“彼女達”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かのおんなたち50.0%
かのじょたち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは彼女達かのおんなたちと懇意になるには——少くとも彼女達から敬して遠ざけられないためには、現在の身分はかくしている方がよいと思った。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたくしは若い時から脂粉のちまたに入り込み、今にその非を悟らない。或時は事情にとらわれて、彼女達かのおんなたちの望むがまま家にれて箕帚きそうらせたこともあったが、然しそれは皆失敗に終った。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そこでぼくは彼女達かのじょたち婉然えんぜんと頼まれると、唯々諾々いいだくだくとしてひき受け、その夜は首をひねって、彼女の桃色ももいろのノオトに書きも書いたり
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
「ぼくにはだいじなひとがいるから、悪いけれど気にしないで」とまともな顔で断って、指一本、彼女達かのじょたちに触れたことはありませんでした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)