“かのじょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
彼女100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時は婦人の身長が一体に低かったようであるが彼女かのじょも身のたけが五尺にたず顔や手足の道具が非常に小作りで繊細せんさいを極めていたという。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ある日、わたしが彼女かのじょの部屋へ入って行くと、彼女は籐椅子とういすにかけて、頭をぎゅっと、テーブルのとがったふちしつけていた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
右のこわきに、咲耶子さくやこのからだを引っかかえていた。不意ふいに、当身あてみをうけたのであろう、彼女かのじょは力のない四をグッタリとのばしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)