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かのじょ
ふりがな文庫
“
彼女
(
かのじょ
)” の例文
その
後
(
ご
)
、
彼女
(
かのじょ
)
は、いろいろの
人
(
ひと
)
に、
T町
(
ティーまち
)
にある
M病院
(
エムびょういん
)
の
話
(
はなし
)
をして、はたして、それはほんとうのことかと、たしかめようとしました。
世の中のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それが
人
(
ひと
)
の
言
(
い
)
うように
規則的
(
きそくてき
)
に
溢
(
あふ
)
れて
来
(
こ
)
ようとは、
信
(
しん
)
じられもしなかった。
故
(
ゆえ
)
もない
不安
(
ふあん
)
はまだ
続
(
つづ
)
いていて、
絶
(
た
)
えず
彼女
(
かのじょ
)
を
脅
(
おびや
)
かした。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ツルは女だからさすがに花をうまくあしらい美しいパノラマをつくる、また
彼女
(
かのじょ
)
はそれをつくり私たちにみせるのがすきだった。
花をうめる
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
当時は婦人の身長が一体に低かったようであるが
彼女
(
かのじょ
)
も身の
丈
(
たけ
)
が五尺に
充
(
み
)
たず顔や手足の道具が非常に小作りで
繊細
(
せんさい
)
を極めていたという。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ある日、わたしが
彼女
(
かのじょ
)
の部屋へ入って行くと、彼女は
籐椅子
(
とういす
)
にかけて、頭をぎゅっと、テーブルのとがった
縁
(
ふち
)
に
押
(
お
)
しつけていた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
▼ もっと見る
右のこわきに、
咲耶子
(
さくやこ
)
のからだを引っかかえていた。
不意
(
ふい
)
に、
当身
(
あてみ
)
をうけたのであろう、
彼女
(
かのじょ
)
は力のない四
肢
(
し
)
をグッタリとのばしていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
最初
(
さいしょ
)
彼女
(
かのじょ
)
に
起
(
おこ
)
った
現象
(
げんしょう
)
は
主
(
しゅ
)
として
霊視
(
れいし
)
で、それは
殆
(
ほと
)
んど
申分
(
もうしぶん
)
なきまでに
的確
(
てきかく
)
明瞭
(
めいりょう
)
、よく
顕幽
(
けんゆう
)
を
突破
(
とっぱ
)
し、
又
(
また
)
遠近
(
えんきん
)
を
突破
(
とっぱ
)
しました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
しかし、
彼女
(
かのじょ
)
のものの考え方には、どことなく
面白
(
おもしろ
)
いところがあったので、
家
(
うち
)
の
中
(
なか
)
のつまらない
仕事
(
しごと
)
もそのために
活気
(
かっき
)
づき、
潤
(
うるお
)
いが
生
(
しょう
)
じた。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
余が
口笛
(
くちぶえ
)
を
吹
(
ふ
)
いたら、
彼女
(
かのじょ
)
はふっと見上げたが、やがて尾を
垂
(
た
)
れて、小さな
足跡
(
あしあと
)
を深く雪に残しつゝ、裏の方へ往って了うた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
こういう職務に立つときの
彼女
(
かのじょ
)
の姿態に針一
突
(
つ
)
きの間違いもなく手間の極致を
尽
(
つく
)
して
彫
(
ほ
)
り出した
象牙
(
ぞうげ
)
細工のような非人情的な完成が見られた。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
彼女
(
かのじょ
)
のとうに死んでいる友人と話し合ってでもいると言ったような、
空虚
(
うつろ
)
な
眼
(
まな
)
ざしがまざまざと蘇ってくる……と思うと
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
合宿前の日当りの
好
(
よ
)
い
芝生
(
しばふ
)
に、
皆
(
みんな
)
は、円く坐って、黒井さんが読みあげる、
封筒
(
ふうとう
)
の
宛名
(
あてな
)
に「ホラ、
彼女
(
かのじょ
)
からだ」とか一々、騒ぎたてていました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
乳母のお
浜
(
はま
)
には、郷里では久しく文通を
怠
(
おこた
)
っていたが、いざ上京というときになって、ふと
彼女
(
かのじょ
)
のことを思いおこし、
妙
(
みょう
)
