
を
得
(
え
)
てゐても、なんにもならぬのである。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
されば全校の気風は勇気にとみ、また
慈愛
(
じあい
)
と友情にあつく、年長者は年少者を、弟のごとく
保護
(
ほご
)
し、年少者はまた、年長者を兄のごとく
尊敬
(
そんけい
)
する。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
日露戦争
(
にちろせんそう
)
に勝って、「日本強し」の声こそしていたが、そのころはまだ、日本人はあまり
尊敬
(
そんけい
)
されていなかった。
柔道と拳闘の転がり試合
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
ひとから
尊敬
(
そんけい
)
されるとそれに感じ易い
老人
(
ろうじん
)
の方は、
殊
(
こと
)
にそうだった。二人はルイザがそばで顔を
真赤
(
まっか
)
にするほどひどい
常談
(
じょうだん
)
を
浴
(
あび
)
せかけて、それで
満足
(
まんぞく
)
した。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
そうだ、
用水池
(
ようすいいけ
)
を
造
(
つく
)
って、
村
(
むら
)
を
旱魃
(
かんばつ
)
から
救
(
すく
)
った、
日
(
ひ
)
ごろみんなの
尊敬
(
そんけい
)
している
人
(
ひと
)
でした。
老人
(
ろうじん
)
はいいました。
きつねをおがんだ人たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勤め人々
尊敬
(
そんけい
)
すればとて慢心増長なせしか
若
(
もし
)
予
(
よ
)
が答を爲ば不便や其方切腹せねば成まじ
唯
(
たゞ
)
聞流
(
きゝながし
)
にして遣さんに篤と
勘考
(
かんかう
)
すべしとて悠然と控へければ
頓
(
やが
)
て常樂院を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
柿本人麿
(
かきのもとのひとまろ
)
は、
平安朝
(
へいあんちよう
)
の
末
(
すゑ
)
になると、
神樣
(
かみさま
)
として
祀
(
まつ
)
られる
程
(
ほど
)
の
尊敬
(
そんけい
)
をうけるようになりました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
一を business と
名付
(
なづ
)
けて、もちろん自由業は
高尚
(
こうしょう
)
なものとなし、これに従事している者には社会も相応の
尊敬
(
そんけい
)
を払って、あるいは
官吏
(
かんり
)
あるいは弁護士、教育家
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
されば先生は常に
袴
(
はかま
)
をも着せず、
一書生
(
いちしょせい
)
の
風体
(
ふうたい
)
なるにかかわらず、予が家の
婢僕等
(
ひぼくら
)
皆
尊敬
(
そんけい
)
して、呼ぶに先生を以てし、
門番
(
もんばん
)
、先生を見れば
俄
(
にわ
)
かに衣を
纒
(
まと
)
いてその
裸体
(
らたい
)
を
蔽
(
おお
)
いて
礼
(
れい
)
を
為
(
な
)
せり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
二
年
(
ねん
)
三
年
(
ねん
)
は
夢
(
ゆめ
)
の
間
(
ま
)
に
過
(
す
)
ぎ、
未亡人
(
びぼうじん
)
の
操行
(
さうかう
)
に
關
(
くわん
)
して
誰一人
(
たれひとり
)
陰口
(
かげぐち
)
を
利
(
き
)
く
者
(
もの
)
もなかつた。
貧
(
まづ
)
しくはあつたけれど
彼女
(
かのぢよ
)
の
家柄
(
いへがら
)
もよかつたので、
多少
(
たせう
)
の
尊敬
(
そんけい
)
の
心持
(
こゝろも
)
ちも
加
(
くは
)
へて
人々
(
ひと/″\
)
は
彼女
(
かのぢよ
)
を
信用
(
しんよう
)
した。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
しかし事情は変化して外から見るほどの作用はなかったかも知れぬ。それでも敗戦後戦時中の法制局長官は、
当然
(
とうぜん
)
にパージにされたことを考えると、一種の迷信的
尊敬
(
そんけい
)
があったかも知れぬ。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
となり村のある家などでは、四人あった息子が四人とも戦死して、四つの
名誉
(
めいよ
)
のしるしはその家の門にずらりとならんでいた。大吉たちは、どんなにか
尊敬
(
そんけい
)
の目でそれをあおぎ見たことだろう。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
老齡
(
ろうれい
