諸君しよくん)” の例文
早稻田わせだたものは早稻田わせだあいし。大學だいがくたものは大學だいがくあいするのは當然たうぜんで、諸君しよくんかなら其出身そのしゆつしん學校がくかうあいほこらるゝでしよう。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
『エヘン!』と一つ咳拂せきばらひして、ねずみ尊大そんだいかまへて、『諸君しよくんよろしいか?もつと乾燥無味かんさうむみなものはこれです、まァだまつてたまへ、諸君しよくん! ...
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
まへ内外ないがい火山かざん巡見じゆんけんした場合ばあひ記事きじかゝげていたが、諸君しよくん兩方りようほう比較ひかくせられたならば、國内こくない火山作用かざんさようがいしておだやかであつて
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
諸君しよくん御經驗ごけいけんであらうが此樣こんときにはとてもねむられるものではない、いらだてばいらだほどまなこえてむねにはさま/″\の妄想もうざう往來わうらいする。
諸君しよくんかずや、むかし彌次郎やじらう喜多八きたはちが、さもしいたびに、いまくひし蕎麥そば富士ふじほど山盛やまもりにすこしこゝろ浮島うきしまがはら。やまもりに大根だいこんおろし。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
帝國ていこくホテルや精養軒せいやうけんのマネエヂヤア諸君しよくんなにかの機會きくわい紅毛人こうもうじんたちにも一わんの「しるこ」をすすめてるがい。
しるこ (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
いまこの岩窟がんくつ説明せつめいするに、もつとかいやすからしめるには、諸君しよくん腦裡のうりに、洋式ようしき犬小屋いぬごやゑがいてもらふのが一ばんだ。
是等に關する古物こぶつ遺跡に付いて見聞けんぶんを有せらるる諸君しよくん希くは報告のらうを悋まるる事勿れ。(完)
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
た々々! 諸君しよくん目出めでたう、院長閣下ゐんちやうかくか我々われ/\訪問はうもんせられた! 畜生ちくしやうめ!』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
讀者どくしや諸君しよくん御記臆ごきおくだらう。弦月丸げんげつまるまさに子ープルスかう出發しゆつぱつせんとしたとき何故なにゆゑともなくふかわたくしまなことゞまつた一隻いつさうあやしふねを。
老人らうじん大島仁藏おほしまじんざう若者わかもの池上權藏いけがみごんざうであるといふことをへば、諸君しよくんは、すで大概たいがい想像さうざうはつくだらうとおもひます。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
到頭とう/\其中そのうちでも權勢家けんせいか一人ひとりらしくえたねずみが、『すわたま諸君しよくん、まァたまへ、ぼくきにそれのかわくやうにしてせる!』と呶鳴どなりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
たゞし、おににしろ、かみにしろ、天狗てんぐにしろ、なにのためにおうらさらつたか、意味いみわかるまい、諸君しよくんにはれなからう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大丈夫だいぢやうぶだ。諸君しよくん來給きたまへ』とよばはつた。
しか比較的ひかくてき※去くわこの三ねんわたくしためにはしのやすかつたよ、イヤ、其間そのあひだには隨分ずゐぶん諸君しよくんには想像さうざう出來できないほど面白おもしろこと澤山たくさんあつた。
けれどもぼく大島小學校おほしませうがくかう出身しゆつしんなることを、諸君しよくんごと立派りつぱ肩書かたがきもつらるるうち公言こうげんしてすこしはぢず、むしほこつて吹聽ふいちやうしたくなるのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
それからふたゝみんながあつまつたときに、ドードてうおごそかに指環ゆびわしめして、『吾輩わがはいこの優美いうびなる指環ゆびわ諸君しよくん受納じゆなふせられんことをのぞむ』このみじか演説えんぜつむと一どう拍手喝采はくしゆかつさいしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
この至情しゞやうをあざけるひとは、百萬年まんねんも千萬年まんねんきるがい、御氣おきどくながら地球ちきうかはたちま諸君しよくんむべくつてる、あわのかたまり先生せんせい諸君しよくん
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
諸君しよくんにしてし、月夜げつやふえいて、諸君しよくんこゝろすこしにても『永遠エターニテー』のおもかげうつるならば、こひしんぜよ。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
諸君しよくんこひわらふのは、畢竟ひつきやうひとわらふのである、ひと諸君しよくんおもつてるよりも神祕しんぴなる動物どうぶつである。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
大磯おほいそちかくなつてやつ諸君しよくん晝飯ちうはんをはり、自分じぶんは二空箱あきばこひとつには笹葉さゝつぱのこり一には煮肴にざかなしるあとだけがのこつてやつをかたづけて腰掛こしかけした押込おしこみ、老婦人らうふじんは三空箱あきばこ丁寧ていねいかさねて
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)