に感傷的な気分になった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
彼女
(
かのじょ
)
は
田舎
(
いなか
)
の程度の低い学校を出たばかりで、充分の高等教育を受けなかったので、常に自分の無学を悲しみ、良人に対して満足な
奉仕
(
ほうし
)
ができないことを
嘆
(
なげ
)
き
詫
(
わ
)
びた。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
これは風というよりもむしろ
彼女
(
かのじょ
)
の性質であった。自分はそれでも兄が
先刻
(
さっき
)
の会談のあと、よくこれほどに
昂奮
(
こうふん
)
した神経を治められたものだと思ってひそかに感心した。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それだからと
云
(
い
)
って、
僕
(
ぼく
)
は
彼女
(
かのじょ
)
をこましゃくれた女だとは思いたくなかった。
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
しかし、
彼女
(
かのじょ
)
は兄をやさしく愛していたし、兄も口には出さないが彼女を
大切
(
たいせつ
)
にしていた。彼等は
二人
(
ふたり
)
きりでほかに
身寄
(
みより
)
の
者
(
もの
)
もなかった。
二人
(
ふたり
)
とも生活のためにひどく
苦労
(
くろう
)
して、やつれはてていた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼女
(
かのじょ
)
は、
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれながら
立
(
た
)
っていましたが、やがて、
自分
(
じぶん
)
もまた
砂
(
すな
)
の
上
(
うえ
)
へすわったのです。そして、やはり
海
(
うみ
)
の
方
(
ほう
)
を
見
(
み
)
ていました。
北の少女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
袖子
(
そでこ
)
はまだ
漸
(
ようや
)
く
高等小学
(
こうとうしょうがく
)
の一
学年
(
がくねん
)
を
終
(
お
)
わるか
終
(
お
)
わらないぐらいの
年頃
(
としごろ
)
であった。
彼女
(
かのじょ
)
とても
何
(
なに
)
かなしにはいられなかった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ジナイーダが、わたしたちの一座を、新しい気分のものに切り
替
(
か
)
えたのだ。わたしは
小姓
(
こしょう
)
の役目がら、
彼女
(
かのじょ
)
のそばに席を
占
(
し
)
めた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
夜は
灯
(
ひ
)
を
滅
(
めっ
)
しておく
習慣
(
しゅうかん
)
の
城塞
(
じょうさい
)
は、まッくらで、
隠森
(
いんしん
)
として、ただひとりさけびまわる
彼女
(
かのじょ
)
の声が
木魂
(
こだま
)
するばかりだった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いつかの画家さんよ……
又
(
また
)
、お会いしたわ」——
彼女
(
かのじょ
)
にそう注意をされるまでは、私はその男が、この
頃
(
ごろ
)
何の理由もなく私を苦しめ出している
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
その後、
暫
(
しばら
)
くしてから、「坂本さん、ボオトの写真、うち、
欲
(
ほ
)
しいわ」と女学生服をきた
彼女
(
かのじょ
)
から、兄貴にでもねだるようにして、せがまれました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
正直者
(
しょうじきもの
)
の
香織
(
かおり
)
は、
涙
(
なみだ
)
ながらに、
臨終
(
りんじゅう
)
に
際
(
さい
)
して、
自分
(
じぶん
)
の
心懸
(
こころがけ
)
の
悪
(
わる
)
かったことをさんざん
詫
(
わ
)
びるのでした。しばらくして
彼女
(
かのじょ
)
は
言葉
(
ことば
)
をつづけました。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
しかし
彼女
(
かのじょ
)
はそれまで私が心の中で育てていたツルとはたいそうちがっていて、
普通
(
ふつう
)
のおろかな
虚栄心
(
きょえいしん
)
の強い女であることがわかり、ひどい
幻滅
(
げんめつ
)
を味わったのは
花をうめる
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
それがまだ道江にはわかっていないとしても、いつかは
彼女
(
かのじょ
)