)
と
棋
(
き
)
力の
衰頽
(
すいたい
)
と、これは
悲
(
かな
)
しい事に如何ともし
難
(
かた
)
いものだからだ。
僕
(
ぼく
)
は出でて
戰
(
たゝか
)
はざる如き
棋士
(
きし
)
は如何なる
棋
(
き
)
力ありとも
到底
(
とうてい
)
尊敬
(
そんけい
)
出來ぬが、その
意味
(
いみ
)
では小菅
翁
(
おう
)
の
詞
(
ことば
)
に同
感
(
かん
)
し
能
(
あた
)
はぬでもない。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
ちょっとへんに思われるかもしれませんが、じつをいうと、ニールスはこの年とったアッカにたいしては、
尊敬
(
そんけい
)
に
似
(
に
)
た気もちを持っていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
初
(
はじ
)
めは
恐怖
(
きょうふ
)
がわたしをかれから遠ざけたけれど、このごろはなんとは知れないが、ぼんやりと、いわば
尊敬
(
そんけい
)
に
似
(
に
)
た
感情
(
かんじょう
)
がかれとわたしをへだてていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
だから、それをたくさん
持
(
も
)
っているものほど、
村
(
むら
)
の
人々
(
ひとびと
)
に
尊敬
(
そんけい
)
せられ、
恐
(
おそ
)
れられたりしていたのであります。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自分
(
じぶん
)
をば
道
(
みち
)
に
疎遠
(
そゑん
)
な
人
(
ひと
)
だと
諦念
(
あきら
)
め、
別
(
べつ
)
に
道
(
みち
)
に
親密
(
しんみつ
)
な
人
(
ひと
)
がゐるやうに
思
(
おも
)
つて、それを
尊敬
(
そんけい
)
する
人
(
ひと
)
がある。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
かれは
白皙人
(
はくせきじん
)
も黄色人も黒人も、人間はすべて同一の自由と
権利
(
けんり
)
をもち、おたがいにそれを
尊敬
(
そんけい
)
せねばならぬと信じている。世界の人種は
平等
(
びょうどう
)
である、人種によって
待遇
(
たいぐう
)
を別にしてはならぬ。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
其
(
そ
)
れは
勿論
(
もちろん
)
、
是
(
これ
)
は
我々丈
(
われ/\だけ
)
の
話
(
はなし
)
だが、
彼
(
かれ
)
は
餘
(
あま
)
り
尊敬
(
そんけい
)
をすべき
人格
(
じんかく
)
の
男
(
をとこ
)
では
無
(
な
)
いが、
術
(
じゆつ
)
に
掛
(
か
)
けては
又
(
また
)
なか/\
侮
(
あなど
)
られんと
思
(
おも
)
ふ。で
願
(
ねがは
)
くはだ、
君
(
きみ
)
、
何卒
(
どうぞ
)
一つ
充分
(
じゆうぶん
)
に
彼
(
かれ
)
を
信
(
しん
)
じて、
療治
(
れうぢ
)
を
專
(
せん
)
一にして
頂
(
いたゞ
)
きたい。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
わたしたちはおたがいに
尊敬
(
そんけい
)
し合った。わたしは
背嚢
(
はいのう
)
のふたを
閉
(
し
)
めると、マチアが代わってそれを
肩
(
かた
)
にのせた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
やさしい
奥
(
おく
)
さまがありました。あわれな
人
(
ひと
)
たちには、なぐさめてやり、また、
貧
(
まず
)
しい
人
(
ひと
)
たちには、めぐんでやりましたから、みんなから、
尊敬
(
そんけい
)
されていました。
奥さまと女乞食
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ですから、この
巨人
(
きょじん
)
は、ブレーキンゲの人たちから大いに
感謝
(
かんしゃ
)
され、
尊敬
(
そんけい
)
されてもいいわけです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
自分
(
じぶん
)
のわからぬもの、
會得
(
ゑとく
)
することの
出來
(
でき
)
ぬものを
尊敬
(
そんけい
)
することになる。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
日本から
招聘
(
しょうへい
)
せられた工学者で、この島へきてからもはや、二十年の月日はすぎた、かれは
温厚
(
おんこう
)
のひとでかつ
義侠心
(
ぎきょうしん
)
が強いところから、日本を代表する
名誉
(
めいよ
)
の
紳士
(
しんし
)
として、一般の
尊敬
(
そんけい
)
