“蓄音器”の読み方と例文
読み方割合
ちくおんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ピアノと、蓄音器ちくおんきと、ダンスと、芝居と、活動写真と、そして遊里のちまた、その辺をグルグルまわって暮している様な男だった。
一人二役 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あまりさびしいので、昔は嫌いなものゝ一にして居た蓄音器ちくおんきを買った。無喇叺むらっぱの小さなもので、肉声にくせいをよく明瞭めいりょうに伝える。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
となりの六畳室のふすまをはずしてそこに座蒲団ざぶとんがたくさんしいてあった。先客はすでに蓄音器ちくおんきをかけてきいていた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)