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ちくおんき
彼はただ常子と一しょに飯を食ったり、
蓄音機をかけたり、活動写真を見に行ったり、——あらゆる
北京中の会社員と変りのない生活を
営んでいる。
街中に明るく
燈火がともっていて、
大勢の人がぞろぞろ通っていて、おもしろい
蓄音機の音までも聞こえています。
となりの六畳室のふすまをはずしてそこに
座蒲団がたくさんしいてあった。先客はすでに
蓄音器をかけてきいていた。
夫では
聴えないから
解らない
筈です、
夫から
又蓄音器といふものが始めて
舶来になりました時は、
吾人共に
西洋人の
機械学の
長けたる事には
驚きました。