の耳にもはいるだろう。その時の道江の顔を想像しただけでも、身がちぢむような気がするのだった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
「ええ」と云って
彼女
(
かのじょ
)
は
傘
(
かさ
)
を手に持ったまま、
後
(
うしろ
)
を向いて自分の
後足
(
あとあし
)
を顧みた。自分は赤い靴を砂の中に
埋
(
うず
)
めながら、今日の使命をどこでどう果したものだろうと考えた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
真佐子は
漂渺
(
ひょうびょう
)
とした、それが
彼女
(
かのじょ
)
の最も
真面目
(
まじめ
)
なときの表情でもある顔付をして復一を見た。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「
想像力
(
そうぞうりょく
)
がない」と
彼女
(
かのじょ
)
がいったのは、それは
想像力
(
そうぞうりょく
)
といえば、
小説
(
しょうせつ
)
を作るというようなことだけをいうものと
思
(
おも
)
っていたからで、その
実
(
じつ
)
、母は
自分
(
じぶん
)
では
知
(
し
)
らずにいるのだけれど
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
彼女
(
かのじょ
)
は、この
愚
(
おろ
)
かな
聟
(
むこ
)
が、たとえ
自分
(
じぶん
)
を
慕
(
した
)
い、
愛
(
あい
)
してくれましたにかかわらず、どうしても
自分
(
じぶん
)
は
愛
(
あい
)
することができなかったのです。
海ぼたる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
男
(
おとこ
)
と
女
(
おんな
)
の
相違
(
そうい
)
が、
今
(
いま
)
は
明
(
あき
)
らかに
袖子
(
そでこ
)
に
見
(
み
)
えてきた。さものんきそうな
兄
(
にい
)
さん
達
(
たち
)
とちがって、
彼女
(
かのじょ
)
は
自分
(
じぶん
)
を
護
(
まも
)
らねばならなかった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
初めのうちは私は、ジナイーダの名前をさえ口にする勇気が出なかったが、やがて
我慢
(
がまん
)
がならなくなって、しきりに
彼女
(
かのじょ
)
のことを
褒
(
ほ
)
めちぎりだした。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
甲府
(
こうふ
)
の
代官
(
だいかん
)
大久保石見守
(
おおくぼいわみのかみ
)
が、手をまわして
入
(
い
)
れておいた
裏切
(
うらぎ
)
り者はすべてで十二人、
彼女
(
かのじょ
)
の走りだすさき、さけるさきに、
槍
(
やり
)
を取って立ちふさがる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
尚
(
な
)
お
面白
(
おもしろ
)
いのは、T
女
(
じょ
)
の
父
(
ちち
)
が、
海軍将校
(
かいぐんしょうこう
)
であった
為
(
た
)
めに、はしなくも
彼女
(
かのじょ
)
の
出生地
(
しゅっしょうち
)
がその
守護霊
(
しゅごれい
)
と
関係
(
かんけい
)
深
(
ふか
)
き
三浦半島
(
みうらはんとう
)
の一
角
(
かく
)
、
横須賀
(
よこすか
)
であったことであります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
M氏は、それを誰か女の選手に、
彼女
(
かのじょ
)
の持物として、預かって
貰
(
もら
)
えと言います。浅ましい話ですが、ぼくはそれをきくと、眼の色が変るほど、興奮しました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
最初に私が
彼女
(
かのじょ
)
に会った当時の彼女のういういしい
面影
(
おもかげ
)
と、数カ月前、最後に会った時の、そしてその時から今だに私の眼先にちらついてならない彼女の冷やかな面影と
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
それには、かれが上京以来三年以上もの間、一度も
彼女
(
かのじょ
)
に手紙を出さなかったことに対して、
冗談
(
じょうだん
)
まじりに軽い不平がのべてあり、そのあとに、つぎのような文句が書いてあった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
お蘭は、世の中の雑音には極めて
怖
(
おび
)
え
易
(
やす
)
く
唯
(
ただ
)
一人、自分だけ静な安らかな
瞳
(
ひとみ
)
を見せる
野禽
(
のどり
)
のような四郎をいじらしく思った。
彼女
(
かのじょ
)
はこの人並でないものに何かと
労
(
いたわ
)
りの心を配ってやった。
みちのく
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
