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諸君
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しよくん
早稻田を
出たものは
早稻田を
愛し。
大學を
出たものは
大學を
愛するのは
當然で、
諸君も
必ず
其出身の
學校を
愛し
且つ
誇らるゝでしよう。
『エヘン!』と一つ
咳拂ひして、
鼠は
尊大に
構へて、『
諸君宜しいか?
最も
乾燥無味なものは
是です、まァ
默つて
聞き
給へ、
諸君! ...
前に
内外の
火山を
巡見した
場合の
記事を
掲げて
置いたが、
諸君若し
兩方を
比較せられたならば、
國内の
火山作用は
概して
穩かであつて
諸君も
御經驗であらうが
此樣な
時にはとても
眠られるものではない、
氣を
焦てば
焦つ
程眼は
冴えて
胸にはさま/″\の
妄想が
往來する。
諸君聞かずや、むかし
彌次郎と
喜多八が、さもしい
旅に、
今くひし
蕎麥は
富士ほど
山盛にすこし
心も
浮島がはら。
其の
山もりに
大根おろし。
帝國ホテルや
精養軒のマネエヂヤア
諸君は
何かの
機會に
紅毛人たちにも一
椀の「しるこ」をすすめて
見るが
善い。
今この
岩窟を
説明するに、
最も
解し
易からしめるには、
諸君の
腦裡に、
洋式の
犬小屋を
畫いて
貰ふのが一
番だ。
是等に關する
古物遺跡に付いて
見聞を有せらるる
諸君希くは報告の
勞を悋まるる事勿れ。(完)
『
來た々々!
諸君お
目出たう、
院長閣下が
我々を
訪問せられた!
此ン
畜生め!』
讀者諸君は
未だ
御記臆だらう。
我が
弦月丸が
將に子ープルス
港を
出發せんとした
時、
何故ともなく
深く
私の
眼に
留つた
一隻の
怪の
船を。
老人の
名は
大島仁藏、
若者の
名は
池上權藏であるといふことを
言へば、
諸君は、
既に
大概の
想像はつくだらうと
思ひます。
到頭、
其中でも
權勢家の
一人らしく
見えた
鼠が、『
坐り
給へ
諸君、まァ
聞き
給へ、
僕が
直きにそれの
乾くやうにして
見せる!』と
呶鳴りました。
たゞし、
鬼にしろ、
神にしろ、
天狗にしろ、
何のためにお
浦を
攫つたか、
其の
意味が
分るまい、
諸君には
知れなからう。
『
最う
大丈夫だ。
諸君、
來給へ』と
呼はつた。
然し
比較的に
※去の三
年は
私の
爲には
凌ぎ
易かつたよ、イヤ、
其間には
隨分、
諸君には
想像も
出來ない
程、
面白い
事も
澤山あつた。
けれども
尚ほ
僕は
大島小學校の
出身なることを、
諸君の
如き
立派な
肩書を
持て
居らるる
中で
公言して
少も
恥ず、
寧ろ
誇つて
吹聽したくなるのです。
それから
再び
皆なが
集つた
時に、ドード
鳥は
嚴かに
指環を
示して、『
吾輩は
此優美なる
指環を
諸君の
受納せられんことを
望む』
此短い
演説が
濟むと一
同拍手喝采しました。
此至情をあざける
人は、百
萬年も千
萬年も
生きるが
可い、
御氣の
毒ながら
地球の
皮は
忽ち
諸君を
吸ひ
込むべく
待つて
居る、
泡のかたまり
先生諸君
諸君にして
若し、
月夜笛を
聞いて、
諸君の
心に
少しにても『
永遠』の
俤が
映るならば、
戀を
信ぜよ。
諸君が
戀を
笑ふのは、
畢竟、
人を
笑ふのである、
人は
諸君が
思つてるよりも
神祕なる
動物である。
大磯近くなつて
漸と
諸君の
晝飯が
了り、
自分は二
個の
空箱の
一には
笹葉が
殘り一には
煮肴の
汁の
痕だけが
殘つて
居る
奴をかたづけて
腰掛の
下に
押込み、
老婦人は三
個の
空箱を
丁寧に
重ねて