をうけている。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
同時に親方に持つ
尊敬
(
そんけい
)
と、ミリガン
夫人
(
ふじん
)
とその病身の子どもに対して持つ
愛着
(
あいちゃく
)
とは比較にはならなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
この
年老
(
としと
)
ったさるは、この
近傍
(
きんぼう
)
の
山
(
やま
)
や、
森
(
もり
)
にすむ、
獣物
(
けもの
)
や、
鳥
(
とり
)
たちから
尊敬
(
そんけい
)
されていました。それは、この
山
(
やま
)
の
生活
(
せいかつ
)
に
対
(
たい
)
して、
多
(
おお
)
くの
経験
(
けいけん
)
を
持
(
も
)
っていたためです。
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それでも、あなたは
勇敢
(
ゆうかん
)
な
人
(
ひと
)
だ、よくここまで
泳
(
およ
)
いでこられたものだ。」と、お
父
(
とう
)
さんはその
外国人
(
がいこくじん
)
を
尊敬
(
そんけい
)
しました。
外国人
(
がいこくじん
)
も、またお
父
(
とう
)
さんに
親
(
した
)
しみました。
青いランプ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
婦人
(
ふじん
)
は、なぜ
早
(
はや
)
くそれを
知
(
し
)
らなかったろう。そうすれば、こんなに
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
、この
病
(
やまい
)
に
苦
(
くる
)
しまなくってもよかったのにと、
急
(
きゅう
)
に、
見
(
み
)
もしない、その
医者
(
いしゃ
)
を
心
(
こころ
)
の
中
(
うち
)
で
尊敬
(
そんけい
)
しました。
世の中のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、
日
(
ひ
)
がたつにつれて、その
人
(
ひと
)
にたいする
尊敬
(
そんけい
)
の、だんだんたかまるのがわかりました。
緑色の時計
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自分
(
じぶん
)
は、いつまでも
昔
(
むかし
)
の百
姓
(
しょう
)
で、みんなといっしょになって
働
(
はたら
)
いて、みんなと
苦楽
(
くらく
)
を
共
(
とも
)
にしましたから、
村
(
むら
)
の
人
(
ひと
)
たちからも、
恩人
(
おんじん
)
と
慕
(
した
)
われて、たいへん
尊敬
(
そんけい
)
されたのであります。
武ちゃんと昔話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それだけでなく、かれは、
敵
(
てき
)
と
出
(
で
)
あって、たたかわなければならないときも、
自分
(
じぶん
)
は
相手
(
あいて
)
のいちばん
強
(
つよ
)
いやつをひきうけるというふうでしたから、みんなから、
尊敬
(
そんけい
)
されていました。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おじいさんは、
正
(
ただ
)
しい
道
(
みち
)
を
悟
(
さと
)
ったばかりに、それからは、
雇
(
やと
)
い
人
(
にん
)
にも
尊敬
(
そんけい
)
され、ひとりぽっちでさびしくなく、
体
(
からだ
)
がきかなくても、
何不自由
(
なにふじゆう
)
なく、
暮
(
く
)
らすことができたのであります。
夏とおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すべてがわかって、
奥
(
おく
)
さまは、かりそめにも、ひとをうたがった、
自分
(
じぶん
)
の
心
(
こころ
)
を
恥
(
は
)
ずかしく、すまなく
感
(
かん
)
じました。そして、あわれな
母親
(
ははおや
)
の、やさしい
心
(
こころ
)
に
対
(
たい
)
して、
少
(
すく
)
なからず
尊敬
(
そんけい
)
されたのであります。
奥さまと女乞食
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“尊敬”の解説
尊敬(そんけい、en: respect 、esteem )とは、重要と考えられる、もしくは大いに尊重または留意される、ある人やある物に示される肯定的な気持ちや行為である。それにより良き人柄や価値あるものへの賞賛の思いが伝わる。そして尊敬は、ある人の要求や気持ちへの気遣いや配慮・考慮を示すことで、その人を敬う一連の過程でもある。
(出典:Wikipedia)
尊
常用漢字
小6
部首:⼨
12画
敬
常用漢字
小6
部首:⽁
12画
“尊”で始まる語句
尊
尊氏
尊崇
尊良
尊重
尊者
尊王攘夷
尊公
尊大
尊澄