三沢もまた、あの美しい看護婦をどうする
了簡
(
りょうけん
)
もない癖に、自分だけがだんだん
彼女
(
かのじょ
)
に近づいて行くのを見て、平気でいる訳には行かなかった。そこに自分達の心づかない暗闘があった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「あの若者がとびこんだところから、あなたもとびこみなさい。」
娘
(
むすめ
)
は
躊躇
(
ちゅうちょ
)
しなかった。
彼女
(
かのじょ
)
は小さな
心臓
(
しんぞう
)
を、
両掌
(
りょうて
)
ににぎられた小鳥のように、ときめかせながら岩のところに下りていった。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
彼女
(
かのじょ
)
には、どうしても、このとき、
死
(
し
)
んでしまったということが、あまりに、
子供
(
こども
)
に
対
(
たい
)
して、いじらしくていえなかったのでした。
遠方の母
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼女
(
かのじょ
)
を救う一番いい方法は、寺へ
頼
(
たの
)
んでしばらく国元の様子の判るまで置いてもらうことだと思いましたが、乱世の
慣
(
なら
)
わし、同じような悲運な事情で寺へ泣付いて来る者がたくさんあって
鯉魚
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
彼女
(
かのじょ
)
らの
巣
(
す
)
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
哀
(
あわ
)
れな
母親
(
ははおや
)
は、
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
を
見
(
み
)
まわしていいました。そこで
母親
(
ははおや
)
を
真
(
ま
)
ん
中
(
なか
)
にして、
兄
(
あに
)
は
左
(
ひだり
)
に、
弟
(
おとうと
)
は
彼女
(
かのじょ
)
の
右
(
みぎ
)
に
腰
(
こし
)
をかけたのであります。
石段に鉄管
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いよいよ
彼女
(
かのじょ
)
は現実を遊離する
徴候
(
ちょうこう
)
を歴然と示して来た。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
彼女
(
かのじょ
)
は、
小指
(
こゆび
)
を
切
(
き
)
りました。そして、
赤
(
あか
)
い
血
(
ち
)
を、サフラン
酒
(
しゅ
)
のびんの
中
(
なか
)
に
滴
(
た
)
らしました。ちょうど、
窓
(
まど
)
の
外
(
そと
)
は、いい
月夜
(
つきよ
)
でありました。
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
彼女
(
かのじょ
)
はどうしても
海
(
うみ
)
ほおずきを
目
(
め
)
から
忘
(
わす
)
れることができませんでした。
家
(
うち
)
に
帰
(
かえ
)
ってもそのことばかり
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
していました。
海ほおずき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三
度
(
ど
)
めにいったのは、
鳥屋
(
とりや
)
でありました。そこへいっても、
彼女
(
かのじょ
)
はよく
働
(
はたら
)
きました。
鳥
(
とり
)
に
餌
(
え
)
をやったり、いろいろ
鳥
(
とり
)
の
世話
(
せわ
)
をしました。
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
彼女
(
かのじょ
)
は、いつか
赤
(
あか
)
い
紙
(
かみ
)
に
石
(
いし
)
を
包
(
つつ
)
んで
投
(
な
)
げた
岩
(
いわ
)
の
上
(
うえ
)
にきて、
海
(
うみ
)
を
望
(
のぞ
)
みながら、
神
(
かみ
)
さまに
手
(
て
)
を
合
(
あ
)
わせて、
静
(
しず
)
かに
祈
(
いの
)
りました。
夕焼け物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おお、いいお
月
(
つき
)
さまだこと。
坊
(
ぼっ
)
ちゃんのお
母
(
かあ
)
さんは、あの
中
(
なか
)
に、おいでなさるのですよ。」と、
彼女
(
かのじょ
)
は
月
(
つき
)
を
指
(
ゆび
)
さしながらいいました。
遠方の母
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
常用漢字
中学
部首:⼻
8画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“彼女”で始まる語句
彼女等
彼女達
彼女自身
彼女程