学問がくもん)” の例文
旧字:學問
信吉しんきちは、自分じぶんっているものが、いつか学問がくもんのうえに役立やくだてば、ひとりこのひとのみのよろこびでない、人類じんるい幸福こうふくおもいましたから
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは、そのころ、ふるいかんがえをもつひとが、西洋せいようのあたらしい学問がくもんをしているゆうめいなひとをころすことがはやっていたからです。
といって、そのあくる日あらためて匡房まさふさのところへ出かけて行って、ていねいにたのんで、いくさ学問がくもんおしえてもらうことにしました。
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
こいつらのように無学むがくなやつどもがさわいでいる間はよいが、そのうちに学問がくもんのあるやつがこれを見にきて、ぼくの研究けんきゅう
あなたがた世界せかいくだり、いろいろと現界げんかい苦労くろうをされるのも、つまりはふか神界しんかいのお仕組しくみで、それがわたくしたちにもまたとなき学問がくもんとなるのです。
学問がくもん智識ちしき富士ふじやまほどツても麺包屋ぱんやには唖銭びた一文いちもん価値ねうちもなければ取ツけヱべヱは中々なか/\もつてのほかなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
これはやはり日本こちらでも同じ事で、著作ちよさくでもなさるかたは誠に世事せじうといもので、何所どこかん所があります、学問がくもんにもぬけてゐてもなにかにうといところがあるもので
西洋の丁稚 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ふたりの子どもをつまのやつがれて三里塚りづかへいってくれると都合つごうがえいが、承知しょうちしないかな。独身どくしんになっていま一学問がくもんがやってみたいなあ。子どもはひとりだけだなあ。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
統計年度とうけいねんどにおいて、一万二千にん患者かんじゃけたとすれば、すなわち一万二千にんあざむかれたのである。おも患者かんじゃ病院びょういん入院にゅういんさせて、それを学問がくもん規則きそくしたがって治療ちりょうすることは出来できぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
諭吉が机上きじょう学問がくもんじつにしたるものにして、畢生ひっせいの利益これより大なるはなし。
「だが、学問がくもんがなくては、まだほんとうのことは、わからぬのだろうか。」と、かれは、きゅう元気げんきがなくなり、気持きもちがおもくなるのでした。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
諭吉ゆきちのかいたほんはたくさんありますが、そのなかでゆうめいなのは、「西洋事情せいようじじょう」「世界国尽せかいくにづくし」「学問がくもんのすすめ」などです。
学問がくもんてることはおもいもよらないので、せめてりっぱな子供こどもんで、その子を先祖せんぞけないえらい学者がくしゃ仕立したてたいとおもちました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
その時のぼくの先生せんせいのオリバー教授きょうじゅというのは、じつに根性こんじょうのまがった男で、学者がくしゃのくせに学問がくもん実験じっけんに身を入れないで、世間せけんのひょうばんや名声めいせいばかりに気をとられているのだ。
ずそのころ私達わたくしたちけた教育しつけにつきて申上もうしあげてみましょうか——時代じだい時代じだいゆえ、教育しつけはもういたって簡単かんたんなもので、学問がくもん読書よみかき習字てならいまた歌道かどうとおり、すべて家庭かていおさめました。
ふ所にお心をけて蓄音器ちくおんきからういふ発明はつめいをなさるとふは、当家こちら御主人ごしゆじんそれだけの学問がくもんもなければならず、お智恵ちゑもなければけんことぢやが、うも結構けつこう御商法ごしやうはふですな
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
貴方あなたは一生涯しょうがいだれにも苛責かしゃくされたことはく、健康けんこうなることうしごとく、厳父げんぷ保護ほごもと生長せいちょうし、それで学問がくもんさせられ、それからしてわりのよいやく取付とりつき、二十年以上ねんいじょうあいだも、暖炉だんろいてあり
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
とうさまは、学問がくもんのすきなかたでしたから、おまえに勉強べんきょうをしてもらいたかったのじゃないかとおもいます。どうだろ、おぼうさんになっては……。
この子が十三になったとき、お百姓ひゃくしょう学問がくもん仕込しこんでもらおうとおもって、元興寺がんこうじ和尚おしょうさんのお弟子でしにしました。
雷のさずけもの (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
学者がくしゃ学問がくもんのためにというので、書記しょきこころをうごかせられたらしく、熱心ねっしんきまわってくれるのです。そのかいあって、ついにむら発掘はっくつをゆるしました。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
如何いかなれば規則きそくはあっても、ここに学問がくもんいのである。哲学てつがくすててしまって、医師等いしゃらのように規則きそくしたがってろうとするのには、だい一に清潔法せいけつほうと、空気くうき流通法りゅうつうほうとがくべからざるものである。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
かねとか、学問がくもんとかいうことより、なによりみんながただしいかんがえをもつ人間にんげんとなることが大切たいせつなんですね。」
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
するとこの子は学問がくもんよりもたいそうちからつよくって、お弟子でしはいったあくる日、自分じぶんからだの三ばいもあるような大きな石をかかえてほうりしますと、三じゃくびたがめりんだので
雷のさずけもの (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
わたしはこのなぞを、どうしても学問がくもんのためにも、かなければならない。」と、博士はかせはつづけていいました。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
がんのみだれてとき伏兵ふくへいがあるしるしだということは、匡房まさふさきょうからおそわった兵学へいがくほんにあることだ。おかげあぶないところをたすかった。だから学問がくもんはしなければならないものだ。
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
紳士しんしふうのわかおとこと、頭髪とうはつをカールして、美装びそうしたおんなひとがきかかり、やがてかれとすれちがったが、そのひとたちは、まんざら学問がくもんのないひととはおもわれなかったのに
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あの義家よしいえはりっぱな大将たいしょうだが、しいことにいくさ学問がくもんができていない。」
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
もし、ひとらないしま発見はっけんしたいというようなおかんがえをもたれたら、一外国がいこくわたって、学問がくもんをして、それから、とおい、とおい、船出ふなでをしなければなりません……。
青いランプ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そういうふうに、おまえがあの半分はんぶんうたがってみるのも道理どうりだけれど、ばかというものじゃない、ただちがっているだけだ。あのには、学問がくもん学問がくもんといわぬほうがいいよ。
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
どちらかといえば、わたしは、学問がくもんより人情にんじょうのあるほうをりますからね。せんだってであったか、令二れいじが、おかあさんには、そらているえだが、金色きんいろにはえませんか。
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
先生せんせいは、小田おだ忠実ちゅうじつであって、信用しんようのおける人物じんぶつであることは、とうからていられたので、かれに、学問がくもんをさしたら、ますます人間にんげんになるとおもわれたから、このごろ、ひまのあるときは
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼくひろった勾玉まがたまや、土器どきが、学問がくもんのうえに役立やくだつというんだよ。」
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
けっして、自分じぶんひとりが、どんなに富裕ふゆうであっても、また学問がくもんがあっても、このなかは、すこしもつごうよくいくものでもなければ、また文明ぶんめいになるものでもないことをよくらなければなりません。
子供と馬の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)